486 〜んとする

動詞(どうし):[ない](かたち)  +  んとする
             んとしている


♪ 会話(かいわ) ♪
課長(かちょう)(なん)っ!説明(せつめい)資料(しりょう)ができていないだって?会議(かいぎ)まであと()(ふん)()らずににならんとしてるのに、(なん)たるざまだ!
山田(やまだ)(のち)はコピーをするだけですから、(さき)()っててください。(なに)としても()()わせますから。
() :その作業(さぎょう)(ぼく)()()けた。プロジェクトが()()がらんとしている(とき)に、担当(たんとう)(しゃ)(きみ)遅刻(ちこく)はまずいよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜んとする」は「〜(よ)うとする」(→文型(ぶんけい)441)の(ふる)(かたち)で、今日(きょう)では(ふる)文体(ぶんたい)書面(しょめん)()として(のこ)っているだけですから、意味(いみ)()かれば十分(じゅうぶん)でしょう。
 「〜んとする/〜(よ)うとする」は、()意志(いし)(せい)動詞(どうし)(≒自動詞(じどうし))につくときは、例文(れいぶん)1〜3のように事態(じたい)発生(はっせい)直前(ちょくぜん)状態(じょうたい)(あらわ)し、(ひと)主語(しゅご)とし意志(いし)(せい)動作(どうさ)動詞(どうし)他動詞(たどうし))につくときは、例文(れいぶん)4、5のように「(動作(どうさ)を)しようと(こころ)みる」という意味(いみ)(あらわ)します。
  (よる)()けんとする=(よる)()けようとする <直前(ちょくぜん)状態(じょうたい)
  ()()がらんとする=()()がろうとする<直前(ちょくぜん)動作(どうさ)

§ 例文(れいぶん) §
1.西(にし)(そら)夕焼(ゆうや)けで、(にち)はまさに(しず)まんとしていた。
2.今年(ことし)もまた、あと(いち)(にち)()わらんとしている。
3.ローマ帝国(ていこく)は、(いま)やまさに崩壊(ほうかい)せんとしていた。
4.(わたし)()かけんとすると、(つま)(わたし)()()めた。
5.(くん)()わんとすることは、わからないものでもないのだが、みんなを説得(せっとく)するのは容易(ようい)ならざることだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) (わたし)(かれ)を(()める/()め)んとしたが、(かれ)は(()()く/()()こう)ともせず、戦場(せんじょう)(に/へ)と()かった。
2) (とき)、まさに風雲(ふううん)(きゅう)を(()げる→    )んとしているとき、希代(きたい)英雄(えいゆう)()(みさお)はこの()( )(せい)をうけた。ここに三国志(さんごくし)時代(じだい)(まく)()って(()とした→ )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) きたる/()たさん/(かさ)ねている(()V)
2) に/()らせん/(はし)らせた(()Vの使役(しえき)(ぶん)


(ぜん)(ぺーじ)486(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)