082 *〜ことから/*〜ところから

動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>  +  ことから
                    ことからも
                    ところから


♪ 会話(かいわ) ♪
() :日本人(にっぽんじん)は、人前(ひとまえ)(はじ)をかきたくないと(おも)うことから、外国(がいこく)()(はな)(ちから)()につかないんじゃないのかなあ?
良子(りょうこ)(みみ)(いた)(はなし)だけど、(まと)()ていると(おも)うわ。日本(にっぽん)文化(ぶんか)のことを「(はじ)文化(ぶんか)」と()った(ひと)もいたわ。
() :()()(みょう)だなあ。そんなところから「自己(じこ)主張(しゅちょう)苦手(にがて)日本人(にっぽんじん)」と()われるのかもね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 これらは根拠(こんきょ)理由(りゆう)()べる「から」から()まれた表現(ひょうげん)です。(たと)えば例文(れいぶん)1、2は判断(はんだん)根拠(こんきょ)理由(りゆう)(あらわ)していて、文末(ぶんまつ)では「〜と(かんが)える/〜とわかる」や「〜らしい/〜ようだ」がよく(あらわ)れまます。この場合(ばあい)は「〜ことから」も「〜ところから」も使(つか)えます。
 例文(れいぶん)3、4は「百科(ひゃっか)事典(じてん)東洋(とうよう)のベニス…」と()ばれるようになった由来(ゆらい)説明(せつめい)する(ぶん)で、「〜ところから」は使(つか)えません。これは「〜ことから〜と()われる/と()ばれる」と文型(ぶんけい)として(おぼ)えた(ほう)がいいでしょう。
 例文(れいぶん)5は実例(じつれい)()げる用法(ようほう)で、(おお)くは「〜ことからも〜がわかる/うかがえる/うかがい()ることができる」という(かたち)使(つか)われます。この場合(ばあい)も「〜ところから」は使(つか)えません。それは「〜ことから」は「〜という事実(じじつ)から」、「〜ところから」は「〜という状況(じょうきょう)場面(ばめん)から((しゅ)として視覚(しかく)判断(はんだん))」という(ちが)いから(しょう)じています。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.足跡(あしあと)(おお)きいことから、どうやら犯人(はんにん)(おとこ)らしい。
2.(なん)でも自分(じぶん)一人(ひとり)でやろうとするところから、無理(むり)(しょう)じる。
3.(かれ)物知(ものし)りであるところから、()字引(じびき)()われている。
4.(かれ)()独創(どくそう)(せい)にあふれ、色彩(しきさい)感覚(かんかく)(ゆた)かなことから、現代(げんだい)のピカソと()ばれている。
5.古代(こだい)(じん)がいかに(たか)文明(ぶんめい)をもっていたかは、(いま)まで()べてきたことからもおわかりいただけると(おも)います。

★ 例題(れいだい) ★
1) 各地(かくち)古代(こだい)遺跡(いせき)から大陸(たいりく)(せい)銅鏡(どうきょう)大量(たいりょう)発掘(はっくつ)(した/された)(こと/ところ)からも、紀元前(きげんぜん)には(すで)活発(かっぱつ)交易(こうえき)が(()って/(おこな)われて)いたことがうかがえる。
2) (かれ)面倒(めんどう)()がいい( )( )から、部下(ぶか)から( )(あつ)信頼(しんらい)を(()ける→      )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) する/をめぐって(→文型(ぶんけい)470/→文型(ぶんけい)478)/()こった(()V)
2) な(カタカナ形容詞(けいようし)はナ(かたち))/な/(はなし)し(敬語(けいご)(かたち)文型(ぶんけい)019)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)