461 〜を()ねて

名詞(めいし): ×  +  を()ねて
          を()
          を()ねる
(ちゅう)(まえ)()(とき)は「〜のを()ねて」の(かたち)になる)


♪ 会話(かいわ) ♪
部長(ぶちょう)今度(こんど)人事(じんじ)異動(いどう)で、(きみ)には営業(えいぎょう)(だい)(いち)課長(かちょう)営業(えいぎょう)(だい)()課長(かちょう)()ねてもらうことになるだろう。
課長(かちょう)近々(ちかぢか)(りょう)()顔合(かおあ)わせを()ねて、(かる)一杯(いっぱい)いかがでしょう?(なに)よりもコミュニケーションが大切(たいせつ)ですから。
部長(ぶちょう):「二兎(にと)()(もの)(いち)(うさぎ)をも()ず」だよ。今回(こんかい)別々(べつべつ)にやり、それから(つい)()チーム(づく)りといこうじゃないか。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「Aを()ねてBする」文型(ぶんけい)はBが本来(ほんらい)目的(もくてき)ですが、それ以外(いがい)にAという目的(もくてき)(あわ)()つことを意味(いみ)します。Bが(おも)目的(もくてき)でAが()目的(もくてき)関係(かんけい)になります。→例題(れいだい)1)
 この文型(ぶんけい)は「AがてらBする」(→文型(ぶんけい)038)と()()えられる場合(ばあい)がありますが、AとBの主従(しゅうじゅう)関係(かんけい)がちょうど(ぎゃく)になります。
  墓参(はかまい)りを()ねて帰郷(ききょう)した。(A<B)
  墓参(はかまい)りがてら帰郷(ききょう)した。 (A>B)
 なお、「趣味(しゅみ)実益(じつえき)()ねる/(だい)(しょう)()ねる/首相(しゅしょう)外相(がいしょう)()ねる」など元々(もともと)動詞(どうし)使(つか)(かた)もありますから、(おぼ)えておきましょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.情報(じょうほう)収集(しゅうしゅう)()ねて、趣味(しゅみ)でパソコン通信(つうしん)をしている。
2.出版(しゅっぱん)記念(きねん)()ねて、(りゅう)(くん)誕生(たんじょう)パーティを(ひら)いた。
3.墓参(はかまい)りを()ね、(じゅう)(ねん)ぶりに故郷(こきょう)友人(ゆうじん)たちに()いに(かえ)った。
4.(えい)作文(さくぶん)練習(れんしゅう)()ねて、アメリカのペンフレンドと文通(ぶんつう)をしています。まあ、一挙両得(いっきょりょうとく)というわけです。
5.趣味(しゅみ)実益(じつえき)()ねて日本語(にほんご)勉強(べんきょう)をしたが、いつの()にか、通訳(つうやく)本業(ほんぎょう)になってしまった。

★ 例題(れいだい) ★
1) 中国(ちゅうごく)の(()わる/()わり)ようを、一目(ひとめ)この()(たし)かめたいと(おも)い、観光(かんこう)(を()ねて/のために)中国(ちゅうごく)()く(ようにした/ことにした)。
2) (わたし)気分(きぶん)のリフレッシュ( )、体力(たいりょく)低下(ていか)(ふせ)目的(もくてき)( )()ねて、職場(しょくば)( )( )自転車(じてんしゃ)通勤(つうきん)しています。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (うしお)意味(いみ)から(かんが)える)/()/した(〜た・つもり→文型(ぶんけい)175)
2) を/を(<移動(いどう)()>を)/やり(→文型(ぶんけい)268)


(ぜん)(ぺーじ)461(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)