093 *〜ことはない/*〜こともない

動詞(どうし)原形(げんけい) + ことはない
        こともない


♪ 会話(かいわ) ♪
() :(くん)(あやま)ることはないよ。あくまでも共同(きょうどう)作業(さぎょう)なんだから、今後(こんご)対応(たいおう)(さく)をつめる(ほう)肝心(かんじん)だよ。
山田(やまだ)自分(じぶん)がやれることはやったんだから、()いはないと(おも)っていたけど、やはり失敗(しっぱい)骨身(ほねみ)にこたえるよ。
() :今回(こんかい)のことで先方(せんぽう)とのお()()いを(ふか)められるなら、「塞翁(さいおう)(うま)」でこれ以上(いじょう)のことはないよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ことはない/〜こともない」は動詞(どうし)原形(げんけい)とむすびついたとき、例文(れいぶん)1〜3のように、「〜することはない」は「〜する必要(ひつよう)はない」<不必要(ふひつよう)>を(あらわ)します。そして、「〜までもない/〜には(およ)ばない」(→文型(ぶんけい)338)と同義(どうぎ)表現(ひょうげん)になります。動詞(どうし)完了(かんりょう)(がた)(「た」(かたち))と(むす)びついたときは「〜したことがある/〜したことはない」(→文型(ぶんけい)080)のように、過去(かこ)経験(けいけん)(あらわ)します。
  ()くことはない。 <必要(ひつよう)がない>
  (おこな)ったことはない。<過去(かこ)経験(けいけん)がない>
 また例文(れいぶん)4、5のように、「〜ような事態(じたい)(けっ)して〜ない」<全面(ぜんめん)否定(ひてい)>を(あらわ)すときがありますが、この場合(ばあい)例題(れいだい)のように「〜ことはあっても〜ことはない」は対比(たいひ)させて強調(きょうちょう)する文型(ぶんけい)もよく使(つか)われます。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.息子(むすこ)はもう中学生(ちゅうがくせい)なんだし、少々(しょうしょう)(かえ)りが(おそ)いぐらいで、いちいち心配(しんぱい)することはない。
2.(あせ)ることはない。時間(じかん)はまだ十分(じゅうぶん)にある。
3.(だれ)にもまちがうことはあるんだし、そんなに(おこ)ることもない。
4.(たい)健康(けんこう)()(しょく)があれば、どこに()っても生活(せいかつ)(こま)ることはないさ。
5.(にん)()は、(なが)(つづ)ける大河(たいが)のように()えず変化(へんか)していて、一刻(いっこく)もとどまることがない。

★ 例題(れいだい) ★
1) (かれ)正直(しょうじき)(しゃ)で、(ひと)に((だま)す/(だま)される)ことはあっ(た ら/ても)、(ひと)を((だま)す/(だま)される)ようなことはない。
2) (きみ)手伝(てつだ)ってやる( )( )はない。親切(しんせつ)()()ごす( )、相手(あいて)のためには(なる→     )ものだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ()りたく/たくなければ/()こう(「〜(よ)うと(おも)う」の否定(ひてい)(かたち)
2) は/が/(むずか)しく


(ぜん)(ぺーじ)093(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)