名詞・
名詞句: × + ではあるまいし
じゃあるまいし
ではあるまいに
じゃあるまいに
(
注:「〜じゃなかろうし」「〜じゃなかろうに」の
形もある)
佐藤:おい、
今晩空いてないか?チケットが
二枚あるんだけど、いま
評判のあの
映画、
見に
行かないか?
李 :さては
振られたな。
彼女も
子どもじゃあるまいし、
君の
気持ちに
気づいてもよさそうなものを。
佐藤:「
女心と
秋の
空」でもあるまいに、なに
考えてるのか、てんで
見当がつかなくて、
振り
回されてばかりだよ。
「〜で(は/も)あるまいし」(「〜で(は/も)なかろうし」も
同じ
意味)は、
例文1〜4のように「〜ではないのだから」に
相当する
原因・
理由の
表現を
作ります。
会話では「〜じゃあるまいし」が
多く
使われるでしょう。
一方「〜ではあるまいに」は「〜ではないのに」に
相当する
逆説表現です。
強い
失望・
残念・
不満・
反発の
感情を
表すのが
特徴で、したがっていい
事態については
使えません。この
逆説「のに」に
相当する
助詞の「に」は、
今もときどき
文では
見かけますので、
覚えておきましょう。→
例題1)2)
もう
夜の10
時になるというに、
子ども
達は
帰ってこない。
1.
神や
仏じゃあるまいし、
何から
何まで
完全な
人間なんているはずがないじゃないか。
2.
十四、
五の
小娘じゃあるまいし、めそめそ
泣くな。
3.
君一人が
悪いわけではあるまいし、そんなに
落ち
込むことはないよ。
4.
悪意があってしたんじゃなかろうし、そんなに
怒らなくてもいいじゃないか。
5.
子供じゃあるまいに、
親のすねかじりなんて
恥ずかしくないか。