381 〜(ぶん)/〜(ぶん)には

名詞(めいし)    :    の     +  (ぶん)
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>    (ぶん)には
                    (ぶん)なら
数詞(すうし)    :    ×     +  (ぶん)
                    (ぶん)する


♪ 会話(かいわ) ♪
魚屋(うおや)今日(きょう)開店(かいてん)周年(しゅうねん)につき、出血(しゅっけつ)(だい)サービスだよ
良子(りょうこ)(やす)(ぶん)には、いくら(やす)くてもかまわないわ。でも、この(さかな)()きはいいんでしょうね。
() :もちろんさ。今朝(けさ)魚市場(うおいちば)仕入(しい)れたばかりだよ。
良子(りょうこ)(さん)(にん)(ぶん)にはちょっと(おお)いけど、このまぐろの(なか)トロ、もらうわ。それから、このイカも頂戴(ちょうだい)

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「(ぶん)」は「部分(ぶぶん)()(まえ)本分(ほんぶん)身分(みぶん)程度(ていど)情況(じょうきょう)」などを(あらわ)多義(たぎ)()ですが、この「〜(ぶん)」は用法(ようほう)(てき)には(おお)きく(ふた)つに()かれ、ひとつは「部分(ぶぶん)()(まえ)」を(あらわ)し、もう(ひと)つは「程度(ていど)様子(ようす)情況(じょうきょう)」を(あらわ)します。
 また、例文(れいぶん)4、5のように「〜(ぶん)には/〜(ぶん)には」の(かたち)使(つか)われ、「(〜だけ/〜程度(ていど))なら」という意味(いみ)(あらわ)します。→例題(れいだい)1)
 その()、「(よん)(ぶん)(いち)」と()った使(つか)(かた)や、「(ぶん)(おう)じて」「(ぶん)(まも)る」「(おのれ)(ぶん)()くす」などの「本分(ほんぶん)責任(せきにん)身分(みぶん)地位(ちい)」の意味(いみ)使(つか)われる慣用(かんよう)(てき)()(いかた)があります。

§ 例文(れいぶん) §
1.このケーキ、(よん)等分(とうぶん)したよ。これは(ぼく)(ぶん)だ。
2.とりあえず(いち)ヶ月(かげつ)(ぶん)(くすり)()れておきますが、使(つか)った(ぶん)だけお支払(しはら)いくだされば結構(けっこう)です。
3.(かれ)(くち)(わる)いが、その(ぶん)()正直(しょうじき)なんだよ。
4.この(ぶん)なら明日(あした)はたぶん()れるだろうが、(ねん)のため、自分(じぶん)(ぶん)雨具(あまぐ)用意(ようい)しておくように。
5.パソコンは性能(せいのう)がいいに()したことはないが、ワープロや電子(でんし)メールに使(つか)(ぶん)には、(ふる)機種(きしゅ)事足(ことた)りる。

★ 例題(れいだい) ★
1) (わたし)()(ぶん)(では/には)かまわないが、(きみ)(くち)のきき(かた)()(ひと)(では/には)誤解(ごかい)(あた)え(()ねる/()ねない)よ。
2) ()(ぶん)( )( )さしつかえない( )、くれぐれも商品(しょうひん)( )は()()れないように。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) に(受身(うけみ)(ぶん))/ぐらい((ひく)程度(ていど))/深刻(しんこく)/ふられる(受身(うけみ)(ぶん)
2) 上品(かみしな)/つき()い(〜きる→文型(ぶんけい)067)/きれない(とても〜ない)


(ぜん)(ぺーじ)381(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)