名詞 : でない + ことには 〜 ない
動詞・
形容詞:ない
形 <ナ
形ーでない>
良子:
片ひじをついて
食事をしては
駄目。それからお
味噌汁のお
椀は、ちゃんと
左手でもって。
小平:
昨日、パパだって
同じことしてたよ。ママってパパにだけは
甘いんだぁ。
良子:パパに
協力してもらわないことには、
小平のしつけもできないわ。
帰ってきたら
言わなきゃ。
「〜ないことには〜ない」は「もし〜なければ、〜 ない」という
意味を
表し、
文末では「〜(ら)れない」(
可能形の
否定)や、よくない
事態が
起こる
可能性を
意味する「〜する
恐れがある」(→
文型020)や「〜
兼ねない」(→
文型043)などと
呼応します。「〜しなければ
不可能だ」「〜しなければ
悪い
結果となる」という
恐れ・
心配の
感情が
強く
現れる
表現です。
注意してほしいのは、「〜なければ」はどんな
場合でも
使えますが、「〜ないことには」は
否定判断を
表すことができるだけで、
文末で
肯定表現や「〜つもりだ/〜なければならない」などの
意志表現ができないことです。
急がなければ(×ないことには)、もう
少しここでゆっくりしませんか。
急がなければ(・ ないことには)、
間に
合わなくなる。
1.
急がないことには、
終電に
間に
合わなくなる。
2.
勉強にせよ、クラブ
活動にせよ、
楽しくないことには
子供たちはついてきてくれませんよ。
3.この
食中毒の
原因が
何かは、
専門家でないことにはわからないでしょう。
4.
実際に
見て
確かめないことには、
真偽のほどはわからない。
5.
精密検査をしてみないことには、
悪性腫瘍かどうかの
判断はつかない。