063 〜(ぎら)いがある

名詞(めいし):  の     + (きら)いがある
動詞(どうし)原形(げんけい)/ない(かたち)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :深刻(しんこく)(かお)して、(なに)(かんが)()んでいるんだい?
良子(りょうこ)(いもうと)にいい就職(しゅうしょく)(さき)()つかるかどうか心配(しんぱい)で・・・。
() :まだ、五月(ごがつ)だよ。(いち)(ねん)(さき)(こと)じゃないか。「来年(らいねん)のことを()うと(おに)(わら)う」ってさ。
良子(りょうこ):あなたは現実(げんじつ)(あま)()(きら)いがあるわね。もう会社(かいしゃ)まわりしてるクラスメートもいるのよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜(ぎら)いがある」は「〜という()くない傾向(けいこう)がある」という意味(いみ)(あらわ)します。ほとんどは(ひと)主語(しゅご)(ぶん)ですが、(かり)にもの・ことが主語(しゅご)になるときも背後(はいご)(ひと)責任(せきにん)存在(そんざい)している場合(ばあい)使(つか)われます。ですから自然(しぜん)現象(げんしょう)や、(たん)回数(かいすう)(おお)いことを(あらわ)すときは使(つか)われません。その(てん)同義語(どうぎご)に「〜がちだ」(→文型(ぶんけい)037)は、回数(かいすう)傾向(けいこう)自然(しぜん)現象(げんしょう)まで広範(こうはん)使(つか)えます。どちらも「ともすれば/よく/しばしば」などの副詞(ふくし)呼応(こおう)することが(おお)いので、一緒(いっしょ)(おぼ)えておきましょう。→例題(れいだい)1)
  (とし)()れは交通(こうつう)事故(じこ)多発(たはつ)しがちだ(・多発(たはつ)する(きら)いがある)。
  明日(あした)天気(てんき)(くも)りがちになる(×(くも)(きら)いがある)。

§ 例文(れいぶん) §
1.この消費(しょうひ)社会(しゃかい)は、(もの)使(つか)()てにする(きら)いがある。
2.(かれ)協調(きょうちょう)(せい)はあるが、決断(けつだん)(りょく)()ける(きら)いがある。
3.最近(さいきん)小説(しょうせつ)は、内容(ないよう)浅薄(せんばく)(きら)いがある。(「ナ(かたち)」の(れい)
4.どうも(かれ)結論(けつろん)だけ()って、丁寧(ていねい)説明(せつめい)しようとしない(きら)いがあるようだ。
5.若者(わかもの)は、その理想(りそう)主義(しゅぎ)から、ともすれば過激(かげき)行動(こうどう)(はし)(きら)いがある。

★ 例題(れいだい) ★
1) (きみ)は(もしかすると/ともすると)、独断(どくだん)専行(せんこう)(はし)り(がちだ/(ぎら)いがある)から、もっと(まわ)りに()(くば)る(ように/みたいに)(こころ)がけた(ほう)がいい。
2) 日本(にっぽん)企業(きぎょう)( )は学歴(がくれき)偏重(へんちょう)( )(ぎら)いがあるが、これでは国際(こくさい)競争(きょうそう)に(()(のこ)れる→      )まい。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (せま)られ(受身(うけみ))/すら(→文型(ぶんけい)100)/気味(ぎみ)(〜がち:→文型(ぶんけい)037)
2) うぬぼれ/(つよ)さ(→文型(ぶんけい)097)/し(〜ながら:→文型(ぶんけい)270)


(ぜん)(ぺーじ)063(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)