238 〜として〜ない

だれ/一(いち)のつく数詞(すうし): ×  +  として 〜 ない


♪ 会話(かいわ) ♪
李(り) :あれっ、誰(だれ)一人(ひとり)として来(き)てないや!時間(じかん)を間違(まちが)えたのかな?まさか日(ひ)にちを間違(まちが)えてるはずないよな。
良子(りょうこ):場所(ばしょ)が違(ちが)うんじゃないの?ここって特徴(とくちょう)のないところね。何一(なにひと)つとして目印(めじるし)になるものがないわよ。
李(り) :集合(しゅうごう)場所(ばしょ)を変(か)えようと言(い)ったのに、幹事(かんじ)が頑(がん)として自説(じせつ)を曲(ま)げなかったんだよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜として〜ない」は強(つよ)い全面(ぜんめん)否定(ひてい)の表現(ひょうげん)を作(つく)ります。ほとんどの場合(ばあい)、「ひとり・ひとつ…<一(いち)がつく数詞(すうし)>/誰(だれ)」と結(むす)びついて、「(ひとつ・ひとり…)も〜ない」という意味(いみ)を表(あらわ)します。そして、この「〜として〜ない」は「〜たりとも〜ない」(→文型(ぶんけい)159)と類(るい)義文(よしふみ)型(がた)になります。
  一言(ひとこと)として語(かた)らなかった。
 ≒一言(ひとこと)も語(かた)らなかった。
 ≒一言(ひとこと)たりとも語(かた)らなかった。
 なお、この「〜として〜ない」と格(かく)助詞(じょし)「〜として」(→文型(ぶんけい)237)は前(まえ)にくる語(かたり)も意味(いみ)も違(ちが)いますから、混同(こんどう)しないようにしましょう。

§ 例文(れいぶん) §
1.半(はん)日(にち)も粘(ねば)ったのに、魚(さかな)は一(いち)匹(ひき)として釣(つ)れなかった。
2.何(なん)と落(お)ちつきのない子(こ)。一時(いちじ)としてじっとしていない。
3.何(なん)だこれは?一(ひと)つとして満足(まんぞく)のいく作品(さくひん)はないじゃないか。
4.夫(おっと)が出征(しゅっせい)してからというもの、一(いち)日(にち)として心(こころ)の安(やす)まる日(び)はありませんでした。
5.そんな馬鹿(ばか)げたことを信(しん)ずる者(もの)は、一人(ひとり)としていないだろうよ。

★ 例題(れいだい) ★
1) かつて交易(こうえき)で栄(さか)えた敦煌(とんこう)。しかしその古代(こだい)都市(とし)は、今(いま)(で/に)は草木(くさき)の一本(いっぽん)として生(は)えて(いる/いない)砂漠(さばく)の中(なか)(で/に)眠(ねむ)っている。
2) 残飯(ざんぱん)( )せよ紙屑(かみくず)( )せよ、再(さい)利用(りよう)(できる→     )ゴミは何一(なにひと)つとして(ある→    )。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) まで(→文型(ぶんけい)402)/語(かた)られる(受身(うけみ)形(かたち))/として
2) して/して/話(はな)し


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