310 *〜に(さい)して/*〜に(さい)し/*〜に(さい)しての

名詞(めいし): ×  +  に(さい)して(は/も)
動詞(どうし)原形(げんけい)     に(さい)
          に(さい)しまして(は/も)
          に(さい)しちゃ<(くち)
          に(さい)しての + 名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :危機(きき)(さい)しての対応(たいおう)マニュアルを、事前(じぜん)準備(じゅんび)しておくことは大切(たいせつ)だよ。
山田(やまだ):なければパニックになるだろうな。まあ、そんなことになってほしくないけど、(ころ)ばぬ(さき)(つえ)だね。
() :去年(きょねん)のぼや(さわ)ぎの反省(はんせい)(かい)(さい)し、部長(ぶちょう)から作成(さくせい)するよう指示(しじ)があったよね。(たし)(くん)担当(たんとう)だろ?

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜に(さい)して」は「〜するすぐ直前(ちょくぜん)」を(あらわ)し、「〜に()たって」(→文型(ぶんけい)286)や「〜に(せん)だって」(→文型(ぶんけい)311)とほぼ同義(どうぎ)表現(ひょうげん)です。そして、「開会(かいかい)(さい)して(・に()たって)一言(ひとこと)挨拶(あいさつ)(もう)()げます」のようにどちらも使(つか)える用例(ようれい)(おお)いのですが、「〜に(さい)して」はより直前(ちょくぜん)行為(こうい)(あらわ)気持(きも)ちが(つよ)いので、(した)(れい)のような時間(じかん)にに(はば)がある(れい)では不自然(ふしぜん)になります。
 旅行(りょこう) ○ に()たって
    ○ に先立(さきだ)って
    × に(さい)して
 (なん)(にち)もかけて綿密(めんみつ)計画(けいかく)()てた。
        ()あり   

§ 例文(れいぶん) §
1.入居(にゅうきょ)(さい)(となり)近所(きんじょ)挨拶(あいさつ)(まわ)りをするのは日本人(にっぽんじん)習慣(しゅうかん)だ。
2.卒業(そつぎょう)(しき)(はじ)めるに(さい)しまして、(とう)学院(がくいん)代表(だいひょう)して校長(こうちょう)先生(せんせい)から祝辞(しゅくじ)をいただきます。
3.出国(しゅっこく)するに(さい)して、税関(ぜいかん)所持(しょじ)(ひん)検査(けんさ)()けた。
4.受験(じゅけん)(さい)しての注意(ちゅうい)事項(じこう)()いてありますから、()一読(いちどく)ください。
5.(くん)部長(ぶちょう)推薦(すいせん)するに(さい)しては、(ぼく)色々(いろいろ)(ほね)()ったことを(わす)れるなよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) この会議(かいぎ)を(()わる/()える)((さい)に/に(さい)し)、関係(かんけい) (かく)方面(ほうめん)の(方々(かたがた)人々(ひとびと))に(こころ)からお(れい)(もう)()げます。
2) 食事(しょくじ)( )(はじ)める( )(さい)して、(むね)( )()()わせ て、(かみ)感謝(かんしゃ)するのがキリスト(きょう)(けん)人々(ひとびと)(なら)わしだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) しない/なくして(→文型(ぶんけい))/も
2) で/()わない(〜ないとも(かぎ)らない→文型(ぶんけい)264)/に


(ぜん)(ぺーじ)310(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)