447 *〜(よ)うにも〜できない/*〜に〜できない

動詞(どうし)未然(みぜん)(かたち) <〜(よ)う> + にも +  動詞(どうし):ない(かたち)
動詞(どうし):  原形(げんけい)    + に  +  動詞(どうし):ない(かたち)
(ちゅう):これらの文型(ぶんけい)はほとんど文末(ぶんまつ)可能(かのう)(かたち)否定(ひてい)呼応(こおう)する)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :あんなに(われ)(われ)もと自説(じせつ)主張(しゅちょう)していては、(しん)機軸(きじく)()()そうにも()()せないよ。「船頭(せんどう)(おお)くして船山(ふなやま)(のぼ)る」だよ。あれじゃ、(たん)なる意地(いじ)()()いだね。
山田(やまだ):もう()めようにも()められないよ。
() :でも、傷口(きずぐち)(ひろ)がらないうちに()めないと、みんな()くに()けなくなり、チームが分解(ぶんかい)しちゃうよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜(よ)うにも〜(でき)ない」は「〜しようと(こころ)みても〜(でき)ない」、「〜に〜(でき)ない」は(なに)(まわ)りの事情(じじょう)があってできない、「〜たくても〜(でき)ない」は(のぞ)んでもできないと、(すこ)しずつ意味(いみ)(ちが)いますが、(るい)義文(よしふみ)(がた)になります。
  (がい)おうにも()えない。 <意志(いし)
  ()うに()えない。   <事情(じじょう)
  ()いたくても()えない。<希望(きぼう)
 なお、「()うに()われぬ/()るに()かねて/()くに()けない」などは慣用(かんよう)表現(ひょうげん)なのでそのまま語彙(ごい)として(おぼ)えましょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.(すす)むに(すす)めず、退(しりぞ)くに退(しりぞ)けず、まさに進退(しんたい)(きゅう)した。
2.もう()げようにも()げられぬ「まな(いた)(こい)」だ。
3.こんな(ちい)さなミスで(ぜん)プランが頓挫(とんざ)するなんて、()くに()けない(おも)いです。
4.この辞典(じてん)完成(かんせい)するまでには、()うに()われぬ苦労(くろう)がありました。
5.(いた)くもない(はら)(さぐ)られたが、弁明(べんめい)しようにもその機会(きかい)(あた)えられず、断腸(だんちょう)(おも)いだった。

★ 例題(れいだい) ★
1) 最近(さいきん)(づか)れが(ひどくて/ひどいから)、今朝(けさ)は(()きる/()きたい)に(()きなかった/()きられなかった)。
2) (かれ)()(さき)が(わからない→     )、連絡(れんらく)を(()る→    )にも(()る→   )ようがなかった。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) 保障(ほしょう)される(受身(うけみ)(ぶん))/ことに(→文型(ぶんけい)090)/ように
2) や(〜や〜で=〜かそこら)/使(つか)い(→文型(ぶんけい)167)/ならない


(ぜん)(ぺーじ)447(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)