487 〜んばかりだ/〜んばかりに/〜んばかりの

動詞(どうし):[ない](かたち)  +   んばかりに
             んばかりの + 名詞(めいし)
            んばかりだ


♪ 会話(かいわ) ♪
百恵(ももえ)真理(まり)さん、(いま)にも()かんばかりの(かお)してたわよ。(なに)かひどいこと、()ったんじゃないの?
佐藤(さとう)()さえて注意(ちゅうい)したつもりなんだがねえ。やはり女性(じょせい)苦手(にがて)だよ。あ〜あ、結婚(けっこん)自信(じしん)をなくしちゃったな。
() :「(あめ)()って()(かた)まる」さ。本音(ほんね)()()えなくなったら、夫婦(ふうふ)はおしまいさ。佐藤(さとう)、いいから(あやま)って()なよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜んばかりだ」は動詞(どうし)否定(ひてい)(がた)(「ない」(かたち))と接続(せつぞく)して、「(いま)にも〜しそうだ」と(おな)意味(いみ)(あらわ)します。様子(ようす)程度(ていど)形容(けいよう)するために使(つか)われることがほとんどです。口語(こうご)として使(つか)われることは(すく)ないので知識(ちしき)として()っていればいいでしょう。
  ()()さんばかりの(かお) =(いま)にも()()しそうな(かお)
  椅子(いす)(いま)にも(こわ)れんばかりだ =椅子(いす)(いま)にも(こわ)れそうだ
 なお、「〜と()わんばかり<=「〜とばかり」>」(→文型(ぶんけい)222)という文型(ぶんけい)も、この「〜んばかり」から(つく)られたものです。→例題(れいだい)1)2)

§ 例文(れいぶん) §
1.「(だま)れ」と()わんばかりに、教師(きょうし)(わたし)をにらみつけた。
2.その(いぬ)(わたし)()ると、()みつかんばかりに()()てた。
3.10(ねん)ぶりに中国(ちゅうごく)友人(ゆうじん)(たく)(たず)ねると、家中(いえじゅう)(ひと)(わたし)()きつかんばかりに歓迎(かんげい)してくれた。
4.(べい)(ぐん)によるイラクへのミサイル攻撃(こうげき)をテレビで()ながら、(ぼく)(いか)りで(むね)()()けんばかりだった。
5.その()らせを()いたときの(かれ)は、まるで()()がらんばかりの(おどろ)きようだった。

★ 例題(れいだい) ★
1) その(おとこ)(いま)にも((なぐ)りかかる/(なぐ)りかから)(とばかり/んばかり)の形相(ぎょうそう)で、(わたし)()()っ(てきた/ていった)。
2) 彼女(かのじょ)(いえ)()くと、彼女(かのじょ)から「(いま)すぐ(かえ)れ」と(()う→   )んばかり( )(いや)(かお)を(した→   )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) ()め/()()こう(→文型(ぶんけい)441)/へ(〜へと→文型(ぶんけい)387)
2) ()げ/に/()とされた(非情(ひじょう)受身(うけみ)(ぶん)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)