309 〜に越(こ)したことはない

名詞(めいし)    :  ×       +  に越(こ)したことはない
動詞(どうし)・形容詞(けいようし):原形(げんけい)<ナ形(かたち)ー×>
       ない形(かたち)
(注(ちゅう):「〜のに越(こ)したことはない」の形(かたち)も使(つか)われる)


♪ 会話(かいわ) ♪
李(り) :お金(かね)を少(すこ)し余分(よぶん)に持(も)って行(い)こう、用心(ようじん)に越(こ)したことはないからね。手元(てもと)不如意(ふにょい)じゃ安心(あんしん)して遊(あそ)べないよ。
良子(りょうこ):ええ、でも、今月(こんげつ)も貯金(ちょきん)できそうもないわ。
李(り) :貯金(ちょきん)するに越(こ)したことはないけど、生活(せいかつ)も楽(たの)しまなければね。貯(た)めるばかりが能(のう)じゃないよ。
小平(しょうへい):何(なに)をぐずぐずしてるの?早(はや)く出(で)かけようよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「越(こ)す」には「勝(まさ)る/秀(ひい)でる」という意味(いみ)もあり、「〜に越(こ)したことはない」は「〜するのが最善(さいぜん)だ」という勧告(かんこく)の表現(ひょうげん)になります。動詞(どうし)・形容詞(けいようし)や「Nである」などと結(むす)びつくとき、「〜のに越(こ)したことはない」の形(かたち)も使(つか)われます。
 類(るい)義(ぎ)表現(ひょうげん)に「〜方(ほう)がいい」(→文型(ぶんけい)388)がありますが、この「〜に越(こ)したことはない」はそれがベストという選択(せんたく)になります。ただ、どちらも入(い)れ替(か)え可能(かのう)ですから、話(はなし)者(しゃ)の判断(はんだん)で使(つか)い分(わ)ければいいでしょう。
  早(はや)く行(おこな)った方(ほう)がいいよ。
  早(はや)く行(い)くに越(こ)したことはない。

§ 例文(れいぶん) §
1.中国語(ちゅうごくご)を学(まな)ぶなら、中国人(ちゅうごくじん)の先生(せんせい)に越(こ)したことはない。
2.お金(かね)はあるのに越(こ)したことはないが、お金(かね)のためにあくせくしたいとは思(おも)わない。
3.あなたがお口添(くちぞ)えくださるなら、それに越(こ)したことはありません。
4.品質(ひんしつ)に違(ちが)いがないなら、価格(かかく)が安(やす)いに越(こ)したことはない。
5.直接(ちょくせつ)会(あ)って話(はな)すに越(こ)したことはないが、電話(でんわ)でもかまわないだろう。

★ 例題(れいだい) ★
1) 苦労(くろう)は(する/しない)に越(こ)したことはないが、「苦労(くろう)(ないで/なくして)喜(よろこ)び(が/も)なし」だよ。
2) 海外(かいがい)旅行(りょこう)( )は、いつ盗難(とうなん)に(遭(あ)う→     )とも限(かぎ)らないから、用心(ようじん)する( )越(こ)したことはない。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) が(従属(じゅうぞく)句(く)の主語(しゅご)は「が」)/加(くわ)え/だらけ(→文型(ぶんけい)155)
2) の/と(「〜(よ)うとする」→文型(ぶんけい)441)/しない


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