244 〜とは(かぎ)らない/〜とは()えない

名詞(めいし)    :   × / だ    +  とは(かぎ)らない
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×/だ>    とは()えない
                      とばかりは(かぎ)らない
                      とばかりは()えない
(ちゅう)(ひろ)()(むす)びつく。「〜だ」は省略(しょうりゃく)しないことが(おお)い)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :毎日(まいにち)毎日(まいにち)残業(ざんぎょう)(つづ)き。こんな生活(せいかつ)(つづ)くと、(ぼく)過労(かろう)()しないとは(かぎ)らないよ。
良子(りょうこ):えっ、(だれ)が?あなたに(かぎ)ってその心配(しんぱい)はないわ。アルコール依存症(いぞんしょう)になる(おそ)れはあるけど。
() :(ぼく)だって生身(なまみ)人間(にんげん)なんだぜ。いつかばったり(たお)れないとは()えないよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜とは(かぎ)らない」は「ほとんど〜と()えるが、しかし、そうでない例外(れいがい)もある」、「〜とは()えない」は「〜と()うことはできない」という意味(いみ)(あらわ)します。(おお)くは「(かなら)ずしも/いつも/(つね)に/(だれ)でも/どこでも/(なん)でも」などの副詞(ふくし)一緒(いっしょ)使(つか)われます。
 その(ちが)いがはっきりするのは、「(けっ)して/絶対(ぜったい)」などの副詞(ふくし)一緒(いっしょ)使(つか)(とき)で、(した)(れい)では「〜とは(かぎ)らない」が使(つか)えません。しかし、「〜とは()えない」は、はっきりした断言(だんげん)にも使(つか)えます。
 金持(かねも)ちが(かなら)ずしも(しあわ)せとは(かぎ)らない(・とは()えない)。
 金持(かねも)ちが(けっ)して(しあわ)せとは()えない(×とは(かぎ)らない)。
 また、例文(れいぶん)3、5のように「〜とばかりは(かぎ)らない/〜とばかりは()えない」という強調(きょうちょう)した()(いかた)がありますので、(あわ)せて(おぼ)えてください。

§ 例文(れいぶん) §
1.この()(なか)(なん)でも理屈(りくつ)()()れるとは(かぎ)らない。
2.(なん)でもお(かね)解決(かいけつ)できるとは(かぎ)らないんですよ。
3.事業(じぎょう)というものは、いつも順調(じゅんちょう)にいくとばかりは(かぎ)らない。
4.値段(ねだん)(たか)いものが、(かなら)ずしもいい(もの)だとは()えないよ。
5.「(かれ)ほどの(うで)があれば、()()あまただろう」  「そうとばかりも()えないよ」

★ 例題(れいだい) ★
1) ご主人(しゅじん)(がん)(とは(かぎ)りません/とは()えません)から、(おく)さん、ここは冷静(れいせい)(な/に)検査(けんさ)結果(けっか)()るのをお(()つ→   )ください。
2) 知能指数(ちのうしすう)( )(たか)(もの)が、(かなら)ずしも社会(しゃかい)( )()てから成功(せいこう)するとは()えないという調査(ちょうさ)報告(ほうこく)が、アメリカの学会(がっかい)で(発表(はっぴょう)する→    )た。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) いくら(既定(きてい))/と()っても/()()れません(とても〜できない)
2) 制定(せいてい)された(受身(うけみ)(ぶん))/に/(げん)わ(〜ざるを()ない→文型(ぶんけい)106)


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