386 〜べくして/〜べくして〜ない

動詞(どうし)A:原形(げんけい)  +  べくして  +  動詞(どうし)
動詞(どうし)A:原形(げんけい)  +  べくして  〜  ない


♪ 会話(かいわ) ♪
() :あれだけ勉強(べんきょう)したのだから、中国語(ちゅうごくご)通訳(つうやく)ガイド試験(しけん)合格(ごうかく)すべくして合格(ごうかく)したんだよ。おめでとう!
佐藤(さとう):ありがとう。()老師(ろうし)という立派(りっぱ)先生(せんせい)身近(みぢか)にいるなんて、普通(ふつう)(のぞ)むべくして(のぞ)()ない環境(かんきょう)だよ。
山田(やまだ)(くん)(わか)さが(うらや)ましいよ。(ぼく)なんか最近(さいきん)記憶(きおく)(りょく)がガタ()ちで、外国(がいこく)()なんてやる()()きないよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜べくして」は意味(いみ)(ふた)つに()かれます。()ずこの表現(ひょうげん)は、例文(れいぶん)1〜3のように、(おな)動詞(どうし)()(かえ)して「〜なるのは当然(とうぜん)であり、またそうなった」という自明(じめい)()必然(ひつぜん)帰結(きけつ)(あらわ)し、(いま)でもよく使(つか)われます。
 もうひとつは例文(れいぶん)4、5のように、「〜べくして〜ない」の(かたち)で、「〜ことは〜が、実際(じっさい)はそれだけで(なに)も〜ない」という建前(たてまえ)だけのことに使(つか)われます。ただ、用例(ようれい)(かぎ)られていて、最近(さいきん)ではあまり(みみ)にしない文語(ぶんご)表現(ひょうげん)となっています。

§ 例文(れいぶん) §
1.よき伝統(でんとう)というものは、(のこ)るべくして(のこ)ったのだ。
2.ローマ帝国(ていこく)(ほろ)ぶべくして(ほろ)んだのだ。
3.今日(きょう)民族(みんぞく)紛争(ふんそう)は、()こるべくして()こっていると()える。
4.行財政(ぎょうざいせい)改革(かいかく)だ、行財政(ぎょうざいせい)改革(かいかく)だと(さわ)がれているが、()うべくして(おこな)われない。
5.地球(ちきゅう)環境(かんきょう)(まも)れとは(だれ)()う。しかし、なすべくしてなし()ないままでいる。

★ 例題(れいだい) ★
1) (ぼく)たちふたりは、(()む/()まれる)(まえ)から、(あか)(いと)で((むす)んで/(むす)ばれて)いたんだ。そして出会(であ)う(べく/べからず)して出会(であ)ったんだよ。
2) ((いさぎよ)い→    )()けを(みと)めよう。この試合(しあい)は(()ける→    )べくして(()ける→    )のだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) まで(ここまで≒これほど)/ては(仮定(かてい)文型(ぶんけい)188)/べく
2) に/に/べく


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