140 *〜たっけ/*〜だっけ

名詞(めいし)    :  だ / だった     +  っけ
動詞(どうし)形容詞(けいようし):た(かたち)<ナ(かたち)ーだ/だった>


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ):えーっ、そんなこと(たの)まれていたっけ?
百恵(ももえ):この(ごろ)(わす)れっぽいのね。痴呆症(ちほうしょう)(はじ)まったの?
山田(やまだ)冗談(じょうだん)がきついよ。(なに)()って()約束(やくそく)だったっけ?
百恵(ももえ):ブランド(ぶつ)旅行(りょこう)(よう)かばんよ。
山田(やまだ):あれっ、そんな約束(やくそく)したっけ?
百恵(ももえ):あきれた(ひと)ね。(ひと)(はなし)(うわ)(そら)()いてるからよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 (つい)助詞(じょし)「〜たっけ/〜だっけ/〜だったっけ」は過去(かこ)回想(かいそう)表現(ひょうげん)です。(おお)くの場合(ばあい)例文(れいぶん)1〜3のように「一度(いちど)()いたことがあるようなんですが、(たし)か〜でしたね?」という気持(きも)ちで相手(あいて)(たず)ねるときに使(つか)われます。しかし、もしそれが(ひと)(ごと)だったり、詠嘆(えいたん)()められたりしていれば、例文(れいぶん)4、5のように過去(かこ)回想(かいそう)そのものになります。
 会話(かいわ)では、(たと)えば「今度(こんど)試験(しけん)はいつだったっけ」を(れい)にとると、最後(さいご)を「け↑」のように()げれば質問(しつもん)、「け↓」のように()げれば(ひと)(ごと)自問(じもん)となるでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.今度(こんど)試験(しけん)範囲(はんい)はどこからどこまでだったっけ?
2.あなたのお名前(なまえ)はなんとおっしゃいましたっけ?
3.(きみ)んち、(たし)八百屋(やおや)だっけ?
4.あれからもう20(ねん)だねえ。子供(こども)(ころ)、よく(きみ)とけんかしたっけなあ!
5.そういえば、そんなこともあったっけ!(なつ)かしいなあ。

★ 例題(れいだい) ★
1) ()れない前座(ぜんざ)歌手(かしゅ)時代(じだい)(なが)くてね、これまで(なん)()(うた)を(やめる/やめよう)と((おも)う/(おも)った)ことも(ある/あった)っけなあ!でも、やめなくてよかったよ。
2) (かれ)、どこの((だれ)だ→    )っけ?どこか( )()った(おぼ)えがあるんだが、((おも)う→   )()せないんだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (なん)と(→文型(ぶんけい)208)/いても(条件(じょうけん)逆説(ぎゃくせつ))/だつ
2) (あお)り/(ふる)い/()き(→文型(ぶんけい)083)


(ぜん)(ぺーじ)140(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)