328 *〜につけ/*〜につけて(も)

名詞(めいし)     : ×  +  につけ
動詞(どうし)・イ形容詞(けいようし)原形(げんけい)     につけて(も)
(ちゅう)接続詞(せつぞくし)(かたち)は「それにつけても」、「(なに)かにつけ」は慣用(かんよう)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :それにつけても景気(けいき)(わる)いなあ。商店(しょうてん)(がい)でも(みせ)()めてるところが()えたよ。
良子(りょうこ):デパートの売上(うりあ)げも長期(ちょうき)低落(ていらく)傾向(けいこう)ね。みんな財布(さいふ)のひもが(かた)くなっているのよ。
() :この事態(じたい)()るにつけ、バブルの(ころ)(なつ)かしく(おも)()されるよ。まあ、はかない(いち)()(ゆめ)だったけど。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜につけ/〜につけて(も)」は「〜すると、自然(しぜん)に〜」を(あらわ)文型(ぶんけい)で、「〜と、()まって/〜と、いつも」や「〜(たび)に」(→文型(ぶんけい)151)と(るい)()表現(ひょうげん)になります。この文型(ぶんけい)特徴(とくちょう)後件(こうけん)に「(おも)()される/しのばれる/(あん)じられる/よみがえる/(かん)じられる」などの自発(じはつ)動詞(どうし)(おお)(あらわ)れることで、(はなし)(しゃ)感慨(かんがい)感情(かんじょう)()めた自然(しぜん)自発(じはつ)(とき)表現(ひょうげん)です。そのため、この文型(ぶんけい)後件(こうけん)意志(いし)行為(こうい)(あらわ)せませんが、「〜と、いつも/〜(たび)に」はどんな場合(ばあい)にも使(つか)えます。
 クリスマスになる
  ○ ()
  ○ といつも/と()まって
  × につけ
 (はは)はケーキを(つく)ってくれた。

§ 例文(れいぶん) §
1.今日(きょう)祖国(そこく)繁栄(はんえい)(おも)うにつけ、戦場(せんじょう)()っていった戦友(せんゆう)のことが(しの)ばれる。
2.(くん)(なに)かにつけて(ぼく)(つら)くあたるが、(なに)(ぼく)(うら)みでもあるのかい。
3.何事(なにごと)につけても「(いし)(うえ)にも(さん)(ねん)」だよ。それが辛抱(しんぼう)できないようで(なに)()につかない。
4.それにつけても(おも)()すのは(はじ)めて東京(とうきょう)()()のことだ。
5.(いち)(にん)二人(ふたり)(とも)がこの()()るにつけ、()いの(さび)しさを(かん)じる。

★ 例題(れいだい) ★
1) (さむ)い(にせよ/につけ)心配(しんぱい)し、(あつ)い(にせよ/につけ)心配(しんぱい)し、(はは)()(を/と)(おも)(あい)(うみ)より(ふか)い。
2) この写真(しゃしん)を(()る→    )につけ、(やさ)しかった(はは)面影(おもかげ)( )まぶた( )()かんでくる。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (ちゅう)(→文型(ぶんけい)162)/につき/(うけたまわ)ります(謙譲(けんじょう)()
2) かけ(謙譲(けんじょう)(かたち)文型(ぶんけい)019)/に/回復(かいふく)し(〜次第(しだい)文型(ぶんけい)110)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)