413 〜める/〜まる

形容詞(けいようし)語幹(ごかん):ー[い]  +    める
                 まる
(ちゅう)例外(れいがい)として「(あたた)かい→(あたた)める・(あたた)まる/(あたた)かい→(あたた)める・(あたた)まる」の(れい)もある)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :(からだ)(あたた)まったから、そろそろ()ようか。しかし、温泉(おんせん)(はい)るのは(なん)(ねん)ぶりのことだろう。
良子(りょうこ)小平(こだいら)温水(おんすい)プールと勘違(かんちが)いしているみたいね。()()()ってくるんだったわ。
() :今日(きょう)(つめ)たいビールでもキューっと()んで、山菜(さんさい)(あじ)でもゆっくり(たの)しもうよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 接尾(せつび)()「〜める/〜まる」は「(つよ)い・(よわ)い・(たか)い・(ひく)い・(ひろ)い・(はや)い・ゆるい・まるい・(うす)い・(あたた)かい…」などの形状(けいじょう)形容詞(けいようし)について、形容詞(けいようし)動詞(どうし)()える(はたら)きをします。その(さい)、「〜める」は形容詞(けいようし)他動詞(たどうし)に、「〜まる」は形容詞(けいようし)自動詞(じどうし)()えます。これらの(なか)で、「(あつし)(だん))かい」だけは例外(れいがい)として「(あつし)(だん))める/(あつし)(だん))まる」の(かたち)になりますから注意(ちゅうい)してください。→例題(れいだい)1)2)
 予定(よてい)(いち)(にち)(はや)くする →(はや)める
 予定(よてい)(いち)(にち)(はや)くなる →(はや)まる
 なお、「〜める」について()えば、上記(じょうき)形容詞(けいようし)(ほか)にも「(くる)しい→(くる)しめる/(いや)しい→(いや)しめる/(いた)い→(いた)める」などの他動詞(たどうし)(つく)りますが、これに対応(たいおう)する「〜まる」の(かたち)はありません。

§ 例文(れいぶん) §
1.日本(にっぽん)仏教(ぶっきょう)(ひろ)民衆(みんしゅう)(あいだ)(ひろ)まったのは、鎌倉(かまくら)時代(じだい)のことだ。
2.庶民(しょみん)(あいだ)仏教(ぶっきょう)(ひろ)めた功労(こうろう)(しゃ)は、(なに)()っても親鸞(しんらん)浄土真宗(じょうどしんしゅう))や日蓮(にちれん)日蓮宗(にちれんしゅう))であった。
3.(ふう)(よわ)まってきたし、そろそろ出航(しゅっこう)しようか。
4.もっと()(よわ)めてちょうだい。時間(じかん)をかけてじっくり煮込(にこ)むのが、おいしいカレーを(つく)秘訣(ひけつ)よ。
5.無理(むり)()って、そんなに(ぼく)(くる)しめないでくれ。

★ 例題(れいだい) ★
1) わが(くに)はアジア諸国(しょこく)との連携(れんけい)を((つよ)め/(つよ)まり)、経済(けいざい)共同(きょうどう)(からだ)構想(こうそう)実現(じつげん)を((はや)める/(はや)まる)(べき/はず)である。
2) 日中(にっちゅう)()(せん)年来(ねんらい)旧交(きゅうこう)( )((あたた)かい→   )め、(さら)一層(いっそう)親交(しんこう)( )((ふか)い→  )めるために、乾杯(かんぱい)

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) を/ても(条件(じょうけん)逆説(ぎゃくせつ))/めいた
2) (ふる)/あり(〜げ→文型(ぶんけい)076)/(きざ)まれた(〜を(きざ)む→受身(うけみ)(ぶん)


(ぜん)(ぺーじ)413(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)