286 *〜に()たって/*〜に()たり

名詞(めいし): ×  +  に()たって(は)
動詞(どうし)原形(げんけい)     に()たり
          に()たっての + 名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
佐藤(さとう)部屋(へや)ももう契約(けいやく)()みだし、(しん)生活(せいかつ)(はじ)めるに()たって、そろそろ必要(ひつよう)なものをそろえなくてはね。
真理(まり)家財道具(かざいどうぐ)から(つま)としての心得(こころえ)まで、「(とつ)ぐに()たって」と(はは)()いてくれたメモがあるの。
佐藤(さとう):どれどれ、()せて。さすが(とし)(こう)だね。はっは、「人前(ひとまえ)では(おっと)()てなさい」って(いち)(こう)(とく)にいい。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜に()たって」は「〜する(まえ)に」のグループに(ぞく)します。しかし、(はなし)(しゃ)具体(ぐたい)(てき)行動(こうどう)がはじまる、その直前(ちょくぜん)(かん)じる場合(ばあい)使(つか)われますから、「(わたし)結婚(けっこん)する(まえ)証券(しょうけん)会社(かいしゃ)(つと)めていました」のような(れい)では使(つか)えません。一方(いっぽう)、「〜するまえに」は以前(いぜん)でさえあれば、(いち)(ねん)(まえ)のことでも、もっと(まえ)のことでも使(つか)えます。→例題(れいだい)1)
 これ以外(いがい)にも、以前(いぜん)(あらわ)(るい)義文(よしふみ)(がた)に「〜に(さい)して」(→文型(ぶんけい)310)や「〜に(せん)だって」(→文型(ぶんけい)311)がありますから、各項(かくこう)参照(さんしょう)してください。
        ()あり  

§ 例文(れいぶん) §
1.開会(かいかい)()たり、一言(ひとこと)挨拶(あいさつ)()べさせていただきます。
2.競技(きょうぎ)大会(たいかい)開催(かいさい)()たっての注意(ちゅうい)をしたいと(おも)う。
3.卒業(そつぎょう)()たって、みんなで記念(きねん)文集(ぶんしゅう)でも(つく)りませんか。
4.アパートに入居(にゅうきょ)するに()たり、(となり)近所(きんじょ)挨拶(あいさつ)(まわ)りをするのは日本(にっぽん)習慣(しゅうかん)です。
5.この高層(こうそう)ビルの設計(せっけい)()たっては、震度(しんど)(はち)地震(じしん)にも()えられるよう検討(けんとう)検討(けんとう)(かさ)ねました。

★ 例題(れいだい) ★
1) もし(ちか)くにお()し(に()たって/に(さい)して/の(さい))は、(きっと/ぜひ)(わたし)どもの(いえ)にも、お(()()って/()()り)ください。
2) 就職(しゅうしょく)( )()たっては、(いま)( )( )の学生(がくせい)気分(きぶん)をきっぱり()てて、社会(しゃかい)(じん)としての自覚(じかく)()つ( )( )に。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) にわたって(→文型(ぶんけい)057)/に/の(=(もの)
2) (はし)り/()いた(時制(じせい)注意(ちゅうい))/()た(「〜した(のち)」の(かたち)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)