282 (なん)()っても〜/(なに)()う〜

(なに)()っても 〜 に(かぎ)る/に()したことはない
         ほど〜はない
(なに)()う   〜 だろう/ことだろう
         んだ/ことか


♪ 会話(かいわ) ♪
() :(なに)()っても、家族(かぞく)ほど大切(たいせつ)なものはないと(おも)うよ。
山田(やまだ)会社(かいしゃ)(くに)も、いざとなったら()てにはならないって()いたいんだね。
百恵(ももえ)(なに)という過激(かげき)()発言(はつげん)
() :そうさ、会社(かいしゃ)(くに)面倒(めんどう)()てくれるって(かんが)える日本人(にっぽんじん)(ほう)がおかしいんだよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 これらは文法(ぶんぽう)(てき)機能(きのう)()陳述(ちんじゅつ)副詞(ふくし)で、(かたち)()ていて混同(こんどう)しやすいものなので、ここで()()げました。
 「(なに)()っても〜」は「いろいろ()()げる(れい)はあるが、その(なか)一番(いちばん)いいのは、〜」という意味(いみ)(あらわ)すもので、後件(こうけん)には「〜に(かぎ)る」(→文型(ぶんけい)297)、「〜に()したことはない」(→文型(ぶんけい)309)や「〜ほど〜はない」(→文型(ぶんけい)395)などの最高(さいこう)程度(ていど)最前(さいぜん)選択(せんたく)(あらわ)表現(ひょうげん)呼応(こおう)します。
 一方(いっぽう)、「(なに)()う〜」は、(おどろ)き・感嘆(かんたん)失望(しつぼう)などの感情(かんじょう)強調(きょうちょう)する(かたり)で、後件(こうけん)では「〜だろう」「〜んだ」「〜ことだろ/〜ことか」(→文型(ぶんけい)079)などと呼応(こおう)します。

§ 例文(れいぶん) §
1.(なん)()っても、人命(じんめい)ほど(とうと)いものはないでしょう。
2.「百聞(ひゃくぶん)一見(いっけん)にしかず」と()うじゃないか。(なに)()っても自分(じぶん)()()(たし)かめるに()したことはないよ。
3.おいしい料理(りょうり)数々(かずかず)あるが、(なに)()ってもお(ふくろ)(あじ)一番(いちばん)だ。
4.お(まえ)という(やつ)は、(なに)()親不孝(おやふこう)(しゃ)なんだ。
5.(なん)()ううまい餃子(ぎょうざ)なんだ。()(みせ)のとは(つき)とすっぽんだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) (きみ)は、(なに)()(おろ)か(な/の)まねをして(くれた/もらった)んだ。我々(われわれ)(いま)までの苦労(くろう)台無(だいな)し(にして/になって)しまったじゃないか。
2) (なに)()っても、母親(ははおや)( )( )子供(こども)の( )( )に 自己(じこ)犠牲(ぎせい)(てき)になれる存在(そんざい)は(ある→    )だろう。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) からには(〜からには→文型(ぶんけい)056)/なり/なり
2) なり(「でも」も())/()なければ(→文型(ぶんけい)427)/ない


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