265 〜ないまでも

名詞(めいし)    : でない      +  までも
動詞(どうし)・形容詞(けいようし):ない形(かたち) <ナ形(かたち)ーでない>


♪ 会話(かいわ) ♪
李(り) :若手(わかて)歌手(かしゅ)の中(なか)で最高(さいこう)だとまでは言(い)わないまでも、この歌手(かしゅ)はかなりいい線(せん)いってると思(おも)うな。
山田(やまだ):CDを買(か)い込(こ)むほど熱(ねつ)を上(あ)げているとは知(し)らなかったよ。気(き)だけはまだ若(わか)いんだね。
李(り) :「気(き)だけは」とは失敬(しっけい)な奴(やつ)だなあ。頭(あたま)にはこないまでも、気分(きぶん)を害(がい)したよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜ないまでも」は「その程度(ていど)までに達(たっ)していなくても」という意味(いみ)を表(あらわ)す逆接(ぎゃくせつ)表現(ひょうげん)になります。文脈(ぶんみゃく)によって、例文(れいぶん)1〜3のように、「〜ないけれども、かなり〜だ」を意味(いみ)を表(あらわ)したり、例文(れいぶん)4、5のように「〜なくても、せめて〜」を表(あらわ)したりします。後者(こうしゃ)の場合(ばあい)、文末(ぶんまつ)には「〜たい/〜てください/〜てほしい/〜たらどうですか/〜なさい」などの希望(きぼう)や要求(ようきゅう)の表現(ひょうげん)が多(おお)く現(あらわ)れます。
 その他(た)、「〜とは言(い)わないまでも」の形(かたち)が多(おお)く使(つか)われますが、「〜とまでは言(い)えないが/〜とまでは行(い)かないが」(→文型(ぶんけい)246)と類(るい)義(ぎ)表現(ひょうげん)になります。

§ 例文(れいぶん) §
1.十(じゅう)分(ふん)とは言(い)えないないまでも、あなたにはそれ相当(そうとう)のお礼(れい)をしたつもりです。
2.美人(びじん)とは言(い)わないまでも、チャーミングな娘(むすめ)さんだ。
3.彼(かれ)が首謀(しゅぼう)者(しゃ)であることは断定(だんてい)できないまでも、十中八九(じゅっちゅうはっく)間違(まちが)いはない。
4.全額(ぜんがく)でないまでも、せめて利子(りし)ぐらいは払(はら)ってくれ。
5.勝(か)てないまでも、一発(いっぱつ)殴(なぐ)り返(かえ)してやらねば気(き)が収(おさ)まらなかったんだ。

★ 例題(れいだい) ★
1) 毎日(まいにち)とは(言(い)う/言(い)わない)までも、週(しゅう)(で/に)一回(いっかい)(ほど/ぐらい)は掃除(そうじ)をしなさい。
2) A君(くん)、静(しず)かに!真面目(まじめ)( )授業(じゅぎょう)を(受(う)ける→    )までも、回(まわ)りの学生(がくせい)の邪魔(じゃま)だけは(する→   )な。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) と{「と」はそれで全(すべ)て、「に」は更(さら)に添加(てんか))/に/走(はし)らない
2) ならない/つけ(〜っ放(ぱな)し→文型(ぶんけい)173)/に(N+にする)


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