164 〜つく/〜づく

擬音(ぎおん)()擬態語(ぎたいご)語幹(ごかん): ×  +  つく
名詞(めいし)        : ×  +  づく(一部(いちぶ)例外(れいがい)あり)


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)(たか)(やま)紅葉(こうよう)してきたわねえ。(いち)ヶ月(かげつ)もしないうちに東京(とうきょう)紅葉(こうよう)(いろ)づくわね。
() :「(あき)()たりなば(ふゆ)(とお)からじ」だね。
良子(りょうこ):あれ?それって「(ふゆ)()たりなば春遠(はるどお)からじ」だったんじゃないかしら。
() :いちいち()(あし)()るなよ。むかつくなあ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 補助(ほじょ)動詞(どうし)「〜つく」は(おお)くの畳語(じょうご)形式(けいしき)擬音(ぎおん)()擬態語(ぎたいご)語幹(ごかん)について、「ぎらぎら→ぎらつく/がたがた→がたつく」のように自動詞(じどうし)(つく)ります。これらは「ぎらつく=ぎらぎらする/がたつく=がたがたする」のように「〜する」を使(つか)っても(あらわ)せます。(おお)くの擬音(ぎおん)()擬態語(ぎたいご)につくので、応用(おうよう)()(たか)接尾(せつび)()です。→例題(れいだい)1)
 また「〜づく」は名詞(めいし)について、「(かた)づく・()づく・(いきお)いづく・(いろ)()づく・()気付(けづ)く・(きず)つく・調子(ちょうし)づく・たてつく…」のように「そのような事態(じたい)傾向(けいこう)になる」という意味(いみ)自動詞(じどうし)(つく)ったり、「ゴルフづく・小説(しょうせつ)づく・(きゃく)づく…」のように「頻繁(ひんぱん)に〜する/(さか)んに〜する」という意味(いみ)自動詞(じどうし)(つく)りますが、語彙(ごい)として(おぼ)えた(ほう)がいいでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.(へん)(おとこ)(いえ)(まわ)りをうろついていて、気味(きみ)(わる)いわ。
2.新婚(しんこん)早々(そうそう)だし、(げん)いたくはないんだけど、そんなに人前(ひとまえ)でいちゃつかないでくれよ。
3.彼女(かのじょ)のことが(あたま)(なか)でちらついて、勉強(べんきょう)どころではない。
4.海外(かいがい)進出(しんしゅつ)した企業(きぎょう)がその土地(とち)()づくには、色々(いろいろ)苦労(くろう)がある。
5.さあ、勝負(しょうぶ)しようじゃないか。それとも、(いま)になって()()づいたのか。

★ 例題(れいだい) ★
1) あいつ(ときたら/と()うと)、(おだてると/おだてれば)すぐ調子(ちょうし)(つく/づく)。
2) ネオンも(きらきら→   )つき()した( )、(よる)歌舞伎町(かぶきちょう)でも(ぶらぶら→   )ついて(かえ)らないか。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ついでに/ておいて(事前(じぜん)動作(どうさ)の「ておく」)/その
2) で(「の」も())/に/()こう(→文型(ぶんけい)440)


(ぜん)(ぺーじ)164(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)