313 *〜にしたら/〜にすれば/〜にしてみれば

名詞(めいし)(人(ひと)・組織(そしき)): ×  +   にしたら
                にすれば
                にしてみれば
                にしてみりゃ<口(くち)>


♪ 会話(かいわ) ♪
李(り) :会社(かいしゃ)にしたら、年功序列(ねんこうじょれつ)制(せい)の下(した)で高給(こうきゅう)をもらってる中高年(ちゅうこうねん)層(そう)が、目(め)の上(うえ)のたんこぶなんだろうが・・・。
良子(りょうこ):でも、会社(かいしゃ)のために身(み)を粉(こな)にして働(はたら)いてきた彼(かれ)らにしてみれば、これほど残酷(ざんこく)な話(はなし)はないわ。
李(り) :僕(ぼく)に言(い)わせれば、盲(もう)目的(もくてき)に欧米(おうべい)型(がた)経営(けいえい)方式(ほうしき)に追随(ついずい)する姿(すがた)が情(なさ)けないね。もっと誇(ほこ)りを持(も)てといいたいよ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜にしたら/〜にすれば/〜にしてみれば」は「〜の立場(たちば)・視点(してん)に身(み)を置(お)いて見(み)れば」という意味(いみ)を表(あらわ)し、主(しゅ)として人(ひと)を主題(しゅだい)として取(と)り上(あ)げる表現(ひょうげん)です。
 これらの文型(ぶんけい)は「〜としては」(→文型(ぶんけい)237)を使(つか)っても表(あらわ)せますが、中立(ちゅうりつ)的(てき)な「〜としては」に比(くら)べて、「誰(だれ)それの身(み)になって考(かんが)えれば」と同情(どうじょう)や共感(きょうかん)が多(おお)く現(あらわ)れる点(てん)が特徴(とくちょう)でしょう。また文末(ぶんまつ)では「〜だろう/〜かもしれない」など推量(すいりょう)表現(ひょうげん)が多(おお)く現(あらわ)れます。

§ 例文(れいぶん) §
1.彼(かれ)にしたら、あのように言(い)うしかなかったのだろう。
2.教師(きょうし)から頭(あたま)ごなしに叱(しか)られたが、僕(ぼく)にすれば言()い分(いぶん)もあった。
3.両親(りょうしん)にしてみりゃ、自分(じぶん)の娘(むすめ)が「援助(えんじょ)交際(こうさい)」をしていたなんて、寝耳(ねみみ)に水(みず)だったろうさ。
4.車椅子(くるまいす)の人(ひと)にしてみれば、駅(えき)の階段(かいだん)や歩道橋(ほどうきょう)は、そびえ立(た)つ山(やま)のようなものだろう。
5.A国(こく)にしてみれば、米国(べいこく)の人権(じんけん)政策(せいさく)は内政(ないせい)干渉(かんしょう)として目(め)に映(うつ)ることだろう。

★ 例題(れいだい) ★
1) 所長(しょちょう)(にして/になって)みれば、本社(ほんしゃ)の命令(めいれい)(の/である)以上(いじょう)、(従(したが)う/従(したが)わない)わけにはいかなかった。
2) そんな所長(しょちょう)( )したら、自殺(じさつ)が精(せい)いっぱいの会社(かいしゃ)に対(たい)して( )抗議(こうぎ)(だ→   )のかもしれない。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) 高(たか)まる(→文型(ぶんけい)413)/共(とも)に/強(つよ)まって(→文型(ぶんけい)413)
2) 知(し)る/を(他(た)V)/が(自(じ)V)


↑前(ぜん)頁(ぺーじ)へ313↓次(つぎ)頁(ぺーじ)へ

日本語(にほんご)駆(か)け込(こ)み寺(てら) 参拝(さんぱい)口(ぐち)へ戻(もど)る