176 〜であれ/〜であろうと

名詞(めいし)・ー(かく)助詞(じょし) :      + であれ
形容詞(けいようし)    :<ー×>    であろうと
疑問(ぎもん)()副詞(ふくし)など:        であれ〜であれ
                 であろうと〜であろうと


♪ 会話(かいわ) ♪
() :今度(こんど)連休(れんきゅう)中国(ちゅうごく)()くんだって?中国(ちゅうごく)(ひろ)いから、どこへ()くか(まよ)ったんじゃない?
真理(まり):ええ、でも、たとえ(いち)時間(じかん)であろうと無駄(むだ)にしないよう予定(よてい)()()んじゃったから、(ちょう)過密(かみつ)なの。
() :()時間(じかん)もないようなスケジュールであれ、()けさえすれば(しあわ)せなんだろ、(きみ)中国語(ちゅうごくご)(ため)(とき)だからね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜であれ/〜であろうと」は「〜でも/〜であっても」を意味(いみ)する(てん)(おな)じです。「AであれBであれ」また「AであろうとBであろうと」と()(かえ)されると、「A、Bのどちらの場合(ばあい)でも」という意味(いみ)(あらわ)すようになります。
   学生(がくせい)だ   ・ 学生(がくせい)でも
   学生(がくせい)である ・ 学生(がくせい)であれ/学生(がくせい)であっても/学生(がくせい)であろうと
 「である」は文語(ぶんご)(てき)論文(ろんぶん)調(ちょう)の「だ」に相当(そうとう)しますから、名詞(めいし)のほかにも広範(こうはん)(かたり)(むす)びつきます。「元気(げんき)だ/きれいだ」(ナ形容詞(けいようし))、「(わたし)にだ/(わたし)とだ」(名詞(めいし)(かく)助詞(じょし)(かたち))、「ゆっくりだ/(すこ)しだ」(副詞(ふくし))など、この「だ」は(すべ)て「である」で()()えられ、この文型(ぶんけい)は この「〜である」の(かたち)から(つく)られます。

§ 例文(れいぶん) §
1.(だれ)であれ、欠点(けってん)(ひと)つや(ふた)つは()っています。
2.いかなる天才(てんさい)であれ、(ひと)()れぬ努力(どりょく)はしているものだ。
3.(かれ)ときたら、ビールであれウイスキーであれ、およそ(さけ)()のつくものには()がない。
4.たとえ困難(こんなん)であろうと、やると()めたからには途中(とちゅう)()()すような真似(まね)はしない。
5.学生(がくせい)であろうと教師(きょうし)であろうと、学問(がくもん)(まえ)には平等(びょうどう)でなければならない。

★ 例題(れいだい) ★
1) 本当(ほんとう)にお(なか)()いた(とき)は、一杯(いっぱい)(かゆ)(であれ/であれば)、(なに)(ぶつ)(にもまして/にもかかわらず)おいしい(ことだ/ものだ)。
2) そのことを(わたし)( )であれ、事前(じぜん)( )(はな)してくれていたら、こんな失敗(しっぱい)は(()けた→      )のに。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (つた)えた/(なに)か(「(なに)が」と「(なに)か」の(ちが)いに注意(ちゅうい))/あった
2) の/だった/(いか)り(→文型(ぶんけい)137)


(ぜん)(ぺーじ)176(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)