434 〜()(に)

名詞(めいし)    :    ×      +  ()(に)
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち) ーな>     が()(に)
(ちゅう):「〜が(ゆえ)に」の(ほう)がより(ふる)()(いかた)
 


♪ 会話(かいわ) ♪
() :「(われ)(おも)う、(ゆえ)(われ)あり」なんて()うけど、日本人(にっぽんじん)自分(じぶん)意見(いけん)人前(ひとまえ)であまり主張(しゅちょう)しないよねえ。
良子(りょうこ)中国(ちゅうこく)みたいに()民族(みんぞく)社会(しゃかい)じゃないから、()わなくても気持(きも)ちは(つう)じるし、むしろ()わない(ほう)がいいとされる文化(ぶんか)風土(ふうど)なのよ。
() :島国(しまぐに)(ゆえ)に、それでやってこられたんじゃないのかな。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜(ゆえ)に」は原因(げんいん)理由(りゆう)(あらわ)文語(ぶんご)表現(ひょうげん)で、一般(いっぱん)真理(しんり)であることを強調(きょうちょう)した表現(ひょうげん)です。接続(せつぞく)助詞(じょし)としても、例文(れいぶん)5のように接続詞(せつぞくし)としても使(つか)われます。
 なお、(あらた)まった会話(かいわ)では「()」が「理由(りゆう)特別(とくべつ)事情(じじょう)」の意味(いみ)名詞(めいし)として単独(たんどく)使(つか)われることがありますから、その(れい)()げておきます。
  ()あって、この(たび)退職(たいしょく)することになりました。
  (かれ)(おこ)るのも()なきことではない。
  (ゆえ)のない非難(ひなん)()けた。

§ 例文(れいぶん) §
1.()あって、しばらく閉店(へいてん)いたします。
2.子供(こども)のしたこと(ゆえ)大目(おおめ)()てやってください。
3.(いま)はちょっと()()(ちゅう)(ゆえ)()用件(ようけん)につきましては、(にち)(あらた)めてということにしていただけませんか。
4.もうこの(とし)(ゆえ)に、物忘(ものわす)れがひどくなるのもいたしかたありません。
5.これは(まぎ)れようもない事実(じじつ)である。(ゆえ)に、(くさ)(もの)にふたをするのでなく、あるがままを直視(ちょくし)すべきである。

★ 例題(れいだい) ★
1) 人間(にんげん)理性(りせい)がある(が/の)(ゆえ)人間(にんげん)なのだ。理性(りせい)を((うしな)う/(うしな)った)が最後(さいご)動物(どうぶつ)(なに)()わりも(ある/ない)。
2) 当時(とうじ)戦時(せんじ)()(ゆえ)言論(げんろん)自由(じゆう)などという( )( )は、そもそも(存在(そんざい)する→    )(()る→   )のです。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) だ/だ/くせに(非難(ひなん)(とき)は「のに」より適切(てきせつ)文型(ぶんけい)070)
2) や/()()がり(→文型(ぶんけい)435)/だった(「あの()」は過去(かこ)()す)


(ぜん)(ぺーじ)434(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)