197 *〜てみる/〜てみせる/〜て御覧(ごらん)

動詞(どうし): て(かたち) +   みる
           御覧(ごらん)
           みせる


♪ 会話(かいわ) ♪
() :小平(こだいら)(ぼく)()て、()下手(へた)だなあ。良子(りょうこ)、お手本(てほん)()いてみてよ。(ぼく)にくれた手紙(てがみ)()がきれいだったよ。
良子(りょうこ):あの(ころ)一生懸命(いっしょうけんめい)習字(しゅうじ)(なら)ったのよ。練習(れんしゅう)したことのある()(ひと)つもないけど、やってみるわ。
() :姿勢(しせい)とか(ふで)()(かた)とかは、()(まえ)でやってみせるのが効果(こうか)(てき)だよ。親子(おやこ)交流(こうりゅう)時間(じかん)()てるしね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜てみる」は「〜かどうか(ため)す」という意味(いみ)(あらわ)していますが、例文(れいぶん)1、2のように、しばしば「と/ば/たら」と(むす)びついて、「〜してみた(とき)〜/〜状況(じょうきょう)なった(とき)、〜」という意味(いみ)(あらわ)します。
 「〜てみる」の命令(めいれい)表現(ひょうげん)が「〜てみなさい」で、その丁寧(ていねい)()(いかた)が「〜て御覧(ごらん)」です。そのほかに使役(しえき)(がた)「みせる」を使(つか)った「〜てみせる」という文型(ぶんけい)がありますが、この「〜てみせる」は例文(れいぶん)4や「(かなら)成功(せいこう)してみせる」のように、自己(じこ)(つよ)決意(けつい)決心(けっしん)覚悟(かくご)(あらわ)したり、例文(れいぶん)5のように他者(たしゃ)行為(こうい)をして、はっきりと提示(ていじ)することを(あらわ)したりします。

§ 例文(れいぶん) §
1.おいしいかどうかは、()べてみたらわかる。
2.(かんが)えてみれば、(わたし)にも()()ぎた(てん)がある。その(てん)はお()びする。
3.さあ、自分(じぶん)でやって御覧(ごらん)(わたし)がしたとおりにすれば、きっとできるから。
4.この(くや)しさを(わす)れない。今度(こんど)こそ()ってみせる。
5.やってみせて、やらせてみせ、()めてやらねば(ひと)(うご)かぬ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 入試(にゅうし)(で/に)失敗(しっぱい)したが、(はは)心配(しんぱい)を(かけない/かけまい)と、(わら)って(みた/みせた)。
2) (なら)った文型(ぶんけい)実際(じっさい)に(使(つか)う→   )((はな)す→   )御覧(ごらん)よ。(使(つか)う→ )はじめて、()()くんだよ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) への(「にの→への」)/した/わけにもいかなかった(→文型(ぶんけい)457)
2) を/に(「〜を理由(りゆう)に」)/(やす)んだ/()られ(〜ては→文型(ぶんけい)188)


(ぜん)(ぺーじ)197(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)