317 〜にしても

名詞(めいし)    :   × / である   + にしても
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ー×/である>  にしたって<(くち)


♪ 会話(かいわ) ♪
(ちち) :いやあ、すまん、すまん。
良子(りょうこ)(なに)かあったんじゃないかと心配(しんぱい)してたのよ。(おく)れるにしても、電話(でんわ)ぐらいは()れられたでしょうに。
(ちち) :小平(こだいら)にみやげをかっておったんじゃ。ほれ、駅前(えきまえ)(おお)きなおもちゃ()があるじゃろ。
良子(りょうこ):おもちゃ?小平(こだいら)はもう中学生(ちゅうがくせい)なのよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 ここで()()げたのは仮定(かてい)条件(じょうけん)逆説(ぎゃくせつ)「(たとえ)〜にしても」で、前件(ぜんけん)()成立(せいりつ)である(てん)既定(きてい)条件(じょうけん)逆説(ぎゃくせつ)の「〜にしても」(→ 文型(ぶんけい) 316)と(こと)なります。
 この「〜にしても」は「〜としても」も使(つか)える表現(ひょうげん)ですが、「〜としても」は客観(きゃっかん)(てき)中立(ちゅうりつ)(てき)ですが、「〜にしても」には(はなし)(しゃ)様々(さまざま)感情(かんじょう)(おお)(ふく)まれる(てん)(ちが)いがあるでしょう。ですから、感情(かんじょう)(つよ)(あらわ)(つぎ)のような例文(れいぶん)は「〜にしても」の(ほう)(おお)使(つか)われます。
  彼女(かのじょ)(だれ)結婚(けっこん)するにしても(△としても)、(ぼく)には関係(かんけい)ないことさ。

§ 例文(れいぶん) §
1.冗談(じょうだん)にしても、ほどがある。(くち)(つつし)め。
2.たとえ(なん)(じゅう)(まん)かの(かね)()りられたにしても、()(いし)(みず)だ。
3.(じゅう)(ふん)ではないにしても、これだけの(かね)があれば、なんとか2、3(ねん)()らしていけるでしょう。
4.(かり)ににっちもさっちも()かなくなり、(ぼく)()きつくようなことがあったにしても、(ぼく)()らないよ。
5.(ひゃく)()(ゆず)って、(かり)(きみ)主張(しゅちょう)(ただ)しいにしても、議決(ぎけつ)されたことに(したが)わないのは民主(みんしゅ)主義(しゅぎ)のルールに(はん)することだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) (いえ)()うにし(たら/ても)、せめて頭金(あたまきん)(ほど/ぐらい)は()め(ていない/ておかない)と、(あと)(こま)るよ。
2) (ひと)の(()きる→   )(ほう)様々(さまざま)である( )しても、(もと)めている( )は(しあわ)せになることだろう。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) だけあって(→文型(ぶんけい)132)/それにしても/(ふと)り(→文型(ぶんけい)117)
2) みたいに(→文型(ぶんけい)408)/で(理由(りゆう))/の(→文型(ぶんけい)354)


(ぜん)(ぺーじ)317(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)