これ・それ・あれ: × + しき
しきの +
名詞
李 :
神社の
前の
坂道、なんのこれしきと
思ったけれど、
途中で
息切れがして、やむなく
自転車を
押して
登ったよ。
良子:お
腹も
出てきたし、
何か
運動を
始めたら?
学生時代はあんなにスリムだったのに、
今は
見る
影もないわ。
李 :よし、
心を
入れ
替えて、
毎朝ジョギングしよう。
良子:
三日坊主にならないでね。
「〜しき」は
希に
数詞につきますが、「これ・それ・あれ」と
結びつく
場合がほとんどです。「〜しき〜ない」は「〜だけしか〜ない」に
相当し、「〜しきの+
名詞」は「この
程度/その
程度/あの
程度」や「これぐらい/それぐらい/あれぐらい」を
使って
表すことができます。
用例としては「〜しきの+
名詞」が
一番多いでしょう。どの
場合も「(
程度や
量が)とるに
足りない/とても
簡単だ/とても
僅かだ」という
感情が
強く
現れる
表現で、
残念・
失望・
軽蔑・
軽視といった
気持ちが
強く
現れます。
1.それしきのことで、
君はもう
諦めるのか。
2.だらしないぞ。これしきのことで
音を
上げるな。
3.
汗水たらして
働いて、わずかこれしきの
給料とは
情けなくなる。
4.
私にとってそれしきのこと、
何でもありません。
三日もあれば、やって
御覧にいれます。
5.「あれしきのことなら、
俺にだってできるよ」「だったら、やってみせてよ。
口先だけなら
何でも
言えるわ」