名詞・
疑問詞: × + なり(と/とも)
動詞・
形容詞:
原形<ナ
形ー×> なり 〜 なり
でも
李 :ぼんやり
立ってないで、ほかの
人の
仕事を
手伝うなりしたらどう?
仕事はチームワークなんだから。
山田:
全くその
通り。
百恵:けなすなり
何なりと
御自由に。でも
山田さん、あなたにだけは、そんなこと
言われたくないわ。
李 :
何だか、
最近の
百恵ちゃん、
妙に
怒りっぽいね。
「〜なり/〜なりと(も)」は「
例えば〜でも」と
例示する
副助詞です。
例えば、「お
茶なり(と)いかがですか」は「お
茶をいかがですか」と
限定するより、はるかに
丁寧になります。また、「どこへなりと/いつなりと/どれなりと」のように
疑問詞につくと、「どこへでも/いつでも/どれでも」と
同じ
意味を
表します。これらの「なり」は
丁寧な「でも」と
考えていいでしょう。
なお、「〜なり〜なり」と
重ねて
使われると、「
例えば〜か〜かを
選んで」という
選択を
示す
用法になります。
文法上注意してほしいのは「〜とか〜とか」(⇔
文型226)との
違いです。「〜とか〜とか」は
同じ
例示でも
選択ではありませんから、「お
茶なりコーヒーなり、
好きなものをどうぞ」とは
言えますが、「お
茶とかコーヒーとか、
好きなものをどうぞ」とは
言えません。→
例題1)
1.
御用の
際は
何なりとお
申し
付けください。
2.
娘の
海外留学については、
私も
父親として
心配で
経験者の
方に
相談するなりしたものです。
3.そんなに
食べないでいると
体に
毒ですよ。せめて
味噌汁なりとも
召し
上がれ。
4.
焼いて
食うなり
煮て
食うなり、
好きなようにしろ。
5.ファックスでなり
電話でなり、ご
連絡くだされば、いつでもお
伺いします。