400 〜まじ/〜にあるまじき/〜としてあるまじき

動詞(どうし)原形(げんけい)  +  まじ
          まじき + 名詞(めいし)
名詞(めいし): ×  +  にあるまじき + 名詞(めいし)
          としてあるまじき + 名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
課長(かちょう)部下(ぶか)としてあるまじき失礼(しつれい)発言(はつげん)だ。即刻(そっこく)()()したまえ。
() :管理(かんり)(しょく)にあるまじき無責任(むせきにん)態度(たいど)だと(おも)いましたので、(つつ)(かく)さずに自分(じぶん)意見(いけん)()べたまでです。
百恵(ももえ):これで(かれ)はしばらく()(めし)ね、ああ、すまじきものは宮仕(みやづか)え。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜まじ」は「〜まい」(→文型(ぶんけい)398)などの意味(いみ)(あらわ)した古語(こご)ですが、現代(げんだい)においては「〜てはならない」という意味(いみ)禁止(きんし)表現(ひょうげん)書面(しょめん)()として(のこ)っているだけです。この「〜まじ」は「〜べきではない/〜べからず」(→文型(ぶんけい)384)と同義語(どうぎご)になります。
  政治(せいじ)不正(ふせい)を (ゆる)すまじ。    <書面(しょめん)()古語(こご)
         (ゆる)すべからず。  <書面(しょめん)()古語(こご)
         (ゆる)すべきではない。
         (ゆる)してはならない。
 なお、「〜として(ゆる)されない」の意味(いみ)使(つか)われる「〜にあるまじき+名詞(めいし)/〜としてあるまじき+名詞(めいし)」が口語(こうご)として(のこ)っていますが、(あらた)まった場面(ばめん)でしか使(つか)われないでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.ああ、(ゆる)すまじ原爆(げんばく)を。 <広島(ひろしま)反戦(はんせん)(うた)一部(いちぶ)
2.公務員(こうむいん)にあるまじき収賄(しゅうわい)事件(じけん)が、(また)しても発覚(はっかく)した。
3.患者(かんじゃ)人体(じんたい)実験(じっけん)使(つか)うなど、医者(いしゃ)としてあるまじき行為(こうい)だ。
4.暴力(ぼうりょく)国家(こっか)転覆(てんぷく)しようとするのは、法治国(ほうちこく)()にあるまじき犯罪(はんざい)だ。
5.相手(あいて)(よわ)みを利用(りよう)して恐喝(きょうかつ)まがいのことをするなんて、警察官(けいさつかん)としてあるまじき行為(こうい)だ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 教育(きょういく)(しゃ)としてある(まじ/まじき)体罰(たいばつ)を、()て(()ず/()ぬ)(ふう/ふり)をしてきた学校(がっこう)(がわ)責任(せきにん)見過(みす)ごすことはできない。
2) 人間(にんげん)( )してある(まじ→    )、また((ゆる)す→   )(かた)犯罪(はんざい)は、(なに)()っても子供(こども)誘拐(ゆうかい)だ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) あいだ(「ま」と「あいだ」→文型(ぶんけい)397)/しゃべり/まくって


(ぜん)(ぺーじ)400(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)