173 〜っ(ぱな)

動詞(どうし):[ます](かたち)  +  っ(ぱな)しだ
            っ(ぱな)しで
            っ(ぱな)しの  + 名詞(めいし)
            っ(ぱな)しにする


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)最近(さいきん)佐藤(さとう)真理(まり)さんにお(ねつ)みたいだね。昨日(きのう)()みに()ったんだろ?(うわさ)だと近々(ちかぢか)結婚(けっこん)するらしいけど。
() :ああ、でも、(かれ)()みに()ったりするんじゃなかったよ。のろけ(はなし)()かされっ(ぱな)しで、当方(とうほう)被害(ひがい)甚大(じんだい)さ。
百恵(ももえ):ふっふ。でも、(かれ)ったら彼女(かのじょ)()されっ(ぱな)しだって、もっぱらの(うわさ)よ。彼女(かのじょ)(あたま)()がらないんだって。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜っ(ぱな)し」は放置(ほうち)放任(ほうにん)表現(ひょうげん)で、動詞(どうし)の[ます](かたち)(むす)びついて、「〜したまま、(はな)っておく」という意味(いみ)(あらわ)します。「〜したまま」(→文型(ぶんけい)406)を使(つか)っても(あらわ)せますが、「〜っ(ぱな)し」はいい意味(いみ)使(つか)われることはなく、よくない評価(ひょうか)にたっている(てん)特徴(とくちょう)があります。もう(いち)(てん)注意(ちゅうい)してほしいのは、「〜まま」は「〜ないまま/N+まま」の(かたち)もありますが、「〜っ(ぱな)し」には名詞(めいし)否定(ひてい)(かたち)(むす)びつく(かたち)はないことです。→例題(れいだい)1)
 ()時間(じかん)(すわ)ったまま(・(すわ)りっ(ぱな)し)だったので、(こし)(いた)い。
 今日(きょう)(すわ)ったまま(×(すわ)りっ(ぱな)しで)(はな)します。

§ 例文(れいぶん) §
1.あいつは(おれ)から(かね)()りっ(ぱな)しで、催促(さいそく)しても(かえ)そうとしない。
2.水道(すいどう)(みず)()しっ(ぱな)しにしないで、(かなら)蛇口(じゃぐち)()めること。
3.(なん)だ、このあり(さま)は。部屋(へや)(ちゅう)()らかしっ(ぱな)しじゃないか。
4.(くつ)()ぎっ(ぱな)しにするんじゃありませんよ。きちんとそろえておきなさい。
5.このままやられっ(ぱな)しじゃ、(はら)(むし)(おさ)まらない。

★ 例題(れいだい) ★
1) 仕事(しごと)もやり(まま/っ(ぱな)し)、(あと)かたづけもしない(まま/っ(ぱな)し)(かえ)るなんて、無責任(むせきにん)(きわ)みだ/(きわ)まる)。
2) 日本(にっぽん)( )は、子供(こども)教育(きょういく)母親(ははおや)に((まか)せる→    )っ(ぱな)し( )している父親(ちちおや)がほとんどだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) というのは/という/そうだ
2) ()った/(うえ)げろ(命令(めいれい)(かたち))/に(〜くせに→文型(ぶんけい)070)


(ぜん)(ぺーじ)173(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)