175 *〜つもりだ/*〜つもりで/〜つもりだった

名詞(めいし)     :   の        +  つもりだ
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>     つもりで
                     つもりだった


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ):コート、いつ()ってくれるつもりなの?
() :定価(ていか)()()にはなれないし、特売(とくばい)になったらね。
良子(りょうこ)特売(とくばい)になるのは春先(はるさき)よ。それじゃ、(なに)のために()うのかわからないじゃないの。
() :コートを()ったつもりで、貯金(ちょきん)するというのはどうだい?今年(ことし)(ふる)いのでがまんしなよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜つもり」は初級(しょきゅう)文型(ぶんけい)で、辞書(じしょ)(かたち)・「ない」(かたち)(むす)びつくときは意図(いと)意志(いし)(あらわ)しますが、「〜つもりだった」と完了(かんりょう)(かたち)になると、例文(れいぶん)2のように実際(じっさい)には実現(じつげん)しなかった意図(いと)、または意図(いと)(はん)する事態(じたい)発生(はっせい)(あらわ)します。
  ()くつもりだ。  <=()予定(よてい)
  ()くつもりだった。<=実際(じっさい)()かなかった>
 この「〜つもり」は、それ以外(いがい)動詞(どうし)完了(かんりょう)(がた)(「た」(かたち))や形容詞(けいようし)名詞(めいし)(むす)びつく用法(ようほう)があって、例文(れいぶん)3〜5のように「実際(じっさい)はそうではないが、自分(じぶん)だけがそう(おも)う」という意味(いみ)(あらわ)します。(あたま)(なか)での仮定(かてい)(おも)いこみを(あらわ)用法(ようほう)です。

§ 例文(れいぶん) §
1.「卒業(そつぎょう)()、どうするつもり?」「(すう)(ねん)(くに)(かえ)らないつもりだ」
2.このことは(きみ)には(はな)さないつもりだったが、この(さい)だから(はな)しておこう。(じつ)は・・・
3.()んだつもりでやれば、なんだってできる。
4.自分(じぶん)では(いち)(にん)(まえ)のつもりでいるようだが、(わたし)から()ればまだ半人前(はんにんまえ)のひよっこだ。
5.(ちち)自分(じぶん)ではまだ(わか)いつもりでいるけど、階段(かいだん)(のぼ)るときは息切(いきぎ)れがしています。

★ 例題(れいだい) ★
1) その(けん)(かれ)には先日(せんじつ)(つた)える/(つた)えた)つもりだったんだが、((なに)が/(なに)か)手違(てちが)いが(ある/あった)んだろうか。
2) (かる)冗談(じょうだん)( )つもり(だ→   )のに、(かれ)はそれを本気(ほんき)にして((おこ)る→    )()した。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ともなると(→文型(ぶんけい)253)/じみて/きた(変化(へんか)文型(ぶんけい)181)
2) (はく)/に(累加(るいか)の「に」→文型(ぶんけい)285)/きざ


(ぜん)(ぺーじ)175(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)