何(+
数詞):× + となく
名詞A :× + となく +
名詞B:× + となく
李 :
国の
両親の
顔が
見たくなったなあ。テレビ
電話があればなあ!
何度となく
電話しようと
思いながら、
結局、かけずじまいになってたんだ。
良子:しばらくお
会いしていないから、お
盆休みにみんなで
揃って
行きましょうよ。
小平も
喜ぶわ。
李 :そうだな、じゃ、
早速電話するよ。
どちらも「〜も」に
相当する
強調表現です。「AとなくBとなく」
文型は
対立する
語A・Bを
並べて、「A・Bという
時間・
場所・
条件に
関係なく、(いつも/どこでも/だれでも)〜」という
意味を
表しています。
多くは
慣用的表現になっていますので、
例文の
用法を
覚えておけばいいでしょう。
注意してほしいのは、「AといいBといい/AといわずBといわず」(→
文型206)も
似た
意味を
表すことですが、「AとなくBとなく」は「A、Bに
関係なく、(いつも/どこでも/だれでも)」という
意味なので、
用法上の
差が
生じることもあります。→
例題1)
1.
今年の
夏は
何日となく
雨が
降り
続き、うっとうしい
毎日だ。
2.
電線に
何羽となく
燕がとまっている。
3.
女となく
子供となく、
誰もが
祖国の
危機を
救わんと
立ち
上がった。
4.この
高速道路は
昼となく
夜となく
車が
走り、
一日中、
車の
流れが
途絶えることがない。
5.
野となく
山となく、どこもかしこも
春の
気配が
感じられるこの
頃だ。