名詞・
疑問詞: × / である + にせよ
動詞・
形容詞:
普通形<ナ
形ー×/である> にしろ
良子:
行くにせよ
行かないにせよ、
連絡だけは
入れておかないとまずいわ。お
友達を
足止めした
形になってるし。
李 :
熱は
下がったけど、
子供は
体力がないから、
無理は
禁物だよ。いずれにしろ
今日はやめよう。
良子:こぶつきはどこに
出かけるにしろ、ままならないわね。でも、
親の
心子知らず、すやすや
寝てるわ。
「〜にしろ/〜にせよ」は「〜にしても」(→
文型316・317)と
同じで、「〜ても」に
相当する
既定・
仮定の
逆説表現です。この
文型は「いつ・どこ・だれ・なに」など
疑問詞を
受ける
場合があり、その
場合「いつにせよ=いつでも/だれにせよ=だれでも」のように、
例外なく
全てを
表す「でも」に
相当します。
注意してほしいのは、
逆説「ても」は
常に
前件の
後で
後件が
発生しますが、「〜にせよ/〜にしろ/〜にしても/〜としても」は
普通形接続なので、どのような
場合でも
使えることです。
例えば
下の
例文の「
乗るにせよ、〜」(
原形+にせよ)は
乗る
以前のことを
表していますから、「〜ても」が
使えません。→
例題2)
10
時の
電車に
乗ったにせよ(・
乗っても)、もう
間に
合わないよ。
10
時の
電車に
乗るにせよ(×
乗っても)、9
時だから
出かけた
方がいい。
1.
子供のいたずらにせよ、
少し
悪質だ。
2.
相手を
批判するにせよ、
人格攻撃は
厳に
慎むべきだ。
3.あなたが
直接手を
下したのではないにせよ、
犯行に
手を
貸したことは
疑いの
余地がない。
4.「
損して
得取れ」、どんな
商売をするにしろ、
目先の
利益だけ
追っていては、
成功はおぼつかない。
5.「
溺れる
者は
藁をもつかむ」でね、
誰にせよ、
困ったときはなりふりにかまってはいられないものさ。