372 *〜は(べつ)にして/〜は(のぞ)いて

名詞(めいし)   : ×  +  は(べつ)にして/を(べつ)にして
〜かどうか: ×     は(べつ)にいたしまして
             は(べつ)として/を(べつ)として
             は(べつ)といたしまして
             は(のぞ)いて/を(のぞ)いて


♪ 会話(かいわ) ♪
() :(くん)(かみ)()(うす)くなったって()にしてただろ。()くかどうかは(べつ)として、これ使(つか)ってみたら?
佐藤(さとう)(いま)話題(わだい)()生薬(きぐすり)だね。()(きめ)があるといいがなあ。(いま)(ぼく)は「(おぼ)れる(もの)(わら)をもつかむ」心境(しんきょう)なんだ。
() :(だま)されたと(おも)って(ため)してみなよ。この(くすり)中国(ちゅうごく)でも特定(とくてい)(みせ)(のぞ)いて、()(はい)らなくなっているそうだ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜は(べつ)にして/〜は(のぞ)いて」は「〜を除外(じょがい)して」という意味(いみ)共有(きょうゆう)しています。しかし、「〜は(べつ)にして」には例文(れいぶん)1〜3のように「〜はともかく/〜はともあれ/〜はさておいて」(→文型(ぶんけい)371)と共通(きょうつう)する保留(ほりゅう)したり考慮(こうりょ)(がい)にする用法(ようほう)がありますが、その場合(ばあい)除外(じょがい)しか(あらわ)せない「〜は(のぞ)いて」は使(つか)えません。
  (かれ)(べつ)にして(・は(のぞ)いて/×はともかく)、()全員(ぜんいん)賛成(さんせい)だ。
  ()(わる)しは(べつ)にして(× は(のぞ)いて/・はともかく)、それが現実(げんじつ)だ。
 また、他動詞(たどうし)(のぞ)く」には「〜を(のぞ)いて〜(は)ない」(→文型(ぶんけい)458)という慣用(かんよう)文型(ぶんけい)がありますが、この場合(ばあい)(べつ)にして」は使(つか)えません。
  (かれ)(のぞ)いて(×(べつ)にして)適材(てきざい)はいない。

§ 例文(れいぶん) §
1.()(きら)いは(べつ)として、ボーダレスの時代(じだい)(すす)みつつある。
2.あの(むすめ)さんは器量(きりょう)()(わる)しは(べつ)といたしまして、()だての()さではぴか(いち)です。
3.(あきな)いとしてものになるかどうかは(べつ)にして、(はなし)だけは()いてみてもいいだろう。
4.(くん)(のぞ)いて(⇔を(べつ)にして)全員(ぜんいん)賛成(さんせい)している。
5.方法(ほうほう)(ろん)問題(もんだい)(のぞ)いて(⇔を(べつ)にして)、両者(りょうしゃ)(あいだ)には(おお)きな意見(いけん)(へだ)たりないと(おも)える。

★ 例題(れいだい) ★
1) 住宅(じゅうたく)問題(もんだい)(べつ)として、日本人(にっぽんじん)生活(せいかつ)水準(すいじゅん)欧米(おうべい)(かぜ)(なみ))(にした/になった)と(()う/()える)だろう。
2) この(きょく)( )メロディーは(べつ)として(うた)()がいい。若者(わかもの)社会(しゃかい)( )の(いか)り、((かな)しむ→   )が(あふ)れている。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) たとえ(たとえ〜ても)/あろう(→文型(ぶんけい)437)/ともあれ
2) (はたら)き(→文型(ぶんけい)117)/か/か/が(「(たか)まる」は()V)/は


(ぜん)(ぺーじ)372(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)