371 *〜はともかく/〜はともあれ/〜はさておいて

名詞(めいし)   : ×  +  はともかく(として)
〜かどうか: ×     はともあれ
             はさておいて
             さておき


♪ 会話(かいわ) ♪
() :大変(たいへん)だったね。体力(たいりょく)回復(かいふく)するまで、しばらく入院(にゅういん)したら?(なに)はさておき、(きみ)(からだ)(だい)(いち)だ。
良子(りょうこ):ありがとう。どこが(わる)いかわかるまでは、とても不安(ふあん)だったわ。でも(たん)なる盲腸炎(もうちょうえん)だったから。
() :病院(びょういん)食事(しょくじ)(あじ)(ほう)はともかく、栄養(えいよう)のバランスはいいのだから、(のこ)しちゃ駄目(だめ)だよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜はともかく/〜はともあれ/〜はさておいて」は微妙(びみょう)語感(ごかん)()があるのですが、どれも「〜のことは(かんが)えないで/〜は一旦(いったん)保留(ほりゅう)して」という意味(いみ)(あらわ)します。それまでの話題(わだい)一旦(いったん)保留(ほりゅう)して、より大事(だいじ)話題(わだい)(うつ)りたいときに(おお)使(つか)われます。
 この文型(ぶんけい)は「〜は(べつ)にして」(→文型(ぶんけい)372)を使(つか)っても(あらわ)せますが、「〜は(べつ)にして」には「〜を(のぞ)いて/〜以外(いがい)は」を(あらわ)()用法(ようほう)があり、その場合(ばあい)、この文型(ぶんけい)使(つか)えません。
  このクラスはタパさん
    ○は(べつ)にして
    ○を(のぞ)いて/以外(いがい)
    ×はさておいて/はともあれ
  全員(ぜんいん)漢字(かんじ)はわかります。
 なお、例文(れいぶん)5の「(なに)はともあれ」や「(なに)はさておき」は慣用(かんよう)表現(ひょうげん)で、「()のことに優先(ゆうせん)して、()ず〜」という意味(いみ)(あらわ)します。

§ 例文(れいぶん) §
1.冗談(じょうだん)はさておき、今後(こんご)どうするかを()()めよう。
2.勝敗(しょうはい)はともかく、(わたし)(たち)はこの試合(しあい)()てる(ちから)()()った。
3.主張(しゅちょう)是非(ぜひ)はともかくとして、先輩(せんぱい)(たい)する(きみ)(くち)のきき(かた)(れい)(しっ)している。
4.(むかし)のことはともあれ、(いま)(かれ)真面目(まじめ)(はたら)いていることは(みと)めてやるべきだ。
5.さあさあ、お(つか)れでしょう。(なに)はともあれ、荷物(にもつ)()いて、おくつろぎください。

★ 例題(れいだい) ★
1) (たとえ/もし)補欠(ほけつ)で(ある/あろう)と、(なに)は(ともかく/ともあれ)合格(ごうかく)できたんだからよかったよ。
2) 日本人(にっぽんじん)が((はたら)く→   )()ぎ( )どう( )はともかく、批判(ひはん)(てき)(こえ)( )(たか)まっているの( )事実(じじつ)だ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ()がる(()V)/()がる(()V)/されて
2) が(〜が〜の面倒(めんどう)をみる)/と/みなされ


(ぜん)(ぺーじ)371(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)