127 〜そばから

動詞(どうし)原形(げんけい) + そばから


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)(かせ)ぐそばから(おく)さんが使(つか)ってしまい、いつまでもその()()らしだと、(かれ)(なげ)くこと(なげ)くこと・・・。
佐藤(さとう):でも、(かれ)もよくないですよ。給料(きゅうりょう)(はい)るそばから、競輪(けいりん)競馬(けいば)(じょう)(がよ)いですから。()たもの夫婦(ふうふ)ですよ。
山田(やまだ)二人(ふたり)使(つか)ってるんじゃ、世話(せわ)ないや。「()くそ、(はな)くそを(わら)う」といった(るい)だね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜そばから」は完了(かんりょう)(がた)(「た」(かたち))と接続(せつぞく)する(れい)(まれ)にありますが、ほとんど動詞(どうし)原形(げんけい)接続(せつぞく)して「〜すると、すぐ〜」という意味(いみ)(あらわ)します。「〜と、すぐ〜」に(ぞく)する「〜なり」(→文型(ぶんけい)280)、「〜や(いな)や」(→文型(ぶんけい)428)、「〜が(はや)いか」(→文型(ぶんけい)046)や「〜とたんに」(→文型(ぶんけい)148)などと同義(どうぎ)表現(ひょうげん)ですが、同一(どういつ)場面(ばめん)反復(はんぷく)される事象(じしょう)使(つか)われるのが特徴(とくちょう)で、以下(いか)のような一回(いっかい)(かぎ)りの出来事(できごと)使(つか)うと不自然(ふしぜん)になります。この文型(ぶんけい)は「〜そばから、すぐ()(かえ)して〜」と副詞(ふくし)()れて作文(さくぶん)するようにするといいでしょう。→例題(れいだい)1)
 (きみ)たちは(わたし)(おし)えるそばから(×が(はや)いか)(わす)れていく。
 泥棒(どろぼう)警官(けいかん)()るが(はや)いか(×そばから)()()した。

§ 例文(れいぶん) §
1.もうこの()ったら、(つく)るそばから()べちゃうんだから。
2.(さい)()ると物覚(ものおぼ)えが(わる)くなり、()くそばから(わす)れてしまう。
3.(わたし)()()すそばから、またなみなみと(さけ)がつがれた。
4.()すそばから落書(らくが)きがされて、これじゃまるでいたちごっこだ。
5.(わたし)注意(ちゅうい)するそばから、ほら、また間違(まちが)って。

★ 例題(れいだい) ★
1) いくら洗濯(せんたく)し(たら/ても)、子供(こども)たちは(あら)う(が(はや)いか/や(いな)や/そばから)(ふく)(よご)し(てしまう/ている/ておく)。
2) (きみ)たち( )はあきれるよ。(わたし)が((おし)える→     )そばから(わす)れていき、(つぎ)()になると何一(なにひと)つ((おぼ)えている→       )( )きている。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) のに(理由(りゆう)逆説(ぎゃくせつ))/んだから(理由(りゆう)順接(じゅんせつ))/もの
2) か(→文型(ぶんけい)208)/頑固(がんこ)さ(ナ(かたち)から名詞(めいし)へ)/その


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