307 *〜に(くら)べて/*〜と(くら)べて

名詞(めいし): ×  +  に(くら)べて
          に(くら)べると
          と(くら)べて
          と(くら)べると


♪ 会話(かいわ) ♪
() :去年(きょねん)(くら)べて、15センチも()()びてるのか!
良子(りょうこ):この(いきお)いだと、2、3(ねん)でパパを()()しそうね。それにパパに(くら)べると(あし)(なが)いし、かっこういいわ。
() :(ぼく)たちの時代(じだい)とは栄養(えいよう)(ちが)うよ。まあ、その栄養(えいよう)がもっと(あたま)(ほう)(まわ)ってくれたらいいんだけどね。
小平(しょうへい)(かえる)()(かえる)さ。「(うり)(つる)茄子(なすび)はならぬ」ってさ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「(くら)べる」には相互(そうご)関連(かんれん)することを比較(ひかく)するときと、相反(そうはん)する(もの)対比(たいひ)するときがあります。前者(ぜんしゃ)比較(ひかく)後者(こうしゃ)対比(たいひ)()ぶことにします。
 「と」は双方向(そうほうこう)、「に」は一方向(いちほうこう)なので、この(ちが)いが「〜と(くら)べて」と「〜に(くら)べて」の(ちが)いに(あらわ)れてきます。一般(いっぱん)に、例文(れいぶん)1、2のように、ABのどちらにも関連(かんれん)する同類(どうるい)事柄(ことがら)相互(そうご)比較(ひかく)するときは「Aと(くら)べてB」が使(つか)われますが、例文(れいぶん)5のようにABが対立(たいりつ)する関係(かんけい)がある事柄(ことがら)対比(たいひ)するときは「Aに(くら)べてB」が使(つか)われます。どちらにも解釈(かいしゃく)できる例文(れいぶん)2、3のような(れい)もありますが、比較(ひかく)は「〜と(くら)べて」、対比(たいひ)は「〜に(くら)べて」と(おぼ)えてください。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.以前(いぜん)製品(せいひん)(くら)べて、(しん)製品(せいひん)機能(きのう)(めん)充実(じゅうじつ)という(てん)(すう)(だん)()っている。
2.翻訳(ほんやく)原文(げんぶん)(くら)べると、やはり微妙(びみょう)(てん)(ちが)いがある。
3.子供(こども)(ころ)(くら)べると、(たし)かに生活(せいかつ)(ゆた)かになったが、()たして、それで(しあわ)せは()したのだろうか。
4.今年(ことし)天候(てんこう)(めぐ)まれたおかげか、昨年(さくねん)(くら)べて(べい)豊作(ほうさく)だ。
5.人生(じんせい)(よろこ)びに(くら)べて(くる)しみの(ほう)(おお)いのかもしれない。

★ 例題(れいだい) ★
1) (おとこ)(に(くら)べて/に(はん)して)(おんな)(ほう)が、生命(せいめい)(りょく)(つよ)いと(()っている/()われている)が、それは(おとこ)(ほう)幼児(ようじ)死亡(しぼう)(りつ)(たか)い(こと/もの)からもわかる。
2) 自分(じぶん)()( )よその()( )(くら)べて、あれこれ()う のは(やめる→  )(ほう)がいい。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) たまっている(現在(げんざい)状態(じょうたい))/づらい/しよう(提案(ていあん)
2) (ねっ)し(〜やすい→文型(ぶんけい)000)/()め/で(材料(ざいりょう)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)