220 〜と()っても過言(かごん)ではない

名詞(めいし)    :   × / だ    + と()っても()(いす)ぎではない
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×/だ>   と()っても過言(かごん)ではない
(ちゅう)(ひろ)()(むす)びつく。「〜だ」は省略(しょうりゃく)されないことが(おお)い)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :銀行(ぎんこう)やゼネコンで経営(けいえい)()()まるところが()てきた現状(げんじょう)は、制度(せいど)疲労(ひろう)だと()っても過言(かごん)ではないな。
佐藤(さとう)消費(しょうひ)(ぜい)()()げが、消費(しょうひ)(なが)低迷(ていめい)(ふち)()()としたんじゃないだろうか。
百恵(ももえ):そうね。(いま)や、どこが業界(ぎょうかい)最初(さいしょ)(たお)れるかが、最大(さいだい)関心事(かんしんじ)だと()っても()(いす)ぎではないわね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜と()っても過言(かごん)ではない」は「〜と()って(も)いい/〜と()うことができる」と基本(きほん)(てき)同義(どうぎ)ですが、語感(ごかん)とすれば、「〜と()っても、(すこ)しの誇張(こちょう)もない。いや、(まさ)にそのものである」という(つよ)口調(くちょう)になることでしょう。以下(いか)のような(るい)義文(よしふみ)(がた)がありますが、これらの(なか)ではこの文型(ぶんけい)一番(いちばん)(つよ)断定(だんてい)口調(くちょう)になります。
  (かれ)こそ 天才(てんさい)だと()っても過言(かごん)ではない。
      天才(てんさい)そのものだ。      (→文型(ぶんけい)126)
      天才(てんさい)でなくてなんだろう。  (→文型(ぶんけい)186)
      天才(てんさい)()わずしてなんだろう。(→文型(ぶんけい)186)
      天才(てんさい)にほかならない。    (→文型(ぶんけい)341)

§ 例文(れいぶん) §
1.(あい)こそ(ちから)だと()っても()(いす)ぎではない。
2.(かれ)(げい)素人(しろうと)(いき)()えていて、すでに玄人(くろうと)(げい)()っても過言(かごん)ではない。
3.(かれ)はこの分野(ぶんや)第一人者(だいいちにんしゃ)だと()っても過言(かごん)ではない。
4.この発明(はつめい)従来(じゅうらい)常識(じょうしき)(やぶ)画期的(かっきてき)なものだと()っても過言(かごん)ではない。
5.直接(ちょくせつ)()(くだ)さなくても、言葉(ことば)(ひと)自殺(じさつ)()()むことは犯罪(はんざい)()っても()(いす)ぎではない。

★ 例題(れいだい) ★
1) この(いち)(せん)(で/に)()てる(や(いな)や/か(いな)か)は、諸君(しょくん)奮闘(ふんとう)次第(しだい)如何(いか))にかかっていると()っても過言(かごん)ではない。
2) 逆境(ぎゃっきょう)(なか)( )こそ、その(ひと)本当(ほんとう)真価(しんか)が(()う→      )と()っても()(いす)ぎ(だ→     )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (おどろ)き(→文型(ぶんけい)435)/と()ったら/させて(使役(しえき)(ぶん)
2) いや/()ん(〜でも=だって→文型(ぶんけい)198)/の(→文型(ぶんけい)354)


(ぜん)(ぺーじ)220(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)