245 〜とは(くら)べものにならない/〜の(およ)ぶところではない

名詞(めいし)A:× + は、名詞(めいし)B:× + とは(くら)べものにならない
                 の(およ)ぶところではない
                 の足下(あしもと)にも(およ)ばない


♪ 会話(かいわ) ♪
部長(ぶちょう)最近(さいきん)のステレオは小型(こがた)性能(せいのう)もいいし、値段(ねだん)(むかし)とは(くら)べものにならないくらい(やす)くなったな。しかし、レコードが使(つか)えなくて(こま)ったよ。
真理(まり)部長(ぶちょう)はCDを御存(ごぞん)じですね。でも、もっと(あたら)しいMDは御存(ごぞん)じですか?とても便利(べんり)ですし、音質(おんしつ)もCDの(およ)ぶところではありませんよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜とは(くら)べものにならない」は比較(ひかく)文型(ぶんけい)一種(いっしゅ)で、「AはBと(くら)べたら問題(もんだい)にならないほど〜だ/Aの(ほう)がはるかに〜だ」と(つよ)断定(だんてい)(あらわ)表現(ひょうげん)です。なお、同類(どうるい)表現(ひょうげん)に「AはBの(およ)ぶところではない」「AはBの足下(あしもと)にも(およ)ばない」がありますから、一緒(いっしょ)(おぼ)えましょう。
 注意(ちゅうい)してほしいのは、「〜とは(くら)べようがない」は文脈(ぶんみゃく)によっては「〜とは(くら)べものにならない」と(おな)意味(いみ)(あらわ)しますが、本来(ほんらい)意味(いみ)は「〜と(くら)べる方法(ほうほう)がない」という意味(いみ)です。→例題(れいだい)1)2)

§ 例文(れいぶん) §
1.それよりこちらの(ほう)が、(くら)べものにならないほどいい。
2.いくら彼女(かのじょ)がピアノが上手(じょうず)だといっても、プロとは(くら)べものにならないよ。
3.(かれ)今日(きょう)になるまでの努力(どりょく)は、(きみ)なんかとは(くら)べものにならないよ。
4.北欧(ほくおう)諸国(しょこく)充実(じゅうじつ)した福祉(ふくし)政策(せいさく)は、日本(にっぽん)(およ)ぶところではない。
5.(かれ)中国語(ちゅうごくご)中国人(ちゅうごくじん)顔負(かおま)けだ。いくら逆立(さかだ)ちしても、  (ぼく)(かれ)足下(あしもと)にも(およ)ばない。

★ 例題(れいだい) ★
1) どちら(は/が)がおいしいかと(()っても/()われても)、(くら)べ(ものにならない/ようがない)よ。
2) サービス(めん)( )( )()えば、(いま)のJRは以前(いぜん)国鉄(こくてつ)とは(くら)べようがない( )( )(向上(こうじょう)する→    )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) とは(かぎ)りません/に(ナ(かたち))/()ち(敬語(けいご)(かたち)文型(ぶんけい)019)
2) が(「の」も())/に/発表(はっぴょう)された(受身(うけみ)(ぶん):〜を発表(はっぴょう)する→)


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