動詞:[ない]
形 + ないで
なくて
ず(に)
(
注:「する→せず/
来る→こず」となる)
李 :せめて
一ヶ月、
何も
考えず、
何もせず、ただぼんやりと
過ごせたらいいなあ。
良子:
老人ホームでの
話しだけど、お
年寄り
達が「ここの
暮らしは
衣食住には
困らないが、
何の
生き
甲斐も
見いだせなくて、それが
死ぬより
辛い」と
口々に
言ってたわ。
李 :う〜ん、
考えさせられる
話しだなあ。
日本語の
動詞の
否定形は「〜ないで」と「〜なくて」の
二つの
形があります。そして、「〜ずに」(→
文型121)は「〜ないで」に
相当します。
日本語の「て
形」を
意味から
見ると、「〜、そして〜」(
並立)、「〜、それから、〜」(
順序)、「〜、それで〜」(
理由)の
大きく
三つに
分かれますが、「〜、そして〜」と「〜、それから、〜」に
対応するのが「〜ないで=〜ずに」、「〜、それで〜」に
対応するのが「〜なくて」と
言えるでしょう。この「〜なくて」は
状態や
感情の
自然発生を
表す「〜て」
系の
理由表現(→
資料、)なので、
文末で「〜つもりだ/〜たい」などの
意志表現が
使えません。→
例題1)2)
朝御飯を
食べないで、
会社に
行った。 <それから:
順序>
食べなくて、
困っている。 <それで:
理由>
1.
雨が
降っているのに、
傘もささないで(⇔ずに/×なくて)
歩いている。
2.これぐらいのことで
挫けたりしないで(⇔せずに/×しなくて)、さあ、
元気を
出して。
3.
彼は
脇目もふらず(⇔ないで/×なくて)、
勉強に
打ち
込んだ。
4.アルバイトが
見つからなくて(×ないで)
困っている。
5.そうしたい
気持ちは
山々ですが、
市の
予算が
足りなくて(×ないで)、そこまで
手が
回らないんです。