174 *〜っぽい/〜じみる

名詞(めいし) :  ×       + っぽい
形容詞(けいようし):ー[い]/ー[な]
動詞(どうし) :[ます](かたち)
名詞(めいし) :  ×       + じみる


♪ 会話(かいわ) ♪
() :あれっ、いつも(わか)づくりの(となり)部長(ぶちょう)今日(きょう)はずいぶん年寄(としよ)りじみた格好(かっこう)をしているね。
山田(やまだ)今日(きょう)くらいで(とし)相応(そうおう)だよ。(わか)さは外見(がいけん)ではなくて精神(せいしん)だと()ったら、(いや)みっぽく()こえるかい?
() :ところで、あの部長(ぶちょう)秘書(ひしょ)(きゅう)(いろ)っぽくなったと(おも)わないかい。恋人(こいびと)でもできたのかな。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 接尾(せつび)()「〜っぽい」はいろいろな(かたり)について、「〜の傾向(けいこう)(つよ)い」「〜の要素(ようそ)(おお)い」という意味(いみ)(あらわ)形容詞(けいようし)(つく)ります。また、接尾(せつび)()「〜じみる」は「〜の要素(ようそ)傾向(けいこう)内部(ないぶ)まで()()いている」という意味(いみ)(あらわ)自動詞(じどうし)(つく)ります。
 「〜っぽい」も「〜じみる」も「本来(ほんらい)はそうあってはいけないのに〜だ」という(わる)評価(ひょうか)()っている(てん)共通(きょうつう)していますが、「〜っぽい」はそのときその()外見(がいけん)からの印象(いんしょう)(おお)く、本来(ほんらい)姿(すがた)(もど)せるものが(おお)いでしょう。一方(いっぽう)、「〜じみる」はより(ふか)くその内面(ないめん)()()いた本質(ほんしつ)、つまりもう(もと)には(もど)らないもので、嫌悪(けんお)(かん)軽蔑(けいべつ)感情(かんじょう)(さら)(つよ)(あらわ)れます。なお、「〜じみる」は(かぎ)られた(かたり)にしかつきませんから、「(あせ)じみる・(あぶら)じみる・年寄(としよ)りじみる・子供(こども)じみる・貧乏(びんぼう)じみる・所帯(しょたい)じみる…」など、語彙(ごい)として(おぼ)えた(ほう)がいいでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.(ぼく)はね、(すこ)(おとこ)っぽいぐらいのボーイッシュな女性(じょせい)にひかれるんだ。
2.なんだいこのスープ、(みず)っぽくて()めたもんじゃない。
3.(かれ)()きっぽい性格(せいかく)で、(なに)をやっても三日坊主(みっかぼうず)だ。
4.(あせ)じみた(ふく)に、(あぶら)じみた()、そんな(おとこ)らしい労働(ろうどう)(しゃ)姿(すがた)が、(わたし)にはまぶしく()えた。
5.(かれ)(かんが)(かた)は、理想(りそう)現実(げんじつ)区別(くべつ)もつかず、子供(こども)じみている。

★ 例題(れいだい) ★
1) 学園(がくえん)のマドンナだった彼女(かのじょ)も、結婚(けっこん)して10(ねん)(ともすると/ともなると)、所帯(しょたい)(じみて/っぽくなって)(いった/きた)ね。
2) その犯人(はんにん)は((しろ)い→    )っぽいセーター( )、(きざだ→     )っぽい髪型(かみがた)をしていました。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) っ(ぱな)し/まま/(きわ)まる(→文型(ぶんけい)069)
2) で(範囲(はんい)限定(げんてい))/(まか)せ/に(N+にする)


(ぜん)(ぺーじ)174(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)