274 *〜など/*〜なんか/*〜なんて

名詞(めいし)(かく)助詞(じょし): ×  +  など
              なんか
              なんて
動詞(どうし)形容詞(けいようし): ×  +  など
              なんて


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ):これ、女性(じょせい)ならではの斬新(ざんしん)提案(ていあん)だね。
真理(まり):あら、ありがとう。お世辞(せじ)でもそう()っていただけたらうれしいわ。もっとも、「(ぶた)もおだてりゃ()(のぼ)る」なんて()われそうだけど。
山田(やまだ):おいおい、(ぼく)はお世辞(せじ)なんか()ってないよ。ただ、会社(かいしゃ)採用(さいよう)してくれるかどうか、(はなし)(べつ)だけどね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜など」の口語(こうご)(かたち)が「〜なんか」「〜なんて」と()うことができますが、「〜なんか/〜なんて」は相手(あいて)対象(たいしょう)軽視(けいし)軽蔑(けいべつ)する感情(かんじょう)自分(じぶん)(たい)しては謙遜(けんそん)自虐(じぎゃく)という感情(かんじょう)(つよ)(あらわ)れるのが特徴(とくちょう)です。
 用法(ようほう)から()てみると、(まえ)名詞(めいし)(とき)はどれも使(つか)えますが、動詞(どうし)形容詞(けいようし)(のち)には「〜なんか」は使(つか)えません。また「〜なんて」には「〜など/なんか+(かく)助詞(じょし)(が/を/に/で/と/へ)」のように(うし)ろに(かく)助詞(じょし)()用法(ようほう)がありません。また「〜なんて」には「〜なんて+名詞(めいし)(ひと)・こと・(もの))」の用法(ようほう)がありますが、「〜など/〜なんか」にはありません。→例題(れいだい)1)
  お(まえ)なんか(・など/・ なんか)()んでしまえ!
  重要(じゅうよう)会議(かいぎ)遅刻(ちこく)するなんて(・など/×なんか)、(ゆる)せない。
  (たと)えば、推理(すいり)小説(しょうせつ)なんか(・など/×なんて)が()きですね。
  田中(たなか)さんなんて(×など/×なんか)(じん)()らない。

§ 例文(れいぶん) §
1.ハワイやバリ(とう)なんか(⇔など/×なんて)が、日本人(にっぽんじん)人気(にんき)がありますね。
2.お歳暮(せいぼ)には、(たと)えばビール(けん)なんか(⇔など/×なんて)を(おく)ると(よろこ)ばれますよ。
3.学生(がくせい)教師(きょうし)(たい)して暴力(ぼうりょく)をふるうなんて(⇔など/×なんか)、もってのほかだ。
4.あなたの(かお)なんか(⇔など/なんて)()たくもないわ。
5.()らないなんて(×など/×なんか)ことは()わせないぞ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 「(いま)まで(うそ)なんか(つく/ついた)ことが(ある/ない)」(なんか/なんて)(うそ)平気(へいき)でつく(やつ)がいる。
2) (わたし)なんて、どこ( )だっているよう( )平凡(へいぼん)なただ( )サラリーマンに()ぎません。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ()かない/を/(いや)がっている
2) 中断(ちゅうだん)された/に/(おちい)った


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)