259 〜ないでおく/〜ずにおく/〜ずにある

動詞(どうし):[ない](かたち)  +  ないでおく
             ずにおく
             ずにある


♪ 会話(かいわ) ♪
真理(まり):ね、この(はなし)佐藤(さとう)さんにはまだ()わないでおいてね。びっくりさせてやりたいの。
() :それはいいけど。でも、(きみ)のうきうきした態度(たいど)()たら、(かれ)だって()づかずにはいないよ。
真理(まり):でも、妊娠(にんしん)したなんて()うと、また(かれ)のことだから、大騒(おおさわ)ぎするに()まっているもの。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ないでおく/〜ずにおく」は動詞(どうし)の「ない(かたち)」と「〜ておく」(→資料(しりょう)。)が(むす)びついた文型(ぶんけい)で、「意図(いと)(てき)に〜しないでそのままの状態(じょうたい)にしておく」という意味(いみ)(あらわ)します。
 なお、現在(げんざい)口語(こうご)ではあまり使(つか)われなくなりましたが、例文(れいぶん)3、4のように「〜てある」と動詞(どうし)の「ない(かたち)」が(むす)びついた「〜ずにある」文型(ぶんけい)があり、「まだ〜しない状態(じょうたい)(つづ)いている」という意味(いみ)(あらわ)します。これらの文型(ぶんけい)は「〜ている/〜ておく/〜てある」の用法(ようほう)不可分(ふかぶん)なので、資料(しりょう)。を参照(さんしょう)してください。

§ 例文(れいぶん) §
1.この(つくえ)(うえ)は、このまま(さわ)らずにおいてくれ。
2.このことは、(きみ)成人(せいじん)するまで()らせないでおくつもりだったんだが、この(さい)だから(はな)そう。
3.(わたし)(こま)っているときは(たす)けずにおいて、自分(じぶん)(こま)ったら(たす)けてくれとは、ちょっと(むし)()すぎないか。
4.彼女(かのじょ)(なん)()恋文(こいぶみ)()いたが、どれも()さずにある。
5.学生(がくせい)時代(じだい)(おも)(えが)いた(ゆめ)は、(いま)()わらずにある。

★ 例題(れいだい) ★
1) 外国(がいこく)()使(つか)わない(でいる/でおく)と(わす)れる(こと/もの)だから、(わす)れない(である/でおく)には、(すこ)しずつでもその言葉(ことば)()れておく(こと/もの)だ。
2) まもなく息子(むすこ)も((かえ)る→    )(きた)るし、(かぎ)は(かける→     )(おく→   )たって大丈夫(だいじょうぶ)だよ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) しまった(〜まま→文型(ぶんけい)406)/()さずに/ものだ(→文型(ぶんけい)420)
2) (はな)さない/で(期限(きげん))/を


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