369 〜ばそれまでだ/〜たらそれまでだ

名詞(めいし)    :であれば/なら         + それまでだ
動詞(どうし)形容詞(けいようし)(かり)定形(ていけい)<ナ(かたち)ーであれば/なら>
       た(かたち) + ら
       原形(げんけい) + と


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)(おんな)子供(こども)ができるとそれまでね。自分(じぶん)のやりたいことが(なに)ひとつできなくなるわ。母親(ははおや)がそばにいてくれれば(なん)とかなるけど・・・。
() :でもさ、一度(いちど)でもお(かあ)さんに(たよ)ったらそれまでで、(なに)かと便利(べんり)居心地(いごこち)がいいから、()()せなくなるよ。
良子(りょうこ):それもそうね。それに(はは)もいつまでも(わか)くないし。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 この文型(ぶんけい)は「〜まで」(→文型(ぶんけい)405)から派生(はせい)した文型(ぶんけい)で、「<〜と/〜ば/〜たら/〜なら>それまでだ」((まえ)()(かたり)名詞(めいし)やナ(かたち)のときは「なら」)の(かたち)使(つか)われると、「〜なったら、(すべ)()わりだ/(すべ)てが駄目(だめ)になる」という(あきら)めや絶望(ぜつぼう)(あらわ)します。
 「〜と/〜ば/〜たら」をどう使(つか)()けるかは(むずか)しい問題(もんだい)ですが、「〜と」は必然(ひつぜん)結果(けっか)、「〜ば」は「もし〜であれば、〜と()結果(けっか)になる」という一般(いっぱん)判断(はんだん)、「〜たら」は一回(いっかい)(せい)のことに使(つか)われる特徴(とくちょう)があります。(くわ)しくは資料(しりょう)・を参照(さんしょう)してください。

§ 例文(れいぶん) §
1.万引(まんび)きなんかやめろよ。()つかったらそれまでだ。
2.せっかくの野外(やがい)コンサートも、雨天(うてん)ならそれまでだ。
3.これこそ千載一遇(せんざいいちぐう)好機(こうき)、この機会(きかい)(のが)したらそれまでだ。
4.どんなに(くる)しくても、途中(とちゅう)であきらめたらそれまでだ。  (いま)までの苦労(くろう)(みず)(あわ)となる。
5.(なに)があろうと()んではいけない。()んでしまえばそれまでだ。()んで花実(はなみ)()くものか。

★ 例題(れいだい) ★
1) いくら教師(きょうし)一生懸命(いっしょうけんめい)がんばった(ところが/ところで)、学生(がくせい)にやる()が(あれば/なければ)それ(だけ/まで)だ。
2) いくらいい辞書(じしょ)を(()う→    )ところで、(使(つか)う→     )ばそれ( )( )だ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) はずではなかった/のに/いつの()に(副詞(ふくし)意味(いみ)()
2) に/しまった(過去(かこ))/した


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