だれ/
一のつく
数詞: × + として 〜 ない
李 :あれっ、
誰一人として
来てないや!
時間を
間違えたのかな?まさか
日にちを
間違えてるはずないよな。
良子:
場所が
違うんじゃないの?ここって
特徴のないところね。
何一つとして
目印になるものがないわよ。
李 :
集合場所を
変えようと
言ったのに、
幹事が
頑として
自説を
曲げなかったんだよ。
「〜として〜ない」は
強い
全面否定の
表現を
作ります。ほとんどの
場合、「ひとり・ひとつ…<
一がつく
数詞>/
誰」と
結びついて、「(ひとつ・ひとり…)も〜ない」という
意味を
表します。そして、この「〜として〜ない」は「〜たりとも〜ない」(→
文型159)と
類義文型になります。
一言として
語らなかった。
≒
一言も
語らなかった。
≒
一言たりとも
語らなかった。
なお、この「〜として〜ない」と
格助詞「〜として」(→
文型237)は
前にくる
語も
意味も
違いますから、
混同しないようにしましょう。
1.
半日も
粘ったのに、
魚は
一匹として
釣れなかった。
2.
何と
落ちつきのない
子。
一時としてじっとしていない。
3.
何だこれは?
一つとして
満足のいく
作品はないじゃないか。
4.
夫が
出征してからというもの、
一日として
心の
安まる
日はありませんでした。
5.そんな
馬鹿げたことを
信ずる
者は、
一人としていないだろうよ。