463 *〜をきっかけに/*〜を契機(けいき)に/〜を()

名詞(めいし): ×  +  をきっかけに(して)
          ときっかけとして
          を契機(けいき)に(して)
          を()
(ちゅう)(まえ)()(とき)は「〜のをきっかけに/〜のを()に」(とう)(かたち)になる)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :来年(らいねん)(はる)から公共(こうきょう)()禁煙(きんえん)になるとの新聞(しんぶん)報道(ほうどう)をきっかけに、賛否(さんぴ)両論(りょうろん)()()こっているね。
山田(やまだ):これを()(ぼく)もたばこを()めるよ。(いま)までも禁煙(きんえん)(なん)(かい)もしているからね。
百恵(ももえ):えっ?それって、(よう)するに長続(ながつづ)きしなかったってことね。「()うは(やす)く、(おこな)うは(むずか)し」ね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 どれも「〜を<機会(きかい)動機(どうき)>に〜する」という意味(いみ)(あらわ)します。「〜を契機(けいき)に/〜を契機(けいき)にして」は新聞(しんぶん)紙上(しじょう)などでよく使(つか)われる表現(ひょうげん)で、比較的(ひかくてき)(おお)きな出来事(できごと)()()げ、後件(こうけん)(あたら)しい事態(じたい)変化(へんか)(はじ)まった起点(きてん)(あらわ)すことが(おお)いでしょう。「〜をきっかけに(にして/として)/〜を()に」はどちらかと()えば個人(こじん)(てき)なことを()()げ、それが機会(きかい)動機(どうき)となって(なに)(あたら)しい行為(こうい)(はじ)めるときに使(つか)われます。なお、「〜がきっかけとなって/〜が契機(けいき)となって」と自動詞(じどうし)として使(つか)われることもありますので、例題(れいだい)1)で()()げておきました。
 これらの文型(ぶんけい)と「〜を皮切(かわき)りに」(→文型(ぶんけい) 462)は、起点(きてん)(あらわ)(てん)では共通(きょうつう)していますが、用法(ようほう)(ちが)いがありますから、前項(ぜんこう)参照(さんしょう)してください。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.(なに)をきっかけに、ジョギングを(はじ)められたのですか。
2.「これをきっかけに、今後(こんご)ともよろしくおつきあいをお(ねが)いします」「こちらこそ」
3.新人(しんじん)(しょう)獲得(かくとく)をきっかけにして、その若手(わかて)小説(しょうせつ)()はめきめきと頭角(とうかく)(あらわ)してきた。
4.A銀行(ぎんこう)倒産(とうさん)契機(けいき)にして、各地(かくち)()()(さわ)ぎが()こった。
5.退職(たいしょく)するのを()に、自分(じぶん)のこれまでの経験(けいけん)()かせる国際(こくさい)交流(こうりゅう)活動(かつどう)参加(さんか)したいと(おも)っています。

★ 例題(れいだい) ★
1) (おや)離婚(りこん)が(きっかけ/皮切(かわき)り)と(して/なって)、その()非行(ひこう)(はし)るように(した/なった)。
2) 討論(とうろん)(かい)意見(いけん)を((たたか)った→      )( )を()に、二人(ふたり)(あいだ)( )は友情(ゆうじょう)芽生(めば)えていった。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) で/を皮切(かわき)りに(〜をきっかけに→文型(ぶんけい)463)/が(受身(うけみ)(ぶん)
2) を/に/へ(「〜にの」の(かたち)はない)/()り(〜()す→文型(ぶんけい)137)


(ぜん)(ぺーじ)463(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)