298 *〜にかけては/〜に()けて(も)

名詞(めいし): ×  +  にかけては
          にかけても
          にかけましては
          にかけちゃ
          に()けて(も)


♪ 会話(かいわ) ♪
() :餃子(ぎょうざ)づくりにかけては、(ぼく)(みぎ)()(やつ)は、そうざらにはいないよ。まあ中華(ちゅうか)料理(りょうり)なら自信(じしん)があるがね。
良子(りょうこ):うぬぼれにかけてはじゃないの?
() :先日(せんじつ)玄人(くろうと)はだしだって、Aホテルの主任(しゅにん)コックにほめられたんだよ。会社(かいしゃ)()めて、うちに(らい)いってね。
良子(りょうこ):はっは、「()(なか)(かえる)大海(たいかい)()らず」ってとこね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜にかけては」は「〜に(かん)しては/〜の分野(ぶんや)では」の意味(いみ)ですが、(かなら)(じゅつ)()で「自信(じしん)がある/(いち)(ばん)〜だ/非常(ひじょう)(すぐ)れている」など(すぐ)れた(てん)()()げるのが特徴(とくちょう)で、自分(じぶん)能力(のうりょく)(ほこ)ったり、相手(あいて)能力(のうりょく)賞賛(しょうさん)するときに使(つか)文型(ぶんけい)です。
 一方(いっぽう)(どう)(おと)の「()ける」という動詞(どうし)があって、そこから「〜にかけても」という文型(ぶんけい)()まれます。これは「(いのち)名誉(めいよ)威信(いしん)信用(しんよう)面子(めんこ)面目(めんぼく)・〜の()…」などについて、(じゅつ)()では決意(けつい)誓約(せいやく)(あらわ)します。この(ふた)つは意味(いみ)(まった)(こと)なりますが、平仮名(ひらがな)()いたときは同形(どうけい)(どう)(おと)になりますから、注意(ちゅうい)しましょう。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.あの(ひと)野生(やせい)動物(どうぶつ)生態(せいたい)研究(けんきゅう)にかけては、()(ひと)()第一人者(だいいちにんしゃ)だ。
2.あなたを(あい)することにかけては、(わたし)()(だれ)にも()けない。
3.中国語(ちゅうごくご)にかけましては、いささか自信(じしん)がございます。
4.(いのち)にかけても、あなたをお(まも)りいたします。
5.会社(かいしゃ)信用(しんよう)にかけても、そのような(うら)談合(だんごう)はしていないと断言(だんげん)します。

★ 例題(れいだい) ★
1) 国家(こっか)威信(いしん)にかけて(は/も)、この(たび)のようなテロ事件(じけん)(にかけて/に(たい)して)は、毅然(きぜん)たる態度(たいど)(に/で)(のぞ)むと、首相(しゅしょう)政府(せいふ)声明(せいめい)発表(はっぴょう)した。
2) わが(しゃ)( )あって、部下(ぶか)統率(とうそつ)(りょく)にかけて( )、ま た企画(きかく)(りょく)にかけて( )、(かれ)( )(およ)(もの)はいない。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) (なん)と/(かぎ)る/ようだ(身体(しんたい)感覚(かんかく)は「〜ようだ」))
2) ()わない/ため(目的(もくてき))/に(→文型(ぶんけい)285)


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日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)