405 〜までだ/〜までのことだ

これ・それ・あれ: ×   + までだ
動詞(どうし)      :普通(ふつう)(かたち)    までのことだ


♪ 会話(かいわ) ♪
() :準備(じゅんび)しないうちに昇級(しょうきゅう)試験(しけん)前日(ぜんじつ)になってしまったが、いつものように一夜漬(いちやづ)けをするまでさ。
山田(やまだ):じたばたしたって(はじ)まらないし、カラオケにでも()かないか。駄目(だめ)なら駄目(だめ)で、また()(なお)すまでのことだ。
() :それは悪魔(あくま)(あま)いささやきだよ。()くべきか(ぎょう)かざるべきか、それが問題(もんだい)だ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜までだ/〜までのことだ」は例文(れいぶん)1〜3のように、「それだけで、それ以外(いがい)のことは(かんが)える必要(ひつよう)はない/(なに)問題(もんだい)もない」という意味(いみ)(あらわ)します。「〜までだ」の強調(きょうちょう)表現(ひょうげん)が「〜までのことだ」です。
 これは「〜だけ」(→文型(ぶんけい)131)とも共通(きょうつう)する限定(げんてい)用法(ようほう)で、動詞(どうし)原形(げんけい)(むす)びつくときは最終(さいしゅう)選択(せんたく)結論(けつろん)決意(けつい)を、完了(かんりょう)(がた)(「た」(かたち))と(むす)びつくときは事情(じじょう)理由(りゆう)強調(きょうちょう)することが(おお)いでしょう。
  タクシーがなければ、(ある)いて(かえ)るまでだ(≒だけだ)。
 また、例文(れいぶん)4の「これまでだ」や、例文(れいぶん)5の「〜たら、それまでだ」(→文型(ぶんけい)369)のように「これ・それ・あれ」と(むす)びつくときは、「それでおしまいだ」という意味(いみ)(あらわ)します。これは「(これ・それ・それ)で万事休(ばんじきゅう)す」という慣用(かんよう)()使(つか)っても(あらわ)せます。

§ 例文(れいぶん) §
1.あなたがやれと()ったから、やったまでのことです。
2.(かり)今回(こんかい)失敗(しっぱい)しても、また(いち)からやり(なお)すまでだ。
3.駄目(だめ)でもともと、やってみるよ。うまく()かなかったら、その(とき)また(かんが)えるまでのことさ。
4.銀行(ぎんこう)から()()れができないとなると、万事休(ばんじきゅう)すだね。会社(かいしゃ)もこれまでだ。
5.短気(たんき)損気(そんき)。いくら上司(じょうし)(あたま)にきても、会社(かいしゃ)()めてしまったらそれまでだよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 「(めずら)しいね、(なに)(か/が)用事(ようじ)?」「いや、(ちか)くに(()たついでに/(らい)がてら)(()る/()った)までです」
2) (わたし)当然(とうぜん)のことを(する→   )までの( )( )で、お(れい)なんて(()う→    )と、かえって恐縮(きょうしゅく)します。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) にして(「〜を〜にする」)/まで/(おも)わない
2) ()()って/結婚(けっこん)した/で(期限(きげん)の「で」)


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