204 〜とあって/〜とある

名詞(めいし)    : × / だ      +  とあって
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×/だ>    とある
(ちゅう)(ひろ)()(むす)びつく。「〜だ」は省略(しょうりゃく)することが(おお)い)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :(おお)()のテントを()ってきたよ。(だい)(しょう)()ねるし。
良子(りょうこ)里帰(さとがえ)りの(みち)すがらだけど、小平(こだいら)(ひさ)しぶりのキャンプとあって(だい)(よろこ)びよ。
() :一平(いっぺい)()えるとあって、ご両親(りょうしん)(たの)しみにされてるようだね。手紙(てがみ)にも「(はや)一平(いっぺい)(かお)()たい」とあるけど、()()れても(いた)くないほど可愛(かわい)初孫(はつまご)だからねえ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「ある」は事物(じぶつ)存在(そんざい)や、「〜てある」(→資料(しりょう)。)の(かたち)人為(じんい)動作(どうさ)結果(けっか)(のこ)っている状態(じょうたい)(あらわ)したりします。この「ある」が「と」と(むす)びついたのが「〜とあって」で、「〜という事態(じたい)なので」という意味(いみ)(あらわ)します。これは「〜ので」(けい)(→資料(しりょう)、)に(しょく)するする原因(げんいん)理由(りゆう)表現(ひょうげん)で、すでに()こったことを(あらわ)しますから、文末(ぶんまつ)で「〜でしょう/〜かもしれない/〜つもりだ/〜たい/〜(よ)う」などの意志(いし)推量(すいりょう)表現(ひょうげん)使(つか)えません。
 なお、「〜とある」という(かたち)は、例文(れいぶん)5のように「〜と()いてある/〜と()かれている」という意味(いみ)(あらわ)します。
  手紙(てがみ)に「来年(らいねん)帰国(きこく)する」とあった(・と()いてあった)。

§ 例文(れいぶん) §
1.夏休(なつやす)みが(はじ)まるとあって、()ども(たち)はうれしそうだ。
2.まもなく大学(だいがく)入試(にゅうし)とあって、学生(がくせい)たちの表情(ひょうじょう)にも緊張(きんちょう)(いろ)(かく)せない。
3.優勝(ゆうしょう)した横綱(よこづな)一目(ひとめ)()たいとあって、駅前(えきまえ)()すな()すなの(ひと)だかりだった。
4.土地(とち)家屋(かおく)値下(ねさ)がりが(つづ)いているとあって、不動産(ふどうさん)業者(ぎょうしゃ)四苦八苦(しくはっく)している。
5.()(ふだ)に「芝生(しばふ)(ない)()()るべからず」とある。

★ 例題(れいだい) ★
1) (もうすぐ/早速(さっそく)正月(しょうがつ)(とあって/とあれば)、人々(ひとびと)(あし)どりもせわしく(して/なって)きた。
2) (とし)( )(いち)()のお(まつ)り( )あって、(まち)には露店(ろてん)(なら)び、大変(たいへん)な(にぎわう→      )ようだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (おこな)った(とき)()むと/になる
2) ておかない/なって(=〜てから)/でない/なり(→文型(ぶんけい)043)


(ぜん)(ぺーじ)204(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)