動詞A:[ます]
形 + に +
動詞A:て
形 た
形 +
名詞名詞A: × + に +
名詞B
名詞A: × + に +
名詞A: × + を
重ねて
李 :
昨夜は
山田と
飲みに
飲んで、
気がついたら
駅のベンチに
寝ていてね。
電車がなくなっていたら
大事だった。
良子:もう
若くないのですから、
気をつけてくださいよ。よりによって、ドライブの
前日に
深酒だなんて。
李 :
残業続きで
無理に
無理を
重ねていたから、つい
飲みたくなってね。
今日の
運転は
君が
代わってくれよ。
副助詞「に」は
列挙・
累加する
表現で、
名詞につくときは「〜に
加えて」と
考えるといいでしょう。「と」と「に」を
比較すると、「に」は
密着し
累加されるのですが、「と」は
単なる
並列です。
従って、
人の
服装を
表すときは
例文1のように「AにB」の
形が
使われます。また、パンの
上にバターを
塗ったトーストは、「パンにバター」であって、「パンとバター」ではありません。
この
他に「〜に〜を
重ねて」のように
同じ
名詞を
繰り
返したり、
或いは「〜に〜て」のように、
同じ
動詞を
繰り
返して、「〜して、また〜する」という
動作が
激しく
行われたことを
表す
程度の
累加表現を
作ります。
動作の
反復だけを
言うのなら「〜ては〜ては」(→
文型188)がありますが、
例えば、「
書いては
破り、
破ってはまた
書き」と「
書きに
書いて」を
比べたとき、「〜ては〜ては」は
反復に、「〜に〜て」は
程度の
激しさに
焦点があります。
1.その
男は
黒のジーンズに
白いセーターを
着ていた。
2.「
鬼に
金棒」という
慣用語は、これ
以上強いものはないというたとえです。
3.
待ちに
待った
息子の
帰国の
日が、いよいよ
近づいた。
4.
飛行機の
出発の
刻限が
近づいているのに、
成田に
向かう
途中で
渋滞に
巻き
込まれ、
私は
焦りに
焦った。
5.
苦労に
苦労を
重ねて
勝ち
取った
今の
地位を、
手放してなるものか。