029 *〜かけだ/*〜かける/*〜かけの

動詞(どうし):[ます](かたち)  +  かける
             かけの + 名詞(めいし)
             かけだ


♪ 会話(かいわ) ♪
() :おい、おい、()いかけた(はなし)途中(とちゅう)でやめるなよ。()になるじゃないか。
良子(りょうこ):きっとあなたは(おこ)るから、やはりやめとくわ。
() :よけい()になるよ。もったいぶらないで()いなよ。絶対(ぜったい)(おこ)らないからさ。
良子(りょうこ)(じつ)は、10(まん)(えん)のダイヤの指輪(ゆびわ)()っちゃったの。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜かけだ/〜かけ」 は継続(けいぞく)動詞(どうし)(おお)くは他動詞(たどうし)>につくと「〜している途中(とちゅう)」や「〜し(はじ)める」など開始(かいし)途中(とちゅう)状態(じょうたい)(あらわ)し、瞬間(しゅんかん)動詞(どうし)(おお)くは自動詞(じどうし)>につくと「〜しそうになる」<直前(ちょくぜん)状態(じょうたい)>を(あらわ)表現(ひょうげん)になります。
 (いま)()きかけたところだ。 <他動詞(たどうし)開始(かいし)
 ()きかけの原稿(げんこう)があった。 <他動詞(たどうし)途中(とちゅう)
 (あや)うく()にかけた。    <自動詞(じどうし)直前(ちょくぜん)
 この(ほか)に、「〜に(はな)しかける・〜に()びかける・〜に()てかける…」などのように「(対象(たいしょう))に〜する」という意味(いみ)もありますが、少数(しょうすう)動詞(どうし)にしかつきませんから、語彙(ごい)として(おぼ)えた(ほう)がいいでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.やりかけたことは、最後(さいご)までやり(とお)せ。
2.(わたし)(うみ)(あや)うく(おぼ)れかけたところを、(たす)けてくれたのが(いま)(おっと)なんです。
3.もう(にち)(しず)みかけている。(みち)(いそ)ごう。
4.(ぼく)がうとうとしかけると、突然(とつぜん)電話(でんわ)のベルが()った。
5.友達(ともだち)(あそ)びに()ると、息子(むすこ)(ひる)御飯(ごはん)()べかけのまま()()していった。

★ 例題(れいだい) ★
1) (にお)いを()いで御覧(ごらん)よ。この(にく)はちょっと((くさ)る/(くさ)り)(()いて/かけて)いる(らしい/みたいだ)よ。
2) せっかく(まとまる→     )かけた(はなし)が、(きみ)不用意(ふようい)一言(ひとこと)( )((こわ)れる→   )ようとしている。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (かぎ)りでは/よう(→文型(ぶんけい)435)/もの(→文型(ぶんけい)419)
2) に(慣用(かんよう):〜に()(とお)す)/では/なかった(→文型(ぶんけい)095)


(ぜん)(ぺーじ)029(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)