354 *〜の/*〜こと

動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>  +  の
                     こと


♪ 会話(かいわ) ♪
() :しまった!昨日(きのう)(いえ)仕上(しあ)げたフロッピーを()ってくるのを(わす)れちゃった。()たのが(おそ)くて、()()めたのが出勤(しゅっきん)時間(じかん)ぎりぎりだったからなあ。(あわ)ててたんだ。
山田(やまだ):そのフロッピーに()れたのは(れい)企画(きかく)(あん)かい?
() :うん、(ちゅう)()れたことは(おぼ)えているから、(いま)からでも(なん)とか(つく)(なお)せるけど、でもミスったなあ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 ここで()()げたのは名詞(めいし)()(つく)る「の/こと」です。一般(いっぱん)に「の」は行為(こうい)感覚(かんかく)(てき)事物(じぶつ)(あらわ)し、「こと」は内容(ないよう)観念(かんねん)(てき)世界(せかい)(あらわ)します。一番(いちばん)簡単(かんたん)使(つか)()けは、「の」しか使(つか)えない「()る・()く…」などの知覚(ちかく)動詞(どうし)、「〜のに/〜のは〜からだ/〜のは〜ことだ…」などの「の」の慣用(かんよう)文型(ぶんけい)、「こと」しか使(つか)えない「(しん)じる・(かんが)える」などの動詞(どうし)、「〜ことがある/ことにする…」などの「こと」の慣用(かんよう)文型(ぶんけい)をまず(おぼ)えることです。それ以外(いがい)(ひだり)(ひょう)のようにどちらも使(つか)えます。
 ただし、例文(れいぶん)4を(れい)として()えば「の」を使(つか)うと体験(たいけん)(てき)かつ感覚(かんかく)(てき)、「こと」を使(つか)うと一般(いっぱん)(てき)かつ理念(りねん)(てき)となります。また、(つぎ)のように(まった)意味(いみ)(こと)なる場合(ばあい)()こります。
  (はは)(はな)すのを(わす)れた  <(はな)行為(こうい)
  (はは)(はな)すことを(わす)れた <(はな)内容(ないよう)

§ 例文(れいぶん) §
1.(かれ)(はし)って()るの(×こと)  が()えた。
2.バスが()るの(×こと)を         ここに(ひょう)(はい)る  ()っているところだ。
3.宿題(しゅくだい)があったの(⇔こと)  を(おも)()した。
4.日本語(にほんご)(おし)えるの(⇔こと)  はむずかしい。
5.()くこと(×の)を(めい)じる。

★ 例題(れいだい) ★
1) あの(ひと)()った(の/こと)は間違(まちが)っていない。間違(まちが)っている(の/こと)は(きみ)(ほう)だ。
2) 大切(たいせつ)な(の/こと)は、(つね)にベストを()くす(の/こと)だ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ならぬ/せず/ばかり(「だけ」と「ばかり」の(ちが)い→文型(ぶんけい)362)
2) つけ(→文型(ぶんけい)167)/であろう(未然(みぜん)(かたち)+と→文型(ぶんけい)000)/つけ


(ぜん)(ぺーじ)354(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)