343 〜にもかかわらず
名詞
(
めいし
)
: × + にもかかわらず
動詞
(
どうし
)
・
形容詞
(
けいようし
)
:
普通
(
ふつう
)
形
(
がた
)
<ナ
形
(
かたち
)
ー×/である>
(
注
(
ちゅう
)
:
動詞
(
どうし
)
・
形容詞
(
けいようし
)
と
結
(
むす
)
びつくとき、「〜のにもかかわらず」も
使
(
つか
)
う)
♪
会話
(
かいわ
)
♪
李
(
り
)
:この
暑
(
あつ
)
いのに、
重
(
おも
)
いサンプルを
持
(
も
)
ち
回
(
まわ
)
っての
外回
(
そとまわ
)
りの
仕事
(
しごと
)
は
大変
(
たいへん
)
だね。
山田
(
やまだ
)
:
何事
(
なにごと
)
も
慣
(
な
)
れだよ。だからノルマがきついにもかかわらず、
続
(
つづ
)
けられるのさ。
李
(
り
)
:
君
(
くん
)
は
人
(
ひと
)
と
話
(
はな
)
すのが
苦手
(
にがて
)
なのにもかかわらず、
成績
(
せいせき
)
抜群
(
ばつぐん
)
だね。きっと
君
(
きみ
)
の
誠実
(
せいじつ
)
さが
相手
(
あいて
)
に
伝
(
つた
)
わるんだろうね。
♯
解説
(
かいせつ
)
♭
「〜にもかかわらず」は
逆説
(
ぎゃくせつ
)
の「〜のに」(→
文型
(
ぶんけい
)
359)と
意味
(
いみ
)
上
(
じょう
)
の
違
(
ちが
)
いはありませんが、「そうしないのが
普通
(
ふつう
)
なのに〜/
本来
(
ほんらい
)
〜すべきなのに〜」という
意味
(
いみ
)
で
使
(
つか
)
われる
客観
(
きゃっかん
)
的
(
てき
)
な
評価
(
ひょうか
)
です。なお、「〜のにもかかわらず」の
形
(
かたち
)
も
使
(
つか
)
われますが、これは「
特
(
とく
)
に〜にもかかわらず」と
強調
(
きょうちょう
)
した
表現
(
ひょうげん
)
になります。
また「〜くせに」(→
文型
(
ぶんけい
)
070)も「〜のに」
系
(
けい
)
の
逆説
(
ぎゃくせつ
)
ですが、
非難
(
ひなん
)
や
軽蔑
(
けいべつ
)
の
感情
(
かんじょう
)
を
表
(
あらわ
)
すので、
同
(
おな
)
じ
文
(
ぶん
)
で
使
(
つか
)
ったときでも
以下
(
いか
)
のような
語感
(
ごかん
)
の
違
(
ちが
)
いが
生
(
しょう
)
じます。
やればできるのに、
勉強
(
べんきょう
)
しない。 (
失望
(
しつぼう
)
・
残念
(
ざんねん
)
・
不満
(
ふまん
)
)
やればできるにもかかわらず、
勉強
(
べんきょう
)
しない。(
不当
(
ふとう
)
・
不正
(
ふせい
)
・
疑問
(
ぎもん
)
)
やればできるくせに、
勉強
(
べんきょう
)
しない。 (
非難
(
ひなん
)
・
反発
(
はんぱつ
)
・
軽蔑
(
けいべつ
)
)
§
例文
(
れいぶん
)
§
1.
雨天
(
うてん
)
にもかかわらずお
運
(
はこ
)
びいただき、
誠
(
まこと
)
に
恐縮
(
きょうしゅく
)
です。
2.Aさんは
仕事
(
しごと
)
中
(
ちゅう
)
だったにもかかわらず、
突然
(
とつぜん
)
訪
(
おとず
)
れた
私
(
わたし
)
を
快
(
こころよ
)
く
出迎
(
でむか
)
えてくれた。
3.
御多忙
(
ごたぼう
)
中
(
ちゅう
)
にもかかわらず、
私
(
わたし
)
どものために
御
(
ご
)
奔走
(
ほんそう
)
くださり、どうお
礼
(
れい
)
を
申
(
もう
)
し
上
(
あ
)
げてよいのかわかりません。
4.
彼
(
かれ
)
は
目
(
め
)
が
不自由
(
ふじゆう
)
なのにもかかわらず、
高校
(
こうこう
)
を
首席
(
しゅせき
)
で
卒業
(
そつぎょう
)
した。
5.
一生懸命
(
いっしょうけんめい
)
がんばったのにもかかわらず、
善戦
(
ぜんせん
)
むなしく
苦杯
(
くはい
)
をなめた。
★
例題
(
れいだい
)
★
1)
若
(
わか
)
い(にかかわらず/にもかかわらず)、
家
(
いえ
)
でお
母
(
かあ
)
さんの
手伝
(
てつだ
)
い(とは/というのは)、
感心
(
かんしん
)
(な/の)
娘
(
むすめ
)
さんだねえ。
2)
彼
(
かれ
)
は
医者
(
いしゃ
)
( )( )
酒
(
さけ
)
を(
止
(
と
)
めている→ )にもかかわらず、
毎日
(
まいにち
)
のよう( )
飲
(
の
)
んでいる。
(^^)
前
(
まえ
)
課
(
か
)
の
解答
(
かいとう
)
(^^)
1) て
済
(
す
)
み(
自
(
じ
)
V)/による(→
文型
(
ぶんけい
)
356)/
情状
(
じょうじょう
)
酌量
(
しゃくりょう
)
し(「を」に
注意
(
ちゅうい
)
)
2) に/
穏便
(
おんびん
)
に(ナ
形
(
かたち
)
)/こと(〜ことにする→
文型
(
ぶんけい
)
089)
↑
前
(
ぜん
)
頁
(
ぺーじ
)
へ
343
↓
次
(
つぎ
)
頁
(
ぺーじ
)
へ
日本語
(
にほんご
)
駆
(
か
)
け
込
(
こ
)
み
寺
(
てら
)
参拝
(
さんぱい
)
口
(
ぐち
)
へ
戻
(
もど
)
る