076 *〜げ

形容詞(けいようし)語幹(ごかん):ー[い]/ー[な]   +  げだ
ある   :[ます](かたち)          げな + 名詞(めいし)
                    げに + 動詞(どうし)
        


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ):この(みせ)はいつも(たの)しげな家族連(かぞくづ)れで一杯(いっぱい)ね。ところで今日(きょう)(なに)()べさせてくれるの?
() :ねえ、(そと)にいるあの()食堂(しょくどう)のサンプルを(のぞ)()んでるけど、とても()べたげだよ。
良子(りょうこ):どうしたのかしら。本当(ほんとう)にひもじそうだわ。ホームレスなのかしら。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜げ」は(そと)から()ての推量(すいりょう)(あらわ)接尾(せつび)()で、「すこし〜そうな様子(ようす)だ」という意味(いみ)(あらわ)します。(まれ)に「大人(おとな)げがない」のように名詞(めいし)や、「意味(いみ)ありげな態度(たいど)」のように動詞(どうし)につくこともあるのですが、ほとんどは形容詞(けいようし)語幹(ごかん)について、ナ形容詞(けいようし)をつくります。この「〜げ」は様態(ようたい)の「そうだ」と()()えが可能(かのう)です。→例題(れいだい)1)2)
 (かな)しそうだ・(かな)しそうな(かお)  → (かな)しげだ・(かな)しげな(かお)
 不安(ふあん)そうだ・不安(ふあん)そうな様子(ようす) → 不安(ふあん)げだ・不安(ふあん)げな様子(ようす)

§ 例文(れいぶん) §
1.お(まえ)って、本当(ほんとう)にかわいげのない(おんな)だな。
2.(あや)しげな(おとこ)(いえ)(まわ)りをうろついている。
3.(かれ)(なに)やら()いたげな様子(ようす)だったが、結局(けっきょく)(くち)(ひら)かなかった。
4.あなたを(たず)ねて(おとこ)(ひと)()ましたが、(なに)かいわくありげでしたよ。
5.手塩(てしお)にかけて(そだ)てた(むすめ)(とつ)()父親(ちちおや)はどこか(さび)しげだった。

★ 例題(れいだい) ★
1) (おとこ)はなにやら意味(いみ)(ある/あり)げ(の/な)(わら)いを(()かべて/()かんで)、(ぼく)()ていた。
2) (かれ)は「大丈夫(だいじょうぶ)だ。(おれ)( )(まか)せろ」と()ったが、みんなは(心配(しんぱい)だ→    )げ( )(かお)見合(みあ)わせた。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ぐるみ/発覚(はっかく)したが(「が」と「ても」の(ちが)い)/(おも)っていない
2) まで(までもない→文型(ぶんけい)338)/×/(とく)な(ナ(かたち)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)