363 *〜ばかりでなく/*〜ばかりか/〜にとどまらず

名詞(めいし)(+格(かく)助詞(じょし)):    ×     +  ばかりでなく
動詞(どうし)・形容詞(けいようし)  :普通(ふつう)形(がた)<ナ形(かたち)ーな>    ばかりか
名詞(めいし)      :    ×     +  にとどまらず
動詞(どうし)・形容詞(けいようし)  :普通(ふつう)形(がた)<ナ形(かたち)ー×>
(注(ちゅう):多(おお)くは「〜も/〜さえ/〜すら/〜まで」等(とう)と呼応(こおう)する)


♪ 会話(かいわ) ♪
山田(やまだ):彼(かれ)女(おんな)みたいな悪女(あくじょ)は怖(こわ)いよ。年下(としした)の坊(ぼう)やばかりか、年上(としうえ)の男(おとこ)まで手玉(てだま)に取(と)るんだから。
佐藤(さとう):てっきりお前(まえ)もその年上(としうえ)の男(おとこ)の一人(ひとり)かと心配(しんぱい)してたが、やけどをしないうちに目(め)が覚(さ)めて何(なに)よりだよ。
李(り) :美(うつく)しいバラには刺(とげ)があるっていうからね。でも蓼(たで)食(く)う虫(むし)も好(す)き好(す)きで、熱(ねつ)を上(あ)げている男(おとこ)も多(おお)いだろうさ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 どれも名詞(めいし)を受(う)けて、「Aだけでなく、更(さら)にその上(うえ)B」と、先(ま)ず程度(ていど)の低(ひく)いAをとりあげ、それを上回(うわまわ)る程度(ていど)Bを添加(てんか)する表現(ひょうげん)です。
 「〜にとどまらず」も「〜に終(お)わらず〜も〜」と言(い)う意味(いみ)ですが、「〜ばかりでなく」と用法(ようほう)上(じょう)の差(さ)はあまりありません。
 「〜ばかりか」は 添加(てんか)のときは「〜ばかりでなく」と 用法(ようほう)上(じょう)の差(さ)はありません。しかし、「〜ばかりか」には例文(れいぶん)5のように「〜ばかりか、逆(ぎゃく)に/反対(はんたい)に〜」という反対(はんたい)の結果(けっか)を強調(きょうちょう)する用法(ようほう)もあり、この点(てん)が「〜ばかりか」の最大(さいだい)の特徴(とくちょう)でしょう。この場合(ばあい)は「〜ばかりでなく」も「〜にとどまらず」も使(つか)えません。→例題(れいだい)1)
 なお、ほぼ同義(どうぎ)で置(お)き換(か)えも可能(かのう)な「AだけでなくB」(→文型(ぶんけい)133)や「Aに限(かぎ)らずB」(→文型(ぶんけい)295)などがありますが、前後(ぜんご)の程度(ていど)差(さ)は問題(もんだい)にしない表現(ひょうげん)です。

§ 例文(れいぶん) §
1.その方法(ほうほう)は非(ひ)効率(こうりつ)なばかりでなく、費用(ひよう)もかさむ。
2.飲(の)み過(す)ぎで、頭(あたま)が痛(いた)いばかりか、胸(むね)もむかつく。
3.不(ふ)登校(とうこう)現象(げんしょう)は70年代(ねんだい)を通(とお)して大都市(だいとし)にとどまらず、地方(ちほう)にまで波及(はきゅう)していった。
4.私(わたし)はその交通(こうつう)事故(じこ)の現場(げんば)に居合(いあ)わせたばかりか、この目(め)で見(み)たんですから、車(くるま)の側(がわ)の信号(しんごう)無視(むし)は明(あき)らかです。
5.政府(せいふ)による弾圧(だんあつ)は闘(たたか)いをつぶせなかったばかりか、逆(ぎゃく)に闘(たたか)いの炎(ほのお)を燃(も)え上(あ)がらせた。

★ 例題(れいだい) ★
1) 最近(さいきん)(に/で)は地価(ちか)の上昇(じょうしょう)が(止(と)めた/止(と)まった)(ばかりでなく/ばかりか)、反対(はんたい)に値下(ねさ)がりしつつある。
2) ビートルズの音楽(おんがく)は世間(せけん)を(驚(おどろ)いた→    )にとどまらず、若者(わかもの)に与(あた)えた影響(えいきょう)( )は大変(たいへん)な( )( )がある。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) 泣(な)いて/ばかり/わからない
2) ばかり/しよう(→文型(ぶんけい)441)/しない


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