270 *〜ながら(も)

名詞(めいし) : ×       +  ながら(も )
動詞(どうし) :[ます](かたち)/ない(かたち)
形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた) <ナ(かたち)ー×>


♪ 会話(かいわ) ♪
() :会社(かいしゃ)(ひと)からかかあ天下(でんか)(わら)われながらも、これでようやく(おれ)一国一城(いっこくいちじょう)(おも)になれたぞ。
良子(りょうこ)(おんな)()がもう一人(ひとり)ほしいし、毎月(まいつき)のローンも大変(たいへん)なんだから、これからも節約(せつやく)節約(せつやく)よ。
() :念願(ねんがん)のマイホームを()()れたのはうれしいことながら、ローンのことを(かんが)えると(さき)(おも)いやられるよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 この「〜ながら」は各種(かくしゅ)(かたり)について「〜けれども、同時(どうじ)に〜」や「〜のに」に相当(そうとう)する逆説(ぎゃくせつ)表現(ひょうげん)(つく)ります。状態(じょうたい)動詞(どうし)(「ある/いる/できる/わかる/()る」)や名詞(めいし)形容詞(けいようし)動詞(どうし)の「ない(かたち)」につくもののは、ほとんど逆説(ぎゃくせつ)用法(ようほう)になると(かんが)えていいでしょう。しかし、動作(どうさ)動詞(どうし)につくときは、同時(どうじ)並行(へいこう)の「〜ながら」か、逆説(ぎゃくせつ)の「〜ながら」か文脈(ぶんみゃく)から理解(りかい)する必要(ひつよう)があります。
  ビールを()みながら、テレビを()ている。      <平行(へいこう)動作(どうさ)
  一人(ひとり)で10(ほん)もビールを()みながら、まだ注文(ちゅうもん)している。<逆説(ぎゃくせつ)
 注意(ちゅうい)してほしいのは、動詞(どうし)の[ます](かたち)につくときは「〜つつ」が使(つか)えますが、「〜つつ」は動詞(どうし)の「ない(かたち)」や名詞(めいし)形容詞(けいようし)とは接続(せつぞく)できないことです。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.こんな失敗(しっぱい)をするなんて、(われ)ながら(なさ)けなくなる。
2.「(せま)いながらも(たの)しいわが()」って(うた)があったね。
3.(おや)(すす)められ、嫌々(いやいや)ながらおつきあいを(はじ)めた(ほう)でしたが、()らず()らずのうちに()きになっていました。
4.(およ)ばずながら、(わたし)でよければお(ちから)になりましょう。
5.不自由(ふじゆう)(からだ)ながらも、一生懸命(いっしょうけんめい)()きていこうとしている彼女(かのじょ)姿(すがた)に、(わたし)感動(かんどう)(おぼ)えた。

★ 例題(れいだい) ★
1) (わたし)があなたにし(てあげられる/てもらえる)ことは、残念(ざんねん)(ながら/つつ)、ここ(まで/から)です。
2) 公務員(こうむいん)で(ある→    )ながら、企業(きぎょう)からの高額(こうがく)接待(せったい)()け、しかもそのお(かえ)しに情報(じょうほう)提供(ていきょう)するような( )( )が(ゆる)されていい( )( )か。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ながら/()て(原因(げんいん)理由(りゆう))/()なかった(→文型(ぶんけい)464)
2) も/はい(→文型(ぶんけい)003)/()がり


(ぜん)(ぺーじ)270(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)