077 *〜こそ

名詞(めいし)(+(かく)助詞(じょし)) : ×  +  こそ〜
これ・それ・あれ : ×      こそ〜が、〜
動詞(どうし)形容詞(けいようし)には、「て(かたち)」「ます(かたち)」「〜ば」などと多様(たよう)接続(せつぞく)


♪ 会話(かいわ) ♪
課長(かちょう)(しん)製品(せいひん)()()がりが(いま)ひとつなので、販促(はんそく)販売(はんばい)促進(そくしん))キャンペーンを大々的(だいだいてき)()つ。(きみ)出番(でばん)だよ。
() :前回(ぜんかい)(おも)わしくありませんでしたが、今回(こんかい)こそ成果(せいか)をあげて、(みな)をあっと()わせますよ。
課長(かちょう):それでこそわが(しゃ)のホープだ。最少(さいしょう)費用(ひよう)最大(さいだい)効果(こうか)をあげてほしいからこその(きみ)起用(きよう)だよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜こそ」は(まえ)(かたり)を「(まさ)に〜だ」と強調(きょうちょう)する(ふく)助詞(じょし)です。「〜こそ」については「名詞(めいし)・これ・それ・あれ」と接続(せつぞく)する(かたち)や、例文(れいぶん)2、3のように「〜こそ〜が、〜」の(かたち)一番(いちばん)よく使(つか)われます。→例題(れいだい)1)
 それ以外(いがい)のものは、「〜からこそ/〜ばこそ」(→文型(ぶんけい)050)、「〜てこそ」(→文型(ぶんけい)192)、「〜こそあれ/〜こそすれ」(→文型(ぶんけい)078)のように文型(ぶんけい)(つく)りますから、(べつ)(おぼ)えればいいでしょう。
 なお、限定(げんてい)の「〜だけ」との混同(こんどう)がよく()こりますが、「(きみ)こそ間違(まちが)っている」と「(きみ)だけ間違(まちが)っている」は意味(いみ)(こと)なりますし、「反対(はんたい)しているのは(きみ)だけだ」を「反対(はんたい)しているのは(きみ)こそだ」とは()えません。

§ 例文(れいぶん) §
1.「どうぞよろしくお(ねが)いします。」「いいえ、こちらこそ」
2.(かれ)学校(がっこう)成績(せいせき)こそ(わる)いが、素直(すなお)でいい()ですよ。
3.(くち)にこそ()しませんでしたが、専務(せんむ)のやり(かた)には賛成(さんせい)ではありません。
4.これこそ(わたし)(さが)(もと)めていたものです。
5.()きこそものの上手(じょうず)なれ。<ことわざ>

★ 例題(れいだい) ★
1) (かれ)(くち)(だけ/こそ)(わる)い(が/のに)、()はいたって(やさ)しい(おとこ)なんだよ。むしろ甘言(かんげん)(ろう)する人間(にんげん)に(だけ/こそ)()をつける(はず/べき)だろう。
2) 今年(ことし)こそ今年(ことし)こそと((おも)う→   )ながら、どうも(ぼく)って(おとこ)結婚(けっこん)(うん)( )(めぐ)まれない( )か、(そう)()わらぬ独身(どくしん)()らしだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) あり/な/()かべて(()V)
2) に(〜を〜に(まか)せる)/心配(しんぱい)/に


(ぜん)(ぺーじ)077(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)