132 *〜だけあって/*〜だけの/*〜だけのことはある

名詞(めいし)    :   ×       +   だけあって
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた) <ナ(かたち)ーな>     だけある
                      だけのことはある
                      だけの+名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ):ガイドブックで紹介(しょうかい)されるだけあって、(みせ)(おお)いし、大変(たいへん)(ひと)()ねえ。迷子(まいご)になりそうだわ。
() :迷子(まいご)になったら、ここで()()おう。日曜日(にちようび)とあって、(ぼく)らみたいな観光(かんこう)(きゃく)(おお)いなあ。
良子(りょうこ):それに、産地(さんち)直売(ちょくばい)だけのことはあって、(なに)もかもめちゃ(やす)よ。()いたいものが(おお)くて、目移(めうつ)りするわ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜だけの」は「〜にふさわしい/〜に相応(そうおう)する程度(ていど)の」を(あらわ)し、(たと)えば「〜するだけの<価値(かち)能力(のうりょく)効果(こうか)(りょう)意味(いみ)・もの・(きむ)…>」の(かたち)(つく)ります。意味(いみ)文脈(ぶんみゃく)(こと)なりますが、例文(れいぶん)1は「〜のに必要(ひつよう)な〜」、例文(れいぶん)2は「〜のにふさわしい〜」という意味(いみ)になるでしょう。
 ここから「〜だけのことはあって」と、その(みじか)(かたち)の「〜だけあって」という文型(ぶんけい)派生(はせい)しますが、「〜にふさわしい価値(かち)があって」という感嘆(かんたん)賛辞(さんじ)(あらわ)文型(ぶんけい)となります。「〜だけのことはある/〜だけある」は、例文(れいぶん)5のように文末(ぶんまつ)助動詞(じょどうし)として使(つか)われます。この用法(ようほう)副詞(ふくし)「さすが」と呼応(こおう)し、「さすが〜だけあって/だけのことはある」のように使(つか)われることが(おお)いでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.もちろんほしいことはほしいんですが、それを()うだけのお(かね)がないんですよ。
2.()()わないは(べつ)として、一見(いっけん)するだけの価値(かち)はある。
3.時間(じかん)をかけた作品(さくひん)だけあって、さすがに見事(みごと)なものだ。
4.京都(きょうと)はさすが(なが)歴史(れきし)をもった古都(こと)だけあって、名所(めいしょ)古跡(こせき)には事欠(ことか)かない。
5.この不況(ふきょう)にもびくともしないとは、さすが(だい)企業(きぎょう)だけのことはある。

★ 例題(れいだい) ★
1) さすが名菓(めいか)(にとって/として)(()っている/()られている)だけあって、その()(を/に)()じない(あじ)だ。
2) 警視庁(けいしちょう)きって( )辣腕(らつわん)刑事(けいじ)()われている( )( )のことはあって、(そと)刑事(けいじ)( )は()()(どころ)(ちが)う。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) だけ/までに(→文型(ぶんけい)402)/でいただけ(可能(かのう)(かたち)使(つか)うと依頼(いらい)
2) に/だけ/だけ(解説(かいせつ)参照(さんしょう)


(ぜん)(ぺーじ)132(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)