353 〜ねば/〜ねばならぬ

動詞(どうし):[ない](かたち)   + ねば
            ねばならない
            ねばならぬ
            ずばなるまい
(ちゅう):「〜ねばならない」を省略(しょうりゃく)した「〜ねば」の(かたち)使(つか)われる)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :やらねばならないなんて、(おも)()めないことだよ。()()いたらやることにして、()(じゅく)すのを()ったら。
良子(りょうこ):でも(はや)くやらねばなんて、(かんが)えちゃうのが(わたし)なのよ。
() :あれもせねば、これもせねばと(あせ)ったところで、(あぶ)(はち)()らずになるのが()ちさ。それよりむしろ、果報(かほう)()()てさ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ねば」は「〜なければ」を(あらわ)書面(しょめん)()で、(さら)(ふる)(かたち)が「〜ずば」ですが、「〜ずば」は今日(きょう)ではほとんど使(つか)われない(かたち)なので、()んでわかれば十分(じゅうぶん)です。なお、「〜ねばならぬ/〜ねばならない」は「〜なければならない」(→文型(ぶんけい)271)と(おな)意味(いみ)(あらわ)書面(しょめん)()です。
 ()む  → ()まなければ  → ()まねば
 (うつく)しい → (うつく)しくなければ → (うつく)しくあらねば
 誠実(せいじつ)だ → 誠実(せいじつ)でなければ → 誠実(せいじつ)であらねば

§ 例文(れいぶん) §
1.さあさあ、()った()った!(いま)()わねば(そん)だよ。
2.我々(われわれ)としても、反省(はんせい)せねばならぬ(てん)多々(たた)ある。
3.()()こうにある。(わたし)(あたま)()げねばならないような筋合(すじあ)いはない。
4.本来(ほんらい)なら退学(たいがく)処分(しょぶん)にせねばならんところだが、ご両親(りょうしん)(めん)じて、今回(こんかい)だけ大目(おおめ)()てやる。
5.(てき)()()せるわけにはいかぬ。()られたけんかは、()わずばなるまい。

★ 例題(れいだい) ★
1) お(まえ)って(やつ)は、やらねば(ならず/ならぬ)ことを(しず/せず)、やらなくてもいいこと(だけ/ばかり)する(やつ)だ。
2) いくら(やる→   )つけた作業(さぎょう)(である→    )と、()を(つける→    )ねば失敗(しっぱい)することもある。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (つづ)けて/()れた/だった
2) の/まで(「(うら)(うら)まで」は慣用(かんよう)())/()


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)