416 〜もそこそこに/〜そこそこ

名詞(めいし) : ×  +  もそこそこに
           もそこそこにする
数詞(すうし) : ×  +  そこそこ


♪ 会話(かいわ) ♪
佐藤(さとう)無理(むり)(たた)ったらしく、(ちち)入院(にゅういん)したんだ。
山田(やまだ):それは心配(しんぱい)だねえ。仕事(しごと)適当(てきとう)()()げて、今日(きょう)(はや)(かえ)ったらどう。
佐藤(さとう):うん、(わる)いけど、そうさせてもらうよ。
() :山田(やまだ)佐藤(さとう)はどうしたの?あいつ、挨拶(あいさつ)もそこそこに部屋(へや)()ていったけど。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「そこそこ」には副詞(ふくし)用法(ようほう)接尾(せつび)()用法(ようほう)があります。副詞(ふくし)「そこそこ」は「(あわ)てて〜/いい加減(かげん)に〜」という意味(いみ)(あらわ)(かたり)で、「名詞(めいし)+もそこそこに」は、例文(れいぶん)1、2のように、「((なに)かを(いそ)いでいて)〜も十分(じゅうぶん)しないで〜する」ことを(あらわ)文型(ぶんけい)になります。また、例文(れいぶん)3のように「〜もそこそこにする/〜もそこそこにしなさい」などの(かたち)で、「〜適度(てきど)(まも)れ」と()意味(いみ)(あらわ)したりします。この場合(ばあい)、「〜もほどほどにする/〜もほどほどにしなさい」を使(つか)っても(おな)意味(いみ)(あらわ)せます。
 数詞(すうし)につくときは、例文(れいぶん)4、5のように、「(おお)くても〜かそこら」の数量(すうりょう)だという語感(ごかん)()接尾(せつび)()になります。「二十歳(はたち)かそこら」と「二十歳(はたち)そこそこ」はどちらも「()(じゅう)(さい)前後(ぜんご)」という意味(いみ)ですが、「〜そこそこ」には「せいぜい((おお)()ても)」という意味(いみ)があるので、「〜かそこら」(→文型(ぶんけい)032)よりも軽視(けいし)感情(かんじょう)(つよ)(あらわ)れます。

§ 例文(れいぶん) §
1.住民(じゅうみん)への説明(せつめい)もそこそこに、ゴミ処理(しょり)(じょう)建設(けんせつ)(はじ)められた。
2.(ちょう)御飯(ごはん)もそこそこに会社(かいしゃ)へと()かうサラリーマンの姿(すがた)は、どこか(はたら)(ばち)()ている。
3.そこの(わか)いの、さっきから()ていたが、(わる)ふざけもそこそこにしないか。でないと、(おれ)(だま)っていないぞ。
4.()(じゅう)(さい)そこそこの若造(わかぞう)に、なめられてたまるか!
5.議員(ぎいん)(さん)(じゅう)(にん)そこそこの少数(しょうすう)政党(せいとう)(なに)ができようか。

★ 例題(れいだい) ★
1) ()(じゅう)(まん)(えん)(そこそこ/ぐらい)の給料(きゅうりょう)じゃ()う(の/こと)が精一杯(せいいっぱい)で、マイホーム(ところ/どころ)じゃないよ。
2) (かれ)終業(しゅうぎょう)のベルが(()る→   )が(はや)いか、(あと)かたづけ( )そこそこに会社(かいしゃ)( )()()した。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) さることながら/に((もと)(うん)「に」:→ P)/(めぐ)まれなければ
2) ながら/に(→文型(ぶんけい)338)/(げん)わ(〜ざるを()ない→文型(ぶんけい)106)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)