458 〜をおいてほかに〜ない/〜を(のぞ)いて(ほかに)〜ない

名詞(めいし): ×  + をおいてほかに〜ない
         を(のぞ)いて(ほかに)〜ない


♪ 会話(かいわ) ♪
佐藤(さとう)(わたし)をおいてほかにあなたを(しあわ)せにできる生涯(しょうがい)伴侶(はんりょ)はございません。どうか末永(すえなが)くよろしく。
真理(まり):おふざけでないわ。「真理(まり)さんを(のぞ)いてほかに(わたし)(あい)する女性(じょせい)はございません」とでも()(なお)したらどう?
() :おいおい、お二人(ふたり)さん、(いま)からもう主導(しゅどう)(けん)(あらそ)いかい?これじゃ、(さき)(おも)いやられるよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜をおいてほかに〜ない/〜を(のぞ)いて(ほかに)〜ない」は「〜以外(いがい)適当(てきとう)な((ひと)(もの)・こと)はない」という意味(いみ)(あらわ)文型(ぶんけい)で、「〜しか〜ない(→文型(ぶんけい)108)/〜よりほか〜ない(→文型(ぶんけい)390)」などの文型(ぶんけい)使(つか)って(あらわ)すこともできます。それらの(なか)(もっと)積極(せっきょく)(てき)選択(せんたく)で、(つよ)断定(だんてい)語感(ごかん)()っているのがこの文型(ぶんけい)です。
  (くん)しか(たよ)れる(ひと)はいない。
 →(くん)だけしか(たよ)れる(ひと)はいない。
 →(きみ)よりほかに(たよ)れる(ひと)はいない。
 →(くん)をおいてほかに(たよ)れる(ひと)はいない。
 →(くん)(のぞ)いてほかに(たよ)れる(ひと)はいない。

§ 例文(れいぶん) §
1.同志(どうし)たちよ。()()がるのは、(いま)をおいてほかにない。
2.改革(かいかく)開放(かいほう)政策(せいさく)をおいてほかに祖国(そこく)再生(さいせい)(みち)はない。
3.(かれ)(のぞ)いてこの任務(にんむ)(まか)せられる人物(じんぶつ)はいまい。
4.これだけの大物(おおもの)のコンサートともなると、日本武道館(にほんぶどうかん)(のぞ)いてほかに適当(てきとう)会場(かいじょう)はないだろう。
5.歴史(れきし)()えることができるのは、ひとり英雄(えいゆう)(ちから)ではなく、人民(じんみん)意志(いし)をおいてほかにない。

★ 例題(れいだい) ★
1) (かれ)(に/と)結婚(けっこん)できない(ほど/ぐらい)なら、一生(いっしょう)独身(どくしん)(とお)した(ほう)がましよ。(わたし)には(かれ)(において/をおいて)ほかに、結婚(けっこん)したい相手(あいて)はいないのよ。
2) (きみ)( )(のぞ)いてほかに、こんなことが((たの)む→    )(じん)は(いた→  )んだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) に/わけではない(→文型(ぶんけい)455)/わけにはいかない
2) あろう(未然(みぜん)(かたち)+と=ても→文型(ぶんけい)437)/に/わけ


(ぜん)(ぺーじ)458(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)