388 *〜(ほう)がいい/*〜(ほう)がましだ

名詞(めいし) :   の      +  (ほう)がいい
動詞(どうし) :た(かたち)/ない(かたち)       (ほう)がましだ
形容詞(けいようし)原形(げんけい)<ナ(かたち)ーな>
(ちゅう):「原形(げんけい)(ほう)がいい/(ほう)がましだ」が使(つか)われることもある)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :お(かね)はないよりあった(ほう)がいい。ただねえ・・・。
良子(りょうこ):ふん、そのためにあくせくしたくないって、そう()いたいんでしょ。
() :ズバリその(とお)り。その時間(じかん)をもっと家族(かぞく)のためとか、自分(じぶん)のやりたいことに使(つか)った(ほう)がましだと(おも)うんだ。
良子(りょうこ):でも、もう(すこ)しましな生活(せいかつ)がしたいとは(おも)わない?

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜(ほう)がいい」は一般(いっぱん)(てき)勧告(かんこく)提案(ていあん)文型(ぶんけい)で、「どちらかと()えば〜が適当(てきとう)だ」という(はなし)(しゃ)判断(はんだん)(あらわ)します。「〜(ほう)がましだ」は「(両者(りょうしゃ)比較(ひかく)して)〜よりも、〜の(ほう)がいい」と、はっきりと対立(たいりつ)する(ふた)つの選択(せんたく)比較(ひかく)して優劣(ゆうれつ)()べます。そのため、(とき)として(はげ)しい反発(はんぱつ)抗議(こうぎ)感情(かんじょう)(あらわ)すことがあります。(とく)に「〜ぐらいなら、むしろ〜(ほう)がましだ」(→文型(ぶんけい)074)という文型(ぶんけい)は、(つよ)反発(はんぱつ)(あらわ)すでしょう。この(ほか)に「ましだ」はナ形容詞(けいようし)なので「ましな生活(せいかつ)」や例文(れいぶん)5の「ましな(もの)」のように単独(たんどく)でも使(つか)えます。
 なお「(色々(いろいろ)ある(なか)で)〜するのが最善(さいぜん)だ」を意味(いみ)する「〜に()したことはない」(→文型(ぶんけい)309)も(おな)勧告(かんこく)(あらわ)文型(ぶんけい)なので、一緒(いっしょ)(おぼ)えておきましょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.(やす)ければ(やす)(ほう)がいいに()まってるじゃないか。
2.()らない(ほう)がいいことだってあるんだよ。
3.「覆水(ふくすい)(ぼん)(かえ)らず」さ。()げた女房(にょうぼう)のことなんか、(わす)れっちまいな。(いや)なことは(はや)(わす)れた(ほう)がいい。
4.どうせやっても無駄骨(むだぼね)だから、やめた(ほう)がましだ。
5.もう(すこ)しましな(もの)()わせろよ。こんなまずい(めし)()わない(ほう)がましだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 頑張(がんば)った(ところが/ところで)、給料(きゅうりょう)()がる(わけにはいかない/わけではない)んだから、適当(てきとう)にやった((ほう)がいい/に()したことはない)よ。
2) 勉強(べんきょう)は(できる→    )より(できる→    )(ほう)がいいが、それで人間(にんげん)価値(かち)( )()まるわけじゃない。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) どうも/へ/へ/てならない(自発(じはつ)自然(しぜん)文型(ぶんけい)187)
2) へ/に(受身(うけみ)(ぶん)急流(きゅうりゅう)()()(さえぎ)る→)/(はば)まれ


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)