430 やむを()えず/〜(の)もやむを()

名詞(めいし)    :    ×      +  はやむを()ない
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>  +  のもやむを()ない
                     のもやむを()
(ちゅう):「やむを()ず〜する」のように、本来(ほんらい)副詞(ふくし)として使(つか)われる)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :エコノミーの予約(よやく)()れなくて、やむを()ずビジネスクラスになったよ。予算(よさん)オーバーだけど、やむを()ないよね。ファーストクラスじゃ、無理(むり)だろうけどさ。大蔵(おおくら)大臣(だいじん)()了解(りょうかい)いただけますか。
良子(りょうこ):その(ぶん)出費(しゅっぴ)(いた)いけど、(せき)がゆったりしていて、食事(しょくじ)豪華(ごうか)なんでしょ?今回(こんかい)奮発(ふんぱつ)しましょ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 この文型(ぶんけい)元々(もともと)()(とく)()」と()漢語(かんご)から()まれており、「((なに)自分(じぶん)自身(じしん)では()えられない理由(りゆう)事情(じじょう)があって)不本意(ふほんい)だが〜するしかない」という意味(いみ)(あらわ)します。(あらた)まった()での会話(かいわ)使(つか)われるほか、書面(しょめん)()としてもよく使(つか)われる表現(ひょうげん)です。なお、単独(たんどく)副詞(ふくし)として使(つか)われる「やむを()ず〜する」や、「やむを()ぬ+名詞(めいし)」の(かたち)(おぼ)えましょう。日常(にちじょう)口語(こうご)では「しかたがない」を使(つか)えばいいでしょう。
  こうなったのもやむを()ない。→こうなったのもしかたがない。
  やむを()同意(どうい)した。→しかたなく同意(どうい)した。

§ 例文(れいぶん) §
1.(まん)(さく)()()て、やむを()倒産(とうさん)するに(いた)った。
2.借金(しゃっきん)(くび)(まわ)らなくなり、やむを()ずサラ(きん)から(かね)()りた。
3.退()()きならぬ事情(じじょう)で、やむを()本日(ほんじつ)会議(かいぎ)欠席(けっせき)させていただきます。
4.(だれ)火中(かちゅう)(くり)(ひろ)うものがなく、やむを()(わたし)がその(にん)()()けた。
5.本人(ほんにん)反省(はんせい)(いろ)()られないのなら、退学(たいがく)処分(しょぶん)もやむを()ない。

★ 例題(れいだい) ★
1) 不況(ふきょう)深刻(しんこく)()(する/している)(からには/からと()って)、赤字(あかじ)国債(こくさい)発行(はっこう)も(やむを()ず/やむを()ぬ)。
2) この大雨(おおあめ)( )は、登頂(とうちょう)断念(だんねん)し、()(かえ)す( )もやむを(()る→   )まい。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) やんだ/かい(→文型(ぶんけい)129)/へ(「〜にの」の(かたち)はない)
2) やり(V〔ます〕(かたち)()える)/に(→文型(ぶんけい)336)/を(()V)


(ぜん)(ぺーじ)430(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)