471 〜を〜として〜する/〜を〜とする

名詞(めいし)A: × +  を  名詞(めいし)B: × +  として〜する
                       とする
(ちゅう)書面(しょめん)()として「〜をもって〜とする」という表現(ひょうげん)がある)


♪ 会話(かいわ) ♪
部長(ぶちょう)当社(とうしゃ)はこの規約(きやく)基準(きじゅん)としていますが、今回(こんかい)だけは貴社(きしゃ)()提案(ていあん)例外(れいがい)として、承認(しょうにん)いたしましょう。
鈴木(すずき):ありがとうございます。
部長(ぶちょう):こうしてお()いできたことを()(えん)として、これからもよろしくおつき()いのほどをお(ねが)いいたします。
鈴木(すずき):いえ、こちらこそ、色々(いろいろ)()無理(むり)(もう)しまして。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜を〜として〜する」は「〜を〜として活用(かつよう)する」、「〜を〜とする」は「〜を〜と(かんが)える」という意味(いみ)(あらわ)します。この文型(ぶんけい)では「〜にする」が使(つか)えません。
 ちなみに、学生(がくせい)からよく「〜にする」と「〜とする」の(ちが)いが質問(しつもん)されますが、「に」は一方向(いちほうこう)ですが、「と」は双方向(そうほうこう)ですから、下記(かき)のような意味(いみ)(ちが)いが(しょう)じます。
  (つくえ)をテーブルにする。  <改造(かいぞう)(つく)()える>
  (つくえ)をテーブルとする。  <そのまま、転用(てんよう)する>
 (かく)助詞(じょし)「〜として」はこの「〜とする」から()まれていますから、「AはBとして」は「A=Bの<立場(たちば)資格(しかく)名目(めいもく)用途(ようと)>で」という相互(そうご)関係(かんけい)になります。

§ 例文(れいぶん) §
1.(さき)(あやま)りを(こう)(いまし)めとせよ。(ことわざ)
2.(くん)をわが(くに)特命(とくめい)大使(たいし)として任命(にんめい)する。
3.警察(けいさつ)はその(おとこ)殺人(さつじん)(はん)として全国(ぜんこく)指名(しめい)手配(てはい)をした。
4.わが(くに)憲法(けんぽう)では(まん)20(さい)をもって成人(せいじん)とし、選挙(せんきょ)(けん)(あた)えられます。
5.あの暴言(ぼうげん)(さけ)(うえ)のこととして()ませるわけにはいかないんだよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 大人(おとな)社会(しゃかい)は、以前(いぜん)ロック音楽(おんがく)退廃(たいはい)文化(ぶんか)(として/にして)忌避(きひ)してきたが、(今日(きょう)では/今日(きょう)でも)ロックは音楽(おんがく)主流(しゅりゅう)()める(になった/に(いた)った)。
2) (いま)競技(きょうぎ)大会(たいかい)友好(ゆうこう)( )目的(もくてき)( )したものだから、勝敗(しょうはい)( )(かかわ)らず、((たの)しい→    )やってほしい。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) を(とお)して/に/もらい
2) を/に(基準(きじゅん):〜に(まさ)る・〜に(おと)る)/ではない


(ぜん)(ぺーじ)471(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)