229 〜ときたら/〜ときては/〜ときている

名詞(めいし)    :   ×        +  ときたら
                      ときては
名詞(めいし)    :   ×        +  ときている
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×/だ>


♪ 会話(かいわ) ♪
() :小平(しょうへい)ときたら、(ぼく)(しか)られて、さっきまで()いてたかと(おも)ったら、もう(わら)ってるよ。
良子(りょうこ):とても()(なお)りが(はや)いのよ。(わる)()えば()まぐれなのね。(だれ)()たのかしら?
() :()まぐれさでは(きみ)にはかなわないよ。(きみ)ときたら、()まぐれな(うえ)に、わがままときている。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ときたら/〜ときては」は話題(わだい)提示(ていじ)で、「〜と()うと」(→文型(ぶんけい)210)、「〜と()えば」(→文型(ぶんけい)217)や「〜と()ったら」(⇔文型(ぶんけい)219)と(おな)じく「〜に(かん)して(かた)ると <≒は>」という意味(いみ)(あらわ)しますが、相手(あいて)(たい)する非難(ひなん)批判(ひはん)不満(ふまん)(いか)りや、自分(じぶん)()けられるときは自嘲(じちょう)などの感情(かんじょう)()めた表現(ひょうげん)(つく)るのが特徴(とくちょう)です。
 その助動詞(じょどうし)用法(ようほう)が「〜ときている」で、やはり、非難(ひなん)や・(いか)り・不満(ふまん)などの感情(かんじょう)(つよ)(ふく)んでいる断定(だんてい)助動詞(じょどうし)「だ」に相当(そうとう)します。そのため会話(かいわ)では「〜ときたら〜ときている」のように使(つか)われることが(おお)く、一緒(いっしょ)(おぼ)えた(ほう)便利(べんり)でしょう。
 注意(ちゅうい)してほしいのは「〜ときたら」と「〜と()ったら」(⇔文型(ぶんけい)219)の用法(ようほう)(じょう)(ちが)いですが、「そのおいしさと()ったら、ほっぺたがおちそうだった」のように、後件(こうけん)でいい事態(じたい)(あらわ)すときは「〜と()ったら」を使(つか)わなければなりません。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.最近(さいきん)新入(しんにゅう)社員(しゃいん)ときたら、不平(ふへい)不満(ふまん)ばかり()って(すこ)しも(はたら)かない。
2.あいつときたら、(なに)にでも(くち)(はさ)みたがる。
3.あ〜あ、(おれ)ときたら、どうしてこんなに馬鹿(ばか)なんだ。
4.最近(さいきん)若者(わかもの)ときたら、目上(めうえ)(たい)する言葉(ことば)使(つか)(かた)ひとつ()らないときている。
5.うちの部長(ぶちょう)ときては、まったく融通(ゆうずう)()かない石頭(いしあたま)ときている。

★ 例題(れいだい) ★
1) (かれ)(と()ったら/ときたら)口先(くちさき)(ばかりで/ばかりに)、自分(じぶん)発言(はつげん)責任(せきにん)をとった(れい)しが(ある/ない)ときている。
2) この()( )きたら(あたま)(わる)い( )、おまけに愚図(ぐず)( )きている。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) と/が/()まれる(()V)
2) と/が/に(〜に(いた)る→文型(ぶんけい)289)


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