195 *〜てはならない/*〜てはならぬ

動詞(どうし):て形(かたち)  +  はならない
          はならぬ
          はならん
(注(ちゅう):口語(こうご)では「〜ては→ちゃ/〜では→じゃ」がよく使(つか)われる)


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ):何(なん)だい?この「きれる」「むかつく」って言葉(ことば)は。
百恵(ももえ):まだ若(わか)いくせに、そんなことも知(し)らないの?
山田(やまだ):僕(ぼく)がわからないのは、どうしてささいなことで、きれたり、むかついたりして、ナイフで人(ひと)を刺(さ)したりするのかってことだよ。
李(り) :理由(りゆう)の如何(いか)を問(と)わず、あってはならないことだよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜てはならない」は「〜てはいけない」と同(おな)じく禁止(きんし)を表(あらわ)します。「〜てはいけない」系(けい)は話(はなし)者(しゃ)が個々(ここ)の状況(じょうきょう)から自己(じこ)の責任(せきにん)で判断(はんだん)して下(くだ)すもので、相手(あいて)の行動(こうどう)を直接(ちょくせつ)禁止(きんし)する文型(ぶんけい)です。しかし「〜てはならない」系(けい)は社会(しゃかい)常識(じょうしき)・規則(きそく)・習慣(しゅうかん)などに照(て)らして判断(はんだん)するもので、多(おお)くの場合(ばあい)、特定(とくてい)の個人(こじん)に向(む)けられる直接(ちょくせつ)の禁止(きんし)ではなく、不特定(ふとくてい)多数(たすう)に向(む)けて「〜するべきではない」(→文型(ぶんけい)384)と説明(せつめい)するときに多(おお)く使(つか)われます。用例(ようれい)を比較(ひかく)しても、「〜てはいけない」とはかなり異(こと)なってきます。

§ 例文(れいぶん) §
1.国際(こくさい)世論(せろん)に逆行(ぎゃっこう)するような核(かく)実験(じっけん)を、決(けっ)して許(ゆる)してはならぬ。
2.人(にん)に騙(だま)されることがあっても、人(ひと)を騙(だま)すようなことはあってはならない。
3.いじめ問題(もんだい)が起(お)こる背景(はいけい)、つまり学校(がっこう)・社会(しゃかい)そのもののが持(も)っている病理(びょうり)を見逃(みのが)してはならない。
4.小事(しょうじ)に拘(かかわ)り、大事(だいじ)を見失(みうしな)ってはならぬ。
5.自分(じぶん)の失敗(しっぱい)を人(ひと)のせいにするなんてことは、決(けっ)してしちゃならないことだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) A国(こく)の地下(ちか)核(かく)実験(じっけん)というあっ(てはならない/てはいけない)こと(が/を)(とうとう/やっと)起(お)こった。
2) 見(み)ろよ、部長(ぶちょう)、若(わか)い娘(むすめ)( )腕(うで)を組(く)んで歩(ある)いてるぞ。何(なん)だか(見(み)る→  )はならないものを(見(み)る→  )感(かん)じだなあ。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) にとって(〜にとって→文型(ぶんけい)331)/ため/ため
2) が/なくて(理由(りゆう)は「〜なくて」→文型(ぶんけい)257)/が


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