206 〜といい〜といい/〜といわず〜といわず

名詞(めいし)A:× + といい   + 名詞(めいし)B:× + といい
        といわず            といわず


♪ 会話(かいわ) ♪
() :(くん)()てるドレス、(いろ)といい(がら)といい(もう)(ぶん)ないね。
良子(りょうこ): どうせ()めるなら、ドレスといいモデルといい(もう)(ぶん)ないと()うの!肝心(かんじん)のことを(わす)れてるわ。
() :「馬子(まご)にも衣装(いしょう)」って言葉(ことば)があったよね。
良子(りょうこ):あなた、(なに)()いたいの?
() :いやいや、こちらの(はな)し。(さわ)らぬ(かみ)(たた)りなし。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜といい〜といい/〜といわず〜といわず」はA・Bを例示(れいじ)することで「AもBも、全部(ぜんぶ)〜」ということを(あらわ)しています。両者(りょうしゃ)(ちが)いは(つぎ)のような(れい)(あらわ)れます。
  ()()(あし)()()だらけだった。  <手足(てあし)(いた)(ところ)
  ()()わず(あし)()わず()だらけだった。<手足(てあし)だけでなく(からだ)(いた)(ところ)
 つまり、「AといいBといい」は()()げたA・Bに焦点(しょうてん)があり、「AといわずBといわず」は「A・Bを(ふく)めて、()のCもD…も」全体(ぜんたい)焦点(しょうてん)があるということになります。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.この陶器(とうき)は、その(しぶ)(いろ)といい素朴(そぼく)(かたち)といい、(じつ)にすばらしい。
2.(くん)といい(つま)といい、どうして(おんな)はそんなに現実(げんじつ)(てき)なんだろうねえ。
3.彼女(かのじょ)容姿(ようし)といい知性(ちせい)といい、(もう)(ぶん)のない女性(じょせい)だ。
4.(やま)といわず()といわず、(いち)(めん)(ゆき)におおわれた。
5.(かれ)(ひる)といわず(よる)といわず、つきっきりで(つま)看病(かんびょう)をした。

★ 例題(れいだい) ★
1) (かれ)はウイスキー(といい/といわず)ビール(といい/といわず)、(さけ)であれば、(なに)に(も/でも)()がない。
2) 学歴(がくれき)(という→    )将来(しょうらい)(せい)(という→    )、(ねが)ってもない(相手(あいて)→    )のに、どこが(()()る→     )の?ほかに()きな(ひと)でもいるの?

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) で(方法(ほうほう))/とあれば/までもない(不必要(ふひつよう)文型(ぶんけい)338)
2) が(可能(かのう)(ぶん))/()られない/あきらめ(〜ざるを()ない→文型(ぶんけい)106)


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