344 *〜に(もと)づいて/〜に(そく)して/〜に()らして

名詞(めいし): ×  +  に(もと)づいて/に(もと)づき/に(もと)づく+名詞(めいし)
          に(そく)して/に(そく)し/に(そく)した+名詞(めいし)
          に()らして/に()らし/に()らした+名詞(めいし)
          を()まえて/を()まえ/を()まえた+名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :今回(こんかい)経営(けいえい)(じん)交代(こうたい)(ともな)って、部長(ぶちょう)一部(いちぶ)()()えがあったね。
佐藤(さとう):これまでの事例(じれい)()らしても、妥当(だとう)人事(じんじ)だったと(おも)うよ。人事(じんじ)企業(きぎょう)意思(いし)表示(ひょうじ)だよ。
() :現実(げんじつ)(そく)した臨機応変(りんきおうへん)経営(けいえい)必要(ひつよう)だ。従来(じゅうらい)のやり(かた)踏襲(とうしゅう)するだけでは、事態(じたい)好転(こうてん)しないよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 これらは(なに)かを根拠(こんきょ)にする(てん)では(おな)じです。以下(いか)のような同義(どうぎ)文型(ぶんけい)がありますが、それぞれ(すこ)しずつ(こと)なった語感(ごかん)()っています。
  教科書(きょうかしょ)
    (そく)して  <そのまま>
    よって  <依拠(いきょ)して、手段(しゅだん)として>
    (もと)づいて <基礎(きそ)土台(どだい)にして>
    ()らして <参照(さんしょう)し、応用(おうよう)して>
    沿()って  <(なが)れに()わせて>
    (おう)じて  <臨機応変(りんきおうへん)に>
  日本語(にほんご)(おし)える
 つまり、(した)()くほど個人(こじん)裁量(さいりょう)拡大(かくだい)します。

§ 例文(れいぶん) §
1.憲法(けんぽう)(くに)基本(きほん)(ほう)で、法律(ほうりつ)憲法(けんぽう)(もと)づいて(つく)られる。
2.空理空論(くうりくうろん)はやめ、実状(じつじょう)(そく)して(はな)()おうじゃないか。
3.この(たね)通販(つうはん)法律(ほうりつ)()らして()れば、詐欺(さぎ)(ざい)になる。
4.何事(なにごと)状況(じょうきょう)(おう)じて対処(たいしょ)すべきで、先例(せんれい)()らしてどうだとか、杓子定規(しゃくしじょうぎ)(かんが)えるべきではない。
5.実践(じっせん)(もと)づき、(さら)にその結果(けっか)()まえ、しかる(のち)是非(ぜひ)判断(はんだん)する。これが実事(じつごと)(もとめ)()精神(せいしん)だ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 「理論(りろん)(なし/なき)実践(じっせん)()実践(じっせん)(なし/なき)理論(りろん)()」と()うが、実践(じっせん)(に(もと)づかない/に(そく)さない)イデオロギー論争(ろんそう)百害(ひゃくがい)あって一利(いちり)なしだ。
2) 従来(じゅうらい)歴史(れきし)(かん)( )(もと)づいて世界(せかい)()ても、複雑(ふくざつ)( )現代(げんだい)社会(しゃかい)解明(かいめい)(できる→    )だろう。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) にもかかわらず/とは(→文型(ぶんけい)242)/な(ナ(かたち)
2) から(受身(うけみ):〜から〜られる)/()められている/ように


(ぜん)(ぺーじ)344(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)