状態動詞:
原形 + ものなら 〜 たい
もんなら<
口> てほしい
てみろ
(
注:ほとんどの
場合、
前の
動詞は
可能形となる)
李 :やはり
自分が
生まれ
育った
故郷はいいなあ。
許されるものなら、スケジュールを
延長したいね。
小平も
北京に
慣れたようだし、
中国語も
少し
覚えたみたいだ。
良子:
子供は
慣れるのが
早いわね。
私も
子供に
戻れるものなら
戻ってみたいわ。
目の
位置が
低いと、
同じものを
見ても、
違って
見えるのでしょうね。
「〜ものなら」は
状態動詞(ある・いる・できる・わかる・
要る)について、
後件で
願望や
期待を
表す
表現です。
意味上は
仮定の「〜なら」(→
資料・)と
変わりませんが、
実現がほとんど
不可能だと
思うことを
取り
上げるのが
特徴です。また、
後件には
制約があって、「〜だろう/〜かもしれない…」などの
推量や「〜つもりだ/〜なければなりません…」などの
個人の
意志は
表せません。ほとんどは
例文1〜4のように「(
可能形)ものなら〜たい」の
形で
使われるので、
願望の「〜ものなら」と
覚えておけばいいでしょう。
なお、「〜ものなら」は
時として
例文5のように、「〜てみろ/〜てみせろ/〜てみせなさい」と
呼応して、
相手を
挑発したり、
喧嘩の
捨てぜりふに
使われたりすることもあります。
1.できるものなら、
一ヶ月ぐらい
休暇を
取りたいなあ。
2.
僕だって
金にゆとりがあるものなら、
君に
貸してやりたいが、
見ての
通りの
貧乏暮らしだ。
3.なれるものなら
政治家になって、
世のため
人のために
尽くしたいと
思ったこともあった。
4.やり
直せるものなら、もう
一度二人で
最初からやり
直してみないか。
5.
大きな
口をたたくけど、やれるもんならやってみせろよ。