231 *〜ところだった

もう(すこ)しで    〜  動詞(どうし)原形(げんけい)  +  ところだった
(あや)うく
すんでのところで
(ちゅう):「〜したところだった」の(かたち)(まれ)にある)


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ):いいところに(かえ)ってきたわ。()(もの)()かけるところだったのよ。(はや)普段着(ふだんぎ)着替(きが)えて。
() :会社(かいしゃ)から(かえ)ってきたばかりなのに、(なに)だよ。
良子(りょうこ)(ちか)くのスーパーで、(さかな)やお(にく)大安売(おおやすう)りがあるの。いい(もの)(はや)()かないとなくなっちゃうの、(いそ)いで。
() :(なに)かと(おも)ったら、()()しの手伝(てつだ)いかい?

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「ところ」は「〜するところ/〜しているところ/〜したところ/〜しようとするところ/〜しようとしたところ」などの(かたち)動詞(どうし)接続(せつぞく)して「(とき)」や「場面(ばめん)」を(あらわ)します。
 しかし、「〜ところだった」の(かたち)があり、(おお)くは動詞(どうし)原形(げんけい)接続(せつぞく)して、「そうなるかもしれない寸前(すんぜん)事態(じたい)だった」という意味(いみ)(あらわ)します。最悪(さいあく)事態(じたい)になる寸前(すんぜん)だったことを(あらわ)場合(ばあい)(おお)いでしょう。副詞(ふくし)「もう(すこ)しで/(あや)うく/すんでのところで」と呼応(こおう)することが(おお)いので、一緒(いっしょ)(おぼ)えておきましょう。
 なお、この「〜ところだった」は、以下(いか)のように「〜そうになった」を使(つか)っても(あらわ)せます。
  (あや)うく階段(かいだん)から ()ちるところだった。
          ()ちそうになった。

§ 例文(れいぶん) §
1.あっ、(あぶ)ない!(あや)うく(くるま)にひかれるところだった。
2.すんでのところで、対向(たいこう)(しゃ)衝突(しょうとつ)するところだった。
3.やばい、(さき)(おおやけ)()たぞ。タバコを(かく)せ。やれやれ、もう(すこ)しで()つかるところだった。
4.(くん)(わたし)のアリバイを証明(しょうめい)してくれなければ、(わたし)犯人(はんにん)にされるところだった。
5.もう(すこ)手当(てあて)(おく)れていたら、(きみ)()ぬところだったんだよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) あの(とき)あなたに(たす)け(ていただかなければ/てくださらなければ)、(わたし)たち一家(いっか)路頭(ろとう)(で/に)(まよ)うところ(です/でした)。ご(おん)一生(いっしょう)(わす)れません。
2) (あま)言葉(ことば)に((だま)す→    )て、もう(すこ)しで偽物(にせもの)を(()う→     )ところ(だ→   )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) のに(理由(りゆう)逆説(ぎゃくせつ))/どころか/(うら)まれて(受身(うけみ)(ぶん)(かれ)(うら)まれる)
2) 左遷(させん)され(受身(うけみ)(ぶん))/か(疑問(ぎもん)()の「か」)/か


(ぜん)(ぺーじ)231(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)