動詞・
形容詞: て
形<ナ
形ーで> + ならない
佐藤:
最近は、
聞くこと
見ること、ことごとく
腹が
立ってならない。
何で
世の
中はこんなに
不公平なんだろう。
李 :
俺たちがいくら
怒り
狂っても、どうにもならないよ。
山田:
僕はあの
南の
島で
会ったつぶらな
瞳の
彼女に
逢いたくてならないなあ。
住所を
聞いておくんだった。
佐藤:お
前みたいに、
無思想・
無節操になりたいものだ。
「〜てならない 」は
例文1〜3のように、「〜てしかたがない/〜てしようがない/〜てたまらない/〜かなわない」(→
文型183)と
同じように、
感情・
状態を
表す
形容詞・
動詞について「
非常に〜の
程度・
状態」を
表します。
しかし、「〜てならない」の
特徴は「どうしても、
自然に〜なってしまう」という
自然に
湧き
上がる
強い
感情が
表すことに
特徴があります。そして
例文4〜5のように、「
見える・
思える・
気になる・〜てくる…」や、「
思う・
感じる・
忍ぶ・
案じる…」などの
感覚・
知覚・
思考を
表す
動詞の
自発形(「〜られる」<
受身形と
同じ>)について、
自然・
自発表現をつくることです。このような
自然・
自発表現には「〜てたまらない/〜てかなわない」が
使えません。→
例題1)
1.
息子の
帰りが、
待ち
遠しくてならない(⇔てたまらない)。
2.どうして
彼が
部長の
椅子を
辞退したのか、
今も
不思議でならない(⇔でたまらない)。
3.
彼はね、やっと
娘の
縁談がまとまったので、うれしくてならない(⇔てたまらない)んだ。
4.この
国の
行く
末が
案じられてならない。
5.この
写真を
見るにつけ、
当時のことが
思い
出されてならない。