名詞(
人・
組織): × + にしたら
にすれば
にしてみれば
にしてみりゃ<
口>
李 :
会社にしたら、
年功序列制の
下で
高給をもらってる
中高年層が、
目の
上のたんこぶなんだろうが・・・。
良子:でも、
会社のために
身を
粉にして
働いてきた
彼らにしてみれば、これほど
残酷な
話はないわ。
李 :
僕に
言わせれば、
盲目的に
欧米型経営方式に
追随する
姿が
情けないね。もっと
誇りを
持てといいたいよ。
「〜にしたら/〜にすれば/〜にしてみれば」は「〜の
立場・
視点に
身を
置いて
見れば」という
意味を
表し、
主として
人を
主題として
取り
上げる
表現です。
これらの
文型は「〜としては」(→
文型237)を
使っても
表せますが、
中立的な「〜としては」に
比べて、「
誰それの
身になって
考えれば」と
同情や
共感が
多く
現れる
点が
特徴でしょう。また
文末では「〜だろう/〜かもしれない」など
推量表現が
多く
現れます。
1.
彼にしたら、あのように
言うしかなかったのだろう。
2.
教師から
頭ごなしに
叱られたが、
僕にすれば
言い
分もあった。
3.
両親にしてみりゃ、
自分の
娘が「
援助交際」をしていたなんて、
寝耳に
水だったろうさ。
4.
車椅子の
人にしてみれば、
駅の
階段や
歩道橋は、そびえ
立つ
山のようなものだろう。
5.A
国にしてみれば、
米国の
人権政策は
内政干渉として
目に
映ることだろう。