動詞・
形容詞:
普通形<ナ
形ーな> + の
こと
李 :しまった!
昨日、
家で
仕上げたフロッピーを
持ってくるのを
忘れちゃった。
寝たのが
遅くて、
目が
覚めたのが
出勤時間ぎりぎりだったからなあ。
慌ててたんだ。
山田:そのフロッピーに
入れたのは
例の
企画案かい?
李 :うん、
中に
入れたことは
覚えているから、
今からでも
何とか
作り
直せるけど、でもミスったなあ。
ここで
取り
上げたのは
名詞句を
作る「の/こと」です。
一般に「の」は
行為や
感覚的事物を
表し、「こと」は
内容や
観念的世界を
表します。
一番簡単な
使い
分けは、「の」しか
使えない「
見る・
聞く…」などの
知覚動詞、「〜のに/〜のは〜からだ/〜のは〜ことだ…」などの「の」の
慣用文型、「こと」しか
使えない「
信じる・
考える」などの
動詞、「〜ことがある/ことにする…」などの「こと」の
慣用文型をまず
覚えることです。それ
以外は
左の
表のようにどちらも
使えます。
ただし、
例文4を
例として
言えば「の」を
使うと
体験的かつ
感覚的、「こと」を
使うと
一般的かつ
理念的となります。また、
次のように
全く
意味が
異なる
場合も
起こります。
母に
話すのを
忘れた <
話す
行為>
母に
話すことを
忘れた <
話す
内容>
1.
彼が
走って
来るの(×こと) が
見えた。
2.バスが
来るの(×こと)を ここに
表が
入る
待っているところだ。
3.
宿題があったの(⇔こと) を
思い
出した。
4.
日本語を
教えるの(⇔こと) はむずかしい。
5.
行くこと(×の)を
命じる。