439 〜(よ)うがいとわない/〜(よ)うといとわない

名詞(めいし)  :だろう/であろう       +  がいとわない
動詞(どうし)  :未然(みぜん)(かたち)<〜(よ)う>         といとわない
形容詞(けいようし):<ー[い]→かろう>
形容詞(けいようし):<ー[な]→だろう/であろう>
(ちゅう)動詞(どうし)の「ない(かたち)」はイ形容詞(けいようし)(おな)じく「〜なかろう」になる)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :今日(きょう)(はは)()だし、(きみ)(よろこ)んでもらえるなら、どんなことだろうがいとわないよ。(おお)せがあれば(なに)なりと。
良子(りょうこ):うれしいせりふだわ。じゃ、遠慮(えんりょ)なくお(ねが)いしようかしら?()ずトイレの掃除(そうじ)でしょ、それから・・・。
() :ちょい()ち。(はは)()って子供(こども)がするんだったよね。
良子(りょうこ)(した)()(かわ)かぬうちに、もうこれだ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜(よ)うが/〜(よ)うと」(→文型(ぶんけい)437)と動詞(どうし)「いとう((いと)う)」が結合(けつごう)した文型(ぶんけい)です。「いとう((いと)う)」は 例文(れいぶん)1 のように、「(いや)がる/(いや)だと(おも)って()ける」という意味(いみ)動詞(どうし)ですから、この「〜(よ)うが(いと)わない」は「〜てもかまわない(むしろ、(よろこ)んで〜する)」という意味(いみ)(あらわ)します。この文型(ぶんけい)多少(たしょう)犠牲(ぎせい)があっても(よろこ)んでするという積極(せっきょく)(てき)行為(こうい)選択(せんたく)(あらわ)表現(ひょうげん)なので、困難(こんなん)(ともな)行為(こうい)でないと不自然(ふしぜん)になります。
  息子(むすこ)のためなら、いくら(かね)使(つか)ってもいい(・使(つか)おうがいとわない)。
  ここに(すわ)ってもかまわない(×(すわ)ろうがいとわない)よ。

§ 例文(れいぶん) §
1.この()のためなら、どんな苦労(くろう)もいとわない。
2.(くん)のためなら、(いのち)()()そうがいといはしない。
3.(かれ)他人(たにん)からどう(わる)()われようがいとわず、同僚(どうりょう)蹴落(けおと)しても自己(じこ)出世(しゅっせ)をはかる冷酷(れいこく)無比(むひ)(おとこ)だ。
4.(にん)から守銭奴(しゅせんど)(わら)われようと、冷血動物(れいけつどうぶつ)とののしられようといとわない。この()(すべ)(きん)次第(しだい)だ。
5.あなたのためとあれば、いつであろうと、どこであろうといとわず()(さん)じましょう。

★ 例題(れいだい) ★
1) もしゴッホの()()に((はい)る/()れる)のなら、(いかに/いかなる)((たか)い/(たか)かろう)がいとわない。
2) ()つ( )( )には手段(しゅだん)(えら)ぶな。世間(せけん)( )( )いかなる非難(ひなん)が(()びせられる→     )がいとうな。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) あろう/あろう/に(慣用(かんよう)():〜に()がない)
2) (わら)われよう(受身(うけみ)(ぶん)+)/(あざけ)られよう/だけ(「のみ」も()


(ぜん)(ぺーじ)439(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)