名詞 : な + のではないか
動詞・
形容詞:
普通形 <ナ
形ーな> のではないだろうか
んじゃないか<
口>
んじゃないだろうか<
口>
(
注:「〜じゃないか」の
形は
解説参照のこと)
佐藤:ベア
交渉もいよいよ
大詰めなんじゃないか。
山田:
会社は
経営不振を
理由に、ベースアップに
難色を
示しているらしい。
李君、
君は
組合の
役員だろ?
李 :
今日あたりが
山場になるんじゃないだろうか。「ない
袖は
振れぬ」と
会社も
開き
直っているし、
交渉は
難航しているんだ。
「〜のではないか/〜のではないだろうか/〜のではないでしょうか」(
口語形は「〜んじゃないか/〜んじゃないだろうか/〜んじゃないでしょうか」)は
形の
上では
疑問ですが、
実際上は「たぶん〜だろう」と
思ったときに
使われる
表現で、
断定を
避けるために
日常会話でよく
使われる
表現です。
注意してほしいのは、「ん」のない「〜じゃないか/〜じゃない」(→
文型193)の
形は
文末を
下げて
発話すると、
例文4、5のように
強い
肯定になり、
驚き・
詰問・
反駁などの
感情を
表すことです。
やればできるんじゃないか。=たぶんやればできるだろう
やればできるじゃないか。 =ね、やはりやればできる。
1.
捕らぬ
狸の
皮算用はしない
方がいいんじゃない?
2.
息子さんの
就職も
決まったし、あなたも
肩の
荷がおりたんじゃないの?
3.
彼らはいつも
集まって、
何事かひそひそと
話し
合っているが、
何かよからぬ
相談でもしてるんじゃないか。
4.やりたくなけりゃ、やらなきゃいいじゃないか!
5.ほらね、やればできるじゃないか。「
案ずるより
生むがやすし」とはこのことさ。