373 〜は無理(むり)からぬ/〜はもっともだ

名詞(めいし)    :    ×     +   は無理(むり)からぬ
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな> +  のは無理(むり)からぬことだ
                     のはもっともだ


♪ 会話(かいわ) ♪
() :まもなく真理(まり)さんと、(しん)生活(せいかつ)のスタートだね。
佐藤(さとう):うん、ただ彼女(かのじょ)社宅(しゃたく)(いや)だと()ってきかないんだ。私生活(しせいかつ)まで会社(かいしゃ)管理(かんり)されたくないって。
() :真理(まり)さんにしてみれば、そう(おも)うのも無理(むり)からぬことだね。社宅(しゃたく)(おく)さん連中(れんちゅう)(なに)かと(くち)うるさいからね。
佐藤(さとう):そう()えば、それで(きみ)たちも社宅(しゃたく)()たんだったね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 これらの文型(ぶんけい)一般(いっぱん)常識(じょうしき)人情(にんじょう)道理(どうり)から(かんが)えて「〜するのは当然(とうぜん)だ」という意味(いみ)(あらわ)しますが、「無理(むり)からぬ」は「そうなったのは仕方(しかた)がない」と消極(しょうきょく)(てき)(みと)める語感(ごかん)を、「もっとも」は「もちろん(ただ)しい」と積極(せっきょく)(てき)(みと)める語感(ごかん)をそれぞれ()っています。なお、「〜(の)は無理(むり)からぬ」は書面(しょめん)()なので、会話(かいわ)では「〜(の)は()たり(まえ)だ/〜(の)は当然(とうぜん)だ」を使(つか)えばいいでしょう。
 (かれ)(おこ)るのは 無理(むり)からぬ。
        もっともだ。
        ()たり(まえ)だ。

§ 例文(れいぶん) §
1.あんなに(はたら)きづめに(はたら)いては、過労(かろう)()するのも無理(むり)からぬ。
2.()っては暴力(ぼうりょく)、あれでは(おく)さんが愛想(あいそ)()かすのも無理(むり)からぬことだ。
3.(めん)()かって馬鹿(ばか)()ばわりされたんだから、(かれ)(おこ)ったのは無理(むり)からぬことだ。
4.(くん)今回(こんかい)上層(じょうそう)()処置(しょち)不満(ふまん)なのはもっともだ。
5.あなたのお(いか)りはもっともですが、これにはいろいろ事情(じじょう)がございまして。

★ 例題(れいだい) ★
1) あんなに湯水(ゆみず)のように(かね)使(つか)っ(ては/ても)、財産(ざいさん)()いつぶす(の/こと)も無理(むり)からぬ(の/こと)だ。
2) (きみ)意見(いけん)理屈(りくつ)(うえ)( )はもっともだが、それでは仲間(なかま)( )の情義(じょうぎ)()くことに(なる→     )か。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (なみ)(〜(なみ)文型(ぶんけい)275/〜(かぜ)文型(ぶんけい)377)/なった/()える
2) は/へ(〜に(たい)するN=〜へのN)/(かな)しみ(→文型(ぶんけい)097)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)