232 *〜ところに/*〜ところを

名詞(めいし)     :    の     +  ところに
動詞(どうし)・イ形容詞(けいようし): 普通(ふつう)(かたち)/ている(かたち)    ところを


♪ 会話(かいわ) ♪
() :あの地震(じしん)は、()(がた)住民(じゅうみん)がまだ(ねむ)っているところを(おそ)ったんだそうだ。
良子(りょうこ)(あわ)てて布団(ふとん)から()()きた(ひと)(おお)かったでしょうね。
() :しばらくは大阪(おおさか)支社(ししゃ)電話(でんわ)しても(つう)じなくてね。みんながやきもきしているところに、インターネット経由(けいゆ)現地(げんち)情報(じょうほう)(はい)ってきたんだ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 (とき)場面(ばめん)(あらわ)す「ところ」は「に/で/へ/を」など助詞(じょし)一緒(いっしょ)使(つか)われます。(たと)えば、「〜ところに」は「ちょうど〜の(とき)に」と(おな)意味(いみ)で、後件(こうけん)では「()く・(きた)る・〜がある・〜が()こる」などが使(つか)われます。助詞(じょし)(うし)ろに()動詞(どうし)によって()まります。
 (むずか)しいのは「〜ところを」の用法(ようほう)です。「AところをB」の用例(ようれい)のほとんどは、Aが進行(しんこう)(ちゅう)場面(ばめん)で、それを中断(ちゅうだん)する予想(よそう)(がい)事態(じたい)発生(はっせい)したことを(あらわ)すもので、逆説(ぎゃくせつ)の「〜のに」に(ちか)用法(ようほう)になります。意味(いみ)から()えば、「〜(とき)だったが、((うん)()く・運悪(うんわる)く・偶然(ぐうぜん)意外(いがい)にも)〜」や「〜(とき)なのに、〜」を(あらわ)すでしょう。よく使(つか)われる「〜ところをすみません/〜ところをありがとう/〜ところを(もう)(わけ)ありません」などは、そのまま慣用(かんよう)表現(ひょうげん)として(おぼ)えた(ほう)がいいでしょう。→例題(れいだい)2)

§ 例文(れいぶん) §
1.いいところに()たね。ちょうど一杯(いっぱい)やってたところだ。
2.(わたし)から連絡(れんらく)をとろうと(おも)っているところに、ちょうど当人(とうにん)から電話(でんわ)がかかってきた。
3.(にん)(はな)しているところに、(くち)(はさ)まないでください。
4.お(いそが)しいところを、わざわざお出向(でむ)きいただき、(まこと)にありがとうございました。
5.カンニングしようとしたところを、運悪(うんわる)先生(せんせい)()つかってしまった。

★ 例題(れいだい) ★
1) (あぶ)ないところ(に/を)((たす)かって/(たす)けて)いただき、お(れい)の((もう)す/(もう)し)ようもございません。
2) あのう、お((はな)す→    )(ちゅう)のところ( )すみませんが、この(ちか)く( )公衆(こうしゅう)電話(でんわ)はないでしょうか。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ていただかなければ/に(慣用(かんよう)()路頭(ろとう)(まよ)う」)/でした
2) (だま)されて(受身(うけみ))/()わされる(使役(しえき)受身(うけみ)文型(ぶんけい)105)/だった


(ぜん)(ぺーじ)232(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)