159 〜たりとも〜ない

名詞(めいし)・数詞(すうし): ×  +  たりとも 〜 ない
                    な
(注(ちゅう):否定(ひてい)形(かたち)の他(た)に、禁止(きんし)表現(ひょうげん)「動詞(どうし)の原形(げんけい)+な」もよく現(あらわ)れる)


♪ 会話(かいわ) ♪
佐藤(さとう):今(いま)の取(と)り組(く)み体制(たいせい)では、期限(きげん)内(ない)に終(お)わらせる自信(じしん)はありません。
部長(ぶちょう):ところで君達(きみたち)、昼飯(ひるめし)から戻(もど)ってきたのは何時(いつ)だった?これからは一(いち)分(ふん)たりとも無駄(むだ)にしないことだ。
山田(やまだ):おいおい、佐藤(さとう)、そんなに落(お)ち込(こ)むなよ。一睡(いっすい)たりともするなって言(い)われなかっただけ、まだましだよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜たりとも」は文末(ぶんまつ)で否定(ひてい)の表現(ひょうげん)と呼応(こおう)して「〜であっても、決(けっ)して〜ない」という全面(ぜんめん)否定(ひてい)を表(あらわ)します。強(つよ)い「〜も〜ない」に相当(そうとう)すると考(かんが)えればいいでしょう。前(まえ)に来(く)る語(かたり)は「一(いち)」と結(むす)びついた数詞(すうし)が多(おお)く、また文末(ぶんまつ)で禁止(きんし)の「〜な」と呼応(こおう)することも多(おお)いでしょう。なお、下(した)の例(れい)はどれも同(おな)じ意味(いみ)を表(あらわ)しています。
 ほんとうの商人(しょうにん)は、一(いち)円(えん)
   たりとも
   であっても
   であろうと
   も、決(けっ)して
 粗末(そまつ)にしたりはしない。

§ 例文(れいぶん) §
1.私(わたし)は母(はは)に「御飯(ごはん)の一(いち)粒(つぶ)たりとも無駄(むだ)にするな」と厳(きび)しく叱(しか)られたことがある。
2.一瞬(いっしゅん)たりとも彼(かれ)から目(め)を離(はな)すな。動(うご)きがあれば報告(ほうこく)せよ。
3.油断大敵(ゆだんたいてき)、小敵(しょうてき)たりとも侮(あなど)るなかれ。
4.一(いち)刻(こく)たりとも時間(じかん)を浪費(ろうひ)するな。今(いま)は一(いち)秒(びょう)一刻(いっこく)を争(あらそ)う事態(じたい)なのだ。
5.女(じょ)・子供(こども)たりとも見逃(みのが)すな。不審(ふしん)な行動(こうどう)をするものがいたら、連行(れんこう)せよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 彼(かれ)は刑事(けいじ)の取(と)り調(しら)べ(について/に対(たい)して)、一言(ひとこと)(なりとも/たりとも)語(ご)ら(ぬ/ず)、完全(かんぜん)黙秘(もくひ)を貫(つらぬ)いた。
2) 沖縄(おきなわ)の反戦(はんせん)地主(じぬし)達(たち)は、「一(いち)坪(つぼ)たり( )( )米(べい)軍(ぐん)に(渡(わた)す→    )な」を合(あ)い言葉(ことば)( )している。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) こと(内容(ないよう)は「こと」)/ような/ではない
2) で/飲(いん)ん/食(た)べ


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