283 (なん)となく〜/(なに)とはなしに〜/(なん)だか〜

(なん)となく    〜
(なに)とはなしに
(なん)だか     〜


♪ 会話(かいわ) ♪
() :今度(こんど)会社(かいしゃ)人事(じんじ)(なん)となく()()れないなあ。
山田(やまだ)社長(しゃちょう)身内(みうち)(ふく)社長(しゃちょう)昇進(しょうしん)したこと?
百恵(ももえ)同感(どうかん)()びいきが()ぎる()がするわ。それに、女性(じょせい)管理(かんり)(しょく)になかなかなれないのも()()ちないわ。
() :(くち)では国際(こくさい)()とか(なん)とか()っていても、(なん)だか体質(たいしつ)(てき)には(なに)()わっていないみたいに(かん)じるよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「(なん)となく/(なに)とはなしに」は理由(りゆう)がはっきりしないが()()こされる感情(かんじょう)感覚(かんかく)(ある)いは無意識(むいしき)のうちに()こった行為(こうい)現象(げんしょう)のときに使(つか)われる副詞(ふくし)です。「(なん)だか」は疑問(ぎもん)(あらわ)す「か」が()いているように、理由(りゆう)がはっきりしないが()()こされる感情(かんじょう)感覚(かんかく)使(つか)われますが、(なに)疑念(ぎねん)(いだ)くときに使(つか)副詞(ふくし)です。語感(ごかん)(ちが)いはありますが、どちらも使(つか)える場合(ばあい)があります。
  (なん)となく()ちつかない。(漠然(ばくぜん)
  (なん)だか()ちつかない。 (疑念(ぎねん)
 しかし、意味(いみ)(じょう)、「(なん)だか」が使(つか)えない用例(ようれい)()てきます。→例題(れいだい)1)
  (なん)となく(×(なん)だか)(いち)(にち)()ぎた。

§ 例文(れいぶん) §
1.()くともなく()いていたが、おもしろい(はなし)なので、(わたし)もつい(なん)となく、()()()してしまった。
2.(かく)していても、(なに)とはなしに態度(たいど)()るものだし、(なん)となくわかるものさ。
3.(はな)()っているうちに、(なん)となく(わたし)責任(せきにん)(しゃ)()()ける羽目(はめ)になった。
4.(なん)だか胸騒(むなさわ)ぎがする。(つま)()(なに)かあったのではなかろうか。
5.(なん)だか幽霊(ゆうれい)でも()そうな気味(きみ)(わる)場所(ばしょ)だね。

★ 例題(れいだい) ★
1) 卒業(そつぎょう)(してから/した(のち)で)、(かれ)とは((なん)となく/(なん)だ か)()()も(ない→   )なり、音信(おんしん)途絶(とだ)えた。
2) (なん)だか(きゅう)に((くら)い→   )なってきたが、まさか(あめ) が(()る→   )()すんじゃあ( )( )だろうな。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) な(ナ(かたち))/くれた/になって
2) ほど(〜ほど〜はない→文型(ぶんけい)395)/ために(目的(もくてき))/ない


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