428 〜や否(いな)や/〜や

動詞(どうし): 原形(げんけい)  + や否(いな)や
          や


♪ 会話(かいわ) ♪
李(り) :小平(こだいら)もよほど疲(つか)れていたとみえ、横(よこ)になるや否(いな)や寝息(ねいき)を立(た)てはじめたよ。
良子(りょうこ):今朝(けさ)早(はや)く中国(ちゅうごく)から帰(かえ)って、その足(あし)ですぐ学校(がっこう)へ行(おこな)ったんだから無理(むり)もないわ。
李(り) :日本(にっぽん)に戻(もど)るや、また学校(がっこう)学校(がっこう)の毎日(まいにち)か。何(なん)だか、かわいそうになるよ。おっと、俺(おれ)も明日(あした)から会社(かいしゃ)だ。

♯ 解説(かいせつ) ♭
 「〜や否(いな)や/〜や」は「〜すると、すぐ〜」を表(あらわ)す文型(ぶんけい)で、今日(きょう)では話(はな)し言葉(ことば)として使(つか)われることは少(すく)ないでしょう。この文型(ぶんけい)は既(すで)に起(お)こったことを取(と)り上(あ)げますから、習慣(しゅうかん)的(てき)なことを取(と)り上(あ)げるのでなければ、文末(ぶんまつ)は完了(かんりょう)形(がた)(た形(かたち))になります。
  彼(かれ)は(毎日(まいにち))家(か)に帰(かえ)るや否(いな)やパソコンに向(む)かう。<習慣(しゅうかん)>
  彼(かれ)は家(いえ)に帰(かえ)るや否(いな)やパソコンに向(む)かった。   <既定(きてい)事実(じじつ)>
 同時(どうじ)発生(はっせい)を表(あらわ)す文型(ぶんけい)としては、動詞(どうし)の原形(げんけい)と結(むす)びつく「〜が早(はや)いか」(→文型(ぶんけい)046)、「〜そばから」(→文型(ぶんけい)127)、「〜か〜ないうちに」(→文型(ぶんけい)042)、「〜なり」(→文型(ぶんけい)280)や、動詞(どうし)の完了(かんりょう)形(がた)(「た」形(かたち))と結(むす)びつく「〜とたんに」(→文型(ぶんけい)148)などがありますから、各項(かくこう)を参照(さんしょう)してください。

§ 例文(れいぶん) §
1.彼女(かのじょ)は私(わたし)の顔(かお)を見(み)るや否(いな)や、涙(なみだ)を浮(う)かべて駆(か)け寄(よ)った。
2.彼(かれ)は母(はは)危篤(きとく)の報(ほう)を受(う)けるや、一目散(いちもくさん)に家(いえ)に駆(か)け戻(もど)った。
3.彼女(かのじょ)が壇上(だんじょう)に立(た)つや否(いな)や、会場(かいじょう)も割(わ)れんばかりの拍手(はくしゅ)が沸(わ)き上(あ)がった。
4.彼(かれ)は事務所(じむしょ)に帰(かえ)るや否(いな)や、堰(せき)を切(き)ったように株価(かぶか)市場(いちば)の異変(いへん)を同僚(どうりょう)に語(かた)りはじめた。
5.彼(かれ)はその杯(さかずき)に口(くち)をつけるや、血(ち)を吐(は)いて倒(たお)れ、もがき苦(くる)しみ出(だ)した。

★ 例題(れいだい) ★
1) 首相(しゅしょう)を(乗(の)った/乗(の)せた)車(しゃ)が官邸(かんてい)に到着(とうちゃく)する(や否(いな)や/とたんに)、報道陣(ほうどうじん)はマイク(を/に)片手(かたて)に駆(か)け寄(よ)った。
2) その飛行機(ひこうき)は(飛(と)び立(た)つ→      )とたんに、激(はげ)しい爆音(ばくおん)( )ともに(炎上(えんじょう)する→      )。

(^^)前(まえ)課(か)の解答(かいとう)(^^)
1) ×(→文型(ぶんけい)069)/する/させる
2) も/飲(いん)ま/も/吸(す)わ


↑前(ぜん)頁(ぺーじ)へ428↓次(つぎ)頁(ぺーじ)へ

日本語(にほんご)駆(か)け込(こ)み寺(てら) 参拝(さんぱい)口(ぐち)へ戻(もど)る