018 *〜おかげで/*〜おかげか/*〜おかげだ

名詞(めいし)    :    の      +  おかげで
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>     おかげだ
                     おかげか


♪ 会話(かいわ) ♪
母親(ははおや):おかげさまで、息子(むすこ)志望校(しぼうこう)無事(ぶじ)合格(ごうかく)できました。本当(ほんとう)(ゆめ)のようです。
先生(せんせい)本人(ほんにん)努力(どりょく)のたまものですよ。本当(ほんとう)によくがんばったと(おも)います。
母親(ははおや):いえいえ、先生(せんせい)のお力添(ちからぞ)えがなければ、とても・・・。(すべ)先生(せんせい)のおかげです。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜おかげで」は「〜(の)援助(えんじょ)恩恵(おんけい)があって〜」という意味(いみ)(あらわ)原因(げんいん)理由(りゆう)表現(ひょうげん)で、いい結果(けっか)(しょう)じたときに使(つか)われます。(わる)結果(けっか)(しょう)じたとき使(つか)うのが「〜せいで」(→文型(ぶんけい)122)、どちらの場合(ばあい)にも使(つか)えるのが「〜ために」です。ただし、「〜おかげで」は、(れい)4のように皮肉(ひにく)非難(ひなん)気持(きも)ちを()めて使(つか)うことも(まれ)にあります。どれも「ので」(けい)(→ 資料(しりょう)(へん)、)なので、後件(こうけん)では発生(はっせい)した事実(じじつ)確定(かくてい)事実(じじつ)(あらわ)し、「〜つもりだ/〜たい/〜だろう」などの意志(いし)希望(きぼう)推量(すいりょう)表現(ひょうげん)使(つか)えません。
 理由(りゆう)不確(ふたし)かなとき、断定(だんてい)()けて「〜おかげか」の(かたち)使(つか)われます。なお、「おかげさまで」という(かたり)文頭(ぶんとう)でしか使(つか)えず、接続(せつぞく)助詞(じょし)用法(ようほう)文末(ぶんまつ)で「〜おかげさまです」とは使(つか)えません。
  先生(せんせい)のおかげで(×おかげさまで)、無事(ぶじ)合格(ごうかく)できました。
  合格(ごうかく)できたのは、先生(せんせい)のおかげです(×おかげさまです)。

§ 例文(れいぶん) §
1.(くん)手伝(てつだ)ってくれたおかげで、仕事(しごと)(はや)(かた)づいた。
2.(わたし)今日(きょう)あるのは、田中(たなか)さんがあのとき(たす)けてくださったおかげです。()(おん)一生(いっしょう)(わす)れません。
3.お(まえ)一人前(いちにんまえ)になれたのは、一体(いったい)(だれ)のおかげだと(おも)っているんだ。
4.あなたのおかげで、平気(へいき)(うそ)がつける(おんな)になれたわ。
5.先生(せんせい)丁寧(ていねい)(おし)(かた)のおかげか、このクラスには()ちこぼれの学生(がくせい)一人(ひとり)もいません。

★ 例題(れいだい) ★
1) 一人(ひとり)()の(おかげか/せいか)、わがまま(が/に)(そだ)っ(てしまいました/ていました)。
2) おかげさま( )主人(しゅじん)(かる)骨折(こっせつ)()んだのですが、あの事故(じこ)( )()くなられた皆様(みなさま)のことを(おも)う( )・・・。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ()る/てみた(→文型(ぶんけい)197)/()たれた((もと)(うん)受身(うけみ)」:→ P)
2) に/納得(なっとく)し/()ない


(ぜん)(ぺーじ)018(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)