184 〜てしかるべきだ

動詞(どうし)形容詞(けいようし):て(かたち)<ナ(かたち)ーで>  +  しかるべきだ
(ちゅう):「しかるべく/しかるべき+N」については解説(かいせつ)()参照(さんしょう)


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)消費(しょうひ)(ぜい)()()げられたし減税(げんぜい)はないし、これじゃ、庶民(しょみん)()らしはお(さき)()(くら)だよ。
() :それに所得(しょとく)半分(はんぶん)以上(いじょう)()っていかれる(そう)のことも配慮(はいりょ)してしかるべきだ。でないと、外国(がいこく)()()すよ。
山田(やまだ):でも、(なん)となく納得(なっとく)できないんだよなあ。()消費(しょうひ)(ぜい)使用(しよう)目的(もくてき)(あき)らかにしてしかるべきだと(おも)うね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「しかるべき(だ)」は「当然(とうぜん)(だ)/適当(てきとう)(だ)」を(あらわ)(かたり)で、例文(れいぶん)1、2のように、「しかるべく〜する」「しかるべき+名詞(めいし)」の(かたち)単独(たんどく)でも使(つか)われます。
 「〜てしかるべきだ」は例文(れいぶん)3〜5のように「〜するのが当然(とうぜん)だ/〜するのが適当(てきとう)だ」の意味(いみ)(あらわ)しますが、(ふる)()(いかた)公式(こうしき)(あらた)まった()でしか使(つか)われません。普通(ふつう)会話(かいわ)では「当然(とうぜん)だ/()たり(まえ)だ」を使(つか)えばいいでしょう。
 (きみ)(わる)いんだから、(あやま)ってしかるべきだ(・当然(とうぜん)だ/()たり(まえ)だ)。

§ 例文(れいぶん) §
1.一切(いっさい)(きみ)(まか)せる。しかるべく()(はか)らってくれ。
2.しかるべき(ひと)をして、しかるべき任務(にんむ)()ける。これが適材適所(てきざいてきしょ)だ。
3.先輩(せんぱい)にはそれ相応(そうおう)敬意(けいい)(はら)ってしかるべきだ。
4.これだけの(あじ)なら、値段(ねだん)(たか)くてしかるべきだ。
5.今回(こんかい)のことは(きみ)自業自得(じごうじとく)としか()いようがない。自分(じぶん)のまいた(しゅ)は、自分(じぶん)()ってしかるべきだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) この(たね)交渉(こうしょう)には(しかるべき/しかるべく)調停(ちょうてい)(じん)を(たてれば/たてなければ)、利害(りがい)面子(めんこ)衝突(しょうとつ)し、うまく(いく/いかない)ものだ。
2) (法治国(ほうちこく)()→      )からには、それが悪法(あくほう)で(ある→    )と((まも)る→    )しかるべきだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ほど((たか)評価(ひょうか)「〜ほどの+N」→文型(ぶんけい)392)/のか/たまらない
2) に(〜に()れる=〜を()きになる)/か/不思議(ふしぎ)


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