468 〜を(たよ)りに/〜を(たて)に/〜をかさに

名詞(めいし): ×  +  を(たよ)りに(して)
          を(たて)に(して)
          を(たて)にとって
          をかさに
          をかさに()


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)家庭(かてい)主婦(しゅふ)たちが、街頭(がいとう)署名(しょめい)(たよ)りに(すす)めていた商品(しょうひん)不買(ふばい)運動(うんどう)に、会社(かいしゃ)(がわ)(くっ)したらしいわ。
() :あの会社(かいしゃ)法律(ほうりつ)(たて)にとって、消費(しょうひ)(しゃ)(こえ)無視(むし)(つづ)けてきたけど、ついに(かぶと)()いだわけだ。
良子(りょうこ)消費(しょうひ)(しゃ)あっての会社(かいしゃ)なのに、とんだ時代(じだい)錯誤(さくご)よ。会社(かいしゃ)(おお)きさをかさに()ている経営(けいえい)(しゃ)なんて最低(さいてい)よ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「(たよ)り」は「依存(いぞん)する(ひと)やもの」を(あらわ)し、「(たて)」は「自分(じぶん)(まも)手段(しゅだん)利用(りよう)する(ひと)やもの」を(あらわ)しますから、「〜を(たよ)りに」は「〜を(たす)けに」、「〜を(たて)に」は「〜を利用(りよう)して」の意味(いみ)になります。
 なお、「〜を(たて)に」とほとんど(おな)意味(いみ)(あらわ)すのが「〜をかさに/〜をかさにきて」ですが、これは「(他人(たにん)(ちから))を利用(りよう)して」という意味(いみ)になります。両者(りょうしゃ)(ちが)いは、「〜を(たて)に」は自分(じぶん)(ぞく)する(もの)(りょく)利用(りよう)しますが、「〜をかさに/〜をかさにきて」は他人(たにん)(おも)上位(じょうい)(しゃ)組織(そしき))の(ちから)()りて(わる)いことをするときに使(つか)われることでしょう。どちらもいい意味(いみ)使(つか)われることはありません。

§ 例文(れいぶん) §
1.(とお)親戚(しんせき)(たよ)りに上京(じょうきょう)した。
2.辞書(じしょ)(たよ)りに(なん)とか()むことはできますが、大変(たいへん)時間(じかん)がかかります。
3.慣例(かんれい)にないのを(たて)に、役所(やくしょ)老人(ろうじん)たちの切実(せつじつ)要求(ようきゅう)拒絶(きょぜつ)した。
4.(きん)(ちから)をかさに()ての悪逆(あくぎゃく)非道(ひどう)数々(かずかず)(だん)じて(ゆる)せない。
5.(おや)威光(いこう)をかさに、息子(むすこ)勝手(かって)放題(ほうだい)をしている。

★ 例題(れいだい) ★
1) 他人(たにん)(ちから)を((たよ)り/(たて)/かさ)に(なに)かを(なす/なそう)としても、うまくいく(はずがない/はずではない)。
2) 相手(あいて)失言(しつげん)( )(たて)に(とる→   )、あれこれ個人(こじん)人格(じんかく)攻撃(こうげき)をするのは卑劣(ひれつ)( )しか(()う→  )ようがない。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) として(→文型(ぶんけい)237)/に(たい)する(→文型(ぶんけい)322)/をして
2) に/を/失墜(しっつい)させる(使役(しえき)(ぶん):〜が失墜(しっつい)する→)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)