126 〜そのもの/〜そのものだ/〜以外(いがい)(なに)ものでもない

名詞(めいし)・ナ形容詞(けいようし)語幹(ごかん): ×   +  そのもの
                   そのものだ
                   以外(いがい)(なに)ものでもない


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)(うら)()()に、(おお)きな冷蔵庫(れいぞうこ)()ててあって(あぶ)ないわ。この(まえ)子供(こども)()じこめられた事故(じこ)があったばかりなのに、役所(やくしょ)怠慢(たいまん)そのものじゃないかしら。
() :自分(じぶん)(なに)もしないで、役所(やくしょ)責任(せきにん)だけを追及(ついきゅう)するのは納税(のうぜい)(しゃ)横暴(おうぼう)以外(いがい)(なに)ものでもないよ。
良子(りょうこ)住民(じゅうみん)(かがみ)そのものね。じゃ、あなた、(なん)とかして?

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「そのもの」は名詞(めいし)接続(せつぞく)するときは、(まえ)()(かたり)強調(きょうちょう)して「()(なに)(ぶつ)でもなく、(まさ)しくそれ自身(じしん)」という意味(いみ)(あらわ)名詞(めいし)になります。「〜以外(いがい)(なに)ものでもない」はそのもっと強調(きょうちょう)した表現(ひょうげん)になります。
 また、ナ形容詞(けいようし)につくときは、「真剣(しんけん)そのもの・元気(げんき)そのもの・窮屈(きゅうくつ)そのもの・(しあわ)せそのもの・正直(しょうじき)そのもの・熱心(ねっしん)そのもの…」のように、「非常(ひじょう)に〜だ」という程度(ていど)強調(きょうちょう)表現(ひょうげん)になります。

§ 例文(れいぶん) §
1.(かれ)真面目(まじめ)そのものだ。ただ、ちょっと融通(ゆうずう)()かないところがあるけれど。
2.(かれ)金八(きんぱち)先生(せんせい)顔負(かおま)けの熱血(ねっけつ)教師(きょうし)そのものだ。
3.コンピューターそのものは、使(つか)(ひと)がいなければ、(なに)()()さない。
4.「(わか)いときの苦労(くろう)()ってでもせよ」と()われるが、苦労(くろう)そのものに価値(かち)はない。
5.あの二人(ふたり)関係(かんけい)純愛(じゅんあい)以外(いがい)(なに)ものでもない。

★ 例題(れいだい) ★
1) 祖父(そふ)は95(さい)な(ので/のに)、富士山(ふじさん)(ある)いて(のぼ)れる(んだから/のに)、(もと)()その(もの/こと)だ。
2) 気骨(きこつ)があると()う( )、(なに)()うか、あの老人(ろうじん)の(頑固(がんこ)だ→    )は明治(めいじ)(おとこ)( )( )ものだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) せい/(そこ)ねて(「()(あやま)る」は間違(まちが)って()電車(でんしゃ)()る)/しまった
2) を(通過(つうか)()び「〜を」)/()がり/に


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)