384 *〜べきではない/〜べからず/〜べからざる

動詞(どうし)原形(げんけい)  +  べきではない
          べきじゃない<(くち)
          べからず
          べからざる + 名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
部長(ぶちょう)最近(さいきん)通貨(つうか)不安(ふあん)で、アジアの(なか)でもこれだけの価格(かかく)()(しょう)じている事実(じじつ)は、ゆめゆめ見逃(みのが)すべきではないね。
課長(かちょう)変化(へんか)のあるところに(もう)けの(たね)があることも、(わす)れるべからずですね。この()(じょう)じて海外(かいがい)進出(しんしゅつ)すべきでは?
部長(ぶちょう)(ちょう)から()たるべからざる(いきお)いだね。でも当社(とうしゃ)のべからず(しゅう)に、()()()わずとあるのを御存知(ごぞんじ)かな。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜べきではない/〜べからず」は「〜べきだ/〜べし」(→文型(ぶんけい) 382)に対応(たいおう)する否定(ひてい)表現(ひょうげん)で、「〜てはならない」と(おな)禁止(きんし)意味(いみ)(あらわ)します。いずれも個人(こじん)(てき)判断(はんだん)ではなく、社会(しゃかい)通念(つうねん)(じょう)(ゆる)されないという判断(はんだん)です。「〜べからず」は今日(きょう)では書面(しょめん)()ですが、「〜するな」という禁止(きんし)命令(めいれい)(ちか)表現(ひょうげん)になります。
 また、「〜べからず」の連体(れんたい)(かたち)が「〜べからざる」で、「〜べからざる+名詞(めいし)」は「〜てはならない+名詞(めいし)」と(おな)意味(いみ)(あらわ)しますが、書面(しょめん)()(あらた)まった会話(かいわ)()でしか使(つか)われないでしょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.何事(なにごと)日々(ひび)()(かさ)ねをおろそかにすべきではない。
2.他人(たにん)のいいところを()るべきであって、あら(さが)しをすべきではない。
3.初心(しょしん)()るべからず。
4.関係(かんけい)(しゃ)以外(いがい)()()るべからず。
5.今日(きょう)社会(しゃかい)では、コンピューターは()くべからざるものとなっている。

★ 例題(れいだい) ★
1) この(たね)言論(げんろん)(に(たい)する/に(かん)する)暴力(ぼうりょく)脅迫(きょうはく)は、民主(みんしゅ)主義(しゅぎ)社会(しゃかい)(にあって/について)は(ゆる)す(べからず/べからざる)行為(こうい)である。
2) アジア諸国(しょこく)は、(たが)いに((たす)ける→   )()うべきであり、((あらそ)う→   )()う(べきだ→      )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) なるんだったら/やらせる(使役(しえき)(ぶん))/できではなかった
2) だった/だった/(なげ)いて(〜てもはじまらない→文型(ぶんけい)201)


(ぜん)(ぺーじ)384(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)