334 〜に(のぼ)る/〜を(くだ)らない/〜や〜にとどまらない

数詞(すうし)数量(すうりょう)(あらわ)(かたり): ×  +  に(のぼ)
                 を(くだ)らない
                 を()
                 や〜にとどまらない


♪ 会話(かいわ) ♪
() :今月(こんげつ)残業(ざんぎょう)(つづ)きで、100時間(じかん)()しそうだよ。残業(ざんぎょう)手当(てあ)てだけも、20(まん)(くだ)らないだろうが・・・。
百恵(ももえ):でも、連日(れんじつ)はきついわね。
() :うん、こんな調子(ちょうし)(つづ)くと、過労(かろう)()()ねないよ。
百恵(ももえ):お(かね)にはかえられないものがあるもんね。
() :(まった)くその(とお)り。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 これらは数詞(すうし)について、その数量(すうりょう)がとても(おお)いという気持(きも)ちで(もち)いられることで共通(きょうつう)しています。「〜に(のぼ)る」は数詞(すうし)や「〜以上(いじょう)/〜の(かず)」に接続(せつぞく)して、「〜に(たっ)する」という意味(いみ)(あらわ)します。「〜を(くだ)らない」は数詞(すうし)について「〜以下(いか)ではない/〜より(すく)なくない」という意味(いみ)(あらわ)し、実際(じっさい)は「〜を()す」(=それより(おお)い)ことを暗示(あんじ)します。「〜や〜にとどまらない」は(まえ)(ちい)さい数量(すうりょう)(うし)ろにそれより(ひと)(おお)きい数量(すうりょう)(かさ)ねて「それらの範囲(はんい)(かぎ)れない」という意味(いみ)(あらわ)しますが、どれも実際(じっさい)はもっと(おお)いことを暗示(あんじ)します。

§ 例文(れいぶん) §
1.今朝(けさ)新聞(しんぶん)によると、(ぼう)国内(こくない)宗教(しゅうきょう)対立(たいりつ)から(しょう)じた衝突(しょうとつ)によって、(すう)(せん)(にん)(のぼ)死傷(ししょう)(しゃ)()たそうだ。
2.サラ(きん)から()りた(かね)()もりに()もって、元利(がんり)をあわせて500(まん)(えん)(のぼ)っている。
3.○○証券(しょうけん)負債(ふさい)総額(そうがく)は、()(せん)(おく)(えん)(くだ)らないとのことだ。
4.毎年(まいとし)交通(こうつう)事故(じこ)()(ひと)(かず)は、()(まん)(さん)(まん)にとどまらない。
5.あの(ひと)はもう(なな)(じゅう)(さい)()しているが、どこから()ても()(じゅう)(さい)そこそこの(わか)さだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) (うわさ)(によって/によると)、(かれ)()にした遺産(いさん)は、(いち)(おく)を((くだ)らない/とどまらない)(ようだ/そうだ)。
2) この地球(ちきゅう)(じょう)( )毎年(まいとし)()えの( )( )に()(ひと)(かず)は、相当(そうとう)(かず)( )(のぼ)るだろう。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) と/で(〜(うえ)で→文型(ぶんけい)013)/ならない
2) もの(→文型(ぶんけい)214)/で(「〜である」(からだ))/あり(→文型(ぶんけい)352)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)