396 ほんの〜/ものの〜

ほんの + 名詞(めいし)や、少量(しょうりょう)(あらわ)数詞(すうし)副詞(ふくし)
ものの + 数詞(すうし)


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)油断大敵(ゆだんたいてき)だ。ものの()(ふん)()(はな)したすきに自転車(じてんしゃ)(かげ)(かたち)もなくなったよ。()ったばかりだったのに。
() :それはとんだ災難(さいなん)だったね。警察(けいさつ)には(とど)けた?もののひと(つき)もしないうちに()てくるかもしれないよ。
山田(やまだ)(ある)くのが面倒(めんどう)で、ほんの(かる)気持(きも)ちで他人(たにん)自転車(じてんしゃ)()って()っちゃう(ひと)(おお)いらしいね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 連体詞(れんたいし)「ほんの」は「ほんの(微量(びりょう)少量(しょうりょう)(すう)(ふん))」などのように名詞(めいし)や、「ほんの(1〜2(ふん)一口(ひとくち)・2〜3メートル…)/ほんの((すこ)し・しばらく・ちょっと・(わず)か・少々(しょうしょう))」などのように少数(しょうすう)少量(しょうりょう)(あらわ)数詞(すうし)副詞(ふくし)について、問題(もんだい)とならないほどの(すく)ない数量(すうりょう)であることを(あらわ)します。
 また、(おお)くは慣用(かんよう)(てき)()まった()(いかた)ですが、「ほんの(()ども・お(れい)のしるし・お口汚(くちよご)し・()ばかりの<名詞(めいし)>・(かたち)ばかりの<名詞(めいし)>)」などのように()るに()りない(ちい)さな存在(そんざい)(もの)であることも(あらわ)します。→例題(れいだい)1)
 一方(いっぽう)連体詞(れんたいし)「ものの」は時間(じかん)距離(きょり)人数(にんずう)などを(あらわ)数詞(すうし)などについて、「(おお)くても/せいぜい」の意味(いみ)(あらわ)したり、「(じつ)に・ほんとうに」を意味(いみ)する「ものの見事(みごと)に」など「()きこそものの上手(じょうず)なれ」などの慣用(かんよう)表現(ひょうげん)(つく)ります。

§ 例文(れいぶん) §
1.つまらない(もの)ですが、これはほんのお(れい)のしるしです。
2.(もう)(わけ)ございませんが、ほんの少々(しょうしょう)()ちください。
3.ほんのお口汚(くちよご)しですが、いかがですか。お(くち)()えばよろしいんですが。
4.会社(かいしゃ)といっても、社員(しゃいん)(めい)のほんの()ばかりの、()けば()ぶような(ちい)さな会社(かいしゃ)なんです。
5.(となり)(えき)()(はな)(さき)で、電車(でんしゃ)()って、ものの(⇔ほんの)2、3(ふん)()きます。

★ 例題(れいだい) ★
1) 結婚式(けっこんしき)()っても(ほんの/ものの)(かたち)(だけ/ばかり)の披露宴(ひろうえん)(ひら)いた(だけ/ばかり)でした。
2) (かれ)は100キロ( )( )あるバーベルを、( )( )の見事(みごと)()()げて(みた→     )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) に(受身(うけみ)(ぶん))/と()わんばかり(→文型(ぶんけい)222)/は
2) で(範囲(はんい)限定(げんてい))/ほど/ない


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