020 *〜(おそ)れがある

名詞(めいし)    :    の   +  (おそ)れがある
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ):ねえねえ、(いま)(よる)あたり関東(かんとう)地方(ちほう)台風(たいふう)上陸(じょうりく)する(おそ)れがあるそうよ。
() :道理(どうり)雲行(くもゆ)きが(あや)しいと(おも)ったよ。(はや)(かえ)って()正解(せいかい)だったようだ。
良子(りょうこ):でも、ここらで一雨(ひとあめ)あった(ほう)がいいかもしれないわね。そうでないと、水不足(みずぶそく)(おそ)れもあることだし。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜(おそ)れがある」は「〜(の)心配(しんぱい)不安(ふあん)危険(きけん)など<()くないこと>が()こる可能(かのう)(せい)がある」という意味(いみ)で、否定(ひてい)は「〜(おそ)れはない」となります。「〜かもしれない」と(おな)意味(いみ)です。しかし、「〜かもしれない」はどのような場合(ばあい)にも使(つか)えますが、「〜(おそ)れがある」は(わる)事態(じたい)発生(はっせい)(とき)にしか使(つか)えないという特徴(とくちょう)があります。なお、この文型(ぶんけい)は「〜()ねない」(→文型(ぶんけい)043)とほぼ同義(どうぎ)表現(ひょうげん)です。
  台風(たいふう)上陸(じょうりく)するかもしれない。
 →台風(たいふう)上陸(じょうりく)する(おそ)れがある。
 →台風(たいふう)上陸(じょうりく)()ねない。
 間違(まちが)えやすいのは(わる)傾向(けいこう)(あらわ)す「〜(ぎら)いがある」(→文型(ぶんけい)063)との(ちが)いですが、「〜(ぎら)いがある」は既定(きてい)事実(じじつ)で、未来(みらい)推測(すいそく)ではありません。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.この病気(びょうき)伝染(でんせん)する(おそ)れもあるから、()をつけてほしい。
2.地震(じしん)影響(えいきょう)津波(つなみ)(おそ)れがありますから、緊急(きんきゅう)避難(ひなん)してください。
3.バーゲン(ひん)(やす)いが、品質(ひんしつ)(わる)(おそ)れがある。
4.(かれ)(くち)(かる)いから、(かれ)(はな)すと秘密(ひみつ)()れる(おそ)れもある。
5.この金融(きんゆう)不安(ふあん)がこのまま(つづ)くと、最悪(さいあく)場合(ばあい)世界(せかい)恐慌(きょうこう)発展(はってん)する(おそ)れがある。

★ 例題(れいだい) ★
1) この(ふね)は(この/あの)程度(ていど)浸水(しんすい)沈没(ちんぼつ)する((おそ)れ/(きら)い)は(ないから/なくて)、(あわ)てなくてもよい。
2) 未成年(みせいねん)(しゃ)犯罪(はんざい)警察(けいさつ)(りょく)だけで(()さえる→    )(()む→    )とすれば、かえって事態(じたい)を(悪化(あっか)する →       )(おそ)れがある。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) になる/()し(お()しになる=()る)/になって
2) (はい)り/お/()


(ぜん)(ぺーじ)020(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)