これ・それ・あれ・
数詞: × + ぽっち
ぽっちの +
名詞数詞 : × + ぽっきり
ぽっきりの +
名詞
小平:
栗の
皮って、むくのって
難しいね。
一時間たってもたったこれっぽっちだ。
食べればあっという
間なのに。
良子:
栗の
皮くらいで
悲鳴を
上げないでよ。
家事はささいなことの
積み
重ねよ。これからは
男の
子も
家事ができないと、お
嫁さんの
来手がないわよ。
李 : ただいま、いい
匂いだね。
今日は
栗ご
飯かい?
これらの
接尾語は「〜だけしか
数量がない」という
意味を
表します。「〜ぽっち」は
数詞や「これ・それ・あれ」と
結びつき、とても
少なく
不足しているといった
嘆息の
感情が
強く
現れます。
「〜ぽっきり」は「〜だけで
終わり」という「だけ」と
同じ
限定表現なので、
同じ
文脈で
使っても
語感の
差が
生じます。また、「〜ぽっきり」は「これ・それ・あれ」にはつきませんし、「ぽっきり」は「
木の
枝がぽっきり
折れた」というような
副詞の
用法もあります。→
例題1)
1.それっぽっちのはした
金じゃ、
焼け
石に
水だよ。
2.
大きな
口を
叩いたくせに、これっぽっちのこともできないのか。
3.
三人ぽっち(⇔ぽっきり)じゃ、とても
人手が
足りない。
4.お
父さんったら、けちもいいとこ、2000
円ぽっち(⇔ぽっきり)しかお
年玉をくれなかった。
5.
三百グラムぽっち(⇔ぽっきり)の
肉なんて、この
子ひとりでペロリと
平らげちゃうよ。