動詞・
形容詞:
普通形<ナ
形ーな> + ものだ
もんだ<
口>
山田:いやあ、
呆れたもんだねえ。あの
新入社員、
前の
彼女と
別れるが
早いか、もう
次の
彼女を
連れてたぜ。
百恵:
彼女だって
似たようなものよ。いそいそと
誰かに
電話してたわよ。あれって、デイトの
約束ね。
山田:
最近の
新人類にゃついていけないよ。よくあんなにケロッとしていられるもんだ。
この「〜ものだ」は「さすがに〜だ!/
予想通り〜だ!」という
驚きや
感嘆・
詠嘆を
表す「〜ものだ」で、それまで
知らなかった
真相を
発見したり、
誰でもそう
思うのが
当然の
客観事実ながら、
改めて
再確認したりしたとき
発する
場合に
使われます。
感嘆の
対象は
多くの
人が
共有できる
普遍事実や
真理です。
問題なのは
感嘆表現の「〜こと(か)/〜ことだろう」(→
文型079)との
違いですが、これは
個別の
事態に
対して、その
場そのときの
個人の
気持ちを
述べるもので、「〜ものだ」とは
使う
場面が
異なります。→
例題1)<
発見、
客観事実の
再確認>
赤ちゃんって
可愛いもの(×こと)だねえ。
初めて
見ましたが、
雪景色の
富士山って、
美しいもの(×こと)ですねえ。<その
場、その
時の
個別的気持ち>
この
赤ちゃんの
可愛いこと(×もの)、まるでお
人形さんみたい。
どんなにあなたのことを
心配したこと(×もの)だろう。
1.あの
部長の
石頭にも
困ったもんだねえ。
2.「
光陰矢の
如し」と
言うが、
月日の
経つのは
早いものだなあ。
3.いやあ、
元気なもんだねえ、
九十歳なのに
歩いて
富士山に
登るとは。
4.
人間ってわからないものだ。あんな
泣き
虫が、
今や
大臣とはねえ。
5.よくもそんな
嘘が
言えたもんだな。
俺が
知らないとでも
思っていたのか。