241 〜となく/〜となく〜となく

(なに)(+数詞(すうし)):× +  となく
名詞(めいし)A  :× +  となく + 名詞(めいし)B:× + となく


♪ 会話(かいわ) ♪
() :(くに)両親(りょうしん)(かお)()たくなったなあ。テレビ電話(でんわ)があればなあ!(なん)()となく電話(でんわ)しようと(おも)いながら、結局(けっきょく)、かけずじまいになってたんだ。
良子(りょうこ):しばらくお()いしていないから、お(ぼん)(やす)みにみんなで(そろ)って()きましょうよ。小平(こだいら)(よろこ)ぶわ。
() :そうだな、じゃ、早速(さっそく)電話(でんわ)するよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 どちらも「〜も」に相当(そうとう)する強調(きょうちょう)表現(ひょうげん)です。「AとなくBとなく」文型(ぶんけい)対立(たいりつ)する(かたり)A・Bを(なら)べて、「A・Bという時間(じかん)場所(ばしょ)条件(じょうけん)関係(かんけい)なく、(いつも/どこでも/だれでも)〜」という意味(いみ)(あらわ)しています。(おお)くは慣用(かんよう)(てき)表現(ひょうげん)になっていますので、例文(れいぶん)用法(ようほう)(おぼ)えておけばいいでしょう。
 注意(ちゅうい)してほしいのは、「AといいBといい/AといわずBといわず」(→文型(ぶんけい)206)も()意味(いみ)(あらわ)すことですが、「AとなくBとなく」は「A、Bに関係(かんけい)なく、(いつも/どこでも/だれでも)」という意味(いみ)なので、用法(ようほう)(じょう)()(しょう)じることもあります。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.今年(ことし)(なつ)(なん)(にち)となく(あめ)()(つづ)き、うっとうしい毎日(まいにち)だ。
2.電線(でんせん)(なん)()となく(つばめ)がとまっている。
3.(じょ)となく子供(こども)となく、(だれ)もが祖国(そこく)危機(きき)(すく)わんと()()がった。
4.この高速(こうそく)道路(どうろ)(ひる)となく(よる)となく(くるま)(はし)り、(いち)(にち)(ちゅう)(くるま)(なが)れが途絶(とだ)えることがない。
5.()となく(やま)となく、どこもかしこも(はる)気配(けはい)(かん)じられるこの(ころ)だ。

★ 例題(れいだい) ★
1) (あめ)()(といい/となく)(ふう)()(といい/となく)、毎日(まいにち)黙々(もくもく)()(たがや)農夫(のうふ)姿(すがた)(で/に)(ぼく)感動(かんどう)(おぼ)えた。
2) (わたし)幾度(いくど)( )なく上海(しゃんはい)(おとず)れたが、(()く→   )()にその変化(へんか)の((はげ)しい→    )に(おどろ)かされた。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) と(とも)に/()/し(〜つつある→文型(ぶんけい)171)
2) と/()いつかない/が(()V)


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