名詞:× + に(は)
及ばない
動詞:
原形 + には
及ばない
までもない
までのこともない
山田:どんなに
努力しても
売り
上げ
成績が
佐藤に
及ばないなんて、
全く
嫌になっちゃう。
神様も
不公平なものだよ。
李 :
僕だって
彼にはかなわないよ。
小さい
時から
勉強は
言うまでもなく、
何でも
来いだったらしいからね。
山田:
僕に
気を
使うには
及ばないよ。とにかく
彼はやることなすことにそつがない。
「AはBには
及ばない」の
形は
例文1や「
数学では、
僕は
彼に
及ばない」のように、「(
能力・
地位・
実績などの
程度が)AはBの
水準に
達しない」という
意味を
表します。
それ
以外に、
動詞の
原形と
結びつくと、「〜には
及ばない」や「〜までもない/〜までのことはない」は「〜する
必要はない/〜しなくてもいい」という
意味を
表します。「〜には
及ばない」は
名詞や「それ」に
直接ついて
不必要を
表すことができますが、この
場合は「〜までもない」が
使えません。
説明するには
及ばない(・までもない)。
説明(/それ)には
及ばない(×までもない)。
「〜ことはない」(→
文型093)も
不必要を
表すことがありますが、「〜までもない」は「そうしても
無駄になる」、「〜には
及ばない」は「まだ
必要な
状況ではない」、「〜ことはない」は「そうしない
方がいい」という
状況判断の
違いで
使い
分けられています。→
例題1)
1.
知は
情に
及ばず、
情は
信に
及ばず、
信じる
力こそ
何ものにも
勝る。
2.わざわざお
越しになるには
及びませんでしたのに。
3.
君が
心配してもはじまらないし、また
心配するには
及ばない。
4.
君から
聞くまでもなく、その
件はとっくに
承知している。
5.
今更繰り
返すまでもないが、
本殺人事件が
保険金目当ての
犯行であることは、
火を
見るよりも
明らかである。