119 〜ずじまい

動詞(どうし):[ない](かたち)  + ずじまい


♪ 会話(かいわ) ♪
() :東京(とうきょう)にいらっしゃる(あいだ)に、一度(いちど)()いしたかったのですが、今回(こんかい)()えずじまいでしたね。
難波(なんば)()さん、来月(らいげつ)大阪(おおさか)にいらっしゃるのでしょう。そのとき、どこかおいしい(みせ)にお()れしますよ。
() :ええ、是非(ぜひ)残念(ざんねん)なことに、前回(ぜんかい)()ったときも、本場(ほんば)のお(この)()きを()べずじまいでしたから。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ずじまい」は「〜ないで」を(あらわ)す「〜ず(に)」と「()わり」を(あらわ)す「じまい」が(むす)びついた文型(ぶんけい)で、(おお)くの動詞(どうし)について「(〜しなければならないことを)結局(けっきょく)〜しないで()わる」という意味(いみ)名詞(めいし)になります。後悔(こうかい)残念(ざんねん)失望(しつぼう)などの感情(かんじょう)(つよ)(あらわ)れる表現(ひょうげん)です。
 また「〜じまい」は一部(いちぶ)名詞(めいし)形容詞(けいようし)語幹(ごかん)について「(みせ)じまい・()()じまい・(はや)じまい」のように「<(みせ)を/()()に/(はや)く>()わる」を意味(いみ)することもあります。これは「()わり」の意味(いみ)接尾(せつび)()です。

§ 例文(れいぶん) §
1.()さずじまいのラブレター、そっと(ひろ)げて(なつ)かしむ。
2.「結婚(けっこん)しよう」という一言(ひとこと)がとうとう()えずじまいだった。
3.やりたいことは(やま)ほどあったが、結局(けっきょく)(なに)もできずじまいでこの(とし)になった。
4.(ぐん)によって公表(こうひょう)されずじまいになっていた開戦(かいせん)真相(しんそう)が、ひとつ、またひとつと(あか)るみに()てきた。
5.高価(こうか)百科(ひゃっか)事典(じてん)()ったものの、結局(けっきょく)()まずじまいで、本棚(ほんだな)(かざ)ってあるだけだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) その調査(ちょうさ)報告(ほうこく)(しょ)企業(きぎょう)圧力(あつりょく)(に/によって)(にぎ)りつぶされ、発表(はっぴょう)(せず/されず)じまい(が/に)()わった。
2) あれほど()たかった映画(えいが)(だ→   )が、仕事(しごと)に(()って→     )、結局(けっきょく)()る→  )ずじまいだった。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) こんな/だらけ(「〜ずくめ」は(すべ)誤字(ごじ))/()ずかしくない
2) 失敗(しっぱい)/で/なっ(口語(こうご):なってしまう→なっちゃう)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)