名詞 : の + ため(に)
動詞・
形容詞:
普通形<ナ
形ー×> ためか
ためだ
(
注:
動詞の
多くは「た
形」か「〜ている
形」となる)
李 :お
前のために、みんなが
散々な
目にあったんだぞ。
山田:えっ?
僕が
何かしたっけ?
李 :A
商店への
製品の
納期は
今日だったんじゃないか。
山田:しまった!すっかり
忘れてた。
李 :「
取引停止だ」って
大変な
剣幕だったんだ。それをなだめたり、すかしたり、
冷や
汗ものだったよ。
「〜ため(に)」は
原因・
理由を
表すときと
目的を
表すときがあります。ここで
取り
上げるのは
原因・
理由の「〜ため(に)」で、
因果関係を
客観的に
説明するとき
使われる
表現です。「〜ため(に)」が
原因・
理由を
表すか
目的を
表すかは、
名詞に
接続したときは
文脈から
理解するしかありませんが、「ある・いる・できる・わかる」などの
状態動詞や
形容詞、
例文3のように「〜すぎる」と
接続した「〜ために」は
原因・
理由を
表します。
一般動詞の
場合、「
完了形(「た」
形)+ために」は
原因・
理由を、「
原形+ために」は
目的を
表します。
家を
買うために
貯金している。
家を
買ったために、ローンの
支払いに
追われている。
なお、
助詞「か」のついた「〜ためか」は「たぶん〜の
理由で」という
不確かさを
表す
表現になります。
類義表現に「〜おかげで」(→
文型018)や「〜せいで」(→
文型122)については
各項を
参照してください。
1.
台風のために
多くの
被害が
出た。
2.
働きすぎのためか、
最近、
肩こりがひどくなった。
3.
楊貴妃は
美しすぎるために、
数奇な
生涯をたどることになった。
4.
入試に
失敗したのは、
面接試験の
準備を
怠ったためだと
思う。
5.
人の
保証人になったために、
借金のかたに
自分の
家まで
人手に
渡す
羽目に
陥った。