300 〜に(かた)くない/*〜やすい/*〜よい

動詞(どうし):ます(かたち)  +  やすい
           よい
名詞(めいし): ×   +  に(がた)くない
動詞(どうし)原形(げんけい)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :あの(くに)現在(げんざい)孤立(こりつ)苦境(くきょう)は、(さっ)するに(かた)くないよ。でも、()こるべくして()こったことだ。
山田(やまだ)(くん)()わせれば、当然(とうぜん)(むく)いというわけかい。それでは、どうすべきだったと()うんだい?
() :過去(かこ)詮索(せんさく)してもはじまらないよ。でも必死(ひっし)打開(だかい)(さく)模索(もさく)していることだけは想像(そうぞう)するに(かた)くないよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜やすい」は対象(たいしょう)性質(せいしつ)客観(きゃっかん)(てき)(あらわ)表現(ひょうげん)で、「()きやすいペン・()れやすいペン」のように、いい場合(ばあい)にも(わる)場合(ばあい)にも使(つか)えます。しかし、「〜よい」は「()れやすいペン→×()れいいペン」のように、「()い・快適(かいてき)だ・(らく)だ」など(つね)()評価(ひょうか)にしか使(つか)われません。この対義語(たいぎご)が「〜にくい」(→文型(ぶんけい)306)です。
 一方(いっぽう)、「〜に(かた)くない」は心理(しんり)思考(しこう)(めん)(あらわ)動詞(どうし)想像(そうぞう)する/(さっ)する/理解(りかい)する/同情(どうじょう)する…」や名詞(めいし)接続(せつぞく)し、容易(ようい)推察(すいさつ)できるという意味(いみ)(あらわ)します。同情(どうじょう)共感(きょうかん)(あらわ)れる表現(ひょうげん)です。ですから、例文(れいぶん)4、5のような客観(きゃっかん)事実(じじつ)()べる(ぶん)では「〜に(かた)くない」は使(つか)えません。この対義語(たいぎご)が「〜(かた)い」(→文型(ぶんけい)034)です。→例題(れいだい)1)
 理解(りかい)しやすい内容(ないよう)  <内容(ないよう)平明(へいめい)
 理解(りかい)(かた)くない内容(ないよう) <同情(どうじょう)共感(きょうかん)

§ 例文(れいぶん) §
1.(ゆた)かな社会(しゃかい)(あこが)れる開発途上国(かいはつとじょうこく)人々(ひとびと)気持(きも)ちは、理解(りかい)するに(かた)くない。
2.カルト教団(きょうだん)息子(むすこ)(むすめ)(うば)われた(おや)たちの(なげ)きは、(さっ)するに(かた)くない。
3.祖国(そこく)民族(みんぞく)(わか)れて(あらそ)悲劇(ひげき)は、想像(そうぞう)(かた)くない。
4.この小説(しょうせつ)はわかりやすい言葉(ことば)()かれているから、外国(がいこく)(じん)にも()みやすい。
5.社会(しゃかい)施設(しせつ)(ととの)っていて環境(かんきょう)()く、()()(まち)ですね。

★ 例題(れいだい) ★
1) あの(おに)社長(しゃちょう)が、料理(りょうり)(つく)るのが趣味(しゅみ)だった(なんか/なんて)、(想像(そうぞう)する/想像(そうぞう)し)(に(がた)くない/(かた)い)ね。
2) 子供(こども)(こころ)は((きず)つく→    )やすいから、子供(こども)(まえ)( )()(いあらそ)いを(する→   )りしない(かた)がいい。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (よう)するに/かこつけて/だけ(〜した・きり→文型(ぶんけい)064)


(ぜん)(ぺーじ)300(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)