215 〜と()うより、むしろ〜/〜より、むしろ〜

名詞(めいし)    :    ×      + より(も)、むしろ
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×>
名詞(めいし)    :    ×      + と()うより(も)、むしろ
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×/だ>
(ちゅう)口語(こうご)では「〜と()う→って()う/って」となることが(おお)い)


♪ 会話(かいわ) ♪
旧友(きゅうゆう)今度(こんど)人事(じんじ)栄転(えいてん)というより、むしろ左遷(させん)だ。(わら)ってやってくれ、この出世(しゅっせ)レースからの落伍(らくご)(しゃ)を。
() :(なに)()う。明日(あした)()()だ。(わら)うなんてできないよ。
旧友(きゅうゆう):その(きみ)言葉(ことば)()にしみるよ。
() :いつも(だれ)かと競争(きょうそう)しなくちゃなんない()(なか)(ほう)が、むしろ(くる)ってるんだよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「A(という)より、むしろB」は「(AとBと(くら)べたとき)どちらかといえばBと()(ほう)適切(てきせつ)だ」を意味(いみ)する比較(ひかく)文型(ぶんけい)です。「むしろ」を省略(しょうりゃく)しても意味(いみ)(つう)じます。この文型(ぶんけい)はAを(かなら)ずしも否定(ひてい)していないのが特徴(とくちょう)です。
  (うつく)しいというより、可愛(かわい)(ひと)だね。
 同類(どうるい)比較(ひかく)文型(ぶんけい)に「〜ぐらいなら、むしろ〜」(→文型(ぶんけい) 074)がありますが、これは積極(せっきょく)(てき)にAを否定(ひてい)しBを選択(せんたく)する文型(ぶんけい)です。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.(ぼく)刺身(さしみ)より、むしろ(てん)ぷらの(ほう)()きだなあ。
2.この状況(じょうきょう)では(すす)むより、むしろ退(しりぞ)いて、相手(あいて)出方(でかた)をみた(ほう)がいい。
3.(かれ)天才(てんさい)って()うより、むしろ狂人(きょうじん)だね。
4.あの(ひと)学者(がくしゃ)()うよりも、むしろ評論(ひょうろん)()()った(ほう)がふさわしい。
5.くやしいと()うより、むしろ自分(じぶん)自身(じしん)(なさ)けないと()った(ほう)(いま)気持(きも)ちに(ちか)いかな。

★ 例題(れいだい) ★
1) 彼女(かのじょ)美人(びじん)(と()う/と()った)(より/ぐらいなら)、むしろチャーミング(の/な)女性(じょせい)()った(ほう)がぴったりだね。
2) (かれ)場合(ばあい)、できないと()う( )( )、むしろ(やる→    )としないと()った(ほう)( )正確(せいかく)だ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) もの/によって(「によって」受身(うけみ)(ぶん)(→文型(ぶんけい)348)/()かれて
2) (よろこ)び/(くる)しみ/()(ごう)わ(〜ねばならない→文型(ぶんけい)353)


(ぜん)(ぺーじ)215(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)