394 〜ほど(のこと)ではない/〜にもほどがある

名詞(めいし)・それ :  ×       +  ほどのことではない
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>    ほどのものではない
                    ほどではない
名詞(めいし)    :  ×       +  にもほどがある
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×>    にしてもほどがある


♪ 会話(かいわ) ♪
百恵(ももえ):あの新入(しんい)り、本当(ほんとう)(はな)につくわ。入社(にゅうしゃ)早々(そうそう)期待(きたい)したほどの会社(かいしゃ)じゃないですって!(みな)でいびっちゃわない?(かお)()るだけでもむかつくわ。
真理(まり)自分(じぶん)だけが特別(とくべつ)人間(にんげん)だとでも(おも)ってるのかしら。
() :「いびる」とか「むかつく」とか、(おだ)やかじゃないね。冗談(じょうだん)にしてもほどがあるよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ほど(のこと/のもの)ではない」は、例文(れいぶん)1〜3のように、「それほど(たい)した〜ではない/それほど重要(じゅうよう)な〜ではない」という意味(いみ)(あらわ)します。この場合(ばあい)、「のこと/のもの」を省略(しょうりゃく)しても意味(いみ)()わりませんし、「この・もの」の()わりに名詞(めいし)使(つか)うこともあります。
  (いま)職業(しょくぎょう)一生(いっしょう)()ける
    ほどのものではない。
    ほど価値(かち)のある仕事(しごと)ではない。
 なお、例文(れいぶん)4、5のように「〜にもほどがある」という(かたち)がありますが、この「ほど」は「適度(てきど)」を(あらわ)していて、相手(あいて)行為(こうい)がやりすぎだと(かん)じたとき、「冗談(じょうだん)にもほどがある。(=冗談(じょうだん)()ぎている)」のように(いまし)めるために使(つか)います。

§ 例文(れいぶん) §
1.(わたし)経験(けいけん)などありふれたもので、とりたててお(はな)しするほどのものでもございません。
2.用事(ようじ)というほどのことではないんですが、ちょっと・・・。
3.わざわざお()しになるほどのことでもございませんでしたのに。
4.いい加減(かげん)にしろよ。欲張(よくば)るにもほどがある。
5.この()(なか)、いつも正直(しょうじき)(しゃ)馬鹿(ばか)()る。不公平(ふこうへい)にもほどがある。

★ 例題(れいだい) ★
1) ()(きず)をした(ほど/ぐらい)で、いちいち医者(いしゃ)()く(ほど/ぐらい)の(こと/もの)はなかろう。
2) 御覧(ごらん)( )(とお)りの貧乏(びんぼう)所帯(しょたい)で、生活(せいかつ)(らく)(だ→   )が、()べられないというほど(だ→    )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ほど/かえって/ほど(因果(いんが)あり:「だけ」も()
2) (しん)しけれ/ほど/ほど


(ぜん)(ぺーじ)394(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)