104 *〜(さ)せてしまう

動詞(どうし)使役(しえき)(かたち): て(かたち) + しまう


♪ 会話(かいわ) ♪
() :山田(やまだ)さんが馬鹿(ばか)なことばっかり()うから、百恵(ももえ)ちゃんをかんかんに(おこ)らせてしまったじゃないか。
佐藤(さとう)(くん)がそれとなく注意(ちゅうい)して、山田(やまだ)さんを(だま)らせてしまえばよかったのに。
() :(こと)ここに(いた)っては、なんとかこの()をまるく(おさ)めるしかないよ。山田(やまだ)さんには、いつも()()くよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜(さ)せてしまう」は「あ〜あ残念(ざんねん)だ」「あ〜あ、失敗(しっぱい)した」という感情(かんじょう)()めた不本意(ふほんい)表現(ひょうげん)です。(まえ)()動詞(どうし)感情(かんじょう)心理(しんり)、また自然(しぜん)自発(じはつ)生理(せいり)自然(しぜん)現象(げんしょう)(あらわ)動詞(どうし)(おお)いでしょう。
 もし(まえ)()動詞(どうし)意志(いし)動詞(どうし)(とき)は、会話(かいわ)(ちゅう)の「(だま)らせてしまえばよかった」のように、「完全(かんぜん)に・徹底(てってい)して〜させる」という強制(きょうせい)(ぶん)ともなりますが、用例(ようれい)としてはあまり(おお)くありません。

§ 例文(れいぶん) §
1.()たせてしまったね。ごめん、ごめん。その(つぐな)いに食事(しょくじ)をおごるよ。
2.(みず)をやり(わす)れて、(はな)()れさせてしまった。
3.ちょっとしたミスが、全体(ぜんたい)計画(けいかく)挫折(ざせつ)させてしまうことがある。
4.(かる)冗談(じょうだん)のつもりで()っただけなのに、彼女(かのじょ)(おこ)らせてしまった。
5.ふとした運命(うんめい)のいたずらが、(かれ)人生(じんせい)(くる)わせてしまった。

★ 例題(れいだい) ★
1) (ぼく)非行(ひこう)(に/を)(はし)った(だけに/ばかりに)、(おや)(を/が)(かな)しませ(てしまった/ていた/ておいた)。
2) (きみ)( )(なに)もかも(やる→     )しまってごめん。この(つぐな)いはいつ( )きっとする。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ()わないで(→文型(ぶんけい)257)/ておいて/させて
2) ()い(V〔ます〕(かたち)+たい)/に(使役(しえき)(ぶん)「が→に」)/()わせて


(ぜん)(ぺーじ)104(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)