417 *〜ものか/*〜ものですか

動詞(どうし)形容詞(けいようし)原形(げんけい)/ない(かたち)  +  ものか
                  もんか<(くち)
                  ものですか
                  もんですか<(くち)


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)小平(しょうへい)ときたら学校(がっこう)じゃ()ちこぼれだし、教室(きょうしつ)じゃお(きゃく)さんもいいとこよ。それで(じゅく)()くように()ったら、「学校(がっこう)勉強(べんきょう)なんかしたって(やく)にたつもんか」だって。
() :(なに)かやりたいことがほかにあるなら、(はなし)(べつ)だが。
良子(りょうこ):あるもんですか!屁理屈(へりくつ)をこねるぐらいしか(のう)がない()よ。わが()ながら、(なさ)けないったらありゃしない。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ものか」は形式(けいしき)名詞(めいし)「もの」が(つく)慣用(かんよう)文型(ぶんけい)で、動詞(どうし)形容詞(けいようし)の「原形(げんけい)/ない(かたち)」について、相手(あいて)(かんが)えや意見(いけん)否定(ひてい)し、(つよ)く「絶対(ぜったい)〜ない」と反発(はんぱつ)する反語(はんご)表現(ひょうげん)になります。(はな)言葉(ことば)として「〜もんか」、丁寧(ていねい)(たい)として「〜ものですか/〜もんですか」があります。
 (おな)じような反語(はんご)表現(ひょうげん)に「〜だろうか」(→文型(ぶんけい)161)がありますが、それと比較(ひかく)したとき、この「〜ものか」はかなり(つよ)反発(はんぱつ)拒否(きょひ)拒絶(きょぜつ)感情(かんじょう)意志(いし)(あらわ)れる表現(ひょうげん)で、「(けっ)して〜ない/絶対(ぜったい)〜ない」という断定(だんてい)より、はるかに(はげ)しい口調(くちょう)になります。
  (かれ)なんかにわかるものか。 ≒ 絶対(ぜったい)わからない。
  (かれ)なんかにわかるだろうか。≒ たぶんわからないだろう。

§ 例文(れいぶん) §
1.()って()まれた性格(せいかく)が、そう簡単(かんたん)()わるものか。
2.あてになるものですか、あんな(おとこ)()うことが。
3.この(くや)しさを(わす)れるものか。今度(こんど)試合(しあい)では(かなら)()ってみせる。
4.あなたなんかに、(わたし)気持(きも)ちがわかってたまるもんですか。
5.やさしくて親切(しんせつ)?あの(おとこ)が?どこがやさしいもんか、外面(がいめん)がいいだけだよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) (()る/()らない)ものか。()っている(わりに/くせに)、(わざと/わざわざ)とぼけているんだよ。
2) (おん)(きゅう)(かえ)す(ようだ→    )真似(まね)を(する→    )て、(だま)って(いる→      )ものか。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) そこそこ/の(名詞(めいし)()行為(こうい)文型(ぶんけい)354)/どころ(→文型(ぶんけい)230)
2) ()る(→文型(ぶんけい)046)/も/を(<移動(いどう)()>を」)


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