060 *〜 かわりに

名詞(めいし)    :    の      +   かわりに
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>


♪ 会話(かいわ) ♪
(しょう)(まご)頑張(がんば)ってるのに日本語(にほんご)上達(じょうたつ)しなくて・・・。
良子(りょうこ):あの有名(ゆうめい)(うさぎ)(かめ)のかけっこの(はなし)()ってる?
(しょう)(まご)(うさぎ)(こう)をくくって、途中(とちゅう)昼寝(ひるね)してしまい、(かめ)()()されたっていうあの(はなし)
良子(りょうこ):あなたは進歩(しんぽ)(おそ)いかもしれないけど、そのかわりに着実(ちゃくじつ)さがあるわ。それがあなたの(おお)きな()()だわ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「かわる」は漢字(かんじ)で「()わる/()わる/()わる/()わる」と()くように多義(たぎ)()です。「〜 かわりに」の用法(ようほう)(おお)きく()けて、例文(れいぶん)1の「〜の代理(だいり)に」、例文(れいぶん)2の「〜の代理(だいり)代替(だいたい)に」、例文(れいぶん)3、4の「〜けれども」、例文(れいぶん)5の「〜交換(こうかん)代償(だいしょう)に」という(よっ)つの意味(いみ)()かれます。どの意味(いみ)使(つか)われているかは、文脈(ぶんみゃく)から理解(りかい)する以外(いがい)にありません。この(なか)注意(ちゅうい)するのは、交替(こうたい)から対比(たいひ)へと意味(いみ)拡大(かくだい)した「AけれどもB」という逆説(ぎゃくせつ)表現(ひょうげん)でしょう。
 なお、例文(れいぶん)1の代理(だいり)用法(ようほう)(とき)には「名詞(めいし)+にかわって」(→文型(ぶんけい)303)の(かたち)使(つか)えます。
  社長(しゃちょう)にかわって(・のかわりに)、専務(せんむ)出席(しゅっせき)することになった。

§ 例文(れいぶん) §
1.この仕事(しごと)(きみ)(ほう)適任(てきにん)だ。(ぼく)のかわりに(きみ)がやってくれないだろうか。
2.「戦時(せんじ)(ちゅう)はご(はん)のかわりにさつまいもを()べた」という(はなし)(はは)から()いたことがある。
3.このアパートは(えき)(ちか)くて便利(べんり)なかわりに、家賃(やちん)(たか)いのが(たま)(きず)だ。
4.この(たね)商売(しょうばい)(もう)けも(おお)きいかわりに、リスクも(おお)きい。
5.先日(せんじつ)おごってもらったかわりに、今日(きょう)(ぼく)がおごるよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) (ぼく)日本語(にほんご)(おし)え(てあげる/てくれる)(かわりに/にかわって)、(きみ)中国語(ちゅうごくご)(おし)えて(あげないか/くれないか)。
2) この(くるま)はガソリン( )()わないかわり( )、スピー ド( )()ない( )が難点(なんてん)だ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) から()ると/ほど/は(〜ほど〜はない→395P)
2) (つく)られ(方法(ほうほう))/(おお)きく/に(「〜を〜に()ける」の受身(うけみ)(ぶん)


(ぜん)(ぺーじ)060(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)