動詞:[ない]
形 + んとする
んとしている
課長:
何っ!
説明資料ができていないだって?
会議まであと
五分足らずににならんとしてるのに、
何たるざまだ!
山田:
後はコピーをするだけですから、
先に
行っててください。
何としても
間に
合わせますから。
李 :その
作業は
僕が
引き
受けた。プロジェクトが
立ち
上がらんとしている
時に、
担当者の
君の
遅刻はまずいよ。
「〜んとする」は「〜(よ)うとする」(→
文型441)の
古い
形で、
今日では
古い
文体の
書面語として
残っているだけですから、
意味が
分かれば
十分でしょう。
「〜んとする/〜(よ)うとする」は、
無意志性動詞(≒
自動詞)につくときは、
例文1〜3のように
事態発生の
直前状態を
表し、
人を
主語とし
意志性の
動作動詞(
他動詞)につくときは、
例文4、5のように「(
動作を)しようと
試みる」という
意味を
表します。
夜も
明けんとする=
夜も
明けようとする <
直前状態>
立ち
上がらんとする=
立ち
上がろうとする<
直前動作>
1.
西の
空は
夕焼けで、
日はまさに
沈まんとしていた。
2.
今年もまた、あと
一日で
終わらんとしている。
3.ローマ
帝国は、
今やまさに
崩壊せんとしていた。
4.
私が
出かけんとすると、
妻が
私を
呼び
止めた。
5.
君が
言わんとすることは、わからないものでもないのだが、みんなを
説得するのは
容易ならざることだ。