122 *〜せいだ/*〜せいで/*〜せいか

名詞(めいし)    :    の      +   せいだ
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>      せいで
                      せいか
((ちゅう):「〜せいにする」という慣用(かんよう)(てき)()(いかた)がある→解説(かいせつ)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :自分(じぶん)(おも)(どお)りにならないのを、()(なか)部下(ぶか)のせいにするようになったら()わりだよね。そう(おも)わない?
百恵(ももえ):それって、社長(しゃちょう)(とし)のせいもあるんじゃない?
() :今期(こんき)減益(げんえき)為替(かわせ)差損(さそん)のせいだけど、経営(けいえい)(じん)見通(みとお)しの(あま)さにこそ責任(せきにん)があると(おも)うねえ。それにしても、(なに)もかも担当(たんとう)(しゃ)のせいにされては()(どく)だよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜せいで」は例文(れいぶん)1〜3のように、「〜(の)原因(げんいん)理由(りゆう)で〜」を(あらわ)しますが、(つね)後件(こうけん)(わる)結果(けっか)(あらわ)します。(おな)原因(げんいん)理由(りゆう)表現(ひょうげん)「〜おかげで」(→文型(ぶんけい)018)は、(つね)後件(こうけん)()結果(けっか)(あらわ)しますから、正反対(せいはんたい)表現(ひょうげん)となります。どちらにも使(つか)える中立(ちゅうりつ)表現(ひょうげん)が「〜ために」(→文型(ぶんけい)152)です。
 また、例文(れいぶん)4の「()のせい」は「錯覚(さっかく)」を意味(いみ)する慣用(かんよう)()ですが、「〜せいか」と不確(ふたし)かさを(あらわ)す「か」がつくと、「断定(だんてい)(てき)できないが、たぶん〜(の)せいで」という語感(ごかん)になります。「〜せいで/〜おかげで/〜ために」はすでに()こったことを(あらわ)す「ので」(けい)表現(ひょうげん)(→資料(しりょう)、)で、文末(ぶんまつ)推量(すいりょう)意志(いし)表現(ひょうげん)はできませんから注意(ちゅうい)しましょう。
 なお、例文(れいぶん)5のように「〜せいだ」の(かたち)や、単独(たんどく)で「せい」が使(つか)われるとき、「過失(かしつ)(あやま)ち/((わる)結果(けっか)になった)責任(せきにん)」の意味(いみ)となります。

§ 例文(れいぶん) §
1.このところ運動(うんどう)不足(ふそく)のせいか、体重(たいじゅう)が10キロも()えてしまいました。
2.()まれつき(あたま)がよくないせいで、(ちい)さい(ころ)から勉強(べんきょう)(ほう)全然(ぜんぜん)駄目(だめ)でした。
3.(ねつ)があるせいか、(あたま)がふらふらします。
4.()のせいか、ドアの(そと)(だれ)かいるような()がします。
5.「この()がぐれたのは、お(まえ)教育(きょういく)(わる)いせいだ」「(ひと)のせいにしないでよ」

★ 例題(れいだい) ★
1) 今回(こんかい)のことは(だれ)の(おかげ/せい)でもない。上司(じょうし)(だ/である)(わたし)判断(はんだん)(あやま)った(おかげだ/せいだ)。
2) あの(とき)は((わら)う→   )(()ぎる→    )せいで、お(なか)が((いた)い→  )なったよ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) せず/ばかり(→文型(ぶんけい)362)/と(→文型(ぶんけい)203)
2) ()かれ(受身(うけみ):〜から〜られる)/ぬ/ぬ(慣用(かんよう)()()らぬ(ぞん)ぜぬ」)


(ぜん)(ぺーじ)122(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)