083 〜(ごと)し/〜(ごと)く/〜()

名詞(めいし)副詞(ふくし):の /が  +   (ごと)
動詞(どうし)   :普通(ふつう)(かたち)      ()き + 名詞(めいし)
               (ごと)く + 動詞(どうし)形容詞(けいようし)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :今度(こんど)日曜(にちよう)結婚(けっこん)記念(きねん)()だよね。もう(じゅう)(ねん)か、「光陰(こういん)()(ごと)し」とはよく()ったものだ。
良子(りょうこ)色々(いろいろ)なことがあったけれど、(たの)しいことばかり(おも)()すわ。小平(しょうへい)()まれて()甲斐(がい)もできたし。
() :(ぼく)(なに)から(なに)までないないずくしだった、あの二人(ふたり)だけの新婚(しんこん)(ころ)今更(いまさら)(ごと)(おも)()すなあ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜(ごと)し」は現代(げんだい)()の「〜ようだ」に相当(そうとう)する古語(こご)ですが、用法(ようほう)(てき)には慣用(かんよう)(てき)なものに(かぎ)られています。接続(せつぞく)例文(れいぶん)4のように動詞(どうし)に「が」をつけて(もち)いられることもあります。会話(かいわ)作文(さくぶん)では「ようだ」を使(つか)えば十分(じゅうぶん)でしょう。
 (はや)きこと(ふう)(ごと)し((ごと)し・ようだ)
 (かぜ)(ごと)(はや)し  ((ごと)く・ように)
 (かぜ)()(はや)さ  (()き・ような)
 なお、例文(れいぶん)2のように人称(にんしょう)(あらわ)(かたり)接続(せつぞく)するときは、「あいつら()き/田中(たなか)()き」のように「〜()き((しゃ))が/()き((しゃ))に」のように「(しゃ)人間(にんげん)」が省略(しょうりゃく)されることもあります。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.その(おとこ)(おに)(ごと)形相(ぎょうそう)で、(わたし)をにらみつけた。
2.あいつら()()()しの若造(わかぞう)()けてなるものか。
3.その(むすめ)(ちょう)()(かろ)やかに、(はな)()くあでやかに()った。
4.(かれ)(ねむ)るが(ごと)くやすらかに、最期(さいご)(とき)(むか)えた。
5.(いま)まで()べてきた(ごと)く、今回(こんかい)のことにつきましては、当社(とうしゃ)無関係(むかんけい)でございます。

★ 例題(れいだい) ★
1) (かれ)はお(まえ)()き/(ごと)く)が(()つ/()てる)相手(あいて)ではない。(いま)(かれ)(たたか)うのは、むざむざ(()ぬ/()に)に()くようなものだ。
2) 今回(こんかい)作戦(さくせん)失敗(しっぱい)()こるべくして()こったと(()う→    )。当初(とうしょ)から指摘(してき)されていた((ごと)し→   )、この作戦(さくせん)にはそもそも無理(むり)が(ある→    )のだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) された(受身(うけみ))/こと/(おこな)われて(他動詞(たどうし)受身(うけみ)(ぶん)
2) こと/の/()けている(一般(いっぱん)動詞(どうし)の「ている」(かたち)現在(げんざい)(かたち)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)