481 *〜を(もと)に(して)/〜が(もと)になって

名詞(めいし): × +  を(もと)
         を(もと)にして
         が(もと)になって
         が(もと)になり


♪ 会話(かいわ) ♪
課長(かちょう)(かれ)意見(いけん)(もと)にして判断(はんだん)すると、失敗(しっぱい)するのはわかっているのだが、あれだけ熱心(ねっしん)説明(せつめい)されるとねえ。
() :過去(かこ)経験(けいけん)(もと)計画(けいかく)作成(さくせい)するのは、もはや時代遅(じだいおく)れです。ほとんどの条件(じょうけん)()わっているのですから。
課長(かちょう):この(けん)(わたし)来週(らいしゅう)まで(あず)かっておこう。この問題(もんだい)(ねん)には(ねん)をいれ、慎重(しんちょう)検討(けんとう)しよう。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「もと((もと)(もと))」は「基礎(きそ)土台(どだい)根拠(こんきょ)見本(みほん)原形(げんけい)素材(そざい)」を意味(いみ)する(かたり)で、「〜を(もと)にして」(「〜が(もと)になって/〜が(もと)になり」は自動詞(じどうし)用法(ようほう))は(おも)製造(せいぞう)制作(せいさく)創作(そうさく)などの「基礎(きそ)原型(げんけい)素材(そざい)」を(あらわ)すときに使(つか)われます。
 注意(ちゅうい)してほしいのは「〜に(もと)づいて」(→文型(ぶんけい)344)との(ちが)いです。(たと)えば「経験(けいけん)(もと)づく判断(はんだん)(ほう)(もと)づき(さば)く/市場(いちば)調査(ちょうさ)(もと)づく製品(せいひん)開発(かいはつ)」のように判断(はんだん)行動(こうどう)根拠(こんきょ)(あらわ)すときは「〜を(もと)にして」が使(つか)えません。どちらも成立(せいりつ)する場合(ばあい)意味(いみ)には(ちが)いがあります。→例題(れいだい)1)
  事実(じじつ)(もと)づいて小説(しょうせつ)()く。<根拠(こんきょ)
  事実(じじつ)(もと)にして小説(しょうせつ)()く。<素材(そざい)

§ 例文(れいぶん) §
1.かびをもとにして(つく)られた(くすり)(おお)くある。
2.ひらがなやカタカナは漢字(かんじ)(もと)にして(つく)られた。
3.日本(にっぽん)文化(ぶんか)自然(しぜん)崇拝(すうはい)神道(しんとう)(もと)になり、そこに漢文(かんぶん)()南方(なんぽう)文化(ぶんか)融合(ゆうごう)して(つく)られている。
4.最近(さいきん)歴史(れきし)ブームで、史実(しじつ)(もと)にしたドラマに人気(にんき)がある。
5.現代(げんだい)科学(かがく)古代(こだい)数学(すうがく)天文学(てんもんがく)などの知識(ちしき)(もと)にして発展(はってん)してきたものだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 古代(こだい)都市(とし)は、物々交換(ぶつぶつこうかん)市場(いちば)(が(もと)になり/に(もと)づいて)、社会(しゃかい)分業(ぶんぎょう)発展(はってん)と(つれて/ともに)(形成(けいせい)して/形成(けいせい)されて)きた。
2) この映画(えいが)実際(じっさい)に(()こる→    )冤罪(えんざい)事件(じけん)( )(もと)にして(制作(せいさく)した→       )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) すれば/ように(状態(じょうたい)変化(へんか)文型(ぶんけい)446)/しても
2) を/に/させて(「使役(しえき)(かたち)+てもらう」の用法(ようほう)文型(ぶんけい)102)


(ぜん)(ぺーじ)481(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)