223 どうして〜ことができようか/どうして〜(ら)れようか |
どうして ~
動詞:
原形 + ことができようか
ことができるだろうか
動詞:て
形 + ていられようか
(
注:
可能形が
使われる
場合は「〜(ら)れようか」の
形になる)
李 :
今日は
風が
強いなあ。まだ
七月だというのに
気の
早い
台風でも
来るんだろうか?
良子:テレビでは
上陸する
恐れはないと
言っていたけど。
李 :そんな
予報を、どうして
信じることができるだろうか?
科学が
万能ってわけではないよ。この
雲行きでは、
台風が
首都圏を
直撃する
可能性は
無視できないよ。
これらの
文型は
形の
上では
質問文ですが、
意味上は
反語表現で、「いや、
決して〜できないだろう」という
意味を
表します。
文末には「〜できようか/〜できるだろうか/〜(ら)れるだろうか/〜(ら)れようか」など
各種の
可能表現が
現れます。→
例題1)2)
こんな
重労働がどうして
子供にできようか。(=できるはずがない)
初級では
意向形として
習った「〜(よ)う」の
形は
未然形と
言われ、
意志も・
推量も
表しますので、
注意しましょう。また「ある/いる/できる/わかる/
要る」という
五つの
状態動詞の
未然形「〜(よ)う」は
常に
推量を
表します。
例えば「できよう=できるだろう」「あろう=あるだろう」と
同じ
意味です。
1.どうしてあの
日のことを
忘れることができようか。
2.
友が
困っているのを、どうして
見て
見ぬふりをしていられようか。
3.この
背信行為を、どうして
怒らずにいられようか。
4.その
国で
暮らしてみないで、どうしてその
国のことがわかるなんてことがあり
得ようか。
5.この
世は
聖人君子ばかりじゃないし、きれい
事だけでどうして
生きていけようか。