393 *〜ほど/*〜ば〜ほど/〜ば〜だけ

名詞(めいし)     :なら/であれば + 名詞(めいし)     :×/である + ほど
形容詞(けいようし)   :なら/であれば   ナ形容詞(けいようし)   :な/である   だけ
動詞(どうし)・イ形容詞(けいようし)(かり)定形(ていけい)<〜ば>   動詞(どうし)・イ形容詞(けいようし): 原形(げんけい)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :()めば()むほどこの随筆(ずいひつ)はおもしろい。この著者(ちょしゃ)(かんが)(かた)()れば()るだけ、(たい)したものだと(おも)うよ。
良子(りょうこ)(ひと)(とし)()るほど感動(かんどう)しなくなるわ。それだけ感動(かんどう)できるなんて、あなたはまだ(わか)いのね。
() :これはどうも。そういう(きみ)だって、ホームドラマを()ては()いてるぐらいだから、()てたもんじゃないさ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ば〜ほど〜」は「〜に比例(ひれい)して、(さら)に〜」という比例(ひれい)変化(へんか)(あらわ)文型(ぶんけい)ですが、「〜ば」が省略(しょうりゃく)されることも、例文(れいぶん)1のように「名詞(めいし)+ほど」の(かたち)もあります。ナ形容詞(けいようし)(とき)は「〜であればあるほど」の(かたち)(おお)使(つか)われるでしょう。
  (わか)ければ(わか)いほど上達(じょうたつ)(はや)
 →(わか)いほど上達(じょうたつ)(はや)い。
 →(わか)(ひと)ほど上達(じょうたつ)(はや)い。
 なお、「〜ば〜ほど」と(おな)比例(ひれい)変化(へんか)文型(ぶんけい)に「〜ば(たら)〜だけ」がありますが、この表現(ひょうげん)論理(ろんり)(てき)必然(ひつぜん)(せい)因果(いんが)関係(かんけい)がないと使(つか)えません。→例題(れいだい)1)
  練習(れんしゅう)すればするほど(・だけ)上手(じょうず)になる。<因果(いんが)関係(かんけい)がある>
  ()れば()るほど(×だけ)いい(おんな)だなあ。 <因果(いんが)関係(かんけい)がない>

§ 例文(れいぶん) §
1.(よわ)(いぬ)ほどよく()える。<ことわざ>
2.(あやま)りを(ただ)すのは、(はや)ければ(はや)いほど(⇔だけ)いい。
3.長引(ながび)けば長引(ながび)くほど(⇔だけ)、我々(われわれ)不利(ふり)になる。もう短期(たんき)決戦(けっせん)しかない。
4.青年(せいねん)よ、大志(たいし)(いだ)け!(ゆめ)(おお)きいほど(△だけ)いい。
5.(かんが)えれば(かんが)えるほど(×だけ)、わけがわからなくなる。

★ 例題(れいだい) ★
1) 間違(まちが)ってはいけないと(おも)う(ほど/だけ)、(かえって/すなわち)ミスが(おお)くなる。むしろ(かた)(ちから)()いて、リラックスすればする(ほど/だけ)(りょく)()るものだ。
2) 「女房(にょうぼう)(たたみ)は((あたら)しい→     )ば(あたら)しい( )( )いい」という俗語(ぞくご)があるが、最近(さいきん)では「亭主(ていしゅ)台所(だいどころ)(あたら)しい( )( )いい」という言葉(ことば)流行(りゅうこう)している。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ()きたら(文末(ぶんまつ)意志(いし)表現(ひょうげん)(とき)は「たら」)/ぐらい/(あら)ったら
2) ()ずかしくて(理由(りゆう))/あった/()り(V〔ます〕(かたち)+たい)


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