301 〜にかまけて

名詞(めいし): ×  +  にかまけて


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)趣味(しゅみ)もほどほどだね。(かれ)みたいに将棋(しょうぎ)()みつきになると、(ゆめ)(なか)でも将棋(しょうぎ)(こま)がちらつくそうだ。
() :将棋(しょうぎ)にかまけて、仕事(しごと)がおざなりになっては(こま)るね。
山田(やまだ)(かれ)(あたま)(なか)は、()ても()めても将棋(しょうぎ)だけさ。
() :勝負事(しょうぶごと)()ると(おや)()()にも()えないって()うからねえ。(かれ)もその(くち)か。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜にかまけて」は「〜に熱中(ねっちゅう)()ぎて/〜に(いそが)()ぎて/〜に没頭(ぼっとう)()ぎて」などの意味(いみ)があります。そのため後件(こうけん)では、「しなければならないことをしない/ほかのことを(かえり)みなくなる」などの(わる)結果(けっか)()()こされたことを(あらわ)します。
 この「〜にかまけて」と対照(たいしょう)(てき)なのが「〜に(も)かまわず」(→文型(ぶんけい)302)で、これは「〜を()にしないで/〜を無視(むし)して」という意味(いみ)(あらわ)しています。
  商売(しょうばい)にかまけて、(いえ)(かえり)みない。<没頭(ぼっとう)熱中(ねっちゅう)
  商売(しょうばい)にかまわず、(あそ)んでいる。 <無視(むし)放置(ほうち)

§ 例文(れいぶん) §
1.うちの()はサッカーにかまけて、(すこ)しも勉強(べんきょう)しない。
2.子供(こども)にかまけて、旦那(だんな)のことがお()なりになりがちだ。
3.仕事(しごと)にかまけて、家庭(かてい)のことをほったらかしにしておくと、(おく)さんに()げられちゃうわよ。
4.うちの女房(にょうぼう)自然(しぜん)(しょく)(みせ)とかボランティアとか、そんなことばかりにかまけて、(いえ)のことを(なに)にもしない。
5.家事(かじ)育児(いくじ)にかまけて、(なが)(あいだ)自分(じぶん)をふりかえる余裕(よゆう)もなかった。

★ 例題(れいだい) ★
1) (わたし)会社(かいしゃ)のことばかり(にかまけて/にかまわず)、父親(ちちおや)(にとって/として)の役目(やくめ)()たして(きた/こなかった)。
2) 教師(きょうし)で(ある→   )ながら、(ひと)()教育(きょういく)( )かまけて自分(じぶん)子供(こども)( )(あそ)んでやることも(わす)れがちだった。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) なんて(→文型(ぶんけい)274)/想像(そうぞう)し/(かた)い(→文型(ぶんけい)034)
2) (きず)つき/で/した(〜たりする→文型(ぶんけい)158)


(ぜん)(ぺーじ)301(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)