074 〜ぐらいなら、(むしろ)〜

名詞(めいし)    :  ×      +  ぐらいなら 、(むしろ)〜
動詞(どうし)形容詞(けいようし)普通(ふつう)(がた)<ナ(かたち)ーな>
(ちゅう):「こ・そ・あ・ど」接続(せつぞく)する(とき)(のぞ)けば「ぐらい」が普通(ふつう)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :あれっ、また計算(けいさん)()わないや。
山田(やまだ)(かえ)って(やす)んだ(ほう)がいいよ。(つか)れがたまってるんだろ。
() :女房(にょうぼう)からなんだかんだと小言(こごと)()われるぐらいなら、会社(かいしゃ)にいた(ほう)がずっと気楽(きらく)なんだよ。
山田(やまだ):そんな(おも)いをするぐらいなら、いっそ結婚(けっこん)しなければよかったのに。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「Aぐらいなら、(むしろ)B」文型(ぶんけい)は、(おお)くは文末(ぶんまつ)で「〜(ほう)がいい/(ほう)がましだ/〜なさい」などと呼応(こおう)します。そして例文(れいぶん)1〜4のように、最低(さいてい)事態(じたい)Aを条件(じょうけん)にして、そのAを(つよ)否定(ひてい)し、対立(たいりつ)するBの選択(せんたく)()()表現(ひょうげん)です。(うえ)例文(れいぶん)(すべ)て「〜より、むしろ〜」を使(つか)って(あらわ)すことができますが、相手(あいて)(たい)する詰問(きつもん)非難(ひなん)感情(かんじょう)()めるときは「Aぐらいなら、(むしろ)B」の(ほう)()()います。→例題(れいだい)1)
  ()けて()く ぐらいなら、  ()つために()け。
        より、むしろ
 しかし、例文(れいぶん)5のようにAを否定(ひてい)しないで「どちらかと()えばBの(ほう)適切(てきせつ)だ」という選択(せんたく)のときは「〜ぐらいなら、(むしろ)〜」が使(つか)えません。

§ 例文(れいぶん) §
1.あんな(おとこ)結婚(けっこん)するぐらいなら(⇔より)、()んだ(ほう)がましだわ。
2.途中(とちゅう)()()すぐらいなら(⇔より)、むしろ(はじ)めからやらない(ほう)がいい。
3.()けて()くぐらいなら(⇔より)、()つために()け。
4.(くん)(かね)()すぐらいなら(⇔より)、どぶに()てた(ほう)がましだ。
5.あの(ひと)学者(がくしゃ)()うより(×ぐらいなら)、むしろ評論(ひょうろん)()()った(ほう)がいいだろう

★ 例題(れいだい) ★
1) 今頃(いまごろ)になって後悔(こうかい)する(より/ぐらいなら)、どうして(あの/この)()(わたし)忠告(ちゅうこく)を(()く/()こう)としなかったのか。
2) 最近(さいきん)( )は、この(たね)電気(でんき)製品(せいひん)修理(しゅうり)( )()す( )( )も、むしろ新品(しんぴん)()った(ほう)( )(やす)くつくんだ。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ()ずかしい(→文型(ぶんけい)022)/は/だった(あの(とき)過去(かこ)
2) ぐらい/は/の(名詞(めいし)()(つく)る「の」)/(いや)な(ナ(かたち)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)