名詞 : × + もそこそこに
もそこそこにする
数詞 : × + そこそこ
佐藤:
無理が
祟ったらしく、
父が
入院したんだ。
山田:それは
心配だねえ。
仕事は
適当に
切り
上げて、
今日は
早く
帰ったらどう。
佐藤:うん、
悪いけど、そうさせてもらうよ。
李 :
山田、
佐藤はどうしたの?あいつ、
挨拶もそこそこに
部屋を
出ていったけど。
「そこそこ」には
副詞の
用法と
接尾語の
用法があります。
副詞「そこそこ」は「
慌てて〜/いい
加減に〜」という
意味を
表す
語で、「
名詞+もそこそこに」は、
例文1、2のように、「(
何かを
急いでいて)〜も
十分しないで〜する」ことを
表す
文型になります。また、
例文3のように「〜もそこそこにする/〜もそこそこにしなさい」などの
形で、「〜
適度を
守れ」と
言う
意味を
表したりします。この
場合、「〜もほどほどにする/〜もほどほどにしなさい」を
使っても
同じ
意味が
表せます。
数詞につくときは、
例文4、5のように、「
多くても〜かそこら」の
数量だという
語感を
持つ
接尾語になります。「
二十歳かそこら」と「
二十歳そこそこ」はどちらも「
二十歳前後」という
意味ですが、「〜そこそこ」には「せいぜい(
多く
見ても)」という
意味があるので、「〜かそこら」(→
文型032)よりも
軽視の
感情が
強く
現れます。
1.
住民への
説明もそこそこに、ゴミ
処理場の
建設が
始められた。
2.
朝御飯もそこそこに
会社へと
向かうサラリーマンの
姿は、どこか
働き
蜂に
似ている。
3.そこの
若いの、さっきから
見ていたが、
悪ふざけもそこそこにしないか。でないと、
俺が
黙っていないぞ。
4.
二十歳そこそこの
若造に、なめられてたまるか!
5.
議員が
三十人そこそこの
少数政党に
何ができようか。