058 *〜から〜に(いた)るまで

名詞(めいし)数詞(すうし): ×  +   から
名詞(めいし)数詞(すうし): ×  +   に(いた)るまで
              に(いた)るまでの + 名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)(かれ)面倒(めんどう)()がいいね。帰国(きこく)(しゃ)のために、()(ところ)から(はたら)(くち)世話(せわ)(いた)るまで(いた)れり()くせりだ。
佐藤(さとう):その中国(ちゅうごく)帰国(きこく)(しゃ)のグループは、男性(だんせい)ばかりでなく女性(じょせい)()じっていて、年齢(ねんれい)子供(こども)から老人(ろうじん)までだろ。
山田(やまだ):うん。あれじゃあ、(あさ)(はや)くから夜中(よなか)まで、のんびり(やす)める(ひま)なんてないんじゃないかな。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜から〜に(いた)るまで」は「〜から〜まで、例外(れいがい)なく(すべ)て」という意味(いみ)(あらわ)表現(ひょうげん)です。「〜から〜まで」の(ぶん)起点(きてん)終点(しゅうてん)(しめ)すだけですが、「〜から〜 に(いた)るまで」は、その(かん)(ふく)まれる(もの)(こと)時間(じかん)場所(ばしょ)などが、例外(れいがい)なく(すべ)てそうだという(てん)に、(はなし)(しゃ)重点(じゅうてん)()かれています。→例題(れいだい)1)  ですから、(した)(れい)のように「例外(れいがい)なく(すべ)て」を強調(きょうちょう)する必要(ひつよう)がない用例(ようれい)使(つか)うと不自然(ふしぜん)になります。
  「会社(かいしゃ)何時(いつ)から何時(いつ)まで(×に(いた)るまで)ですか」
 →「(きゅう)()から()()まで(×に(いた)るまで)です」

§ 例文(れいぶん) §
1.「(あか)トンボ」は大人(おとな)から子供(こども)(いた)るまで、日本人(にっぽんじん)なら(だれ)でも()っている(うた)です。
2.当社(とうしゃ)設計(せっけい)から施工(しこう)(いた)るまで、一切(いっさい)をお()()けいたします。
3.借金(しゃっきん)(がく)(いた)るまで、()ほり()ほり()かれた。
4.「出会(であ)いから新婚(しんこん)旅行(りょこう)(いた)るまで」、これがわが結婚(けっこん)相談(そうだん)(しょ)のモットーです。
5.(さき)戦争(せんそう)開戦(かいせん)から敗戦(はいせん)(いた)るまで、(おお)くの(なぞ)存在(そんざい)する。

★ 例題(れいだい) ★
1) 幼児(ようじ)()から老年(ろうねん)()(まで/に(いた)るまで)の生涯(しょうがい)教育(きょういく)という観点(かんてん)が、最近(さいきん)(になって/にして)注目(ちゅうもく)(して/されて)きた。
2) この旅館(りょかん)は、細部(さいぶ)(いた)る( )( )、(こころ)( )こもっていて、サービスが(()(とど)く→      )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) にわたって/ありました/(おそ)れ(→文型(ぶんけい)020/→文型(ぶんけい)063)
2) に/が(逆説(ぎゃくせつ))/(いた)らなかった


(ぜん)(ぺーじ)058(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)