331 *〜にとって(は/も)/*〜にとり

名詞(めいし): ×  +  にとって(は/も)
          にとりまして(は/も)
          にとっちゃ<(くち)
          にとっての + 名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
真理(まり):A(しゃ)のサッカー()試合(しあい)(もう)()んだそうね。相手(あいて)にとって不足(ふそく)はないでしょ?
() :(おれ)(たち)にとっちゃ雪辱(せつじょく)(せん)なんだ。前回(ぜんかい)優勝(ゆうしょう)(はな)にかけてるんで、しゃくにさわってね。()には()けないんだ。
百恵(ももえ)()(あつ)めのチームじゃ、(ひゃく)(ひと)つの()()もないかもしれないけど、窮鼠(きゅうそ)(ねこ)()むってこともあるから。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜にとって(は/も)/〜にとり」は「〜の立場(たちば)視点(してん)()って()えば」を意味(いみ)する表現(ひょうげん)で、広範(こうはん)制約(せいやく)なく使(つか)える表現(ひょうげん)です。丁寧(ていねい)()(いかた)としては「〜にとりまして」、口語(こうご)として「〜にとっちゃ」などがあります。
 関連(かんれん)表現(ひょうげん)に「〜にしたら/〜にすれば/〜にしてみれば」(→文型(ぶんけい)313)がありますが、これは(しゅ)として(ひと)擬人(ぎじん)()できる組織(そしき)会社(かいしゃ)(くに)…)について、「(だれ)それの()になって(かんが)えれば」と共感(きょうかん)同情(どうじょう)(あらわ)表現(ひょうげん)ですから、無生物(むせいぶつ)()ける場合(ばあい)事態(じたい)客観(きゃっかん)描写(びょうしゃ)には使(つか)えません。
  それは学問(がくもん)進歩(しんぽ)にとって(×にしてみれば)、(おお)きな貢献(こうけん)だ。

§ 例文(れいぶん) §
1.それは(わたし)にとって、はじめての体験(たいけん)だった。
2.酒造(さけづく)りにとっては、(みず)(べい)こそ(いのち)です。
4.あのような(おとこ)()()いましても、(わたし)にとりましては(いち)(えん)(とく)にもなりません。
3.不毛(ふもう)論争(ろんそう)にはピリオドを()とう。我々(われわれ)にとって大切(たいせつ)なのは、(いま)(なに)をなすべきかということだ。
5.この(はなし)は、あなたにとっても(わたし)にとっても、(わる)(はなし)じゃないと(おも)いますがね。

★ 例題(れいだい) ★
1) 現代(げんだい)(じん)(として/にとって)パソコンや携帯(けいたい)電話(でんわ)などは、((いま)こそ/(いま)や)(なくては/ないでは)ならない必需(ひつじゅ)(ひん)だ。
2) 子供(こども)( )とって(なに)よりも大切(たいせつ)なことは、(おや)から((あい)する→     )( )( )だ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) に(ともな)って/が(()V)/いった(〜ていく→文型(ぶんけい)177)
2) とる/ひどく(イ(かたち)+なる)/か(疑問(ぎもん)()の「か」)


(ぜん)(ぺーじ)331(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)