299 〜にかこつけて/〜を口実(こうじつ)に(して)

名詞(めいし): ×  +  にかこつけて
          にかこつける
          を口実(こうじつ)に(して)
          を口実(こうじつ)にする


♪ 会話(かいわ) ♪
() :(たし)かに昨日(きのう)午前様(ごぜんさま)だったけど、(ひと)(よわ)みにかこつけて、家事(かじ)全部(ぜんぶ)()()けるのはいかがなものか?
良子(りょうこ)(よわ)みと(かん)じるのは、ほかにも(うし)ろめたいところがあるからじゃないの?香水(こうすい)のにおいもしてたわよ。
() :今日(きょう)旗色(はたいろ)(わる)いや。さーてと、(なに)口実(こうじつ)にすることないかな?仕事(しごと)にでもかこつけて()()すか。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 動詞(どうし)「かこつける」は「口実(こうじつ)にする」と同義(どうぎ)で、どちらも「〜を((うそ)の/表向(おもてむ)きの)理由(りゆう)に〜する」という意味(いみ)(あらわ)します。簡単(かんたん)()えば、(うそ)理由(りゆう)()ったり、無理(むり)理由(りゆう)をこじつけることです。→例題(れいだい)1)
  病気(びょうき)理由(りゆう)欠席(けっせき)した。
 →病気(びょうき)口実(こうじつ)にして欠席(けっせき)した。
 →病気(びょうき)にかこつけて欠席(けっせき)した。
 類似(るいじ)表現(ひょうげん)に「〜 を大義名分(たいぎめいぶん)に」がありますが、「開発(かいはつ)大義名分(たいぎめいぶん)自然(しぜん)環境(かんきょう)破壊(はかい)する」や「革命(かくめい)大義名分(たいぎめいぶん)にテロ行為(こうい)をする」のように、社会(しゃかい)(てき)政治(せいじ)(てき)行為(こうい)使(つか)うことが(おお)いでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.病気(びょうき)にかこつけて、学校(がっこう)をずる(やす)みした。
2.(かれ)職場(しょくば)のつき()いにかこつけては、毎晩(まいばん)のようにお目当(めあ)てのホステスのいる(みせ)(とお)っている。
3.(かれ)はいつも(なに)かにかこつけて、(いや)仕事(しごと)他人(たにん)()しつける。
4.出張(しゅっちょう)口実(こうじつ)浮気(うわき)旅行(りょこう)をしていたなんて、もし(つま)()られたら、それこそただでは()まない。
5.今度(こんど)(なに)口実(こうじつ)にする()だい?ネタも()れたんじゃないの?

★ 例題(れいだい) ★
1) (きみ)()っているのは、(なに)もかもこじつけだ。((よう)するに/ただし)接待(せったい)に(口実(こうじつ)に/かこつけて)、会社(かいしゃ)(かね)自分(じぶん)遊興(ゆうきょう)()()てていた(だけ/きり)じゃないか。
2) (ある→    )ことか、安全(あんぜん)保障(ほしょう)( )口実(こうじつ)にして、憲法(けんぽう)改正(かいせい)を((はか)る→   )としている政治(せいじ)()がいる。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) も/に(たい)して(→文型(ぶんけい)322)/で
2) に(〜にあって→文型(ぶんけい)287)/も/も/に


(ぜん)(ぺーじ)299(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)