085 *〜ことだから/〜こととて/〜こともあって

名詞(めいし)    :    の     +  ことだから
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>    ことだし
                    こととて
                    こともあって


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)小平(こだいら)がお(となり)(かき)(ぬす)()いしたらしいの。お(となり)さんも子供(こども)がやったことだし、大目(おおめ)()てくれたけど、()ずかしいと()ったらありゃしないわ。
() :(ぼく)子供(こども)(ころ)()たような経験(けいけん)をしていることもあって、注意(ちゅうい)しにくいなあ。
良子(りょうこ)(かえる)()(かえる)っていうわけね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 どれも原因(げんいん)理由(りゆう)表現(ひょうげん)で、「()でもない〜<ひと・こと・もの>だから」とそれ自身(じしん)()っている固有(こゆう)理由(りゆう)()()げることに特徴(とくちょう)があります。「なにしろ/なにせ〜(ことだ)から」と副詞(ふくし)一緒(いっしょ)使(つか)うといいでしょう。
 「〜ことだから」は(はな)言葉(ことば)(おお)使(つか)われ、「〜こととて」は手紙(てがみ)()言葉(ことば)(おお)使(つか)われると()(ちが)いはありますが、例文(れいぶん)1〜4のように(おな)じように使(つか)えます。なお、「〜こともあって」は「〜て」(けい)理由(りゆう)表現(ひょうげん)(→資料(しりょう)、)なので、文末(ぶんまつ)意志(いし)推量(すいりょう)表現(ひょうげん)使(つか)えないという制約(せいやく)があります。
 注意(ちゅうい)しなければならないのは、「〜こととて」には例文(れいぶん)5のように「〜ことであっても」と逆説(ぎゃくせつ)条件(じょうけん)用法(ようほう)があることで、この場合(ばあい)、「〜ことだから/〜ことだし/〜こともあって」は使(つか)えません。

§ 例文(れいぶん) §
1.()れぬこととて時間(じかん)ばかりがかかり、(すこ)しもはかどらない。
2.(なに)しろ一刻(いっこく)(あらそ)(とき)のことだったから、上司(じょうし)判断(はんだん)()っている余裕(よゆう)はなかったんです。
3.病弱(びょうじゃく)なこともあって、少年(しょうねん)読書(どくしょ)(とも)として(そだ)った。
4.天候(てんこう)不順(ふじゅん)なことですし、くれぐれもお(からだ)にお()をつけください。
5.いくら子供(こども)がやったこととて(×ことだから)、(あやま)って()まないこともある。

★ 例題(れいだい) ★
1) 社長(しゃちょう)不在(ふざい)の(ことだし/こととて)、この(けん)については(にち)(あらた)めてご返事(へんじ)(して/させて)(いただき/いただけ)ませんか。
2) 遅刻(ちこく)常習犯(じょうしゅうはん)(かれ)の( )( )だから、今日(きょう)も((おく)れる→    )(きた)る( )()まっている。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ないで(→文型(ぶんけい)257)/ことだ/ものだ(→文型(ぶんけい)420)
2) (よりゆき)ら(→文型(ぶんけい)121)/で/やって(〜てみる→文型(ぶんけい)197)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)