041 *〜かと(おも)うと/*〜かと(おも)いきや/〜かと()ると

名詞(めいし)    :    ×     + かと(おも)うと/かと(おも)えば
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち) ー×>  かと(おも)ったら
                   かと(おも)いきや
                   かと()ると/かと()れば
(ちゅう):「〜(の)かと(おも)うと」のように「の」が(はい)ることもある)


♪ 会話(かいわ) ♪
真理(まり):さっきのお(きゃく)さん、(はい)ってきたかと(おも)ったら、いきなり大声(おおごえ)文句(もんく)()(はじ)めたんだから。
() :ゆゆしき一大事(いちだいじ)かと(おも)いきや、結局(けっきょく)はどういうこともなかったね。よかった、よかった。
百恵(ももえ):そうかと(おも)うと昨日(きのう)みたいに、言葉少(ことばすく)なでも迫力(はくりょく)があって(こわ)いお(きゃく)さんもいるわね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 これらの文型(ぶんけい)は「〜(だろう)かと(おも)ったら、意外(いがい)にも〜した/だった」という予想(よそう)(がい)事態(じたい)発生(はっせい)(あらわ)します。どれも既定(きてい)事実(じじつ)表現(ひょうげん)なので、文末(ぶんまつ)完了(かんりょう)(がた)(「た」(かたち))になります。「〜かと()ると・〜かと()れば」は視覚(しかく)判断(はんだん)強調(きょうちょう)されていますが、「〜かと(おも)うと・〜かと(おも)えば」と基本(きほん)(てき)意味(いみ)(おな)じです。なお、「〜かと(おも)いきや」は「〜かと(おも)うと」の文語(ぶんご)(てき)表現(ひょうげん)です。
 「か」のない「〜と(おも)うと/と(おも)ったら/と(おも)いきや」の(かたち)使(つか)われますが、そのときの接続(せつぞく)(つぎ)(とお)りです。
 名詞(めいし) :   だ      と(おも)うと
 動詞(どうし) :  普通(ふつう)(かたち)     + と(おも)ったら
 形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーだ>   と(おも)いきや

§ 例文(れいぶん) §
1.(しず)かなので勉強(べんきょう)してるのかと(おも)うと、ぐうぐう()ていた。
2.(みぎ)かと()れば(ひだり)から、(ひだり)かと()れば(みぎ)から、そのボクサーは多彩(たさい)なパンチを()()した。
3.(おこ)るのかと(おも)いきや、なんと(わら)()したではないか。
4.もう()かけたかと(おも)ったら、まだ(いえ)でぐずぐずしていたのか。(いそ)がないと(おく)れるぞ。
5.(ひと)解決(かいけつ)したかと(おも)うと、また(ひと)つと、(つぎ)から(つぎ)問題(もんだい)()てくる。

★ 例題(れいだい) ★
1) この()(って/ったら)、さっき(まで/までに)()いてたかと(おも)ったら、(もう/まだ)(わら)ってるわ。
2) (かれ)は((おこ)る→    )()した( )と(おも)いきや、突然(とつぜん)()つ→    )()がり、(わたし)握手(あくしゅ)(もと)めてきた。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) か(いな)か/のみ/みなくちゃ(口語(こうご):〜ちゃ=ては/〜たって=ても)
2) か/か/ある(〜まい→文型(ぶんけい)398)


(ぜん)(ぺーじ)041(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)