398 *〜まい/*〜まいと(おも)う/〜まいとする

動詞(どうし)()(だん)動詞(どうし)ー 原形(げんけい)  +  まい
   一段(いちだん)動詞(どうし)ー [る]    まいと(おも)
                まいとする
(ちゅう):「する」は「するまい/すまい」の(りょう)(かたち)


♪ 会話(かいわ) ♪
部長(ぶちょう)(ゆた)かな時代(じだい)(そだ)った(きみ)たちには想像(そうぞう)がつくまいが、(ぼく)たちの世代(せだい)には、(くち)(はい)(もの)なら(なん)でも()べた時代(じだい)があったのだよ。芋粥(いもがゆ)()(くさ)()れて()べたりね。
() :中国(ちゅうごく)日本(にっぽん)のテレビドラマ「おしん」が放映(ほうえい)されたときは、大変(たいへん)反響(はんきょう)でした。
部長(ぶちょう):それだって、ほんの(なな)(はち)(じゅう)(ねん)(まえ)のことだよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜まい」は動詞(どうし)未然(みぜん)(かたち)「〜(よ)う」の否定(ひてい)(かたち)です。意味(いみ)意志(いし)推量(すいりょう)()かれますが、(もの)主語(しゅご)自動詞(じどうし)状態(じょうたい)動詞(どうし)(ある・いる・できる・わかる・()る)や可能(かのう)(かたち)に「〜まい」がつくときは、(つね)否定(ひてい)推量(すいりょう)です。
  絶対(ぜったい)タバコは()うまい。 ≒ 絶対(ぜったい)タバコは()わないつもりだ。<意志(いし)
  たぶんタバコは()うまい。≒ たぶんタバコは()わないだろう。<推量(すいりょう)
 なお、「〜まいと(おも)う」と「〜まいとする」には「(おも)う」と「する」の(ちが)いがあります。(たん)なる心理(しんり)気持(きも)ちを()べるのなら「〜まいと(おも)う」で、「〜しないように意識(いしき)(てき)努力(どりょく)している」のなら「〜まいとする」です。(たと)えば「(わら)うまいとする」は(わら)いたい気持(きも)ちをじっと我慢(がまん)しているのですが、「(わら)うまいと(おも)う」は(たん)なる(いま)気持(きも)ちです。これは「〜(よ)うと(おも)う」と「〜(よ)うとする」の関係(かんけい)でも()えることです。

§ 例文(れいぶん) §
1.(かれ)会社(かいしゃ)(かね)使(つか)()んでいたなんて、まさかそんなことはありますまい。
2.(なげ)いても(せん)ないことだ。今更(いまさら)くよくよ(かんが)えまい。
3.もう(きみ)には(なに)()うまい。()きなようにするがいい。
4.(おや)心配(しんぱい)をかけまいと(おも)い、(なに)(はな)さないでおいた。
5.()られまいとして(かく)そうとすると、かえって()られてしまうものだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) (けっ)して((おこ)ろう/(おこ)るまい)と(おも)ったが、息子(むすこ)(かお)()ると我慢(がまん)(できぬ/できず)、(つい/うっかり)大声(おおごえ)怒鳴(どな)りつけてしまった。
2) (だい)(おとこ)()(ころ)すなん( )ことは、(おんな)子供(こども)に(する→    )ようなことでは(ある→   )まい。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) あいだ/ま/しよう(「〜(よ)う+と(おも)う」→文型(ぶんけい)441)
2) が/()ている/に(V〔ます〕(かたち)+に()く)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)