472 *〜を()わず/*〜を()わない

名詞(めいし)   : ×  +  を()わず
〜かどうか: ×     を()わない
疑問(ぎもん)()〜か: ×     を()わぬ
(ちゅう):「〜と〜ないとを()わず」の(かたち)もある。解説(かいせつ)()参照(さんしょう)のこと)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :あのお(まつ)りでは観光(かんこう)(きゃく)(かえ)った(のち)でも、地元(じもと)人々(ひとびと)老若男女(ろうにゃくなんにょ)()わず、夜通(よどお)(おど)(くる)うらしいよ。
良子(りょうこ)太鼓(たいこ)(おと)山々(やまやま)にこだましているのを()くと、(とお)祖先(そせん)記憶(きおく)がよみがえり、()(さわ)ぐのでしょうね。
() :民族(みんぞく)如何(いか)()わず、(ふる)くから()()がれてきたものには、(ひと)(こころ)(せま)るものがあるね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜を()わず/〜を()わない」は「年齢(ねんれい)職歴(しょくれき)性別(せいべつ)曜日(ようび)世代(せだい)経験(けいけん)身分(みぶん)季節(きせつ)相違(そうい)…」や、(つい)(かたり)有無(うむ)男女(だんじょ)公私(こうし)昼夜(ちゅうや)老若(ろうにゃく)大小(だいしょう)内外(ないがい)正否(せいひ)成否(せいひ)…」などについて、「〜を問題(もんだい)にしないで/〜を区別(くべつ)しないで」と()意味(いみ)(あらわ)します。また例文(れいぶん)5のように、「〜すると〜しない(と)を()わず/〜する〜しないを()わず」のように肯定(こうてい)否定(ひてい)(かさ)ねる使(つか)(かた)もあります。
 この文型(ぶんけい)は「〜に関係(かんけい)なく」を(あらわ)す「〜に(せき)(かか)わらず」(→文型(ぶんけい)293)とほぼ同義(どうぎ)表現(ひょうげん)になり、ほとんど()()えも可能(かのう)ですが、(つい)(かたり)(とき)は「〜を()わず」の(ほう)(おお)使(つか)われるでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.社員(しゃいん)募集(ぼしゅう)年齢(ねんれい)経験(けいけん)()わず(=年齢(ねんれい)経験(けいけん)不問(ふもん))。
2.古今(ここん)東西(とうざい)()わず、(おや)()(おも)(じょう)()わりはない。
3.ことの大小(だいしょう)()わず、(かなら)(わたし)連絡(れんらく)してくれ。
4.(こく)内外(ないがい)()わず、環境(かんきょう)問題(もんだい)()けて(とお)れない政策(せいさく)課題(かだい)となっている。
5.(くん)(のぞ)むと(のぞ)まないとを()わず、事態(じたい)(わたし)予想(よそう)した(とお)りに(うご)いている。

★ 例題(れいだい) ★
1) 有能(ゆうのう)人材(じんざい)(にとって/について)は、()(しゃ)学歴(がくれき)有無(うむ)に(()わず/(かか)わらず)、また性別(せいべつ)を(()わず/(かか)わらず)採用(さいよう)する。
2) この歌舞伎町(かぶきちょう)一帯(いったい)は、不夜城(ふやじょう)()( )()じず、昼夜(ちゅうや)( )()わず(ひと)( )(にぎわう→       )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) として/(いま)では/に(いた)った(→文型(ぶんけい)289)
2) を/と(〜を目的(もくてき)とする)/に/(たの)しく(イ(かたち)連用形(れんようけい)


(ぜん)(ぺーじ)472(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)