動詞:[ない]
形 + ないではおかない
ずにはおかない
良子:お
隣の
奥さんって
凄いわよ。
小二の
子どもを
毎晩十時まで
勉強させないではおかないらしいのよ。
李 :お
前だって
大したものさ。
毎晩疲れて
帰って
来る
俺に、
家事を
手伝わせずにはおかないじやないか。
良子:もしそんなことを
外で
言ったら、ただじゃおかないわよ。
帰って
来る
家はないと
思いなさい。
「〜ないではおかない/〜ずにはおかない」は
動作動詞に
付くと、
例文1、2のように「〜しなければ、
自分の
気が
済まない/
必ず〜てやる」という
強い
決意を
表します。また、
心理・
感情を
表す
動詞に
付くと、
例文3〜5のように「
必然的に/
思わず〜させてしまう」という
自然・
自発の
感情を
表します。
この
文型は
動詞の
使役形と
結びつくことも
多く、
強制的に
或いは
自然にある
状況・
心理状態に
追い
込むことを
表します。その
場合、「〜ないではいられない/〜ずにはいられない」(→
文型261)と
主語が
好対照の
文型になります。
その
映画は
私を
感動させずにはおかなかった。(
映画は・
私)
私はその
映画に
感動せずにはいられなかった。(
私は・
映画)
1.あいつは
生意気な
奴だ。
一度、あいつの
鼻っ
柱をへし
折ってやらないではおかない。
2.
彼らがこのような
内政干渉をつづけるなら、
我々はいかなる
手段をもってしても、
撃退せずにはおかない。
3.
大臣のその
一言は、
波紋を
呼ばずにはおかなかった。
4.
彼の
言動は、
私を
不安にさせずにはおかなかった。
5.その
子の
学校に
対する
抗議自殺は、
大人達を
反省させずにはおかなかった。