名詞: × + によって 〜 (ら)れる
により 〜 (ら)れる
社長:ひとりひとりの
努力によってしか、わが
社はこの
窮地から
脱することはできない。
諸君の
奮闘に
期待する。
山田:
御多分にもれず、わが
社も
相当な
額の
不良資産を
抱え
込んだみたいだね。
李 :「ひとりひとりの
努力」によって
解決されるような
生やさしい
問題じゃないんだよな。
「〜に〜られる」
受身文と「〜によって〜られる」
受身文は
用法がかなり
異なります。「(
人)は(
人)に〜を〜られる」
文は
直接的で
動作性の
強く、
多くは
被害の
感情を
表します。
一般に「〜によって〜られる」が
使われるのは「に」
格が「
物」や「こと」のときですが、
内容面から
言うと
以下のようです。・
例文1〜3のように、
歴史上の
事実や
既定事実を
客観的に
伝えたいとき。
(ひと)が (もの・こと)を 〜した。
→ (もの・こと)は (ひと)によって 〜られた。・
例文4〜5のように、
客観的に
手段や
方法、または
原因・
理由を
述べるとき。
(もの・こと)が (ひと)を 〜する。
→ (ひと)は (もの・こと)によって 〜られる。
1.
阿Q正伝は
魯迅によって
書かれた。
2.アメリカはコロンブスによって
発見された。
3.アムネスティによって
暴かれた
人権侵害の
数々を、その
国の
政府は
事実無根として
一蹴した。
4.
世の
中には
宗教によって
救われる
人も
多い。
5.
戦後教育は
行き
過ぎた
競争によって
歪められてきたが、
今や
曲がり
角に
来ている。