147 〜た‐ところで〜ない

動詞(どうし)・形容詞(けいようし): た形(かたち)  + ところで 〜 ない


♪ 会話(かいわ) ♪
佐藤(さとう):さあ、三(さん)曲(きょく)終(お)わったら、交代(こうたい)、交代(こうたい)。
李(り) :君(くん)がマイクを放(はな)さないものだから、もう、こんな時間(じかん)だよ。女房(にょうぼう)が心配(しんぱい)してるよ。
山田(やまだ):あれ、もう12時(じ)か。今(いま)から出(で)たところで、終電(しゅうでん)には間(ま)に合(あ)いそうもないし、サウナで一泊(いっぱく)しないか。
李(り) :独身(どくしん)は気(き)が楽(らく)だねえ。悪(わる)いが、僕(ぼく)は失礼(しつれい)するよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜た‐ところで」は常(つね)に文末(ぶんまつ)で否定(ひてい)形(がた)(「ない」形(かたち))や「無駄(むだ)だ/無意味(むいみ)だ/無理(むり)だ 」のような否定(ひてい)の意味(いみ)の語(かたり)と呼応(こおう)して、「たとえ〜ても、〜ない」を表(あらわ)します。後件(こうけん)では「役(やく)に立(た)たない・大(たい)したことはない・無駄(むだ)だ」などの否定(ひてい)的(てき)な判断(はんだん)を表(あらわ)すのが特徴(とくちょう)です。「〜ても」と違(ちが)って、文末(ぶんまつ)で「〜てください/〜たい/〜ほうがいい/〜なければならない」などの意志(いし)表現(ひょうげん)や、「〜した/〜だった」などの既定(きてい)表現(ひょうげん)が使(つか)えませんから、注意(ちゅうい)してください。
  今更(いまさら)後悔(こうかい)しても(・後悔(こうかい)したところで)、仕方(しかた)がないよ。
  たとえ苦(くる)しくても(×苦(くる)しかったところ)で、がんばりなさい。
  いくら待(ま)っても(×待(ま)ったところで)彼(かれ)は来(こ)なかった。

§ 例文(れいぶん) §
1.これ以上(いじょう)議論(ぎろん)を続(つづ)けたところで、堂々(どうどう)めぐりだ。
2.考(かんが)えてばかりいたところで、一歩(いっぽ)も前(まえ)には進(すす)まない。
3.私(わたし)が言(い)ったところで、素直(すなお)に聞(き)くような奴(やつ)じゃない。
4.この子(こ)にこんなに高価(こうか)な百科(ひゃっか)事典(じてん)を買(か)ってやったところで、猫(ねこ)に小判(こばん)ですよ。
5.たとえ失敗(しっぱい)したところで、失(うしな)うものがあるわけじゃないし、駄目(だめ)でもともとさ。先(ま)ずやってみるよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 学校(がっこう)の成績(せいせき)が少(しょう)しばかりよかった(ところで/ところが)、それで将来(しょうらい)が約束(やくそく)(する/される)(わけがない/わけにはいかない/わけではない)。
2) もう泣(な)くのはおやめ、いくら(泣(な)く→   )ところで、(死(し)ぬ→   )息子(むすこ)は帰(かえ)っては(来(きた)る→   )。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) まだ/来(き)た/ばかり
2) 出(で)かけた/か/あり(→文型(ぶんけい)019)


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