210 *〜と()うと

名詞(めいし)    :   ×         +  と()うと
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×/だ>
(ちゅう)(ひろ)()(むす)びつく。相手(あいて)言葉(ことば)()けて使(つか)うことが(おお)い)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :今度(こんど)(あそ)びに()ない?(ぼく)手料理(てりょうり)をごちそうするよ。ところで(きみ)中華(ちゅうか)料理(りょうり)()べたい(もの)()うと(なん)
山田(やまだ)()べたいものと()うと、北京(ぺきん)ダックにフカヒレのスープだな。(きみ)腕前(うでまえ)はなかなかのものらしいしね。
() :(つく)ったことないので(よわ)ったなあ。まあいいか、(なん)とかやってみるよ。ただし、材料(ざいりょう)()(きみ)()ちだよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜と()うと」は話題(わだい)提示(ていじ)で、「〜に(かん)して(かた)ると<≒は>」という意味(いみ)(あらわ)します。相手(あいて)(はな)したことを、すぐ(つぎ)()()げ、それを話題(わだい)として連続(れんぞく)して展開(てんかい)していくのが特徴(とくちょう)です。
  「昨日(きのう)地震(じしん)には(おどろ)いたよ」
  「うん、地震(じしん)というと、(たて)()れの(とき)一番(いちばん)(あぶ)ないそうだ」
 「〜と()えば」(→文型(ぶんけい)217)も話題(わだい)提示(ていじ)なのですが、(おも)()したり(こころ)()かんだことを(あたら)しく話題(わだい)にすることが(おお)いでしょう。「〜と()うと」と「〜と()えば」の一番(いちばん)(ちが)いは、「〜と()うと」には例文(れいぶん)5のような()(きかえ)しの用法(ようほう)がありますが、「〜と()えば」にはないことです。→例題(れいだい)1)2)
  「あの(みせ)(むすめ)さんはかわいいなあ」
  「あの(みせ)()うと(×と()えば)、駅前(えきまえ)のそば()のこと?」<()(きかえ)し>

§ 例文(れいぶん) §
1.(くろ)(かわ)表紙(ひょうし)(ほん)()うと、(たし)教室(きょうしつ)(つくえ)(うえ)にあったようだけど。
2.この仕事(しごと)(まか)せられる(もの)()うと、(かれ)しかいないね。
3.京都(きょうと)()うと、やはり舞妓(まいこ)(おも)()しますね。
4.(こわ)いと()うと、(むかし)は「地震(じしん)(いかつち)火事(かじ)親父(おやじ)」なんてよく()ったものだが、(いま)では親父(おやじ)(こわ)くなくなった。
5.「高橋(たかはし)さんから、お電話(でんわ)がありました。」  「高橋(たかはし)さんと()うと、三井(みつい)商事(しょうじ)高橋(たかはし)さん?」

★ 例題(れいだい) ★
1) 地震(じしん)(と()うと/と()えば)、(その/あの)神戸(こうべ)() (わざわい)()今頃(いまごろ)(どうして/どうなって)いるんだろう。
2) 「(かれ)( )は本当(ほんとう)(あたま)()るなあ」  「(あたま)()ると()う( )?(かれ)( )(なに)かあったの?」

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) までに(→文型(ぶんけい)402)/とのことだった/(らい)様態(ようたい)「そうだ」)
2) で(伝聞(でんぶん)の「〜では」=〜によると)/(さむ)く/なる(伝聞(でんぶん)「そうだ」)


(ぜん)(ぺーじ)210(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)