057 *(〜から)〜にわたって/*(〜から)〜にわたる

名詞(めいし)数詞(すうし): ×  +  から
名詞(めいし)数詞(すうし): ×  +  にわたって
             にわたり
             にわたる + 名詞(めいし)


♪ 会話(かいわ) ♪
部長(ぶちょう)今朝(けさ)経営(けいえい)会議(かいぎ)で、社長(しゃちょう)から直々(じきじき)(しん)製品(せいひん)計画(けいかく)詳細(しょうさい)にわたる説明(せつめい)があった。
() :説明(せつめい)(しん)製品(せいひん)商品(しょうひん)企画(きかく)から補修(ほしゅう)計画(けいかく)にまでわたったのですか?
部長(ぶちょう):うん、(さん)時間(じかん)にもなって、社長(しゃちょう)もお(つか)れのようだった。不謹慎(ふきんしん)なようだが、()いてる(ほう)(つか)れたよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「(〜から)〜にわたって」は期間(きかん)場所(ばしょ)空間(くうかん)(あらわ)名詞(めいし)数量(すうりょう)(あらわ)(かたり)について、その「(〜から〜までの)およその範囲(はんい)(ない)で」を(あらわ)します。(るい)()表現(ひょうげん)である「〜から〜にかけて」(→文型(ぶんけい)055)との用法(ようほう)(ちが)いを簡単(かんたん)()えば、「〜から〜にかけて」は<(せん)>、「〜から〜にわたって」は<(めん)>の感覚(かんかく)です。この文型(ぶんけい)起点(きてん)明示(めいじ)しないで、単独(たんどく)で「〜にわたって/〜にわたり」と使(つか)われることも(おお)く、現象(げんしょう)動作(どうさ)時間(じかん)空間(くうかん)範囲(はんい)全体(ぜんたい)(ひろ)がっている語感(ごかん)をもっています。名詞(めいし)修飾(しゅうしょく)するときは「〜にわたる+名詞(めいし)」の(かたち)()ります。

§ 例文(れいぶん) §
1.九州(きゅうしゅう)地方(ちほう)から四国(しこく)地方(ちほう)にわたって、暴風雨(ぼうふうう)見舞(みま)われ、 (おお)くの家屋(かおく)倒壊(とうかい)した。
2.(じゅう)(ねん)にわたる内戦(ないせん)()内戦(ないせん)で、国土(こくど)()()てた。
3.長年(ながねん)にわたる経験(けいけん)のなかから()まれた知恵(ちえ)は、学問(がくもん)(てき)知識(ちしき)(まさ)ることもある。
4.日本(にっぽん)大陸(たいりく)(あいだ)には()(せん)(ねん)にわたる交流(こうりゅう)歴史(れきし)がある。
5.その腎臓(じんぞう)移植(いしょく)手術(しゅじゅつ)は、(ろく)時間(じかん)にわたる(だい)手術(しゅじゅつ)となった。

★ 例題(れいだい) ★
1) ただ(いま)関東(かんとう)南部(なんぶ)一帯(いったい)(にかけて/にわたって)、震度(しんど)()地震(じしん)が(あります/ありました)。沿海(えんかい)()では津波(つなみ)の((きら)い/(おそ)れ)もありますから、()注意(ちゅうい)ください。
2) この問題(もんだい)()(じゅう)(かい)( )わたって議論(ぎろん)された( )、結論(けつろん)には((いた)った→      )。

(^^)(まえ)()解答(かいとう)(^^)
1) まで((かたち)注意(ちゅうい):「それほど」「そこまで」)/からには/の
2) に(受身(うけみ)(ぶん))/から/わけ(→文型(ぶんけい)457)


(ぜん)(ぺーじ)057(つぎ)(ぺーじ)

日本語(にほんご)()()(てら) 参拝(さんぱい)(ぐち)(もど)