362 *〜ばかり〜する/*〜てばかりだ/*〜てばかりいる

名詞(めいし)(+(かく)助詞(じょし)): ×  +  ばかり + 動詞(どうし)
                ばかりする
                ばかりだ
動詞(どうし)      :て(かたち)  +  ばかりだ
                ばかりいる


♪ 会話(かいわ) ♪
課長(かちょう)(かれ)(ひと)()(あし)()りばかりして、自分(じぶん)からは(なに)提案(ていあん)もしないし、みんなからもつまはじきにされています。
部長(ぶちょう)会社(かいしゃ)(なか)をうろうろしては、(ひと)(うわさ)(はなし)ばかりしているらしいな。(こま)ったものだ。
課長(かちょう):みんなの志気(しき)にも影響(えいきょう)しますし、(おも)()ってどこか地方(ちほう)転勤(てんきん)させてみてはどうでしょうか。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 (ふく)助詞(じょし)「ばかり」(口語(こうご)(かたち)として「ばっかし/ばっかり」)は範囲(はんい)限定(げんてい)する機能(きのう)もあり、その(てん)「だけ」と共通(きょうつう)する用法(ようほう)もあるのですが、(つね)程度(ていど)()ぎるという語感(ごかん)(ともな)っていて、いい意味(いみ)使(つか)われることはありません。これが動詞(どうし)(むす)びつくとき「〜てばかりだ/〜てばかりいる」という(かたち)になります。
 ちなみに、限定(げんてい)の「〜だけ」と「〜ばかり」には(つぎ)のような(ちが)いがあります。(した)(れい)の(a)のグループは「だけ」と()()えることができますが、(b)のグループは「だけ」が使(つか)えません。それは(b)は同一(どういつ)行為(こうい)(おお)()(かえ)される、(ある)いは同類(どうるい)(もの)(おお)存在(そんざい)するという意味(いみ)使(つか)われているからです。
  (a)彼女(かのじょ)ばかりと(はな)す/(わたし)ばかりに文句(もんく)()う/(おとこ)ばかりの会員(かいいん)
  (b)お世辞(せじ)ばかりを()う/心配(しんぱい)ばかりかける/(いし)ころばかりの河原(かわら)

§ 例文(れいぶん) §
1.あいつは(ひと)のあら(さが)しばかりする(いや)(やつ)だ。
2.いつもお世話(せわ)ばかりかけて、(もう)(わけ)ございません。
3.うちの()(ほん)(むし)で、部屋(へや)()じこもって(ほん)ばかり()んでいます。
4.「そんなに()べてばかりいると(ぶた)になるよ」  「ふん、よけいなお世話(せわ)よ」
5.(かんが)えてばかりいても、(なに)(まえ)には(すす)まない。そのうち(にち)()れちゃうよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) (()く/()いて)(だけ/ばかり)いても、(わかる/わからない)じゃないか。きちんと事情(じじょう)(はな)して御覧(ごらん)
2) (かれ)(まわ)りに文句(もんく)( )( )( )()って、自分(じぶん)(なに)も(する→    )とは(する→     )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) さえ(→文型(ぶんけい)100)/()めない/はずがない(→文型(ぶんけい)366)
2) まで/に(「〜に(ひろ)まる」が(もと))/(ひろ)(→文型(ぶんけい)413)


(ぜん)(ぺーじ)362(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)