401 〜まして/〜ませんで/〜ませ

動詞(どうし):[ます](かたち)  +  まして
             ませんで
             ませ


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)今日(きょう)(たい)したおもてなしもできませんで。
佐藤(さとう):いえいえ、こちらこそ、お(やす)みのところを二人(ふたり)して()しかけ、そのうえ二人(ふたり)のことで相談(そうだん)にも()っていただきまして、ありがとうございました。じゃ、これで。
() :心配(しんぱい)することはないよ。(ぼく)たちも(あと)()(かえ)れば、()()苦労(ぐろう)()ぎなかったことばかりだよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 動詞(どうし)の「て(かたち)」には「〜まして」の(かたち)もあり、敬語(けいご)(むす)びついた丁重(ていちょう)会話(かいわ)表現(ひょうげん)使(つか)われます。また、「〜ますので/〜ましたら」のように、「丁寧(ていねい)(たい)(「ます」(かたち))+から/が/けれど/し/たら/ので/のに」などの(かたち)使(つか)われます。
 「いらっしゃる→いらっしゃいます/くださる→くださいます/おっしゃる→おっしゃいます」のように「〜ります→〜います」へと変化(へんか)することや、「いらっしゃいませ」のような「〜ませ」は初級(しょきゅう)(まな)んでいますが、「〜につきまして/〜に(たい)しまして/〜にとりまして/〜に(かん)しまして/〜をめぐりまして」など「ます」(かたち)(かく)助詞(じょし)(おお)使(つか)われることをつけ(くわ)えなくてはならないでしょう。丁重(ていちょう)敬語(けいご)(からだ)会話(かいわ)ではどれも大切(たいせつ)表現(ひょうげん)となります。
 注意(ちゅうい)してもらいたいのは、「〜てください→×〜ましてください/〜たほうがいい→×〜ましたほうがいい」などの(かたち)はなく、助動詞(じょどうし)関係(かんけい)では丁寧(ていねい)(たい)使(つか)われないことです。

§ 例文(れいぶん) §
1.()けましておめでとうございます。
2.いらっしゃいませ。()注文(ちゅうもん)(なに)になさいますか。
3.是非(ぜひ)(わたし)どもの(たく)にもお()()りくださいませ。
4.せっかくお()しいただきましたのに、主人(しゅじん)はあいにく留守(るす)にしておりまして。
5.どうしても()けられない会議(かいぎ)がございまして、せっかくの()招待(しょうたい)ではございますが、またの機会(きかい)にと。

★ 例題(れいだい) ★
1) 毎度(まいど)()()て(もらい/いただき)まして、ありがとうございます。またのおいでを(()って/お()ちして)(います/おります)。
2) 社長(しゃちょう)はまもなく(もど)って((まい)る→    )ので、どうぞお(かける→   )になってお(()つ→   )ください。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) まじき/()ぬ/ふり(→文型(ぶんけい)378/慣用(かんよう)()()()ぬふりをする」)
2) と/まじき/(ゆる)し(〜(かた)い→文型(ぶんけい)034)


(ぜん)(ぺーじ)401(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)