013 *〜上(うえ)で/**〜後(のち)で

名詞(めいし): の   +  上(うえ)で
動詞(どうし):原形(げんけい)  
名詞(めいし): の   +  後(こう)(で)
動詞(どうし):た形(かたち)      上(うえ)(で)


♪ 会話(かいわ) ♪
銀行(ぎんこう):御(ご)融資(ゆうし)の件(けん)ですが、私(わたし)の一存(いちぞん)では決(き)め兼(か)ねます。本店(ほんてん)の審査(しんさ)を仰(あお)いだ上(うえ)で、お返事(へんじ)を差(さ)し上(あ)げます。
社長(しゃちょう):そこをなんとか・・・。私(わたし)も今(いま)回(かい)ばかりは無理(むり)を承知(しょうち)の上(うえ)で、お願(ねが)いに伺(うかが)っています。
銀行(ぎんこう):本店(ほんてん)とも相談(そうだん)はしてみますが、御(ご)期待(きたい)にそえるかどうかは、ここでは何(なん)とも申(もう)し上(あ)げようがございません。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜上(うえ)で」は二(ふた)つの使(つか)い方(かた)があって、前(まえ)が動詞(どうし)で「原形(げんけい)」の時(とき)は「〜する場合(ばあい)〜」(方面(ほうめん)・分野(ぶんや))を意味(いみ)し、「た形(かたち)」の時(とき)は「〜た‐あとで」と同(おな)じ意味(いみ)になります。ただし、前(まえ)が名詞(めいし)のときは文脈(ぶんみゃく)から理解(りかい)するしかありません。
 なお、「〜た‐上(うえ)で」は人(ひと)の意志(いし)動作(どうさ)を強調(きょうちょう)するので、自然(しぜん)現象(げんしょう)や状態(じょうたい)発生(はっせい)には使(つか)えませんし、「〜た‐上(うえ)で/〜た‐後(のち)で」は継続(けいぞく)事態(じたい)を表(あらわ)すときには使(つか)えません。例(たと)えば「〜てから」「〜た‐後(のち)で」「〜た‐上(うえ)で」を比較(ひかく)すると、以下(いか)のような違(ちが)いがあります。
  風呂(ふろ)に入(はい)ってから(・た後(のち)で/・た上(うえ)で)、寝(ね)た。    <動作(どうさ)発生(はっせい)>
  家(いえ)に帰(かえ)ってから(・た後(のち)で/×た上(うえ)で)、雨(あめ)が降(ふ)り出(だ)した。<状態(じょうたい)発生(はっせい)>
  離婚(りこん)してから(×た後(のち)で/×上(うえ)で)、ずっと一人暮(ひとりぐ)らしだ。<継続(けいぞく)事態(じたい)>

§ 例文(れいぶん) §
1.辞書(じしょ)は言葉(ことば)を学習(がくしゅう)する上(うえ)で欠(か)かせないものだ。
2.形(かたち)の上(うえ)では夫婦(ふうふ)でも、実際(じっさい)は家庭(かてい)内(ない)別居(べっきょ)というケースが増(ふ)えている。
3.先(さき)の事件(じけん)は、法律(ほうりつ)の上(うえ)では犯罪(はんざい)にならなくても、道義(どうぎ)的(てき)責任(せきにん)は免(まぬか)れない。
4.この問題(もんだい)は拙速(せっそく)な結論(けつろん)は避(さ)け、慎重(しんちょう)に検討(けんとう)した上(うえ)で(⇔後(ご)で)ということでいかがでしょうか。
5.採用(さいよう)か否(いな)かは面接(めんせつ)の上(うえ)(⇔後(ご)で)、決(き)めることにする。

★ 例題(れいだい) ★
1) 買(か)う(か否(いな)か/や否(いな)や)は、実物(じつぶつ)を(見(み)る/見(み)た)上(じょう)で決(き)める。先(ま)ず品物(しなもの)を見(み)せて(くれ/あげ)たまえ。
2) いかに酔(よ)っ(ている→   )とはいえ、あのような暴言(ぼうげん)は酒(さけ)の上(うえ)で( )過(あやま)ちで済(す)むこと(だ→     )。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) これ(これほど≒ここまで)/なる(→文型(ぶんけい)253)/まして
2) すら(「さえ」も可(か))/だった/まして


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