230 *〜どころか/*〜どころではない

名詞(めいし)    :    ×       +  どころか
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×/な>    どころではない
                      どころじゃない


♪ 会話(かいわ) ♪
課長(かちょう):ものはとりようだよ。「(わざわ)(てん)じて(ふく)となす」とも()うしね。(ぼく)(きみ)のチャレンジ精神(せいしん)()うよ。
() :()()迷惑(めいわく)をおかけしたのに、(しか)られるどころか(はげ)ましていただき感激(かんげき)です。
課長(かちょう)(くん)一人(ひとり)背負(しょ)()むべきではない。それどころか、これは会社(かいしゃ)全体(ぜんたい)として(かんが)えるべき(おお)きな課題(かだい)だよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「AどころかB」は相手(あいて)予想(よそう)していること<A>と事実(じじつ)(おお)きく(ちが)って実際(じっさい)は<B>だと()べる用法(ようほう)です。「事実(じじつ)はAの正反対(せいはんたい)でB」を(あらわ)したり、「程度(ていど)はA以上(いじょう)でB」を(あらわ)したりします。この助動詞(じょどうし)用法(ようほう)が「〜どころではない」です。実際(じっさい)会話(かいわ)では、相手(あいて)(さき)()ったことを()けて、それを否定(ひてい)して(はなし)(つづ)けるときに使(つか)われます。
 「彼女(かのじょ)独身(どくしん)ですか」
 「いいえ、独身(どくしん)どころか、(さん)(にん)子持(こも)ちですよ」<正反対(せいはんたい)に>
 「(かれ)漢字(かんじ)()めるんですか」
 「いいえ、漢字(かんじ)どころか、ひらがなも()めません」<程度(ていど)はもっとひどくて>

§ 例文(れいぶん) §
1.(のど)(いた)くて、食事(しょくじ)どころか(みず)()むのも(つら)いんだ。
2.「○○先生(せんせい)ってやさしいの?」  「やさしいどころじゃないよ。(おに)みたいな(ひと)だ」
3.そこは安全(あんぜん)かって?安全(あんぜん)などころか()()き・スリ・強盗(ごうとう)など日常(にちじょう)茶飯事(さはんじ)だよ。
4.(くん)(かね)()すどころか(ぼく)自身(じしん)借金(しゃっきん)(くび)(まわ)らないんだ。
5.「彼女(かのじょ)のことを()ってるかい?」  「()ってるどころか(ぼく)(つま)だよ」

★ 例題(れいだい) ★
1) (かれ)のためにした(ので/のに)、感謝(かんしゃ)される(ところが/どころか)、(ぎゃく)に((うら)んで/(うら)まれて)しまった。
2) (左遷(させん)する→    )て気落(きお)ちしていない( )って?気落(きお)ちどころ( )、むしろ(ぼく)(よろこ)んでいますよ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ときたら/ばかりで(→文型(ぶんけい)362/〜ばかりに→文型(ぶんけい)364)/ない
2) と/し(〜し〜し、それに→文型(ぶんけい)107)/と


(ぜん)(ぺーじ)230(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)