420 *〜ものだ/*〜ものではない

動詞(どうし)形容詞(けいようし)原形(げんけい)・ない(かたち)  +  ものだ
                  もんだ<(くち)
                  ものではない
                  もんじゃない<(くち)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :昨日(きのう)学校(がっこう)から()()しをくらってね。「こんな成績(せいせき)じゃ、お(たく)のお()さんが()れる高校(こうこう)はありませんよ」って()われちゃったよ。息子(むすこ)将来(しょうらい)心配(しんぱい)だ。
佐藤(さとう)()()苦労(ぐろう)はするもんじゃないよ。心配(しんぱい)()すと、きりがないものだ。それに、いくら心配(しんぱい)したって、所詮(しょせん)、なるようにしかならないものさ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 ここで()()げた「〜ものだ」は動詞(どうし)形容詞(けいようし)原形(げんけい)否定(ひてい)(がた)(「ない」(かたち))と(むす)びついて、断定(だんてい)(あらわ)場合(ばあい)と、「〜べきだ」(→文型(ぶんけい)382)という義務(ぎむ)当然(とうぜん)(あらわ)場合(ばあい)があります。両者(りょうしゃ)共通(きょうつう)しているのは、普遍(ふへん)(てき)事柄(ことがら)社会(しゃかい)常識(じょうしき)からの判断(はんだん)した一般(いっぱん)(ろん)()べることです。
 人間(にんげん)()ぬものだ。  <普遍(ふへん)事実(じじつ)
 学生(がくせい)勉強(べんきょう)するものだ。<義務(ぎむ)当然(とうぜん)
 否定(ひてい)(かたち)は「〜ないものだ」と「〜ものではない」の()種類(しゅるい)があります。「〜ないものだ」は「〜ないのが当然(とうぜん)だ」という一般(いっぱん)(ろん)ですが、「〜ものではない」は「〜べきではない」(→文型(ぶんけい)384)と禁止(きんし)意味(いみ)(あらわ)場合(ばあい)(おお)いでしょう。
  (よわ)(しゃ)いじめはしないものだ。  ≒〜しないのが当然(とうぜん)常識(じょうしき)
  (よわ)(しゃ)いじめはするものではない。≒〜してはいけない

§ 例文(れいぶん) §
1.人間(にんげん)というものは、外見(がいけん)だけではわからないものだ。
2.最初(さいしょ)(だれ)でも(むずか)しく(かん)じるものさ。ものは(ため)し、()ずやってみたらどうだい?
3.「(げい)()(たす)ける」と()うが、(なに)かの(とき)にその特技(とくぎ)役立(やくだ)つことがあるものだ。
4.()れないことはするもんじゃない(⇔べきじゃない)なあ。
5.陰口(かげぐち)()うものではない(⇔べきではない)。もし()いたいことがあれば、直接(ちょくせつ)本人(ほんにん)()うものだ(⇔べきだ)。

★ 例題(れいだい) ★
1) 自分(じぶん)後始末(あとしまつ)自分(じぶん)でつける(もんだ/わけだ)。(ひと)にしてもらおうなんて(かんが)える(もんじゃない/わけじゃない)。
2) 他人(たにん)という( )( )は、いつも自分(じぶん)(おも)った(とお)り( )(うご)いてくれる(ものだ→      )んだよ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) に(状態(じょうたい)出現(しゅつげん)())/ては(反復(はんぷく)文型(ぶんけい)188)/ては/もの
2) と()われる(受身(うけみ)(ぶん))/に/理解(りかい)し(〜(かた)い→文型(ぶんけい)034)


(ぜん)(ぺーじ)420(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)