103 *〜(さ)せておく

動詞(どうし)使役(しえき)(かたち):て(かたち) + おく


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ):よくもあんなに(やす)まずに仕事(しごと)ができるな。
佐藤(さとう):やりたい(やつ)にはやらせておくさ。我々(われわれ)一服(いっぷく)だ!
() :(かれ)(まか)せておいても大丈夫(だいじょうぶ)だよ。どうせ、機械(きかい)勝手(かって)(つく)って、人間(にんげん)はほんの付属(ふぞく)(ひん)()ぎないんだから。
百恵(ももえ)()わせておけば、()勝手(かって)なことばかり()ってるわねえ。(かれ)()(どく)よ。もういいかげんにしたら。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 使役(しえき)(かたち)行為(こうい)強制(きょうせい)ですが、消極(しょうきょく)(てき)強制(きょうせい)から、消極(しょうきょく)(てき)容認(ようにん)へ、(さら)放置(ほうち)放任(ほうにん)へと意味(いみ)拡大(かくだい)していきます。
  (あに)(いもうと)部屋(へや)掃除(そうじ)させた。          <強制(きょうせい)
  その作品(さくひん)人々(ひとびと)環境(かんきょう)問題(もんだい)重要(じゅうよう)さを(かんが)えさせた。<誘発(ゆうはつ)
  (ちち)子供(こども)たちにやりたいことをやらせた。    <許容(きょよう)放置(ほうち)放任(ほうにん)
 「〜ておく」(→資料(しりょう)。)は事前(じぜん)準備(じゅんび)意味(いみ)(あらわ)すほかに、状態(じょうたい)保持(ほじ)放置(ほうち)放任(ほうにん)意味(いみ)(あらわ)します。その許容(きょよう)放置(ほうち)放任(ほうにん)意味(いみ)をはっきりさせるのが、この「使役(しえき)(かたち)+ておく」文型(ぶんけい)です。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.どうせ(たい)した用事(ようじ)じゃないんだ。()たせておけ。
2.反対(はんたい)する(やつ)には反対(はんたい)させておけ。結果(けっか)よければ(すべ)てよしだ。
3.今日(きょう)(つか)れているんだろう。ゆっくり()させておけ。
4.(いま)()きたいだけ()かせておけばいい。
5.あまりわがままにさせておくと、(おお)きくなってから、ろくな人間(にんげん)にはならないぞ。

★ 例題(れいだい) ★
1) がみがみ(()わないで/()わなくて)、そっとし(ていて/ておいて)やれ。(いま)は ひとりで反省(はんせい)(して/させて)おいた(ほう)がいい。
2) (()う→     )たい(やつ)( )は、(()う→    )ておけばいい。(きみ)(きみ)(みち)()け。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) だけ/()わせて/()われ(受身(うけみ)(かたち)&「〜っぱなし」→文型(ぶんけい)173)
2) を(「〜をもって」の丁寧(ていねい)()文型(ぶんけい)480)/に/()えさせて


(ぜん)(ぺーじ)103(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)