357 *〜のは〜からだ/*〜のは〜からではなく〜からだ

名詞(めいし)    : な       +  のは 〜 からだ
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>            からではなく〜からだ
(ちゅう)文末(ぶんまつ)では「〜ためだ/〜おかげだ/〜せいだ}も使(つか)われる)


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ):あなたの部屋(へや)掃除(そうじ)してあげたのは、あまりにも(きたな)かったからよ。(あし)()(じょう)もない状態(じょうたい)だったわ。
() :それが余計(よけい)なお世話(せわ)だって()うんだよ。どこに(なに)があるか、わからなくなってしまったじゃないか。
良子(りょうこ):ふん、(たの)まれても、もう二度(にど)としてあげないわ!
() :すまん、(おこ)ったのは(わる)かった。機嫌(きげん)(なお)してくれ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 この文型(ぶんけい)原因(げんいん)理由(りゆう)倒置(とうち)強調(きょうちょう)構文(こうぶん)で、文末(ぶんまつ)には「〜からだ/〜ためだ/〜おかげだ/〜せいだ」などが呼応(こおう)します。「〜からだ」は終止(しゅうし)(かたち)接続(せつぞく)、「〜ためだ/〜おかげだ/〜せいだ」は連体(れんたい)(かたち)接続(せつぞく)ですが、各項(かくこう)参照(さんしょう)してください。→例題(れいだい)1)
  (むすめ)(とつ)ぐから(さび)しいです。→ (さび)しいのは(むすめ)(とつ)ぐからです。
  大雪(おおゆき)のために電車(でんしゃ)()まった。→ 電車(でんしゃ)()まったのは大雪(おおゆき)のためだ。
 なお、「〜のは〜からで(は)なく、〜からだ」もよく使(つか)われるので、文型(ぶんけい)として()()げておきました。→例題(れいだい)2)

§ 例文(れいぶん) §
1.自分(じぶん)素直(すなお)になれないのは、(きみ)世間体(せけんてい)()にするからさ。
2.こんな不祥事(ふしょうじ)()こったのは、(きみ)職務(しょくむ)怠慢(たいまん)のせいだ。
3.あの政党(せいとう)分裂(ぶんれつ)したのは、(よう)するに政権(せいけん)につける見通(みとお)しがなくなったからでしょう。
4.(わたし)(ひと)から(なに)()われようと平気(へいき)でいられるのは、自分(じぶん)(いち)(てん)のやましさもないからだ。
5.(ぼく)(きみ)(しか)るのは、(きみ)(にく)いからではなく、(きみ)期待(きたい)しているからだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) この(あき)野菜(やさい)値上(ねあ)がりしている(の/こと)は、台風(たいふう)農作物(のうさくもつ)被害(ひがい)を(()ける/()けた)(ため/おかげ)です。
2) (わたし)がこの(あん)反対(はんたい)( )のは、主旨(しゅし)問題(もんだい)がある( )( )ではなく、時期(じき)尚早(しょうそう)(かんが)える( )( )だ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ×(肯定(こうてい)(おどろ)き)/なって/の(→文型(ぶんけい)354)
2) いなかった(「もう〜た」(ぶん))/ん(≒たぶん〜だろう)/か


(ぜん)(ぺーじ)357(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)