421 *〜ものだ

動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>  +  ものだ
                     もんだ<(くち)


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ):いやあ、(あき)れたもんだねえ。あの新入(しんにゅう)社員(しゃいん)(まえ)彼女(かのじょ)(わか)れるが(はや)いか、もう(つぎ)彼女(かのじょ)()れてたぜ。
百恵(ももえ)彼女(かのじょ)だって()たようなものよ。いそいそと(だれ)かに電話(でんわ)してたわよ。あれって、デイトの(やく)(たば)ね。
山田(やまだ)最近(さいきん)(しん)人類(じんるい)にゃついていけないよ。よくあんなにケロッとしていられるもんだ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 この「〜ものだ」は「さすがに〜だ!/予想(よそう)(どお)り〜だ!」という(おどろ)きや感嘆(かんたん)詠嘆(えいたん)(あらわ)す「〜ものだ」で、それまで()らなかった真相(しんそう)発見(はっけん)したり、(だれ)でもそう(おも)うのが当然(とうぜん)客観(きゃっかん)事実(じじつ)ながら、(あらた)めて(さい)確認(かくにん)したりしたとき(はつ)する場合(ばあい)使(つか)われます。感嘆(かんたん)対象(たいしょう)(おお)くの(ひと)共有(きょうゆう)できる普遍(ふへん)事実(じじつ)真理(しんり)です。
 問題(もんだい)なのは 感嘆(かんたん)表現(ひょうげん)の「〜こと(か)/〜ことだろう」(→文型(ぶんけい)079)との(ちが)いですが、これは個別(こべつ)事態(じたい)(たい)して、その()そのときの個人(こじん)気持(きも)ちを()べるもので、「〜ものだ」とは使(つか)場面(ばめん)(こと)なります。→例題(れいだい)1)<発見(はっけん)客観(きゃっかん)事実(じじつ)(さい)確認(かくにん)
  (あか)ちゃんって可愛(かわい)いもの(×こと)だねえ。
  (はじ)めて()ましたが、雪景色(ゆきげしき)富士山(ふじさん)って、(うつく)しいもの(×こと)ですねえ。<その()、その(とき)個別(こべつ)(てき)気持(きも)ち>
  この(あか)ちゃんの可愛(かわい)いこと(×もの)、まるでお人形(にんぎょう)さんみたい。
  どんなにあなたのことを心配(しんぱい)したこと(×もの)だろう。

§ 例文(れいぶん) §
1.あの部長(ぶちょう)石頭(いしあたま)にも(こま)ったもんだねえ。
2.「光陰(こういん)()(ごと)し」と()うが、月日(つきひ)()つのは(はや)いものだなあ。
3.いやあ、元気(げんき)なもんだねえ、(きゅう)(じゅう)(さい)なのに(ある)いて富士山(ふじさん)(のぼ)るとは。
4.人間(にんげん)ってわからないものだ。あんな()(むし)が、(いま)大臣(だいじん)とはねえ。
5.よくもそんな(うそ)()えたもんだな。(おれ)()らないとでも(おも)っていたのか。

★ 例題(れいだい) ★
1) (うわさ)(には/によると)(()いた/()いていた)が、万里(ばんり)長城(ちょうじょう)って(じつ)壮大(そうだい)な(こと/もの)だねえ。
2) てっきり遭難(そうなん)した( )と(おも)っていたが、よくあの吹雪(ふぶき)雪山(ゆきやま)( )( )(生還(せいかん)できる→     )ものだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) もんだ/もんじゃない(「わけだ・わけではない」→文型(ぶんけい)225)
2) もの/に/ものではない


(ぜん)(ぺーじ)421(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)