358 〜のなんのって/〜なんてもんじゃない

動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな> +  の  〜 ないのって
                    のなんのって
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×> +  なんてもんじゃない
(ちゅう):どれも口語(こうご)として使(つか)われる)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :パソコン通信(つうしん)(たの)しいの(たの)しくないのって。一度(いちど)(はじ)めたら、もう()()せない蟻地獄(ありじごく)のようなものだよ。
佐藤(さとう):いながらにしてネットワークが(ひろ)がっていくんだもんね。主婦(しゅふ)外国(がいこく)(じん)にとっては、とりわけ便利(べんり)だよ。
() :ただね、日本(にっぽん)電話(でんわ)(だい)(たか)いなんてもんじゃない。おかげで(ぼく)(ふところ)はいつもぴいぴいさ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 これらの文型(ぶんけい)は「非常(ひじょう)に 〜だ/(おどろ)くほど〜だ」を(あらわ)口語(こうご)表現(ひょうげん)で、(おどろ)きや意外(いがい)(かん)がとても(つよ)(あらわ)れます。「〜の〜ないのって」と「〜のなんのって」は(おな)意味(いみ)で、後者(こうしゃ)短縮形(たんしゅくけい)とです。これらは「〜といったらなかった」(→文型(ぶんけい)219)と同義(どうぎ)表現(ひょうげん)になりますし、「(ちょう)うれしい/(ちょう)(おどろ)いた」などの若者(わかもの)()も、今日(きょう)では同義(どうぎ)文型(ぶんけい)(くわ)えていいでしょう。
  銀座(ぎんざ)でフランス料理(りょうり)()べたけど、
    (たか)いの(たか)くないのって。
    (たか)いのなんのって。
    (たか)いなんてもんじゃなかったよ。
    (たか)いと()ったらなかったよ。
    (ちょう)(たか)かったよ。

§ 例文(れいぶん) §
1.(おどろ)いたのなんのって、てっきり(おんな)とばかり(おも)っていたのに、なんと(おとこ)だったんだ。
2.その料理(りょうり)のうまいのうまくないのって、ほっぺたが()ちそうだとは(まさ)にあのことだよ。
3.その女性(じょせい)()べるのなんのって、5(にん)(まえ)(かる)(たい)らげたよ。
4.うちのおじいちゃんは元気(げんき)なんてもんじゃない。5(かい)階段(かいだん)()()がっても、息切(いきぎ)れひとつしないんだから。
5.(おこ)ったなんてもんじゃない。(あたま)から湯気(ゆげ)をたてていたよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) その女性(じょせい)(うつく)しいの(なんのと/なんのって)、(この/あの)()(ひと)とは((おも)わない/(おも)えない)ほどだった。
2) その注射(ちゅうしゃ)(いた)いの((いた)い→     )のって、(おも)わず悲鳴(ひめい)を(()げる→ )(そうだ→   )なったよ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) の/()けた/ため(客観(きゃっかん)理由(りゆう)の「〜ため」/〜おかげ→文型(ぶんけい)018)
2) な/から/から


(ぜん)(ぺーじ)358(つぎ)(ぺーじ)

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