467 〜をして〜しめる

名詞(めいし): ×  +  をして 〜 動詞(どうし)使役(しえき)(がた)<〜しめる>
(ちゅう)(ふる)使役(しえき)(ぶん)で、(いま)文章(ぶんしょう)()として使(つか)われる)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :家永(いえなが)さんは最高裁(さいこうさい)まで(あらそ)って、(くに)をして謝罪(しゃざい)せしめたよ。まさに信念(しんねん)(ひと)()わずしてなんだろう。
良子(りょうこ)今朝(けさ)新聞(しんぶん)()っていたわね。時間(じかん)がなくてその教科書(きょうかしょ)裁判(さいばん)記事(きじ)()みさしだけど。
() :(ぼく)たちは(なが)(もの)には()かれろになりがちだが、このニュースは、我々(われわれ)凡人(ぼんじん)をして(ふる)()たせてくれるよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜しめる」は使役(しえき)助動詞(じょどうし)で、古語(こご)です。(かたち)は「()う→()わせる→()わしめる/する→させる→せしめる」のようになり、動作(どうさ)(ぬし)(あらわ)すときは「に<他動詞(たどうし)>/を<自動詞(じどうし)>」のかわりに「〜をして」が(もち)いられます。動詞(どうし)の「〜しむ」は「〜しむる」より(さら)(ふる)使役(しえき)助動詞(じょどうし)です。
 これらの(ふる)使役(しえき)(かたち)漢文(かんぶん)調(ちょう)重々(おもおも)しい()言葉(ことば)で、格言(かくげん)慣用(かんよう)表現(ひょうげん)(なか)(のこ)っているだけですから、文章(ぶんしょう)(おも)古典(こてん))で()てきたときに()んでわかれば十分(じゅうぶん)です。

§ 例文(れいぶん) §
1.(みずか)らをして(さとる)らしめよ。
2.わが意思(いし)を、(すみ)やかに(みん)をして()らしめよ。
3.()せる孔明(こうめい)()ける(なか)(たち)をして(はし)らしむ。
4.(にん)をしてやらしむ(まえ)に、()()より(はじ)めよ。
5.(わたし)をして()わしめれば、この計画(けいかく)はしょせん砂上(さじょう)楼閣(ろうかく)()ぎない。

★ 例題(れいだい) ★
1) (かれ)医者(いしゃ)(にとって/として)の患者(かんじゃ)(に(かん)する/に(たい)する)献身(けんしん)(てき)姿勢(しせい)は、()(しゃ)(にして/をして)敬服(けいふく)せしめた。
2) (わたし)( )()わせれば<←(わたし)をして()わしめれば>、この(たね)教育(きょういく)改革(かいかく)教師(きょうし)権威(けんい)( )(失墜(しっつい)する→    )<←失墜(しっつい)せしめる>ものだ。<現代(げんだい)使役(しえき)(ぶん)

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) してる(「〜ている」の口語(こうご)省略形(しょうりゃくけい)「〜てる」)/で/やってる
2) を/していた/を/していた


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)