149 〜だに

名詞(めいし)(+(かく)助詞(じょし)):   ×     +  だに
動詞(どうし)      :辞書(じしょ)(かたち)/ます(かたち)


♪ 会話(かいわ) ♪
部長(ぶちょう)(ふる)世代(せだい)(わたし)()から()ても、(かれ)はなかなかの人物(じんぶつ)だよ。(なに)かやってくれそうな(おとこ)だねえ。
() :でも、(まわ)りの女性(じょせい)(かれ)のことなんか一顧(いっこ)だにしていませんよ。むしろ気味悪(きみわる)がっていますよ。百恵(ももえ)さんは?
百恵(ももえ):あの(かれ)二人(ふたり)だけになるなんて、想像(そうぞう)するだに(おそ)ろしいわ。ブルドッグの(ほう)がまだましよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜だに」は極端(きょくたん)(れい)()()げて強調(きょうちょう)する(ふる)表現(ひょうげん)で、「〜だけでも/〜さえ/〜すら」に相当(そうとう)する表現(ひょうげん)です。(たと)えば例文(れいぶん)2は「〜だけでも」に()()えることができますし、その例外(れいがい)は「〜さえ/〜すら」を使(つか)うことができます。この「〜だに」は今日(きょう)では書面(しょめん)()(ぞく)しますが、一般(いっぱん)には否定(ひてい)(かたち)呼応(こおう)して「〜だに〜ない」の(かたち)使(つか)われることが(おお)いでしょう。
  想像(そうぞう)だにしなかった。
 →想像(そうぞう)さえしなかった。
 →想像(そうぞう)すらしなかった。

§ 例文(れいぶん) §
1.えっ?(わたし)()入選(にゅうせん)したの?(ゆめ)にだに(おも)わなかったわ。
2.()(まえ)に、一目(ひとめ)だに行方(ゆくえ)しれずの息子(むすこ)()いたい。
3.まさかこんなことになろうとは、(おも)いだにしなかった。
4.あの当時(とうじ)ことは、(おも)()すだに(いや)ですねえ。できれば(わす)れてしまいたい記憶(きおく)です。
5.(かれ)にいくら(こえ)をかけても、()らんぷりで、()()きだにしなかった。

★ 例題(れいだい) ★
1) 市場(いちば)調査(ちょうさ)(だに/しか)(し/せ)ず、商品(しょうひん)開発(かいはつ)ができる(わけがない/わけにはいかない/わけではない)。
2) (おぼ)れる子供(こども)を((たす)ける→     )んがため、()危険(きけん)だに((かえり)みる→  )ず、(かれ)()(くる)(うみ)に(()ぶ→    )()んだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ()た/になって/しまった/わけ(→文型(ぶんけい)454)
2) 結婚(けっこん)した/が(()V)/になった


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)