399 〜まくる

動詞(どうし):[ます](かたち) + まくる


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ)(わか)(ころ)はジャンルかまわず()きまくったけど、結局(けっきょく)(いま)演歌(えんか)()ちついたよ。さあ、もう(いち)(きょく)(うた)おうか。
() :(くん)みたいにひっきりなしに(うた)いまくってると、のどを(いた)めるよ。(すこ)しは(のど)(やす)ませなきゃ。
山田(やまだ)演歌(えんか)(うた)ってると、(なつ)かしさがこみ()げてくるんだなあ。なぜか(にお)いや(いろ)がついてることもある。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 補助(ほじょ)動詞(どうし)「〜まくる」は(おお)くの意志(いし)動詞(どうし)(むす)びついて、「((おな)動作(どうさ)を)()(かえ)()(かえ)し、しかも(はげ)しくする」という意味(いみ)(あらわ)します。この表現(ひょうげん)(さら)強調(きょうちょう)したのだ「()いて()いて()きまくる」のように「〜て〜て〜まくる」という(かたち)です。
  ()む→()みまくる→()んで()んで()みまくる
  (あそ)ぶ→(あそ)びまくる→(あそ)んで(あそ)んで(あそ)びまくる
 ただし、この「〜まくる」は(ひと)意志(いし)動作(どうさ)にしかつきませんから、自然(しぜん)現象(げんしょう)生理(せいり)現象(げんしょう)には使(つか)えません。
  ()る→×()りまくる <自然(しぜん)現象(げんしょう)
  (わら)う→×(わら)いまくる <生理(せいり)現象(げんしょう)

§ 例文(れいぶん) §
1.あいつは会議(かいぎ)(あいだ)(ちゅう)一人(ひとり)でしゃべりまくっていたよ。
2.()きまくる強風(きょうふう)屋根(やね)がわらは()び、電柱(でんちゅう)もなぎ(たお)された。
3.その指名(しめい)手配(てはい)された犯人(はんにん)全国(ぜんこく)()げまくったが、ついに御用(ごよう)となった。
4.(わたし)長年(ながねん)(あいだ)(こころ)(あたた)めてきたことを、無我夢中(むがむちゅう)()いて()いて()きまくった。
5.(かれ)阪神(はんしん)大震災(だいしんさい)実状(じつじょう)(つた)えたいと、寝食(しんしょく)(わす)れて現場(げんば)写真(しゃしん)()りまくった。

★ 例題(れいだい) ★
1) (かれ)会議(かいぎ)の(ま/あいだ)、ひとりで(しゃべる/しゃべり)(()いて/まくって/()って)いた。
2) 会社(かいしゃ)のため( )(おも)い、がむしゃらに((はたら)く→    )まくってきたが、ふと(さむ)(かぜ)(こころ)( )()()けた。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (おこ)るまい/できず(→文型(ぶんけい)121)/つい(「うっかり」は不注意(ふちゅうい)
2) て(「〜なんて」と「〜なんか」→文型(ぶんけい)274)/できる/ある


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)