動詞・
形容詞: た
形 + ところで 〜 ない
佐藤:さあ、
三曲終わったら、
交代、
交代。
李 :
君がマイクを
放さないものだから、もう、こんな
時間だよ。
女房が
心配してるよ。
山田:あれ、もう12
時か。
今から
出たところで、
終電には
間に
合いそうもないし、サウナで
一泊しないか。
李 :
独身は
気が
楽だねえ。
悪いが、
僕は
失礼するよ。
「〜た‐ところで」は
常に
文末で
否定形(「ない」
形)や「
無駄だ/
無意味だ/
無理だ 」のような
否定の
意味の
語と
呼応して、「たとえ〜ても、〜ない」を
表します。
後件では「
役に
立たない・
大したことはない・
無駄だ」などの
否定的な
判断を
表すのが
特徴です。「〜ても」と
違って、
文末で「〜てください/〜たい/〜ほうがいい/〜なければならない」などの
意志表現や、「〜した/〜だった」などの
既定表現が
使えませんから、
注意してください。
今更後悔しても(・
後悔したところで)、
仕方がないよ。
たとえ
苦しくても(×
苦しかったところ)で、がんばりなさい。
いくら
待っても(×
待ったところで)
彼は
来なかった。
1.これ
以上議論を
続けたところで、
堂々めぐりだ。
2.
考えてばかりいたところで、
一歩も
前には
進まない。
3.
私が
言ったところで、
素直に
聞くような
奴じゃない。
4.この
子にこんなに
高価な
百科事典を
買ってやったところで、
猫に
小判ですよ。
5.たとえ
失敗したところで、
失うものがあるわけじゃないし、
駄目でもともとさ。
先ずやってみるよ。