318 *〜にしろ/*〜にせよ

名詞(めいし)疑問(ぎもん)():   × / である     +  にせよ
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×/である>     にしろ


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)()くにせよ()かないにせよ、連絡(れんらく)だけは()れておかないとまずいわ。お友達(ともだち)足止(あしど)めした(かたち)になってるし。
() :(ねつ)()がったけど、子供(こども)体力(たいりょく)がないから、無理(むり)禁物(きんもつ)だよ。いずれにしろ今日(きょう)はやめよう。
良子(りょうこ):こぶつきはどこに()かけるにしろ、ままならないわね。でも、(おや)(こころ)()()らず、すやすや()てるわ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜にしろ/〜にせよ」は「〜にしても」(→文型(ぶんけい)316・317)と(おな)じで、「〜ても」に相当(そうとう)する既定(きてい)仮定(かてい)逆説(ぎゃくせつ)表現(ひょうげん)です。この文型(ぶんけい)は「いつ・どこ・だれ・なに」など疑問(ぎもん)()()ける場合(ばあい)があり、その場合(ばあい)「いつにせよ=いつでも/だれにせよ=だれでも」のように、例外(れいがい)なく(すべ)てを(あらわ)す「でも」に相当(そうとう)します。
 注意(ちゅうい)してほしいのは、逆説(ぎゃくせつ)「ても」は(つね)前件(ぜんけん)(のち)後件(こうけん)発生(はっせい)しますが、「〜にせよ/〜にしろ/〜にしても/〜としても」は普通(ふつう)(かたち)接続(せつぞく)なので、どのような場合(ばあい)でも使(つか)えることです。(たと)えば(した)例文(れいぶん)の「()るにせよ、〜」(原形(げんけい)+にせよ)は()以前(いぜん)のことを(あらわ)していますから、「〜ても」が使(つか)えません。→例題(れいだい)2)
  10()電車(でんしゃ)()ったにせよ(・()っても)、もう()()わないよ。
  10()電車(でんしゃ)()るにせよ(×()っても)、9()だから()かけた(ほう)がいい。

§ 例文(れいぶん) §
1.子供(こども)のいたずらにせよ、(すこ)悪質(あくしつ)だ。
2.相手(あいて)批判(ひはん)するにせよ、人格(じんかく)攻撃(こうげき)(げん)(つつし)むべきだ。
3.あなたが直接(ちょくせつ)()(くだ)したのではないにせよ、犯行(はんこう)()()したことは(うたが)いの余地(よち)がない。
4.「(そん)して()()れ」、どんな商売(しょうばい)をするにしろ、目先(めさき)利益(りえき)だけ()っていては、成功(せいこう)はおぼつかない。
5.「(おぼ)れる(もの)(わら)をもつかむ」でね、(だれ)にせよ、(こま)ったときはなりふりにかまってはいられないものさ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 故意(こい)ではなかった(にしたら/にしろ)、相手(あいて)にけがを(した/させた)のだから、治療(ちりょう)()(はら)う(はず/べき)だ。
2) 会社(かいしゃ)を(()める→    )にせよ、()計画(けいかく)をしっかり(()てる→    )からに(する→  )なさい。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ても/ぐらい(最低限(さいていげん)文型(ぶんけい)072)/ておかない(「〜ておく」→)
2) ()き(〜(ほう)文型(ぶんけい)435)/に/の(「〜のは〜ことだ」(ぶん)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)