187 *〜てならない

動詞(どうし)・形容詞(けいようし): て形(かたち)<ナ形(かたち)ーで> + ならない


♪ 会話(かいわ) ♪
佐藤(さとう):最近(さいきん)は、聞(き)くこと見(み)ること、ことごとく腹(はら)が立(た)ってならない。何(なに)で世(よ)の中(なか)はこんなに不公平(ふこうへい)なんだろう。
李(り) :俺(おれ)たちがいくら怒(いか)り狂(くる)っても、どうにもならないよ。
山田(やまだ):僕(ぼく)はあの南(みなみ)の島(しま)で会(あ)ったつぶらな瞳(ひとみ)の彼女(かのじょ)に逢(あ)いたくてならないなあ。住所(じゅうしょ)を聞(き)いておくんだった。
佐藤(さとう):お前(まえ)みたいに、無(む)思想(しそう)・無節操(むせっそう)になりたいものだ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜てならない 」は例文(れいぶん)1〜3のように、「〜てしかたがない/〜てしようがない/〜てたまらない/〜かなわない」(→文型(ぶんけい)183)と同(おな)じように、感情(かんじょう)・状態(じょうたい)を表(あらわ)す形容詞(けいようし)・動詞(どうし)について「非常(ひじょう)に〜の程度(ていど)・状態(じょうたい)」を表(あらわ)します。
 しかし、「〜てならない」の特徴(とくちょう)は「どうしても、自然(しぜん)に〜なってしまう」という自然(しぜん)に湧(わ)き上(あ)がる強(つよ)い感情(かんじょう)が表(あらわ)すことに特徴(とくちょう)があります。そして例文(れいぶん)4〜5のように、「見(み)える・思(おも)える・気(き)になる・〜てくる…」や、「思(おも)う・感(かん)じる・忍(しの)ぶ・案(あん)じる…」などの感覚(かんかく)・知覚(ちかく)・思考(しこう)を表(あらわ)す動詞(どうし)の自発(じはつ)形(かたち)(「〜られる」<受身(うけみ)形(かたち)と同(おな)じ>)について、自然(しぜん)・自発(じはつ)表現(ひょうげん)をつくることです。このような自然(しぜん)・自発(じはつ)表現(ひょうげん)には「〜てたまらない/〜てかなわない」が使(つか)えません。→例題(れいだい)1)

§ 例文(れいぶん) §
1.息子(むすこ)の帰(かえ)りが、待(ま)ち遠(どお)しくてならない(⇔てたまらない)。
2.どうして彼(かれ)が部長(ぶちょう)の椅子(いす)を辞退(じたい)したのか、今(いま)も不思議(ふしぎ)でならない(⇔でたまらない)。
3.彼(かれ)はね、やっと娘(むすめ)の縁談(えんだん)がまとまったので、うれしくてならない(⇔てたまらない)んだ。
4.この国(くに)の行(ゆ)く末(すえ)が案(あん)じられてならない。
5.この写真(しゃしん)を見(み)るにつけ、当時(とうじ)のことが思(おも)い出(だ)されてならない。

★ 例題(れいだい) ★
1) どうしてあの時(とき)、自分(じぶん)の気持(きも)ち(に/を)もっと素直(すなお)に(なれた/なれなかった)のかと、悔(く)やまれ(てたまらない/てならない)。
2) 外国(がいこく)で長(なが)く暮(く)らしている( )、自分(じぶん)の国(くに)が(恋(こい)しい→    )(ならない→     )なることがある。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) とか(→文型(ぶんけい)227)/とか/でなくて
2) 如(し)き(→文型(ぶんけい)083)/を/言(い)わず


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