465 *〜を()めて/*〜を()めた

名詞(めいし): ×  + を()めて
         を()
         を()めた+名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
部長(ぶちょう)(なん)だ、そのお辞儀(じぎ)仕方(しかた)は!もっとお客様(きゃくさま)への感謝(かんしゃ)気持(きも)ちを()めて、ていねいにやらんか!
百恵(ももえ)今日(きょう)部長(ぶちょう)、やけに(きび)しいわね。
() :そんなことはないよ。(はや)一人前(いちにんまえ)になってほしいとの(ねが)いを()めて、(きび)しく新入(しんにゅう)社員(しゃいん)教育(きょういく)をしてるのさ。
百恵(ももえ):なるほど、(あい)(むち)ってことか。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 他動詞(たどうし)()める」は「(じゅう)弾丸(だんがん)()める」のように、()まった容量(ようりょう)のもの(なか)(なに)かを()れるという意味(いみ)()っています。そこから()まれたのがこの文型(ぶんけい)で、例文(れいぶん)1のように「〜を(ふく)めて」の意味(いみ)(あらわ)すときと、例文(れいぶん)2〜5のように「感謝(かんしゃ)(あい)愛情(あいじょう)(おも)い・(こころ)熱意(ねつい)情熱(じょうねつ)(いか)り・(いの)り・(ねが)い・(ちから)・〜の気持(きも)ち…」などの(かたり)について、「((こころ)(ちから))を集中(しゅうちゅう)して/を(そそ)いで」という意味(いみ)(あらわ)すときがありますが、文型(ぶんけい)としては後者(こうしゃ)重要(じゅうよう)です。
 注意(ちゅうい)してほしいのは、例文(れいぶん)1の場合(ばあい)は「〜を(ふく)めて」が使(つか)えますが、例文(れいぶん)2〜5には「〜を(ふく)めて」が使(つか)えないことです。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.管理(かんり)()()めて、家賃(やちん)総額(そうがく)(いち)ヶ月(かげつ)(なな)(まん)(えん)です。
2.(はは)(わたし)(たち)のために、いつも(こころ)()めて弁当(べんとう)(つく)ってくれた。
3.もう(すこ)しセリフに感情(かんじょう)()めろ。(いま)のはまるで棒読(ぼうよ)みじゃないか。
4.皮肉(ひにく)()めた(かれ)()(いかた)が、(わたし)には腹立(はらだ)たしくてならなかった。
5.その(おんな)は、夜毎(よごと)自分(じぶん)裏切(うらぎ)った(おとこ)への(うら)みを()めて、夜叉(やしゃ)のような形相(ぎょうそう)(わら)人形(にんぎょう)五寸釘(ごすんくぎ)()()んだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 病気(びょうき)子供(こども)(が/を)(はや)(なお)る(ために/ように)と、母親(ははおや)(いの)りを(()めて/(ふく)めて)、お百度参(ひゃくどまい)りをした。
2) (ちから)( )()めてその荷物(にもつ)を(()()げる→      )としたら、ズボン( )ビリッと(やぶ)けてしまった。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ばかりに(→文型(ぶんけい)364)/背負(せお)わされて(使役(しえき)受身(うけみ))/()て(理由(りゆう)
2) と(〜を〜と(あお)ぐ)/を(→文型(ぶんけい)477)/(かな)しみ


(ぜん)(ぺーじ)465(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)