261 *〜ないではいられない/*〜ずにはいられない

動詞(どうし):[ない](かたち)  +  ないで(は)いられない
            ずに(は)いられない


♪ 会話(かいわ) ♪
真理(まり):ねえ、(わたし)たちの老後(ろうご)、どうなるのかしら?年金(ねんきん)もどうなるかわからないし、心配(しんぱい)せずにいられないわ。
() :()()苦労(ぐろう)はしない(ほう)がいいよ。
佐藤(さとう):とは()っても、ある程度(ていど)(たくわ)えがないと、いざというとき(こま)るからね。ところで、この長者(ちょうじゃ)番付(ばんづけ)()たかい?この()不公平(ふこうへい)(うら)まないではいられなくなるよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ないではいられない/〜ずにはいられない」は「〜ないでいる/〜ずにいる」の可能(かのう)(がた)否定(ひてい))が使(つか)われて、「自分(じぶん)(こころ)抑制(よくせい)できず、自然(しぜん)にそうなってしまう」という意味(いみ)(あらわ)しています。文法(ぶんぽう)(てき)には自発(じはつ)自然(しぜん)文型(ぶんけい)(ぞく)しますが、「〜てはいられない」(→文型(ぶんけい)191)も(あわ)せて参照(さんしょう)してください。
 なお、「〜ざるを()ない」(→文型(ぶんけい)106)も自発(じはつ)自然(しぜん)感情(かんじょう)(あらわ)すことがありますが、「そうしたくないが、そうなってしまう」という不本意(ふほんい)意味(いみ)(あらわ)しています。一方(いっぽう)、「〜ずにはいられない」は自然(しぜん)にわき()がる感情(かんじょう)です。
  (かれ)(たい)しては
   不信(ふしん)(かん)(いだ)かずにはいられない。
   不信(ふしん)(かん)(いだ)かざるを()ない。

§ 例文(れいぶん) §
1.()くなった(つま)のことを(おも)()さずにはいられない。
2.(かれ)一旦(いったん)(おも)()ったら、すぐにせずにはいられない性分(しょうぶん)だ。
3.たまには仕事(しごと)(わす)れて、のんびり息抜(いきぬ)きをしないではいられないですよ。
4.(わたし)著作(ちょさく)(かい)ざんし、自分(じぶん)名前(なまえ)発表(はっぴょう)するなんて、これが(おこ)らずにいられましょうか。
5.(あか)提灯(ちょうちん)(あかり)()ると、()まないではいられなくなって、  (あし)勝手(かって)(うご)()すんです。

★ 例題(れいだい) ★
1) (もう)()(ながら/つつ)も東大(とうだい)(を/に)合格(ごうかく)した(かれ)に、(わたし)感動(かんどう)(おぼ)えずには(いられなかった/おかなかった)。
2) (わる)いこととは(()る→    )つつ、(むすめ)日記(にっき)を(()む→   )ないでは(いる→    )なかった。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) 結果(けっか)/なしで(N+なしで)/()み(様態(ようたい)の「〜そうだ」)
2) さえ(→文型(ぶんけい)101)/(あわ)て/もの(〜ば〜ものを→文型(ぶんけい)426)


(ぜん)(ぺーじ)261(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)