092 〜ことは〜が、〜/〜には〜が、〜

名詞(めいし)    :である     + ことは 〜 が、〜
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>
 
名詞(めいし)    :である     + には  〜 が、〜
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×>  


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)心配(しんぱい)(てん)もあるにはあるが、いつまでも心配(しんぱい)してるだけでは(さき)(すす)めないよ。
() :(くん)はいつも前向(まえむ)きだなあ。(きみ)(つめ)(あか)でも(せん)じて()んだ(ほう)がよさそうだよ。
山田(やまだ)(ぼく)前向(まえむ)きなことは前向(まえむ)きなんだけど、夢中(むちゅう)になるとほかが()えなくなっちゃってねえ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「AことはA」は(どう)(かたり)()(かえ)して、「Aであるのは(たし)かですが、しかし、〜」とAを(みと)めながら、実際(じっさい)はいろいろ矛盾(むじゅん)する問題(もんだい)があることを指摘(してき)する表現(ひょうげん)で、「AにはA」も(おな)意味(いみ)(あらわ)します。(かたち)注意(ちゅうい)してください。
  (うつく)しいことは(うつく)しい → (うつく)しくはある <イ(かたち)
  元気(げんき)なことは元気(げんき)だ → 元気(げんき)ではある <ナ(かたち)
  ()むことは()む   → ()みはする  <動詞(どうし)
 否定(ひてい)(かたち)は「(うつく)しくないことはない/元気(げんき)でないことはない/()まないことはない」「(うつく)しくなくはない/元気(げんき)でなくはない/()まなくはない」となります。この「〜ないことはない」(→文型(ぶんけい)256)は婉曲(えんきょく)肯定(こうてい)になります。

§ 例文(れいぶん) §
1.刺身(さしみ)()べられるには()べられるが、それほどおいしいとは(おも)わない。
2.その会合(かいごう)参加(さんか)することはするが、あまり()(すす)まない。
3.彼女(かのじょ)(うつく)しいことは(うつく)しいが、(すこ)しそれを(はな)にかけている。
4.その(けん)は、(わたし)から(かれ)(はな)すには(はな)してみるが、説得(せっとく)する自信(じしん)はないねえ。
5.(かれ)のことは()きなことは()きだけど、結婚(けっこん)したいほどじゃないわ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 事情(じじょう)を(()りたい/()りたく)はあるが、(かれ)()い(たければ/たくなければ)、()えて(()く/()こう)とは(おも)わない。
2) (むずか)しいこと( )(むずか)しい( )、かといって、(まった)()()たないほど((むずか)しい→     )はない。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) で(理由(りゆう))/(おそ)れ(→文型(ぶんけい)020/→文型(ぶんけい)063)/かもしれない
2) に(→文型(ぶんけい)016)/なり/()ねない(→文型(ぶんけい)043)


(ぜん)(ぺーじ)092(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)