275 〜(なみ)/〜()

名詞(めいし): ×  +  (なみ)(だ/に/の+名詞(めいし)
          ()み(だ/に/の+名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ)大連(たいれん)回転(かいてん)寿司(すし)()べてみたいわ。香港(ほんこん)()たときも(おどろ)いたけど、(あじ)日本(にっぽん)(なみ)なのかしら?
() :()てたもんじゃないよ。お寿司(すし)柔道(じゅうどう)(なみ)国際(こくさい)()してるよ。日本(にっぽん)寿司(すし)職人(しょくにん)直接(ちょくせつ)指導(しどう)()たったそうだが、先達(せんだつ)には並々(なみなみ)ならぬ苦労(くろう)があったはずだよ。
良子(りょうこ):そういえば、カラオケも日本(にっぽん)(はつ)文化(ぶんか)輸出(ゆしゅつ)ね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「(なみ)」は例文(れいぶん)1のように単独(たんどく)でも使(つか)われ、「普通(ふつう)の/平均(へいきん)(てき)な」と()意味(いみ)(あらわ)しますし、「()みの」「並々(なみなみ)ならぬ」「並外(なみはず)れた」などの慣用(かんよう)表現(ひょうげん)()っています。
 そこから名詞(めいし)直接(ちょくせつ)接続(せつぞく)する接尾(せつび)()用法(ようほう)()まれ、「(おとこ)()み/世間(せけん)()み/人並(ひとな)み/課長(かちょう)()み/例年(れいねん)()み…」などのように、「〜とほとんど(どう)程度(ていど)」という意味(いみ)(あらわ)すようになります。注意(ちゅうい)するのは「十人並(じゅうにんなみ)」と()表現(ひょうげん)で、これは「普通(ふつう)(ひと)(どう)程度(ていど)」を(あらわ)します。
 これ以外(いがい)(なら)んだ状態(じょうたい)(あらわ)場合(ばあい)があり、(れい)としては「軒並(のきな)み/家並(いえな)み/()()み」などですが、これらは(まえ)につく(かたり)(かぎ)られていますので、語彙(ごい)として(おぼ)えた(ほう)がいいでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.(かれ)(ちから)並外(なみはず)れて(すぐ)れているというわけではない。()うならば十人並(じゅうにんなみ)だね。
2.せめて人並(ひとな)みの生活(せいかつ)がしたいものだ。
3.古代(こだい)においては、奴隷(どれい)たちは家畜(かちく)(なみ)(あつか)われ、売買(ばいばい)対象(たいしょう)でもあった。
4.月並(つきな)みの表現(ひょうげん)(もう)(わけ)ありませんが、「()ぎたるは(およ)ばざるが(ごと)し」です。
5.車両(しゃりょう)故障(こしょう)があったため、電車(でんしゃ)軒並(のきな)みに(おく)れている。

★ 例題(れいだい) ★
1) この旅館(りょかん)設備(せつび)がいいとは((かぎ)らない/()えない)が、サービス(にかけては/にわたっては)一流(いちりゅう)旅館(りょかん)(てき)(なみ))だ。
2) (もの)の((ゆた)かだ→    )という(てん)( )( )()えば日本(にっぽん)先進(せんしん)(こく)(なみ)になったと(()う→    )のですが、・・・。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ついた(〜した・ことがある→文型(ぶんけい)080)/ない/なんて
2) に(〜に〜いる)/ような/の(ただのN=普通(ふつう)のN/平凡(へいぼん)なN)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)