動詞:
原形 + ことはない
こともない
李 :
君が
謝ることはないよ。あくまでも
共同作業なんだから、
今後の
対応策をつめる
方が
肝心だよ。
山田:
自分がやれることはやったんだから、
悔いはないと
思っていたけど、やはり
失敗は
骨身にこたえるよ。
李 :
今回のことで
先方とのお
付き
合いを
深められるなら、「
塞翁が
馬」でこれ
以上のことはないよ。
「〜ことはない/〜こともない」は
動詞の
原形とむすびついたとき、
例文1〜3のように、「〜することはない」は「〜する
必要はない」<
不必要>を
表します。そして、「〜までもない/〜には
及ばない」(→
文型338)と
同義表現になります。
動詞の
完了形(「た」
形)と
結びついたときは「〜したことがある/〜したことはない」(→
文型080)のように、
過去の
経験を
表します。
行くことはない。 <
必要がない>
行ったことはない。<
過去の
経験がない>
また
例文4、5のように、「〜ような
事態は
決して〜ない」<
全面否定>を
表すときがありますが、この
場合、
例題のように「〜ことはあっても〜ことはない」は
対比させて
強調する
文型もよく
使われます。→
例題1)
1.
息子はもう
中学生なんだし、
少々帰りが
遅いぐらいで、いちいち
心配することはない。
2.
焦ることはない。
時間はまだ
十分にある。
3.
誰にもまちがうことはあるんだし、そんなに
怒ることもない。
4.
体が
健康で
手に
職があれば、どこに
行っても
生活に
困ることはないさ。
5.
人の
世は、
流れ
続ける
大河のように
絶えず
変化していて、
一刻もとどまることがない。