105 *〜(さ)せられる

動詞(どうし)使役(しえき)形(かたち):〜(さ)せる   → 〜(さ)せられる
     :〜(さ)す    → 〜される


♪ 会話(かいわ) ♪
<注(ちゅう):「〜される」の形(かたち)は「する」と「〜す」で終(お)わる動詞(どうし)を除(のぞ)く>
山田(やまだ):人(ひと)の不始末(ふしまつ)の尻拭(しりぬぐ)いで、毎日(まいにち)遅(おそ)くまで残業(ざんぎょう)させられたんじゃたまらないよなあ。
百恵(ももえ):残業(ざんぎょう)させられる人(ひと)の身(み)にもなってほしいものだわ。若(わか)い独身(どくしん)の女性(じょせい)がこんな時間(じかん)まで残業(ざんぎょう)してるようじゃあ、いい人(ひと)に巡(めぐ)り合(あ)えないわ。
山田(やまだ):独身(どくしん)男性(だんせい)がここにも一(いち)人(にん)いるのをお忘(わす)れ?

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜(さ)せられる」は「使役(しえき)の受身(うけみ)」と呼(よ)ばれています。使役(しえき)形(かたち)には「〜(さ)せる」と「〜(さ)す」の形(かたち)がありますから、使役(しえき)の受身(うけみ)形(かたち)も二(に)通(とお)りあります。意味(いみ)の上(うえ)では「〜ことを強制(きょうせい)される」という強(つよ)い被害(ひがい)感(かん)を表(あらわ)すときと、感情(かんじょう)・感覚(かんかく)を表(あらわ)す動詞(どうし)について「自然(しぜん)に〜になる/になってしまう」という自発(じはつ)・誘発(ゆうはつ)を表(あらわ)すときに分(わ)かれますが、用例(ようれい)としては自発(じはつ)・誘発(ゆうはつ)の方(ほう)がはるかに多(おお)いでしょう。
           私(わたし)が 歌(うた)を 歌(うた)う。<使役(しえき)文(ぶん)>  部長(ぶちょう)が 私(わたし)に 歌(うた)を 歌(うた)わせる。
                 歌(うた)わす<被(ひ)役(やく)文(ぶん)>  私(わたし)は 部長(ぶちょう)に 歌(うた)を 歌(うた)わせられる。
                 歌(うた)わされる。

§ 例文(れいぶん) §
1.上司(じょうし)に飲(の)めない酒(さけ)を無理矢理(むりやり)飲(の)まされて、立(た)って歩(ある)くこともできなかった。
2.食(た)べたくもないのに食(た)べさせられるのは、ほとんど拷問(ごうもん)に近(ちか)い。
3.父親(ちちおや)に雨(あめ)の中(なか)をタバコを買(か)いに行(い)かされた。
4.昨日(きのう)の空中(くうちゅう)ブランコは見(み)ていてはらはらさせられた。
5.糠味噌(ぬかみそ)の腐(くさ)るような部長(ぶちょう)の歌(うた)を何(なん)曲(きょく)も聴(き)かされても、「もう一(いち)曲(きょく)」と拍手(はくしゅ)しなければならない身(み)の辛(つら)さ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 小(ちい)さい妹(いもうと)の世話(せわ)を(するし/したり)、食事(しょくじ)の支度(したく)を(するし/したり)、本当(ほんとう)にあの子(こ)には感心(かんしん)(する/させられる)。
2) あの先生(せんせい)( )はいつも本文(ほんぶん)( )暗記(あんき)させられたが、今(いま)思(おも)えば、それが会話(かいわ)力(りょく)( )つける一番(いちばん)の近道(ちかみち)だった。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) に/ばかりに(→文型(ぶんけい)364)/を(自(じ)Vの使役(しえき)文(ぶん))/てしまった
2) に(他(た)Vの使役(しえき)文(ぶん))/やらせて/か(「誰(だれ)か・どこか」などの「か})


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