484 〜をよそに

名詞(めいし): ×  +  をよそに
(ちゅう)(まえ)()(とき)は、「〜のをよそに」の(かたち)になる)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :お(まえ)(おや)心配(しんぱい)をよそに、毎日(まいにち)(あそ)びほうけているが、   それでいいと(おも)っているのか!
小平(しょうへい)今年(ことし)いっぱいくらいは大目(おおめ)()てよ。受験(じゅけん)戦争(せんそう)をようやく突破(とっぱ)したんだから。
良子(りょうこ):そういう(ひと)家庭(かてい)をよそに、自分(じぶん)だけ(そと)(あそ)ぶような大人(おとな)になるのよ。(すこ)しはパパを見習(みなら)いなさい。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「よそ」は「無関心(むかんしん)・ひとごと」という意味(いみ)(あらわ)(かたり)で、「〜をよそに」は「〜を無視(むし)して/〜を他人事(たにんごと)(ひとごと)のように」という意味(いみ)(あらわ)文型(ぶんけい)になります。「〜を(かえり)みず」(→文型(ぶんけい)459)や、「〜に(も)かまわず」(→文型(ぶんけい)302)とも(るい)()表現(ひょうげん)になりますが、「〜をよそに」は()らん(かお)をして他人事(たにんごと)のように()()情景(じょうけい)()かんでくる表現(ひょうげん)で、非難(ひなん)感情(かんじょう)(つよ)(あらわ)れます。
  医師(いし)忠告(ちゅうこく)をよそに、毎日(まいにち)(だい)(さけ)()んでいる。
  医師(いし)忠告(ちゅうこく)(かえり)みず、毎日(まいにち)(だい)(さけ)()んでいる。
  医師(いし)忠告(ちゅうこく)にもかまわず、毎日(まいにち)(だい)(さけ)()んでいる。

§ 例文(れいぶん) §
1.(かれ)大学(だいがく)入試(にゅうし)をよそに、毎日(まいにち)麻雀(まーじゃん)(きょう)じている。
2.(かく)廃絶(はいぜつ)決議(けつぎ)をよそに、一部(いちぶ)(くに)(かく)実験(じっけん)再開(さいかい)した。
3.掲示板(けいじばん)に「収集(しゅうしゅう)()以外(いがい)にゴミを()さぬこと」と()いてあるのをよそに、ゴミ(ぶくろ)(やま)のように()まれていた。
4.国民(こくみん)非難(ひなん)をよそに、その汚職(おしょく)政治(せいじ)()はまたしても代議士(だいぎし)(かえ)()いた。
5.沖縄(おきなわ)県民(けんみん)反対(はんたい)(こえ)をよそに、国会(こっかい)では(べい)(ぐん)基地(きち)存続(そんぞく)(はか)特別(とくべつ)措置(そち)(ほう)可決(かけつ)された。

★ 例題(れいだい) ★
1) 地域(ちいき)住民(じゅうみん)不安(ふあん)(をよそに/をものともせず)、原子力(げんしりょく)発電(はつでん)(しょ)建設(けんせつ)(が/を)(強行(きょうこう)した/強行(きょうこう)された)。
2) 医師(いし)から( )忠告(ちゅうこく)( )よそに、(かれ)毎晩(まいばん)( )ように酒浸(さけびた)りの生活(せいかつ)(つづ)けた。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) による(理由(りゆう)連体(れんたい)用法(ようほう)文型(ぶんけい)346)/(おく)れ/された
2) に/()かれて(受身(うけみ)(ぶん))/された


(ぜん)(ぺーじ)484(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)