112 〜しな/〜がけ

動詞(どうし):[ます](かたち) + しな(に)
          がけ(に)


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)(かれ)(すみ)()けないよ。ふらりと(あらわ)れて、(かえ)りしなに百恵(ももえ)ちゃんとデイトの約束(やくそく)をしていたよ。
() :(かれ)(おんな)()(はや)いのは有名(ゆうめい)だけど、よりにもよって百恵(ももえ)ちゃんにまで()()すとはねえ。
真理(まり)百恵(ももえ)ちゃんにしたら、(かれ)(あそ)相手(あいて)として()ごろなのよ。最近(さいきん)(わか)(むすめ)は、意外(いがい)としたたかなのよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 接尾(せつび)()「しな」「がけ」は動詞(どうし)の[ます](かたち)接続(せつぞく)して、「〜するときに、ちょっと〜する/〜するついでに、ちょっと〜する」を意味(いみ)(あらわ)します。時間(じかん)(てき)には「〜する(ぜん)・〜している途中(とちゅう)・〜した直後(ちょくご)」を(あらわ)せます。
 「がけ」は普段(ふだん)()で、電話(でんわ)応対(おうたい)などではていねいな会話(かいわ)では「しな」の(ほう)がいいでしょう。なお、例文(れいぶん)5の「()きがけの駄賃(だちん)」は慣用(かんよう)()なので「しな」が使(つか)えませんが、それ以外(いがい)はどちらも()()えが可能(かのう)です。

§ 例文(れいぶん) §
1.(ちか)くを(とお)りしなに、ちょっとなじみの()()()った。
2.()しなにいっぱい()むのが、毎日(まいにち)習慣(しゅうかん)になっている。
3.(かれ)()きしなで、まだ()ぼけているようだ。
4.「病院(びょういん)への()きがけに、お見舞(みま)いの(はな)でも()って()くよ」「退屈(たいくつ)しのぎに雑誌(ざっし)()って()ってあげたらどう?」
5.「()きがけの駄賃(だちん)に、旅館(りょかん)のタオルを失敬(しっけい)したよ」「(わたし)旅館(りょかん)(かえ)りがけに、記念(きねん)下駄(げた)をもらっといたわ」

★ 例題(れいだい) ★
1) 部屋(へや)(を/に)()しな(に/で)、突然(とつぜん)(はし)っ(て()た/て()った)子供(こども)とぶつかった。
2) 「その(あし)(きず)はどう(する→   )んですか」「バスを(()りる→   )しなに、(つまずく→     )しまいましてね」

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) って(〜って→文型(ぶんけい)172/〜だって→文型(ぶんけい)198)/お/()わる(()V)
2) やり(→文型(ぶんけい)435)/で/も(〜も〜ば、〜も〜→文型(ぶんけい)427)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)