444 〜(よ)うに/〜まいに/〜たろうに

動詞(どうし)  :未然(みぜん)(かたち)<〜(よ)う/〜まい>   +  に
     た(かたち)<ー[た]→たろう>
形容詞(けいようし):<ー[い]→かろう>
形容詞(けいようし):<ー[な]→だろう/であろう>
(ちゅう)動詞(どうし)の「ない(かたち)」はイ形容詞(けいようし)(おな)じく「〜なかろう」になる)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :「ありがた迷惑(めいわく)」だって?いくら夫婦(ふうふ)(あいだ)でも、そんな()(いかた)はなかろうに。
良子(りょうこ)衣類(いるい)小平(こだいら)(よう)、あなた(よう)私用(しよう)()けて整理(せいり)してるのよ。(なに)もかも()()めばいいってもんじゃないわ。
() :一人(ひとり)でさぞ(いそが)しかろうと(おも)って手伝(てつだ)ったけど、かえって、(きみ)仕事(しごと)()やしたみたいだね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 動詞(どうし)形容詞(けいようし)未然(みぜん)(かたち)に、「〜のに」に相当(そうとう)する接続(せつぞく)助詞(じょし)「に」が(むす)びついた(かたち)で、(おお)くは「〜たろうに/〜ていように/〜だったろうに/〜かったろうに」などの(かたち)実現(じつげん)しなかった事態(じたい)()()げ、「もし〜だったらよかったのに、現実(げんじつ)はそれに(はん)して〜」という気持(きも)ちを(あらわ)します。残念(ざんねん)失望(しつぼう)後悔(こうかい)不満(ふまん)感情(かんじょう)(つよ)(あらわ)れる表現(ひょうげん)です。現代(げんだい)口語(こうご)では「〜だろうに/〜でしょうに」の(ほう)(おお)いでしょう。
  お(とう)さんが()きていたら、お(よろこ)びになったろうに(・なっただろうに)。
  そんな(はなし)はこんな場所(ばしょ)でしなくてもよかろうに(・いいだろうに)。
  今更(いまさら)()やんでも仕方(しかた)あるまいに(・ないだろうに)。

§ 例文(れいぶん) §
1.もう(すこ)時間(じかん)があれば、この試合(しあい)()てたろうに。
2.(くん)一人(ひとり)(わる)かったわけでもあるまいに、そんなに(おも)()めることはないよ。
3.両親(りょうしん)事故(じこ)(うしな)って、さぞ(つら)かろうに、その少女(しょうじょ)はけなげに喪主(もしゅ)(つと)めていた。
4.(なに)もそこまで()うことはなかろうに、(かれ)、すっかりしょげ()んだじゃないか。
5.よりにもよってどうして(わたし)が?(ほか)にも適任(てきにん)(しゃ)はいたろうに。

★ 例題(れいだい) ★
1) (かれ)(いま)さっき((かえ)る/(かえ)った)ところだよ。もう(すこ)し((はや)いと/(はや)ければ)(()えよう/()えたろう)に。
2) ことも(ある→    )に、(なに)( )こんな(あめ)()避難(ひなん)訓練(くんれん)をしなくても(いい→    )に。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (ぞん)じます(謙譲(けんじょう))/ございません(丁重(ていちょう))/なされませぬ(尊敬(そんけい)
2) に/よう(目的(もくてき)「〜ように」→文型(ぶんけい)153)/よう(要請(ようせい)文型(ぶんけい)445)


(ぜん)(ぺーじ)444(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)