424 *〜ものなら

状態(じょうたい)動詞(どうし)原形(げんけい)  +  ものなら    〜  たい
            もんなら<(くち)>    てほしい
                       てみろ
(ちゅう):ほとんどの場合(ばあい)(まえ)動詞(どうし)可能(かのう)(かたち)となる)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :やはり自分(じぶん)()まれ(そだ)った故郷(こきょう)はいいなあ。(ゆる)されるものなら、スケジュールを延長(えんちょう)したいね。小平(こだいら)北京(ぺきん)()れたようだし、中国語(ちゅうごくご)(すこ)(おぼ)えたみたいだ。
良子(りょうこ)子供(こども)()れるのが(はや)いわね。(わたし)子供(こども)(もど)れるものなら(もど)ってみたいわ。()位置(いち)(ひく)いと、(おな)じものを()ても、(ちが)って()えるのでしょうね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ものなら」は状態(じょうたい)動詞(どうし)(ある・いる・できる・わかる・()る)について、後件(こうけん)願望(がんぼう)期待(きたい)(あらわ)表現(ひょうげん)です。意味(いみ)(じょう)仮定(かてい)の「〜なら」(→資料(しりょう)・)と()わりませんが、実現(じつげん)がほとんど不可能(ふかのう)だと(おも)うことを()()げるのが特徴(とくちょう)です。また、後件(こうけん)には制約(せいやく)があって、「〜だろう/〜かもしれない…」などの推量(すいりょう)や「〜つもりだ/〜なければなりません…」などの個人(こじん)意志(いし)(あらわ)せません。ほとんどは例文(れいぶん)1〜4のように「(可能(かのう)(かたち))ものなら〜たい」の(かたち)使(つか)われるので、願望(がんぼう)の「〜ものなら」と(おぼ)えておけばいいでしょう。
 なお、「〜ものなら」は(とき)として例文(れいぶん)5のように、「〜てみろ/〜てみせろ/〜てみせなさい」と呼応(こおう)して、相手(あいて)挑発(ちょうはつ)したり、喧嘩(けんか)()てぜりふに使(つか)われたりすることもあります。

§ 例文(れいぶん) §
1.できるものなら、(いち)ヶ月(かげつ)ぐらい休暇(きゅうか)()りたいなあ。
2.(ぼく)だって(かね)にゆとりがあるものなら、(きみ)()してやりたいが、()ての(とお)りの貧乏(びんぼう)()らしだ。
3.なれるものなら政治(せいじ)()になって、()のため(ひと)のために()くしたいと(おも)ったこともあった。
4.やり(なお)せるものなら、もう一度(いちど)二人(ふたり)最初(さいしょ)からやり(なお)してみないか。
5.(おお)きな(くち)をたたくけど、やれるもんならやってみせろよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) (()わる/()われる)ものなら、()わって(やる/やりたい)が、試験(しけん)ばかりはそうも(いこう/いくまい)。
2) もう一度(いちど)()まれ()わる→       )ものなら、(ぼく)(おんな)( )(()まれ()わる→       )たいね。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) で(理由(りゆう)並立(へいりつ)は「〜て(/で)〜ので/もので」)/()た/もので
2) しない/だって/もの


(ぜん)(ぺーじ)424(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)