名詞 : の + くせに
動詞・
形容詞:
普通形<ナ
形ーな> くせして
良子:
一日中、ずっと
家にいたくせに、
部屋が
少しも
片づいていないじゃないの?
大人のくせに、
自分の
身のまわりの
始末もできないのね。
李 :この
掃除機、
新しいのに
力がないよ。
良子:ちょっと、
私の
話をはぐらかさないでよ。
掃除機のせいにするつもり?いいわけもいいとこね。
「〜くせに/〜くせして」は
逆説「のに」のグループですが、
非難・
軽蔑・
反発の
感情を
強く
表します。「のに」に
置き
換えることができますが、「のに」は
失望・
残念・
不安などの
感情が
現れます。また、「くせに」は
用法上の
制約があって、
必ず
人が
主語で、
同一主語文でなければ
使えません。→
例題1)
僕の
部屋は
風呂もないのに(×くせに)、
家賃が
六万円もするんです。
この
他、「〜にもかかわらず」が「のに」のグループですが、
客観的な
判断を
表しています。つまり、
話者の
感情の
違いによって
使い
分けられているのです。
あいつは
金持ち なのに <
残念・
失望> けちだ。
のくせに <
非難・
蔑視>
にもかかわらず<
客観的判断>
1.
弱いくせに、
口ばかりが
達者な
奴だ。
2.
事情も
知らないくせに、
他人のことに
口を
挟むな。
3.わかってもいないくせして、わかったような
口を
利くな。
4.マイクを
握ったら
離そうとしない。
下手なくせに
好きなんだから
困ったもんだ。
5.いつもはオートバイを
乗り
回しているじゃじゃ
馬のくせに、
見合いとなると
神妙にしている。