342 〜に(めん)じて/〜に(めん)

名詞(めいし): ×  +  に(めん)じて
          に(めん)


♪ 会話(かいわ) ♪
課長(かちょう)今回(こんかい)のことは、(きみ)日頃(ひごろ)勤務(きんむ)態度(たいど)(めん)じて、(とく)不問(ふもん)()す。二度(にど)とこのようなことがないように。
山田(やまだ)(もう)(わけ)ございません。(こころ)いたします。
() :ずいぶん(しぼ)られたようだな。
山田(やまだ):うん、()(あせ)ものだったよ。もう一度(いちど)こんなことがあったら、「(しょく)(めん)ずる」ってことにもなり()ねないよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 動詞(どうし)(めん)ずる」は「(ゆる)す・免除(めんじょ)する・免職(めんしょく)にする」などの意味(いみ)()っています。
  (しょく)(めん)ずる。
  授業(じゅぎょう)(りょう)(めん)ずる。
  (おや)(めん)じて(ゆる)してやる。
 この「〜に(めん)じて・〜に(めん)じ」は「(ゆる)す」の意味(いみ)使(つか)われていて、「〜という事情(じじょう)心情(しんじょう)対面(たいめん)(とく)考慮(こうりょ)して、〜」という意味(いみ)(あらわ)します。なお、法律(ほうりつ)用語(ようご)ですが、(おな)意味(いみ)(あらわ)表現(ひょうげん)に「〜を情状(じょうじょう)酌量(しゃくりょう)し、〜」があります。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.家庭(かてい)事情(じじょう)考慮(こうりょ)し、特例(とくれい)として今期(こんき)授業(じゅぎょう)(りょう)(めん)ずる。
2.今日(きょう)のところは、(おれ)(かお)(めん)じて(ゆる)してやってくれ。
3.お(まえ)兄貴(あにき)(かお)(めん)じて大目(おおめ)()てやるが、二度(にど)とこんな生意気(なまいき)(くち)をきいたら、ただじゃ()まさないぞ。
4.(ゆる)しがたい犯罪(はんざい)ではあるが、その年齢(ねんれい)(めん)じて、懲役(ちょうえき)(ねん)、ただし執行(しっこう)猶予(ゆうよ)(ねん)とする。
5.(くん)のお父上(ちちうえ)(めん)じて、この(たび)始末(しまつ)(しょ)()ませてやる。

★ 例題(れいだい) ★
1) (さいわ)被害(ひがい)(しゃ)のけがも(かる)く(て()み/て()ませ)、また故意(こい)(による/に(ともな)う)ものでなかったことを((めん)じ/情状(じょうじょう)酌量(しゃくりょう)し)、不起訴(ふきそ)処分(しょぶん)とした。
2) (きみ)普段(ふだん)(おこな)い( )(めん)じて、この(たび)のことは(穏便(おんびん)だ→   )処理(しょり)する( )( )にしよう。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ある/ほかでもない/にほかならない(〜に()ぎない→文型(ぶんけい)320)
2) に/()て/できよう(反語(はんご)=できるだろうか→文型(ぶんけい)161)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)