116 *〜(すえ)(に)/*〜(すえ)

名詞(めいし): の  +  (すえ)(に)  〜 した
動詞(どうし):た(かたち)     (すえ)の  +  名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
佐藤(さとう)両派(りょうは)(なが)(あらそ)いの(すえ)にたもとを()かったね。(なか)()()とうとした努力(どりょく)も、(みず)(あわ)()えたわけだ。時間(じかん)とともに利害(りがい)関係(かんけい)()まれて、組織(そしき)をむしばむね。
() :どんな(あらそ)いも、()わってみると(むな)しいなあ。公害(こうがい)裁判(さいばん)(なが)いこと(あらそ)った(すえ)和議(わぎ)()()まれたけど、患者(かんじゃ)(おお)くは()くなっているし、双方(そうほう)不満(ふまん)(のこ)ってるよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜(すえ)(に 」は「〜した結果(けっか)〜した」を(あらわ)しますが、その過程(かてい)色々(いろいろ)困難(こんなん)問題(もんだい)があったことが暗示(あんじ)している(てん)特徴(とくちょう)があります。
 (おな)結果(けっか)(あらわ)す「〜あげくに」(→文型(ぶんけい)002)は、(かなら)(わる)結果(けっか)発生(はっせい)ですが、「〜(すえ)に」は(わる)結果(けっか)()くない結果(けっか)(あらわ)すことができます。これら「〜(すえ)に」「〜あげくに」は人為(じんい)事柄(ことがら)(なん)らかの(はなし)(しゃ)感情(かんじょう)(ふく)まれますから、自然(しぜん)現象(げんしょう)そのものや、新聞(しんぶん)報道(ほうどう)のように客観(きゃっかん)事実(じじつ)をそのまま(つた)える(ぶん)では不自然(ふしぜん)になります。そのときは「〜結果(けっか)」を使(つか)いましょう。
 大雨(おおあめ)結果(けっか)山崩(やまくず)れが()こった。<自然(しぜん)現象(げんしょう)
 裁判(さいばん)結果(けっか)有罪(ゆうざい)確定(かくてい)した。 <客観(きゃっかん)事実(じじつ)伝達(でんたつ)
 その()、「(まつ)」は単独(たんどく)名詞(めいし)として、「(とし)(すえ)()わり(ごろ)>」「この()(すえ)(たの)しみだ<将来(しょうらい)>」などの用法(ようほう)があります。

§ 例文(れいぶん) §
1.いろいろ(かんが)えた(すえ)進学(しんがく)をあきらめることにしました。
2.(だい)恋愛(れんあい)(すえ)結婚(けっこん)が、なんと(いち)年間(ねんかん)破綻(はたん)とはねえ。
3.実験(じっけん)実験(じっけん)(かさ)ねた(すえ)に、ついに新薬(しんやく)開発(かいはつ)成功(せいこう)した。
4.経営(けいえい)会議(かいぎ)協議(きょうぎ)(すえ)(きみ)(ふく)社長(しゃちょう)抜擢(ばってき)することにした。会社(かいしゃ)再建(さいけん)のため、(うで)()るってくれたまえ。
5.(わか)れるの(わか)れないのとすったもんだの(すえ)結局(けっきょく)(もと)のさやに(おさ)まった。

★ 例題(れいだい) ★
1) 戦後(せんご)()(わか)れ(にした/になった)(むすめ)を((さが)(もと)める/(さが)(もと)めた)(まつ)、50(ねん)()にしてやっと((めぐ)()える/(めぐ)()えた)。
2) あいつ( )きたら、(ひと)( )さんざん迷惑(めいわく)を(かける→   )(まつ)に、(れい)も(()う→   )ずに()()った。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (うえ)(おく)られる(「〜を〜に〜する」→「〜が〜に〜られる」)/もの
2) ()り(→文型(ぶんけい)017)/に/ことになっている(規則(きそく)文型(ぶんけい)090)


(ぜん)(ぺーじ)116(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)