名詞 : な + のやら 〜 のやら
動詞・
形容詞:
普通形<ナ
形ーな> ものやら 〜 ものやら
疑問詞 : × + やら
のことやら
(
注:
口語形として「〜んやら/〜もんやら」がある)
百恵:
佐藤さん、
李さんの
代役で、
中国からのお
客さんの
通訳をやるんだって?
上手にできるものやら
心配だわ。
山田:
彼なら
心配ないよ。ところで
最近の
課長、
生彩がないねえ。いるのやらいないのやらわからないよ。
百恵:どうも
奥さんとうまくいってないようよ。
山田:まさか
今はやりの
熟年離婚なんてことに?
「〜のやら〜のやら/〜ものやら〜ものやら」は
副助詞「やら」の
用法で、
不確かさを
強調する「〜か」に
相当します。また、
疑問詞につく
場合も、より
不確かさを
表す「いつ か・なにか・だれか…」に
相当します。→
例題1)
行くのやら
行かないのやら、はっきりしない。<⇔
行くのか
行かないのか>
何やら
白いものが、
川に
浮かんでいる。 <⇔
何か>
今度帰ってくるのは、いつのことやら。 <⇔いつのことか>
なお、
上記の
一番下の
例文のように
終助詞として
使われると、「〜だろうか、わからない」という
詠嘆表現になります。
1.
雨なのやら
霧なのやら、その
森は
深いもやに
包まれていた。
2.
喜んでいいのやら
悲しんでいいのやら、
自分でもよくわからない
心境だった。
3.
彼にそのことを
言っていいのやら
悪いのやら、
今、
判断がつき
兼ねている。
4.
無事でいるものやら
死んだものやら、
息子と
音信不通になって、もう20
年になります。
5.
何のことやら、
僕にはちんぷんかんぷんだよ。