376 〜びる

一部(いちぶ)名詞(めいし)     : ×   +  びる
一部(いちぶ)のイ形容詞(けいようし)語幹(ごかん):ー[い]


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)小平(こだいら)(きゅう)大人(おとな)びてきたわね。(すこ)(まえ)声変(こえが)わりしたかと(おも)ったら、(はや)いものね。
() :(はや)成人(せいじん)(しき)にならないかなあ。その()はひなびた温泉(おんせん)宿(やど)で、親子(おやこ)水入(みずい)らず、しんみり(さけ)()んでみたいね。
良子(りょうこ)(わたし)小平(こだいら)から()(はな)れたら、(おも)いきりやりたいことをやってみたいわ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 接尾(せつび)()「〜びる」は名詞(めいし)やイ形容詞(けいようし)語幹(ごかん)について、「〜に(ちか)様子(ようす)だ/〜に(ちか)状態(じょうたい)だ」という意味(いみ)(あらわ)自動詞(じどうし)(つく)ります。つく(かたり)(かぎ)られていて、「大人(おとな)びる・田舎(いなか)びる…/(ふる)びる・ひなびる・(よう)びる・ひねこびる…」などですから、そのまま語彙(ごい)として(おぼ)えた(ほう)がいいでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.(ぼく)奈良(なら)のひなびた風景(ふうけい)が、たまらなく()きだ。
2.(くん)はいい(とし)をして、()うことがどこか(よう)びている。
3.12(さい)にしては、ずいぶん大人(おとな)びた(かお)をしている。
4.(にん)(かよ)わぬような山奥(やまおく)に、(ふる)びた洋館(ようかん)がぽつんと(いち)(けん)()っていた。
5.(かれ)(わか)いのにひねこびていて、まるで世間(せけん)ずれした中年(ちゅうねん)(おとこ)みたいだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 五日市(いつかいち)(えき)()りて、(じゅう)(ふん)も((ある)いて/(ある)くと)、そこにはまるで東京(とうきょう)郊外(こうがい)とも((おも)える/(おも)えない)ような田舎(いなか)(ぶった/びた)風景(ふうけい)(ひろ)がっていた。
2) (ちち)は((ふる)い→  )びた(かばん)大切(たいせつ)に(する→    )が、それは()くなった(はは)( )( )の(おく)(もの)だそうだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (おも)い(→文型(ぶんけい)225)/にならない/()こす(()V)
2) ()かい(→文型(ぶんけい)171)/が(逆説(ぎゃくせつ))/その


(ぜん)(ぺーじ)376(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)