045 *〜かのようだ

名詞(めいし)    : ×  / である    +   かのようだ
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち) ー×>


♪ 会話(かいわ) ♪
祖父(そふ)自分(じぶん)(いえ)での(むかし)ながらの披露宴(ひろうえん)もいいもんじゃ。(みな)(あつ)まると、(むかし)(もど)ったかのようじゃ。
祖母(そぼ):でも裏方(うらかた)はもう大変(たいへん)台所(だいどころ)(ぼん)正月(しょうがつ)がいっしょに()たようでしたよ。
祖父(そふ)次男(じなん)(すえ)()にも、もう結婚(けっこん)相手(あいて)()まっとるかのようじゃったが、(とき)()つのは(はや)いものじゃのう。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜かのようだ」は「<実際(じっさい)はそうではないが>まるで〜ようだ」(類似(るいじ))を意味(いみ)します。実際(じっさい)はそうではないことが暗示(あんじ)されているため、「〜ふりをする」という意味(いみ)非難(ひなん)軽蔑(けいべつ)感情(かんじょう)()めるときはこの文型(ぶんけい)がぴったりです。その(さい)は「あたかも・さも」という副詞(ふくし)(むす)びつことが(おお)いでしょう。(たと)えば、「さも()っているような態度(たいど) 」は「()っているふり」とほぼ同義(どうぎ)です。なお、例文(れいぶん)5のように「〜ようだ」のかわりに古語(こご)(ごと)し」(→文型(ぶんけい)083)が使(つか)われることもあります。

§ 例文(れいぶん) §
1.(さむ)いなあ。もう3月(さんがつ)なのに、真冬(まふゆ)(もど)ったかのようだ。
2.新宿(しんじゅく)不夜城(ふやじょう)()にふさわしく、毎晩(まいばん)(まつ)りであるかのようににぎわっている。
3.彼女(かのじょ)はペットの(ねこ)を、あたかも()()であるかのように可愛(かわい)がっている。
4.(かれ)毎日(まいにち)エネルギッシュで、(つか)れを()らないかのようだ。
5.この(たび)金融(きんゆう)破綻(はたん)が、(すべ)政府(せいふ)与党(よとう)無能(むのう)無策(むさく)から(しょう)じたかの(ごと)主張(しゅちょう)は、()(とう)としては()()(がた)い。

★ 例題(れいだい) ★
1) (ただ/ほん)の風邪(かぜ)なのに、(あたかも/(じつ)に)重病(じゅうびょう)(じん)であるかの(ように/ような)(おお)げさに(さわ)いでいる。
2) (かれ)( )きたら、さも(なん)でも(()る→     )かのような口振(くちぶ)り( )(はな)す。 <044の例題(れいだい)解答(かいとう)
1) でも/ような(〜ような+N)/()ねる(〜()ない→文型(ぶんけい)017)
2) と(「〜としては」の謙譲(けんじょう)(かたち)文型(ぶんけい)237)/に/(おう)


(ぜん)(ぺーじ)045(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)