222 〜と()わんばかり/〜とばかり

名詞(めいし)    :   × / だ    + と()わんばかりに
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×/だ>   と()わんばかりの
                     とばかり(に)
                     とばかり(おも)
(ちゅう)(ひろ)()(むす)びつく。「〜だ」は省略(しょうりゃく)されないことが(おお)い)


♪ 会話(かいわ) ♪
百恵(ももえ)最近(さいきん)山口(やまぐち)さん、どうしたの?(なん)だか()(うつ)ろで、おどおどしていて元気(げんき)がないわね。
山田(やまだ)本当(ほんとう)だね。つい最近(さいきん)までは、もっと年俸(ねんぽう)()げろとばかりにしゃにむに仕事(しごと)をしていたのに。
() :課長(かちょう)から会社(かいしゃ)()めろと()わんばかりに海外(かいがい)勤務(きんむ)()(いわた)されたらしいよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 この文型(ぶんけい)(ちゅう)の「〜んばかり」(→文型(ぶんけい)487)は動詞(どうし)の「ない(かたち)」と(むす)びついて、「(いま)にも〜しそうだ」と(おな)意味(いみ)(あらわ)します。
  (いま)にも()()しそうな(かお) = ()()さんばかりの(かお)
 ここから「〜と()わんばかり」が()まれていますから、「(いま)にも()いそうだ」、つまり、「(実際(じっさい)にはそう()っていないが)(いま)にも〜しそうな様子(ようす)態度(たいど)表情(ひょうじょう)で」という意味(いみ)(あらわ)します。「〜とばかりに」はその省略形(しょうりゃくけい)です。
 注意(ちゅうい)してほしいのは、例文(れいぶん)5のように「〜とばかり(おも)っていた」の(かたち)(まえ)()(かたり)()強調(きょうちょう)する文型(ぶんけい)(つく)ることがあります。この「〜とばかり」は省略(しょうりゃく)しても意味(いみ)()わりません。(かたち)(おな)じでも、(うえ)の「〜と(()わん)ばかり」とは(まった)(こと)なる文型(ぶんけい)です。

§ 例文(れいぶん) §
1.()ねと()わんばかりに(⇔とばかりに)(なぐ)りつけた。
2.(かお)()たくないとばかりに(⇔と()わんばかりに)、彼女(かのじょ)(かお)(そむ)けると、部屋(へや)()()った。
3.(だま)れと()わんばかりの(⇔とばかりの)(かお)で、(かれ)(わたし)をにらみつけた。
4.「いい気味(きみ)だ。ざまを()ろ」とばかりに(⇔と()わんばかりに)、(かれ)(わたし)(わら)った。
5.え?試験(しけん)今日(きょう)なの?(ぼく)明日(あした)だとばかり(おも)っていたよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 最初(さいしょ)(は/に)冗談(じょうだん)()ってる(とばかり/と()わんばかり)(おも)っ(ている/ていた)が、(じつ)(かれ)本気(ほんき)だった。
2) (かれ)はそれを(くち)()れるか(()れる→     )うちに、まずい( )ばかり( )()()した。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) は/と()われている/あるまい(=ないだろう→文型(ぶんけい)398)
2) が(()V)/で(範囲(はんい)限定(げんてい))/()られていた


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