動詞 :
未然形<〜(よ)う/〜まい> + に
た
形<ー[た]→たろう>
イ
形容詞:<ー[い]→かろう>
ナ
形容詞:<ー[な]→だろう/であろう>
(
注;
動詞の「ない
形」はイ
形容詞と
同じく「〜なかろう」になる)
李 :「ありがた
迷惑」だって?いくら
夫婦の
間でも、そんな
言い
方はなかろうに。
良子:
衣類は
小平用、あなた
用、
私用と
分けて
整理してるのよ。
何もかも
詰め
込めばいいってもんじゃないわ。
李 :
一人でさぞ
忙しかろうと
思って
手伝ったけど、かえって、
君の
仕事を
増やしたみたいだね。
動詞や
形容詞の
未然形に、「〜のに」に
相当する
接続助詞「に」が
結びついた
形で、
多くは「〜たろうに/〜ていように/〜だったろうに/〜かったろうに」などの
形で
実現しなかった
事態を
取り
上げ、「もし〜だったらよかったのに、
現実はそれに
反して〜」という
気持ちを
表します。
残念・
失望・
後悔・
不満の
感情が
強く
現れる
表現です。
現代口語では「〜だろうに/〜でしょうに」の
方が
多いでしょう。
お
父さんが
生きていたら、お
喜びになったろうに(・なっただろうに)。
そんな
話はこんな
場所でしなくてもよかろうに(・いいだろうに)。
今更悔やんでも
仕方あるまいに(・ないだろうに)。
1.もう
少し
時間があれば、この
試合に
勝てたろうに。
2.
君一人が
悪かったわけでもあるまいに、そんなに
思い
詰めることはないよ。
3.
両親を
事故で
失って、さぞ
辛かろうに、その
少女はけなげに
喪主を
務めていた。
4.
何もそこまで
言うことはなかろうに、
彼、すっかりしょげ
込んだじゃないか。
5.よりにもよってどうして
私が?
他にも
適任者はいたろうに。