412 〜めく

名詞(めいし)     :    ×       +  めく
形容詞(けいようし)語幹(ごかん) :<イ(かたち)ー[い]>/<ナ(かたち)ー [な]>
擬音(ぎおん)()擬態語(ぎたいご)(かたり)(もと)(きらきら→きら)


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)(うめ)のつぼみがほころんで、(きゅう)(はる)めいてきたわね。(さむ)(ふゆ)がようやく()わりを()げようとしているわ。
() :散歩(さんぽ)のとき()かけた()んぼで、おたまじゃくしが、うじゃうじゃと、うごめいていたよ。
良子(りょうこ):やはり田舎(いなか)はいいわねえ。都会(とかい)では(あじ)わえない季節(きせつ)(かん)があるわ。あっ、一句(いっく)ひらめいた。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 接尾(せつび)()「〜めく」は名詞(めいし)形容詞(けいようし)語幹(ごかん)擬音(ぎおん)()擬態語(ぎたいご)(かたり)(もと)について、(まえ)にくる(かたり)要素(ようそ)がはっきりと表面(ひょうめん)(あらわ)れた様子(ようす)(あらわ)自動詞(じどうし)(つく)ります。「(はる)めく・(いろ)めく・冗談(じょうだん)めく・皮肉(ひにく)めく・他人(たにん)めく・老人(ろうじん)めく/(ふる)めく・あだめく/きらめく・ざわめく・うごめく・なまめく・はためく・ひらめく…」などですが、ある程度(ていど)つく(かたり)(かぎ)られています。また、「〜めく」は擬音(ぎおん)()擬態語(ぎたいご)について、「ひらひら→ひらめく/ざわざわ→ざわめく…」などのように(おお)くの自動詞(じどうし)(つく)りますが、これは「ひらひらする/ざわざわする」と(おな)意味(いみ)(あらわ)します。これらはつく(かたり)(かぎ)られているので、語彙(ごい)として(おぼ)えた(ほう)がいいでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.きらめく太陽(たいよう)(あお)(うみ)(かんが)えだけでも(むね)がときめくわ。
2.(かれ)言葉(ことば)は、(ぼく)にはどこか皮肉(ひにく)めいて()こえた。
3.(おれ)たちは(じゅう)年来(ねんらい)友人(ゆうじん)じゃないか、そんな他人(たにん)めいた()(いかた)はするなよ。
4.みんなが真剣(しんけん)討論(とうろん)しているときに、()やかしめいたことは()うもんじゃない。
5.その(おとこ)(なぞ)めいた薄笑(うすわら)いを()かべて、部屋(へや)()ていった。

★ 例題(れいだい) ★
1) いい(とし)(を/に)して、いつまでたっ(たら/ても)、子供(こども)(らしい/めいた)(かんが)(かた)()けない(やつ)だ。
2) ((ふる)い→   )めいた(てら)一角(いっかく)に、いわく(ある→    )げな文字(もじ)が((きざ)んた→     )石碑(せきひ)がぽつんと()っていた。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) とると(〜と→文型(ぶんけい)203)/(やわ)らか/(うす)
2) ()()りなく(「Vない→〜Vなくなる」)/(みじ)めな(ナ(かたち)


(ぜん)(ぺーじ)412(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)