動詞:[ます]
形 +
兼ねない
課長:
李君もずいぶんと
危ない
賭けをやったものだ。うまくいったからいいようなものの、
一歩間違ったら
取り
引き
停止になり
兼ねなかったぞ。
係長:
私が
商いの「いろは」から
教え
直します。
山田:しかし、
話し
方に
注意しないと、
誇り
高い
彼のことですから、
辞めるなんて
言い
出し
兼ねませんよ。
「〜
兼ねない」は
不確実な
推量を
表す「〜かもしれない」
系の
表現で、「(
良くない
事態が
発生する)
可能性がある」という
意味を
表します。「〜する
恐れがある」(→
文型020)とほぼ
同義の
推量表現です。この
二つは
常に
悪い
事態にしか
使えませんが、「〜かもしれない」と
同じく、
事態の
良し
悪しに
関係なく
使える
表現に「〜ないとも
限らない」(→
文型264)があります。
秘密が
漏れるかも
知れない。
秘密が
漏れ
兼ねない。
秘密が
漏れる
恐れがある。
秘密が
漏れないとも
限らない。
1.
会社命令に
背こうものなら、
首にされ
兼ねない。
2.あいつは
金のためには
人殺しだってやり
兼ねない
男だ。
3.そんなにスピードを
出したら、
交通事故を
起こし
兼ねない。
4.
部下を
無能呼ばわりするなんて、
人を
傷つけるひどい
言い
方だけど、あの
部長なら
言い
兼ねないね。
5.このままでは
両国の
国境紛争は、
全面戦争に
発展し
兼ねない。まさに
一触即発の
状態と
言えるだろう。