114 〜始末(しまつ)

こ・そ・あ:この/こんな  +  始末(しまつ)
動詞(どうし)   :原形(げんけい)/ない(かたち)


♪ 会話(かいわ) ♪
係長(かかりちょう)息子(むすこ)にもう(すこ)根性(こんじょう)があるといいんだがな。(いち)時間(じかん)勉強(べんきょう)しないうちに、居眠(いねむ)りを(はじ)める始末(しまつ)でね。
() :うちの子供(こども)にも(あき)れます。(わす)(もの)注意(ちゅうい)すれば、今度(こんど)()とし(もの)をする始末(しまつ)です。
係長(かかりちょう):あっ、しまった!(ぼく)会社(かいしゃ)大事(だいじ)書類(しょるい)(わす)れてきた。大人(おとな)子供(こども)のことは()えないなあ。おーい、お勘定(かんじょう)

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「始末(しまつ)」という名詞(めいし)は、例文(れいぶん)1のように「処理(しょり)」、例文(れいぶん)2のように「(よくない結果(けっか)(いた)った)事情(じじょう)経過(けいか)」という意味(いみ)(あらわ)しています。
 そこから、「〜始末(しまつ)だ」という文型(ぶんけい)()まれますが、例文(れいぶん)3〜5のように「こ・そ・あ」や動詞(どうし)について「〜というよくない結果(けっか)事態(じたい)になった」という意味(いみ)(あらわ)します。後件(こうけん)でいい結果(けっか)になったことが(あらわ)せませんから、注意(ちゅうい)しましょう。
 ○()ける大学(だいがく)(すべ)てに不合格(ふごうかく)になる始末(しまつ)だ。
 ×努力(どりょく)して○○大学(だいがく)合格(ごうかく)する始末(しまつ)だ。

§ 例文(れいぶん) §
1.お(まえ)自分(じぶん)のやったことの始末(しまつ)自分(じぶん)でできないのか。(まった)始末(しまつ)()えない(やつ)だ。
2.ことの始末(しまつ)は、(いま)まで()べたとおりです。
3.(なん)だ、この始末(しまつ)は!一体(いったい)自分(じぶん)責任(せきにん)をどうとる()だ。
4.あの二人(ふたり)犬猿(けんえん)(なか)で、ちょっとしたことでも、すぐ口論(こうろん)になる始末(しまつ)だ。
5.借金(しゃっきん)借金(しゃっきん)(かさ)ねたあげく、ついには夜逃(よに)げまでしでかす始末(しまつ)だ。

★ 例題(れいだい) ★
1) お(たく)のお(じょう)さん(に/で)は()()いています。いつも(おとこ)()(なぐ)っ(て/ては)(()く/()かせる)始末(しまつ)です。
2) 最近(さいきん)( )は、(あそ)(かね)(ほしい→    )に、売春(ばいしゅん)( )(はし)女子(じょし)中学生(ちゅうがくせい)まで()始末(しまつ)だ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) どうしても/が/なくて(→文型(ぶんけい)257)/でも(=(たと)えば〜など)
2) ()し/に/()こう(→文型(ぶんけい)441)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)