477 〜を(まえ)に(して)/〜に(のぞ)んで/〜に(めん)して

名詞(めいし): × + を(まえ)に(して)/を目前(もくぜん)にして
        に(のぞ)んで/に(のぞ)み/に(のぞ)む+名詞(めいし)
        に(めん)して/に(めん)し/に(めん)する+名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)連休(れんきゅう)目前(もくぜん)にして、(おお)きな商談(しょうだん)()()んできたね。
() :まさに干天(かんてん)(しげる)(あめ)だよ。これでわが(しゃ)一息(ひといき)つけるよ。()あれば(らく)ありとはこのことだ。
山田(やまだ):これで会社(かいしゃ)がまた軌道(きどう)()るといいなあ。
佐藤(さとう)(だい)仕事(しごと)(まえ)にして、()らぬ(たぬき)皮算用(かわざんよう)をしてる(ひま)なんてないよ。(なに)はさておき、行動(こうどう)開始(かいし)だ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜を(まえ)に(して)/〜を目前(もくぜん)にして」は「(場面(ばめん)(とき))を()(まえ)にして」という意味(いみ)で、(とき)()()げるときは刻々(こくこく)切迫(せっぱく)しつつある(とき)(あらわ)し、場面(ばめん)()()げるときは眼前(がんぜん)現象(げんしょう)(あらわ)します。その用例(ようれい)のほとんどは「〜に(のぞ)む」に()()えられますが、臨場(りんじょう)(かん)(とき)切迫(せっぱく)(かん)(つよ)(あらわ)れるのは「〜を(まえ)にして」です。
 なお、場所(ばしょ)(あらわ)すときは「〜に(めん)する」も使(つか)えますが、位置(いち)(あらわ)すだけで、「(うみ)(まえ)にした宿(やど)」のような(なみ)眼前(がんぜん)まで()()せている光景(こうけい)(あらわ)せません。
  (うみ)(まえ)にした(・(のぞ)んだ宿(やど)/・(めん)した)宿(やど)  <(前方(ぜんぽう)の)場所(ばしょ)
  試合(しあい)(まえ)にして(・に(のぞ)んで/×に(めん)して) <こと>
  (わか)れを(まえ)にして(・に(のぞ)んで/×に(めん)して) <とき>

§ 例文(れいぶん) §
1.(ちち)()(まえ)に、(はは)呆然(ぼうぜん)とたたずむのみだった。
2.お(ぼん)(まえ)に、日本(にっぽん)列島(れっとう)里帰(さとがえ)りの民族(みんぞく)(だい)移動(いどう)(はじ)まった。
3.残念(ざんねん)なことに、そのスキーヤーは優勝(ゆうしょう)目前(もくぜん)にしながら、骨折(こっせつ)欠場(けつじょう)余儀(よぎ)なくされた。
4.(かれ)危機(きき)(のぞ)んで沈着(ちんちゃく)冷静(れいせい)難局(なんきょく)(のぞ)んで(どう)ぜず、まさに帝王(ていおう)風格(ふうかく)がある。
5.もはや(さい)()げられた。この局面(きょくめん)(のぞ)んでは、もはや一刻(いっこく)猶予(ゆうよ)(ゆる)されない。

★ 例題(れいだい) ★
1) それほどの札束(さつたば)(を(まえ)にしたら/に(めん)したら)、(だれ)だって()(いろ)が(()える/()わる)(もの/こと)さ。
2) 農民(のうみん)たちは収穫(しゅうかく)( )(まえ)に、((いそが)しい→     )(そうだ→     )()()れの準備(じゅんび)をしていた。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (おく)って(=〜てから/「〜と」は条件(じょうけん))/()た/(らい)ない
2) を/提出(ていしゅつ)された(受身(うけみ)(ぶん))/可決(かけつ)される(〜を可決(かけつ)する→受身(うけみ)(ぶん)


(ぜん)(ぺーじ)477(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)