470 *〜を(とお)して/*〜を(つう)じて

名詞(めいし): ×  + を(とお)して
         を(とお)しての+名詞(めいし)
         を(つう)じて
         を(つう)じての+名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ):インターネットを(とお)して()()った(ひと)に、上海(しゃんはい)まで()いに()くんだって?
佐藤(さとう)今回(こんかい)宿(やど)(あし)予約(よやく)自分(じぶん)()れたんだよ。年間(ねんかん)(つう)じて(いま)最高(さいこう)季節(きせつ)だし、上海(しゃんはい)(かに)でも()ってくるよ。
山田(やまだ)(ぼく)なんか旅行(りょこう)代理(だいり)(てん)(とお)して予約(よやく)しないと不安(ふあん)だけど、(きみ)中国語(ちゅうごくご)がものを()ったってわけだね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜を(とお)して/〜を(つう)じて」は、例文(れいぶん)1〜4のように仲介(ちゅうかい)(しゃ)手段(しゅだん)過程(かてい)(あらわ)場合(ばあい)はどちらも使(つか)えます。しかし、「〜を(つう)じて」には 例文(れいぶん)5のように「〜の期間(きかん)いつも/〜の場所(ばしょ)場合(ばあい)(すべ)て」を意味(いみ)する用法(ようほう)があって、その場合(ばあい)は「〜を(とお)して」が不自然(ふしぜん)になります。以下(いか)にそれを整理(せいり)しておきます。
  田中(たなか)さんを(とお)して(・を(つう)じて)、(いま)(つま)()()った。<仲介(ちゅうかい)(しゃ)
  書物(しょもつ)(とお)して(・を(つう)じて)知識(ちしき)()る。       <手段(しゅだん)方法(ほうほう)
  そこは(いち)(ねん)(つう)じて(× を(とお)して)(あめ)(おお)い。     <〜の期間(きかん)いつも>
  (ぜん)民族(みんぞく)(つう)じて(×を(とお)して)人情(にんじょう)()はない。    <〜の場所(ばしょ)(すべ)て>

§ 例文(れいぶん) §
1.友人(ゆうじん)(とお)して(⇔を(つう)じて)(いま)(つま)()()いました。
2.テレビの画面(がめん)(とお)して(⇔を(つう)じて)、世界(せかい)各地(かくち)出来事(できごと)一瞬(いっしゅん)のうちに(つた)えられる時代(じだい)になった。
3.こうやって客観(きゃっかん)(てき)統計(とうけい)(とお)して(⇔を(つう)じて)みると、経営(けいえい)問題(もんだい)(てん)一目瞭然(いちもくりょうぜん)、はっきり()えてくる。
4.インターネットを(つう)じて(⇔を(とお)して)のコミュニケーションには、やはり限界(げんかい)がある。
5.この(てら)年間(ねんかん)(つう)じて(×を(とお)して)参拝(さんぱい)(しゃ)途切(とぎ)れない。

★ 例題(れいだい) ★
1) この交流(こうりゅう)(を(つう)じて/を()て)、庶民(しょみん)()らしを留学生(りゅうがくせい)(が/に)()って(あげ/もらい)たいと(おも)う。
2) 経験(けいけん)( )(とお)して()知恵(ちえ)が、学識(がくしき)( )(まさ)ることは(けっ)して(めずら)しいこと(だ→    )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) を中心(ちゅうしん)に/が/てある(〜が〜<()V>てある)
2) を/(うご)いている/を(〜をはじめとして→文型(ぶんけい)474)


(ぜん)(ぺーじ)470(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)