名詞 : × + にかまわず(に)
もかまわず(に)
にもかまわず(に)
(
注:「
相手かまわず・
辺りかまわず・
委細かまわず・なりふりかまわず」
のように
助詞を
省略した
慣用語がある。)
李 :
緑のおばさんの
制止にもかまわず、
赤信号でも
突っ
走る
大人がいるけど、
子供の
教育上よろしくないね。
良子:
本当ね。
子供はそれを
見て、どう
感じてるのかしら?
悪い
大人の
真似はしてほしくないわ。
李 :
自分の
子供の
目の
前でも、
同じことをするのだろうか?まあ
格好の
反面教師にはなるかもね。
「かまう」という
動詞は「
気にする/
拘る」を
意味する
語で、
例文1のように
単独でも
使われます。そして、「〜に(も)かまわず/〜もかまわず」は「〜を
気にしないで/〜に
拘らないで」を
意味する
文型となります。
類義表現に「〜をよそに」(→
文型484)、「〜を
顧みず」(→
文型459)がありますから、
関連項目を
参照してください。また
類型文型に「〜にもかかわらず」(→
文型293)や「〜にかかわらず」(→
文型343)などがあって
混同しやすいですから
注意しましょう。→
例題1)
なお、この「かまう」という
動詞は、ほかにも「〜てもかまわない」(→
文型200)や「〜にかまってはいられない」などの
文型も
派生させます。
自分のことで
精一杯で、
他人のことにかまっていられない。
1.
他人のことにかまう
暇があったら、
自分の
頭の
上のハエを
追え。
2.
私にかまわず、どうぞ
先に
行ってください。
3.なりふりかまわず、
母は
私たちを
育てるために
働いた。
4.
愛する
子の
遺体を
前に、
母親は
人目もかまわずに、
泣き
崩れていた。
5.あいつはいつもこちらの
都合もかまわず、いきなりわが
家にやってくる。