264 〜ないとも(かぎ)らない

名詞(めいし)    :    でない     +   とも(かぎ)らない
動詞(どうし)形容詞(けいようし):ない(かたち) <ナ(かたち)ーでない>


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)小平(こだいら)のことだけど、この成績(せいせき)では公立(こうりつ)高校(こうこう)入試(にゅうし)失敗(しっぱい)しないとも(かぎ)らないって、先生(せんせい)から()われたの。
() :(すべ)りどめに、私立(しりつ)()けておいた(ほう)()さそうだなあ。しかし私立(しりつ)()くとなると、お(かね)もかかるなあ。
良子(りょうこ):それで()たらないとも(かぎ)らないと(おも)って、(たから)くじ(じゅう)(まい)()ってみたんだけど・・・。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ないとも(かぎ)らない」は「もしかしたら〜かもしれない」と(おな)意味(いみ)ですが、「そうなる可能(かのう)(せい)はとても(ひく)いが、しかし〜」という懐疑(かいぎ)(てき)語感(ごかん)()表現(ひょうげん)です。よくない事態(じたい)発生(はっせい)可能(かのう)(せい)()べるときは、ほぼ「〜(おそ)れがある」(→文型(ぶんけい)020)や「〜()ねない」(→文型(ぶんけい)043)と同義語(どうぎご)となりますが、接続(せつぞく)には注意(ちゅうい)しましょう。
  失敗(しっぱい)しないとも(かぎ)らない。(ない(かたち)+)≒ 失敗(しっぱい)する(おそ)れがある。  (原形(げんけい)+)≒ 失敗(しっぱい)()ねない。    ([ます](かたち)+)

§ 例文(れいぶん) §
1.滅多(めった)なことを()うと、やぶ(へび)にならないとも(かぎ)らない。
2.いつ(なに)()こらないとも(かぎ)らないから、生命(せいめい)保険(ほけん)には(はい)っておいた(ほう)がいい。
3.他社(たしゃ)()られないとも(かぎ)らない。このことは内密(ないみつ)(すす)めよう。
4.このまま(えん)(やす)放置(ほうち)しておくと、最悪(さいあく)事態(じたい)にならないとも(かぎ)らない。
5.一見(いっけん)ピンチに()える(なか)に、チャンスが(ひそ)んでいないとも(かぎ)らない。「(わざわ)いを(てん)じて(ふく)となす」って()うだろ?

★ 例題(れいだい) ★
1) A(こく