123 (せめて)〜だけでも(いいから)/

  (せめて)〜なりとも
せめて 名詞(めいし)・数量(すうりょう)詞(し)  : ×  +  だけでも
    これ・それ・あれ : ×  だけでもいいから
    名詞(めいし)+格(かく)助詞(じょし)   : ×     なりとも


♪ 会話(かいわ) ♪
良子(りょうこ): ひとかけらの誠意(せいい)なりとも見(み)せてくれていれば、こんなに頭(あたま)に来(こ)ないんだけど、「一度(いちど)ご使用(しよう)になられたものは、お取(と)り替(か)えできません」の一点張(いってんば)りなの。
李(り) :せめて修理(しゅうり)だけでもしてくれてもいいのになあ。それにしても、履(は)いて一(いち)週間(しゅうかん)でかかとが折(お)れるハイヒールなんて、粗悪(そあく)品(ひん)そのものだね。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「せめて〜なりとも」は 最低限(さいていげん)の条件(じょうけん)を取(と)り上(あ)げて「せめて〜だけでもいいから」の意味(いみ)を表(あらわ)し、文末(ぶんまつ)では「〜てください」「〜たい」などの依頼(いらい)や希望(きぼう)の表現(ひょうげん)と呼応(こおう)します。
  一目(ひとめ)なりとも(・だけでも)会(あ)いたい。
  お顔(かお)なりとも(・だけでも)拝見(はいけん)したい
 しかし、「なりとも」には副(ふく)助詞(じょし)「〜でも」に相当(そうとう)する表現(ひょうげん)があり、この場合(ばあい)は「〜だけでも」が使(つか)えません。この「なり/なりと(も)」(→文型(ぶんけい)280・281)で別(べつ)に取(と)り上(あ)げています。
  一(いち)円(えん)なりとも(=でも)無駄(むだ)に使(つか)ってはいけない。
  どこへなりとも(=でも)あなたについて行(い)きます。

§ 例文(れいぶん) §
1.せめて話(はなし)しだけでも、聞(き)いていただけませんか。
2.手紙(てがみ)でとまでは言(い)わないが、せめて電話(でんわ)でなりとも近況(きんきょう)を知(し)らせてくれ。
3.ひと目(め)だけでも戦後(せんご)生(い)き別(わか)れになった娘(むすめ)に会(あ)いたい。
4.そんなに困(こま)っていたのなら、親友(しんゆう)の僕(ぼく)になりとも相談(そうだん)してくれればよかったのに。
5.先日(せんじつ)、お顔(かお)なりとも拝見(はいけん)したいとお伺(うかが)いしたのですが、あいにくお留守(るす)でした。

★ 例題(れいだい) ★
1) ハワイは無理(むり)(でも/なのに)、せめて熱海(あたみ)へ(なりとも/たりとも)行(おこな)って、のんびり(したい/しよう)ものだなあ。
2) 百(ひゃく)点(てん)(取(と)る→    )とは言(い)わない( )、せめて60点(てん)なり( )( )取(と)ってくれよ。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) せい/である(助動詞(じょどうし)「〜だ」は終止(しゅうし)形(かたち))/せいだ
2) 笑(わら)い(→文型(ぶんけい)117)/過(す)ぎた/痛(いた)く(イ形(かたち)+なる→〜くなる)


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