動詞・
形容詞:
原形/ない
形 + ものか
もんか<
口>
ものですか
もんですか<
口>
良子:
小平ときたら
学校じゃ
落ちこぼれだし、
教室じゃお
客さんもいいとこよ。それで
塾に
行くように
言ったら、「
学校の
勉強なんかしたって
役にたつもんか」だって。
李 :
何かやりたいことがほかにあるなら、
話は
別だが。
良子:あるもんですか!
屁理屈をこねるぐらいしか
能がない
子よ。わが
子ながら、
情けないったらありゃしない。
「〜ものか」は
形式名詞「もの」が
作る
慣用文型で、
動詞・
形容詞の「
原形/ない
形」について、
相手の
考えや
意見を
否定し、
強く「
絶対〜ない」と
反発する
反語表現になります。
話し
言葉として「〜もんか」、
丁寧体として「〜ものですか/〜もんですか」があります。
同じような
反語表現に「〜だろうか」(→
文型161)がありますが、それと
比較したとき、この「〜ものか」はかなり
強い
反発・
拒否・
拒絶の
感情や
意志が
表れる
表現で、「
決して〜ない/
絶対〜ない」という
断定より、はるかに
激しい
口調になります。
彼なんかにわかるものか。 ≒
絶対わからない。
彼なんかにわかるだろうか。≒ たぶんわからないだろう。
1.
持って
生まれた
性格が、そう
簡単に
変わるものか。
2.あてになるものですか、あんな
男の
言うことが。
3.この
悔しさを
忘れるものか。
今度の
試合では
必ず
勝ってみせる。
4.あなたなんかに、
私の
気持ちがわかってたまるもんですか。
5.やさしくて
親切?あの
男が?どこがやさしいもんか、
外面がいいだけだよ。