202 〜てやまない/〜てやまぬ

動詞(どうし):て(かたち)  + やまない
         やまぬ


♪ 会話(かいわ) ♪
() :うちの部長(ぶちょう)今度(こんど)子会社(こがいしゃ)社長(しゃちょう)として出向(しゅっこう)するらしいよ。社長(しゃちょう)だったら、(おも)存分(ぞんぶん)(うで)()えるよな。
佐藤(さとう)人柄(ひとがら)といい仕事(しごと)ぶりといい、(わたし)尊敬(そんけい)してやまない(ほう)だったので、お(わか)れするのがとても残念(ざんねん)だよ。
() :残念(ざんねん)なことは残念(ざんねん)だが、またいつか()一緒(いっしょ)できるさ。
佐藤(さとう):そうだね。(ちか)いうちに送別(そうべつ)(かい)(ひら)こうよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「や((とめ)(とま))む」は「(あめ)()()んだ」のように使(つか)われる動詞(どうし)です。この「〜てやまない/〜てやまぬ」は「()む」の否定(ひてい)(がた)()まない」から(つく)られていて、「ずっと〜ている」「永遠(えいえん)に〜する」という(はなし)(しゃ)のひたすら(おも)(つづ)けている感情(かんじょう)(あらわ)すようになります。この文型(ぶんけい)今日(きょう)では書面(しょめん)()(ぞく)するもので、(まえ)につく動詞(どうし)もある程度(ていど)(かぎ)られています。口語(こうご)では「ずっと〜している/〜し(つづ)けている」を使(つか)えばいいでしょう。
  (かれ)(わたし)尊敬(そんけい)してやまない(≒ずっと尊敬(そんけい)している)政治家(せいじか)
  (わたし)(あい)してやまない(≒ (あい)(つづ)けている)祖国(そこく)

§ 例文(れいぶん) §
1.先生(せんせい)(いち)(にち)(はや)()健康(けんこう)回復(かいふく)念願(ねんがん)してやみません。
2.(かれ)(もと)めてやまぬ権力(けんりょく)とは、()たしてどれほどの価値(かち)があるものなのか。
3.()結婚(けっこん)おめでとうございます。お二人(ふたり)末永(すえなが)いお(しあわ)せを(ねが)ってやみません。
4.どこまでも社長(しゃちょう)()(あらそ)ってやまぬ二人(ふたり)は、ますます亀裂(きれつ)(ふか)めていった。
5.オリンピックにおける諸君(しょくん)活躍(かつやく)期待(きたい)してやまない。

★ 例題(れいだい) ★
1) 自殺(じさつ)(する/した)あの歌手(かしゅ)は、うちの(むすめ)(あこが)れ(てたまらなかった/てやまなかった)若者(わかもの)(たち)のヒーロー(です/でした)。
2) 大使館(たいしかん)に(()じこめる→     )ている人質(ひとじち)方々(かたがた)無事(ぶじ)救出(きゅうしゅつ)する→    )ことを((いの)る→    )やみません。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (ちゅう)接続(せつぞく)注意(ちゅうい):〜(ちゅう)文型(ぶんけい)162/〜最中(さいちゅう)文型(ぶんけい)099)/で/しても
2) ()いた(〜ても→たって)/(さわ)いだ(〜でも→だって)/つかない


(ぜん)(ぺーじ)202(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)