180 〜てからというもの/ここ〜というもの

動詞(どうし):   て(かたち)         +  からというもの
ここ/この + <期間(きかん)(あらわ)(かたり)> +  というもの


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)()(くん)(むかし)三日(みっか)にあげず(さけ)麻雀(まーじゃん)(いそが)しく、いつも(りょう)(もど)るのは午前様(ごぜんさま)だったんだよ。
佐藤(さとう)息子(むすこ)ができて、父親(ちちおや)になってからというもの、まるで伝書鳩(でんしょばと)みたいですね。
山田(やまだ)自分(じぶん)肝臓(かんぞう)(こわ)してからというものはお(さけ)(ひか)えてるけど、あんな伝書鳩(でんしょばと)にはなりたくないやね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 形式(けいしき)名詞(めいし)「もの」のつくる慣用(かんよう)文型(ぶんけい)で、「ここ(いち)週間(しゅうかん)というもの/この()(ねん)というもの」のように期間(きかん)(あらわ)数詞(すうし)(むす)びついて、「〜の(あいだ)ずっと〜」を(あらわ)します。動詞(どうし)とは「〜てからというもの」の(かたち)接続(せつぞく)し、「〜てから、ずっと〜」を(あらわ)強調(きょうちょう)表現(ひょうげん)になります。
 同義(どうぎ)文型(ぶんけい)の「〜て以来(いらい)」(→文型(ぶんけい)178)と「〜てからというもの」を(くら)べたとき、前者(ぜんしゃ)客観(きゃっかん)(てき)()感情(かんじょう)ですが、後者(こうしゃ)(はなし)(しゃ)喜怒哀楽(きどあいらく)感慨(かんがい)感情(かんじょう)(あらわ)れる(てん)特徴(とくちょう)があります。

§ 例文(れいぶん) §
1.この(いち)週間(しゅうかん)というもの、ろくに睡眠(すいみん)もとっていません。
2.ここ(いち)()(ねん)というもの、いつも仕事(しごと)()われ、(つま)二人(ふたり)でゆっくり旅行(りょこう)をする時間(じかん)もなかった。
3.退職(たいしょく)してからというもの、(なに)(こころ)(あな)()いたようだ。
4.子供(こども)()まれてからというもの、(つま)子供(こども)のことにかかりっきりで、(わたし)のことなど()ったらかしです。
5.あなたに()ってからというもの、(ぼく)(こころ)千千(ちじ)(みだ)れ、  (なに)()につかなくなった。

★ 例題(れいだい) ★
1) (ここ/そこ)(いち)ヶ月(かげつ)という(こと/もの)、客足(きゃくあし)(とお)のいていて、御覧(ごらん)(の/×)(とお)りの()(さま)です。
2) よほど(つら)い( )だろう。(離婚(りこん)する→     )からというもの、(かれ)(さけ)博打(ばくち)( )()()れている。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) か(いな)か(=かどうか→文型(ぶんけい)040)/(のち)接続(せつぞく)注意(ちゅうい))/()えない
2) (たし)かめて/か/か(〜かどうか→文型(ぶんけい)040)


(ぜん)(ぺーじ)180(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)