066 ぎりぎり/すれすれ

名詞(めいし): ×  +   ぎりぎり
           すれすれ


♪ 会話(かいわ) ♪
(しょう)(まご)(かろ)うじて日本語(にほんご)能力(のうりょく)試験(しけん)一級(いっきゅう)合格(ごうかく)できました。
() :おめでとう。で、(なん)(てん)だったの?
(しょう)(まご):あのう、281(てん)です。
() :合格(ごうかく)(てん)ぎりぎりだね。でも、(なに)はともあれよかった。
(しょう)(まご):でも、(ぼく)のクラスには合格(ごうかく)(てん)すれすれの279(てん)(なみだ)()んだクラスメートがいるんです。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「ぎりぎり」は例文(れいぶん)1のように「境界(きょうかい)(せん)限界(げんかい)」、「すれすれ」は「境界(きょうかい)(せん)限界(げんかい)にとても(ちか)いところ」を(あらわ)(かたり)ですが、同時(どうじ)名詞(めいし)直接(ちょくせつ)つく接尾(せつび)()用法(ようほう)をもっています。どちらも()()えられる(れい)(おお)いのですが、意味(いみ)(じょう)(ちが)いから、(した)(れい)のように用法(ようほう)(ちが)いが(しょう)じることがあります。それは、「すれすれ」は境界(きょうかい)(せん)接触(せっしょく)していないからです。
  発車(はっしゃ)時間(じかん)すれすれに(・ぎりぎりに)(えき)()いた。
  (かもめ)海面(かいめん)すれすれに(×ぎりぎりに)()ぶ。

§ 例文(れいぶん) §
1.これが譲歩(じょうほ)できるギリギリの(せん)です。これ以上(いじょう)無理(むり)です。
2.その(かわ)(くだ)りの遊覧(ゆうらん)(せん)(いわ)すれすれのところを(とお)り、(じつ)にスリル満点(まんてん)だった。
3.(ぼく)(からだ)すれすれ(×ぎりぎり)のところを(くるま)(はし)()った。
4.みんなやきもきしているのに、()()わせ時間(じかん)ぎりぎり(?すれすれ)になっても、(かれ)姿(すがた)(あらわ)さなかった。
5.入学(にゅうがく)願書(がんしょ)提出(ていしゅつ)()()()ぎりぎり(⇔すれすれ)になっても、(かれ)はまだ願書(がんしょ)()()げていなかった。

★ 例題(れいだい) ★
1) 昨夜(さくや)大雨(おおあめ)(で/に)(かわ)(みず)(が/を)増水(ぞうすい)し、道路(どうろ)(すれすれ/そこそこ)に(さえ/まで)(たっ)している。
2) 試験(しけん)開始(かいし)時間(じかん)ぎりぎり( )なって、(かれ)試験(しけん)会場(かいじょう)( )(()ける→ )()んできた。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) にだけ/のに(理由(りゆう)逆説(ぎゃくせつ))/んだい(→文型(ぶんけい)129)
2) に/(らい)ていない/な


(ぜん)(ぺーじ)066(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)