284 (なん)ら〜ない/(なに)らの〜ない

(なに)ら      〜  はない
(なん)らの+名詞(めいし)     もない
           も 〜 ない


♪ 会話(かいわ) ♪
真理(まり)課長(かちょう)佐藤(さとう)さんから、()主催(しゅさい)新入(しんにゅう)社員(しゃいん)歓迎(かんげい)レセプションについての連絡(れんらく)()けられましたか?
課長(かちょう):えっ?(ぼく)(なん)らの連絡(れんらく)()けていないよ。
真理(まり):おかしいわ。課長(かちょう)のご都合(つごう)さえよければ、来週(らいしゅう)金曜日(きんようび)にしようと(はな)()っていたのに。
課長(かちょう):じゃ、その()(なん)問題(もんだい)はないと(かれ)(つた)えてくれ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「(なに)ら/(なに)らの」は(つね)文末(ぶんまつ)否定(ひてい)(がた)(「ない」(かたち))と呼応(こおう)して、「何一(なにひと)つ〜ない」「(すこ)しも〜ない」と(おな)意味(いみ)(あらわ)します。この「(なん)ら」は(はなし)(しゃ)否定(ひてい)拒絶(きょぜつ)感情(かんじょう)(つよ)()副詞(ふくし)ですから、(はなし)(しゃ)無関係(むかんけい)客観(きゃっかん)現象(げんしょう)説明(せつめい)使(つか)うと不自然(ふしぜん)になります。
  (わたし)とは全然(ぜんぜん)(○(すこ)しも/○(なん)ら)関係(かんけい)がない。
  最近(さいきん)全然(ぜんぜん)(○(すこ)しも/×(なん)ら)(あめ)()らない。
 (るい)()表現(ひょうげん)についてみると、「全然(ぜんぜん)〜ない」は制約(せいやく)がありませんが、「(すこ)しも〜ない」は数量(すうりょう)程度(ていど)問題(もんだい)にするときに使(つか)うものなので、用法(ようほう)制約(せいやく)があります。
  ずいぶん(さが)したが、その(しな)全然(ぜんぜん)(×(すこ)しも/×(なん)ら)()っていない。

§ 例文(れいぶん) §
1.(かれ)()きあっても、(なん)()るところはない。
2.原告(げんこく)証言(しょうげん)には(なん)らの(うたが)いを()しはさむ余地(よち)もない。
3.(てん)(ちか)って、(わたし)には(なん)()じるところはない。
4.最近(さいきん)(かれ)作品(さくひん)はマンネリ気味(ぎみ)だね。従来(じゅうらい)作品(さくひん)(なん)()わり()えがしない。
5.みんな彼女(かのじょ)にお(ねつ)のようだけど、(ぼく)(なん)らの興味(きょうみ)もわかないね。

★ 例題(れいだい) ★
1) 「便(たよ)りのないのはいい()らせ」と()うが、(それにしては/それにしても)、タイに(()く/(おこな)った)きり()(ねん)(なん)(おと)さたが(ある/ない)のは、ちょっとおかしい。
2) あなたは自分(じぶん)(なん)らの(かか)わりも( )( )他人(たにん)( )ため( )、どうしてそんなに真剣(しんけん)になれるんですか?

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) てから(→文型(ぶんけい)178/〜した・(のち)で→文型(ぶんけい)013)/(なん)となく/なく
2) (くら)く(イ(かたち)+なる)/()り(〜()す→文型(ぶんけい)137)/ない


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