308 *〜に(くわ)えて/*〜に(くわ)

名詞(めいし)    : ×        + に(くわ)えて
                   に(くわ)
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな> + の(・こと)に(くわ)えて
                   の(・こと)に(くわ)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :(あめ)(くわ)(ふう)まで()てきたようだね。小平(こだいら)()()坊主(ぼうず)()(きめ)なしかい?
良子(りょうこ)小平(こだいら)神経(しんけい)(さか)なでするようなことを()わないで。
小平(しょうへい)()にしてないよ。いつものことだから。
() :先週(せんしゅう)(くわ)えて今週(こんしゅう)週末(しゅうまつ)(あめ)では、(うみ)(いえ)だって()きっ(めん)(はち)だね。まあ、明日(あした)()たとこ勝負(しょうぶ)()こう。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜に(くわ)えて」は累加(るいか)添加(てんか)表現(ひょうげん)になります。名詞(めいし)としか(むす)びつきませんが、「〜(うえ)に」(→文型(ぶんけい)013)や「〜し、それに」(→文型(ぶんけい)107)と同義(どうぎ)表現(ひょうげん)です。「〜だけでなく〜も」(→文型(ぶんけい)363)のグループを使(つか)って(おな)意味(いみ)(あらわ)せる(れい)(おお)いでしょう。
  彼女(かのじょ)(やさ)しいことに(くわ)えて(うつく)しい。
 =彼女(かのじょ)(やさ)しい(うえ)(うつく)しい。
 =彼女(かのじょ)(やさ)しいし、それに(うつく)しい。
 =彼女(かのじょ)(やさ)しいばかりでなく(うつく)しい。

§ 例文(れいぶん) §
1.()手狭(てぜま)なことに(くわ)えまして子供(こども)(おお)く、騒々(そうぞう)しいことこの(うえ)なしです。
2.(だい)企業(きぎょう)社員(しゃいん)賃金(ちんぎん)(たか)いのに(くわ)えて休暇(きゅうか)(おお)い。
3.日本(にっぽん)国土(こくど)(せま)いのに(くわ)えて資源(しげん)(とぼ)しく、貿易(ぼうえき)(たよ)らなければやっていけません。
4.退職(たいしょく)してからというもの、毎日(まいにち)(ひま)なのに(くわ)えて交際(こうさい)途絶(とだ)え、()きる()()いがなくなった。
5.彼女(かのじょ)はその美貌(びぼう)(くわ)えて才気(さいき)煥発(かんぱつ)、その(うえ)人当(ひとあ)たりもいい。

★ 例題(れいだい) ★
1) この決算(けっさん)(しょ)項目(こうもく)(は/が)整理(せいり)されていないの(に(はん)し/に(くわ)え)、計算(けいさん)間違(まちが)い(だらけ/まみれ)だ。
2) この()人一倍(ひといちばい)()べる( )に(くわ)えて、(からだ)(うご)かそう( )(する→    )ので、肥満児(ひまんじ)になってしまった。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) に(くら)べて/()われている(→文型(ぶんけい)221)/こと(→文型(ぶんけい)082)
2) を/と/やめた(→文型(ぶんけい)388)


(ぜん)(ぺーじ)308(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)